ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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生ニンニクボンバで腹痛。


14話 阿漕

暇な子を集めて、鶏小屋の製作を始めた。

 

まあ、人手もいるし、特に難しいものでもない。

 

一週間ほどで鶏小屋が完成。

 

そこに鶏を放流する。

 

ついでに、村で育てていた(ということになっている)野菜もある程度放出したら、大騒ぎになった。

 

正直に言うと、この子達はとてもかわいい。

 

見た目もそうだが、内面が良い子ばかりだ。

 

俺も歳を食ってしまったので、若い子に飯を食わせてやりたくなるというのもある。

 

それに、今の手持ちの金からすると、五百人分の食料の出費なんてカスみたいなもんだ。

 

何せ、本当に毎週、集められた資材の一割が貰えているからな。

 

最近は、レア骸骨モンスターの持つ黄金飾り短剣などが貰えているので、収入は毎週、金5kg分はあるだろう。

 

つまり、週給3500万円だ。

 

五百人分の少女達の食費?

 

余裕だな。

 

むしろそんな程度で信頼感が得られるなら、やらなきゃ損だろう。

 

だがもちろん、やり過ぎて『変換』についてバレる訳にはいかない。

 

あくまでも少量。

 

ホームセンターとスーパー一つ分くらいの備蓄しかないとあらかじめ言っておいた。

 

それでも……。

 

「美味しい……!」

 

「うう……、おいひいよお」

 

「久しぶりの野菜……!」

 

女の子達は、信じられないほどに喜んだ。

 

「私達、今まで皆川さんのことを誤解してたかも……」

 

「うん……、皆川さんは、他の男達とは違うよね」

 

「毎日頑張ってくれてるもんね」

 

そして、俺の日頃の働きについて評価してあげようという風潮が、女子高生達全体に伝播する。

 

日々の暮らしが目に見えて良くなったとあれば、頑迷な者でも認めざるを得ないということだ。

 

 

 

その夜のことである。

 

俺は、女子校の用務員室で寝泊まりしているのだが……。

 

「あのっ、皆川さん、起きてますか?」

 

と、俺を訪ねてきた子が一人。

 

「起きてるよ」

 

戸を開くと、そこにいたのは、総リーダーの捨矢さんだ。

 

「どうしたんだい、こんな夜更けに?」

 

「あ、あのっ、皆川さん!」

 

「何だい?」

 

「わ、私のこと、抱いてくださいっ!」

 

……ふむ。

 

とりあえず俺は、用務員室の中に捨矢さんを入れた。

 

用務員室は、俺によって整理整頓され、折りたたみベッドの上に高反発マットレスと毛布がある。

 

その他には、用務員用の机と椅子と、資料くらいしかない。

 

雑多なゴミは全て片付けてしまった。

 

とりあえず俺は、捨矢さんをベッドの上に座らせた。

 

「それで……、どういうことかな」

 

「私達は、井戸掘りや獣の解体を教えてもらって、貴重なお野菜も貰ってしまいました」

 

「そうだね」

 

それはそうだ。

 

「何かお返ししないと……」

 

「貰ってるよ、資材を毎週」

 

「資材って言っても、あれは金属とかばかりじゃないですか!」

 

それが俺にとっては役立つのだが……。

 

そうか。

 

側から見れば、この世の中で役に立たない貴金属を集めているってのは、おかしいことなのか。

 

参ったな……、上手い言い訳が思い浮かばないぞ。

 

「皆川さんは、私達から要らないものを引き取って『報酬は貰った』と嘘をついてまで、私達に尽くしてくださってるんですから……、私は、少しでもお返しを!」

 

めちゃめちゃ稼いでるんだよなあ……。

 

「いや、その……、うん。いや、そう!良いかい捨矢さん?畑ってのは一人じゃ世話できないんだよ。労働力を提供してくれるここの皆には感謝してる」

 

「その分食い扶持が増えてたら意味ないじゃないですか!」

 

あー……、うん。

 

そうなんだけど。

 

あー……、考えろ、考えろ……。

 

そう……、そうだ!

 

「いや、君達にはスキルがあるじゃないか!耕運機並みに働いてくれたから、裏庭を全て三日で耕し終えた!近所の林から腐葉土を運んでくれるのも並行して!」

 

働きの良さを褒めておこう。

 

一応、事実だしな。

 

なんか知らんけど『穴掘』とかいうスキルを持った子が、たった三日でグラウンド並みに大きな裏庭を、一人で全部耕してくれた。トラクターより早いんじゃないかこれ?と思ったね。

 

後は、『怪力』持ちの女の子達が、腐葉土を一度に500kgくらい運んで来てくれた。合計で10tくらいは集まったな。

 

他にも、『虫除』のスキルを持った子が発した霧は病害虫を根こそぎ追い払ったし、『発酵』スキルを持った子は堆肥の発酵を促進してくれている。

 

正直な話、一人で生活するよりよっぽど楽だ。

 

指示さえ出せば実労働は他の子がやってくれるの、楽……!

 

だから俺にもメリットがあるんだよと諭す。

 

「……分かり、ました。で、でもっ!」

 

「え?」

 

「でも、その、私……、皆川さんとなら、そう言うことしても……、良いですから!」

 

「は、はあ」

 

「そ、それじゃ、失礼しましたーっ!」

 

ふぅん……?

 

うーん……、まあ、女子高生……。

 

難しいな。

 

抱けるかと言えば抱けるが……。

 

こんな世界で未成年がどうこうとは言わないが、元だが医者として、未成年の子供の肉体に負担をかけるのはおすすめできないんだよなあ。

 

万一妊娠とかしたら、出産に耐えうるかどうか……。

 

そう言う方向のことばかり考えてしまう。職業病というやつだろうか?

 

んーしかし、俺に惚れた、か?

 

まあ、顔そのものは良い自覚はあるが、少々悪人ヅラだとは思うんだがな。

 

今の女の子は、ジャ◯ーズみたいな線の細い男が好きなんじゃないのか?

 

俺は正直、ゴリラみたいにマッチョだぞ?

 

この前会った、ボディビルダーの石岡さん以上ではないかもしれないが、同等くらいには身体が大きい。

 

うーん、今度聞いてみるか。

 




このすばリスペクトの、テンプレなろうファンタジー世界にソウルライク暗鬱ファンタジー世界の人が転移してくる話、ちょいちょい書けてます。

問題は、フロムソフトウェア的文才がないことですね!

フロムゲーのアイテム欄的ポエムが全然書けない……。

ナーロッパ側の設定はガバァーナでいいんですよナーロッパなので。

でも、ナーロッパに来る前のソウルライク世界の設定は、作っとかなきゃ駄目なんで……。

まあ一応、ソウルライクらしく、神の内ゲバで盛大にぶっ壊れた世界で、不死系主人公さんに世界修復して♡みたいな無茶振りをされ、巡礼の旅へ……、みたいな設定なのは想像に難くないよね。


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