「次は僕の番にゃ」
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ランファ・ファン・チー
レベル:68
武侠
Cランク冒険者
種族:猫獣人
性別:女
年齢:18歳
HP:235
MP:88
ちから:234
きようさ:198
すばやさ:211
まもり:156
かしこさ:76
こころ:151
うん:109
・スキル
れんき
はっけい
ないこう
がいこう
てんけつ
『きょうてんけん』
・魔法
クリーン
ティンダー
クリエイトウォーター
ヒールマイナーウーンズ
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灰猫女、ランファとやらがステータスを開示した。
この、『』のスキル?とやらは何なんだろうか……?
「えっ?!これってまさか、『ユニークスキル』ですかっ?!」
シーリスがそう言って驚く。
が、俺は何のことやらさっぱりだ。
何なんだこれは?
意味不明だな。
「ユニークスキルというのはですな……」
おっと、爺さんがまた教えてくれたぞ。
何でも、ユニークスキルというのは、その名の通り特別なスキルらしい。
血統やら種族特性やらの結晶で、普通の、才能のない存在には使えない、固有のスキル。
往々にして、その力は強大だとか。
興味はないな。
にしても、この女の格好……。
赤い前垂れのある、古代中華のような服で、鉄の爪を背負っているが……。
恐らくは日本人であろう、建国王ヨシヤの仕業だろうか?
「純粋な物理格闘型、しかも武器持ちだから一流の気功使いだね!」
アニスがそう言うが……、それは、何だったか。
「武侠の階位ですな。一流は武具に気を込めて強化できる領域を指します」
「……その上は絶頂で、化境とか神仙とかになるのか?」
「おや、ご存じで?」
武侠小説じゃねーか!!!
「僕は、功夫を積んで『換骨奪胎』に至り、『神仙』になるのが夢なんですにゃ!」
あー、何だったか。
換骨奪胎は、武侠小説の用語で……、確か、「武術を極めまくって不老不死になる」みたいな感じだったか。
「……いや、そんなことができるのか?」
「レベルが上がれば不可能ではありませんな」
横から爺さん。
「因みに、この私も既に百歳を超えております」
マジかよ、六十前後くらいにしか見えないんだが。
何でも、レベルを上げれば不老不死に近づくらしい。
だが、流石に建国王たる勇者はもう死んでいるとのことだが……、どうなんだろうな。
レジェンズアニマ民からすれば、「死んだはずの伝説の存在」とか100%生きてると予想できてしまうもんな……。
「次は私だな」
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ナンシェ・ポアレスフィールド
レベル:70
狩人
Cランク冒険者
種族:森人
性別:女
年齢:255歳
HP:180
MP:354
ちから:96
きようさ:245
すばやさ:223
まもり:78
かしこさ:321
こころ:120
うん:114
・スキル
ききみみ
ついせき
きのぼり
みかわし
コンセントレイト
パワーショット
スナイプショット
クリティカルアロー
ペネトレートアロー
アローレイン
・魔法
クリーン
ティンダー
クリエイトウォーター
エンチャントウインド
ウインドアロー
ウインドウェーブ
ウインドボール
ウインドサイクロン
プラントコントロール
グロウアップ
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「流石はエルフですね!術師の能力を持ちながらも狩人をやるなんて、万能じゃないですか!」
シーリスが言った。
「スキルも多くて、頼りになりますね。長命種は凄いです」
クララもそう言って誉めた。
何だか、よく分からないな。
まあ、囮その四とその五ってことで良いだろう。
問題はこいつだ。
「では、私も……」
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スティーブン・イマジーン
レベル:108
剣豪
Aランク冒険者
種族:人間
性別:男
年齢:102歳
HP:305
MP:113
ちから:325
きようさ:500
すばやさ:455
まもり:285
かしこさ:180
こころ:442
うん:201
・スキル
みぬく
みきり
しんがん
ちょっかん
『こくうけん』
『むげんむそう』
『うんようのごとく』
『おぼろつき』
・魔法
クリーン
ティンダー
クリエイトウォーター
エンチャントキーンエッジ
エンチャントゴーストタッチ
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爺さんのステータスだ。
「「「「わあっ!」」」」
「凄いです!本物の英雄のステータスですっ!」
「やっぱり強いですにゃ!」
おお、モテモテじゃないか、爺さん。
ステータスの尺度やスキルなど、俺は一切理解できていないのだが……。
ムーザランで無限に殺し合いをし続けてきた経験から、この爺さんがそこそこ強いと理解できる。
具体的に言えば、この街にいるNPCなら、全てコンマ一秒もあれば誰でも殺せる自信はある。
だがこの爺さんは、殺すのに五秒は必要だろう。
かなり強いぞ、これは。
囮ではなく肉盾くらいにはなるな。
囮共は、ムーザランのエネミーの攻撃を喰らえば、一撃で消し飛ぶだろう。
しかしこの肉盾なら、二、三撃は保ってくれる。
二、三撃保ってくれるなら、仲間にする価値がある存在だ。
「荷物持ちさんのステータスはどんな感じですかにゃ?」
猫女……、ランファに聞かれたが、俺はこう返した。
「荷物持ちのステータスを知る必要はないはずだ」
と。
まあ、俺も、「手の内を説明したくない」とストレートには答えんさ。
手の内を説明したくないと、そう返答することそのものが駄目だろうに。
詐術も当然、使いこなせなくてはな。
忌引申請ダルイヨンX