ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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さむい。

しぬ。


閑話 ポストアポカリプスラジオ

「「ポストアポカリプスラジオ〜!!」」

 

「ゾンビウイルスのパンデミックから早三カ月!サバイバーの皆さんはいかがお過ごしですか?」

 

「私達、ポストアポカリプスラジオも、半死半生のところをとあるお助けキャラに助けてもらい、ラジオ放送を委託されました!」

 

「この、ポストアポカリプスラジオでは、日本各地の情報や、各コミュニティへの依頼など、様々な情報を発信していきたいと思いまーす!コメンテーターは私、楠木和彦と!」

 

「水本奈津子でーす!」

 

 

 

「では早速やっていきましょう!まず、関東から!残念ながら、東京は壊滅しました……。天皇陛下は、皇居に何日か籠城したのち、安全な沖縄へ退避したそうです」

 

「それは良かったですね。我が国の象徴ですから」

 

「同時に、政府機能も沖縄に移転しているようです。本州は、実質的に見捨てられた形になりますね……」

 

「ですが、生き残りの自衛隊が集まったりしてもいるそうなので、いつか復興できる日も来るかもしれませんね」

 

「関東圏は、茨城、千葉、埼玉などは比較的被害が少ないようです。逆に、東京、神奈川などの人口密度の高い地域は、壊滅的な被害を受けています」

 

「ゾンビは、人口が多い街に多いという事ですね。みなさんも、都市での行動時は気をつけましょう!」

 

「東北や中部には、首都圏から避難してきた人間で溢れています。避難してきた人間の中に、ゾンビウイルス保有者が隠れていて、感染の被害は爆発的に広まっています」

 

「恐ろしいですね……」

 

「離島や沖縄などは比較的安全で、政府は沖縄を暫定的に政府本拠地としていますね」

 

「いち早く復興のために活動してほしいですね」

 

 

 

「では、次のコーナーです。『ポストアポカリプス世界の生き方』について!」

 

「おおー!」

 

「世界がこうなった以上、まともな生活は望めません。ゾンビ以外にも様々な危険があるこの日本での、新たな生き方を紹介します!」

 

「サバイバルの心得ですね!」

 

「まず、今現在、コミュニティを築いていらっしゃる方々!避難民の受け入れ時に、しっかり避難民の身体をチェックしていますか?」

 

「チェック?」

 

「はい!服を全て脱がせて、噛まれていないかチェックしてください!」

 

「でも、それって、人権侵害になりませんか?」

 

「そうかもしれませんが……、噛まれていることを黙ったままコミュニティに入ってきた人間が、コミュニティの中でゾンビになる方が最悪ですからね。背に腹はかえられませんよ」

 

「なるほど……」

 

「もちろん、噛まれたからと言って確実にゾンビになる訳ではないそうですが、確率的には、ゾンビに噛まれればほぼ確実にゾンビになるそうですね」

 

「噛まれてしまった人は、一定期間隔離した方が良いんですね」

 

「はい。そして、もう一つの問題は、野盗です!」

 

「野盗?野盗って、盗賊のような?日本にそんな人はいませんよ!」

 

「そう思いますよね?ですが、人間というものは、追い詰められれば鬼になります……。人を殺して物資を奪う人が存在しているのは確かなことです」

 

「そ、そんな……」

 

「そう言った人達は、あの手この手であなたを騙して、騙されたあなたを殺して、物を奪います」

 

「気をつけなければいけませんね……」

 

「特に、子供や恋人などを連れているサバイバーの皆さんは、人質などに取られないよう、しっかりと愛する者を守りましょう!」

 

「そうですね!」

 

「また、野盗達も人間です。頭を使ってきます。『近くに俺達の避難所があるぞ』と騙してきたり、死んだ警官や自衛官の服を着て、『私達は警察です』などと言ってくるケースもあるようです!」

 

「そ、そんなの、どうすれば良いんですか?!」

 

「基本的には、他人を信用しないのが一番ですね。自分の目だけを信じましょう。また、身分証の提示を求めるのも良いかもしれませんね」

 

「ああ!確かに!身分証は、こうなってしまえば偽装手段がありませんからね!」

 

 

 

「また、ゾンビにも色々な種類がいます!」

 

「そうなんですか?」

 

「普段、我々が目にする、ただ歩って噛み付くことしかできないゾンビは、『ウォーカー』と呼ばれるものです」

 

「歩く者、ですか」

 

「ウォーカーは、音に反応する特徴があり、知能はほぼありません。なので、高いところに登ったり、ドアがあるところに立て籠るだけで大丈夫です」

 

「そうなんですか!なら、建物の二階に住むようにすると、良いかもしれませんね!」

 

「しかし!ウォーカーから進化したゾンビ……、『変異体』というものがいます!これが厄介なんです!」

 

「へ、変異体?!」

 

「例えば、走るゾンビ、『ランナー』!ランナーは、人並みの速さで走り、どこまでも追いかけてきます!」

 

「走る者、ですか」

 

「更にこのランナー、知能が少しあり、人が隠れている先のドアを叩いて壊そうとしたり、障害物を迂回しようとしたりしてきます!」

 

「ええっ!」

 

「ランナーに見つかったら、倒す必要があるかもしれません。幸い、ランナーの身体能力は人並みに過ぎませんから、複数人で囲んだり、武器を使ったりすれば対処可能でしょう」

 

「ゾンビの弱点は頭でしたね!また、頚椎を折っても倒せるとか!」

 

「そして……、変異体の中には、人間では太刀打ちできないような恐ろしい個体もいます」

 

「恐ろしい個体……?」

 

「はい……。何種類もいるのですが、我々が見つけた個体は、『クラッシャー』という存在です」

 

「壊す者、ですか」

 

「このクラッシャーは、身長がなんと2.5mもある巨体のゾンビで、全身が筋肉でムキムキになっています」

 

「に、2.5mですか?!」

 

「ランナー並みの知能も持ち、道路標識を引き抜いて振り回していたという目撃情報も入っています」

 

「そ、そんな……!そんなのに殴られたら、死んじゃいますよ!」

 

「はい……、大変危険です。おまけに、肉体が丈夫で、生半可な攻撃は効きません……」

 

「ど、どうやって対処すれば良いんですか?!」

 

「遭遇者は、爆薬を投げつけてどうにか撃退したようですが……、一般のサバイバーの皆さんは、脇目も振らずに逃げ出すことをおすすめします」

 

「は、はい……」

 

 

 

「……さて!そろそろ、お別れの時間がやって参りました。このラジオは、午後六時から同じ内容をリピートさせていただきます」

 

「サバイバーの皆さんが聞いてくれていると幸いです」

 

「「ありがとうございました!」」

 




あーもうマジで。

書けない。

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