ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

1238 / 1724
ピザうめー。


16話 カイコガの蝕み

井草直人……、だっけ?

 

人間の個体名は多様性があるようでなくて覚えにくいなあ……。

 

どれも同じに聞こえる……。

 

アニメのキャラクターみたいに分かりやすい名前をつければいいのにな。

 

スーグニ・カットナルみたいな?

 

もしくは番号とか。

 

さて、話を聞こうか。

 

「おい!出てこい!」

 

「税金分くらい働いたらどうだ!」

 

「市民にも武器をよこせ!」

 

署長室の前に集まる虫ケラ共。

 

「はぁ……、お待ち下さい!市民の皆さんはどうか冷静に〜!」

 

と、警察官。

 

邪魔なので蹴散らそう。

 

「退けよ、虫ケラ」

 

「な、何だあんたは……、うわあああっ!!!」

 

中年の雄個体を、鞭腕で弾く。

 

伸ばした俺の腕は、青白い肌の吸盤のついた触手。

 

ああ、これは何だっけか。

 

無意識で使ったが、確か、美味しい大王イカでイカ飯を作ろうとしたときの……。

 

「ば、化け物おおおっ!!!」

 

「きゃあああああっ!!!」

 

っと、ゴミ共が散った。

 

すると……。

 

「やめてください!」

 

おお、出てきたな。

 

「……ティフォン博士、でしたね?何の御用でしょうか?」

 

この、黄色人種にしてはやや大型の、中年の雄個体……。咬合部の骨格が健康的だから、よく覚えている。いや、俺はほら、あんまり顔とかは覚えられなくて……。

 

まあ、顔はほら……、うん、真面目そう?ってのかな?海堂父みたいに頭がキンキラキンとかなら覚えられるんだけどね……。男の顔とかこの世でどうでも良いもののトップクラスでしょ。

 

さて、警察署の署長である井草直人。

 

何の用かと問われれば、答えは……。

 

答えは……。

 

「……俺は何しにここに来たんだ?」

 

「……こちらの台詞なのですが」

 

いや、違う違う。

 

記憶力がない訳じゃないぞ。

 

ちゃんと覚えているとも。

 

嫁の情報集めと、嫁の情報が集められそうな場所の情報集めだよ。

 

でも、一昨日昨日辺りに、警察署には来てたからな。

 

特に聞くことはないんだよ。

 

「何か情報とかない?」

 

「はあ……?いえ、特にはこれといって……」

 

訝しむ、という言葉を体現しているかのような態度で俺に対応する署長。

 

俺も大概サイコパスであるという自覚はもちろんある。だから相手の気持ちは理解できないが、しかして予想はできる。

 

つまり、「何言ってんだこいつ」ということだろう。

 

もちろん、もちろんそれは分かってるとも。

 

けど、一応は聞いておきたいじゃん!

 

「ほら……、アレだよ。新しく避難してきた市民とやらは、何か情報を持ってないのか?」

 

「ふむ……、聞いてみますが、望み薄だと思いますよ」

 

だろうね、知ってた。

 

「あとほら……、アレだよ!俺、実は、この辺の地理とか全然分かんなくてさ。人が避難してそうな場所を教えてくれよ。例えば……、ショッピングモールとかさ!」

 

「なるほど……、それなら、ある程度はお力になれると思います。こちらへ」

 

 

 

署長室。

 

黒い革張りのソファに、磨き抜かれた木製のデスク。

 

電池駆動式のランタンの光で手元を照らして、デスクの上に横須賀市の地図が広げられる。

 

「まず、ここが警察署です」

 

「ふむ」

 

東の方、臨海部のすぐ近くに警察署。

 

「ここが、三滝高校。ここには、市民が避難していることを確認しました」

 

警察署の西の方向へ数キロメートルの地点に、高校。

 

「警察署から北の方向へ数キロメートルの地点には、海上自衛隊の基地があります」

 

自衛隊基地、と。

 

「そして、その少し手前のここは、米軍基地です」

 

米軍基地、ね。

 

「あ、ここってホームセンターか?」

 

「ええ、そうですね」

 

「ここに市民が避難しているから、暇な時に行ってみれば良いんじゃないか?」

 

「そうなのですか?」

 

「おう。なんでも、ここには、お前ら警察に補導された経験のある元悪ガキが集まっているらしくてな。警察署には、お前らに文句を言われそうだから逃げ込めなかったらしいぞ」

 

「そんな……!世界がこうなっては、補導経験も何もないでしょうに……!」

 

「知らねーよ、本人がそう言ってたんだから。で、他は?」

 

「それは……、分かりました。では……、ここが、駅です。そして、駅のすぐ隣にはショッピングモールがあります。恐らくは、ここに市民がいるやも……」

 

街の真ん中あたりに駅、そしてショッピングモール。

 

「こっちは何があるんだ?」

 

「こちらの方は三浦市と言って、農業や漁業が盛んなんですよ」

 

ほへー。

 

「じゃあ、こっちの方に行ってみると良いかもな」

 

「いえ……、どこもゾンビがいるでしょう」

 

ん?

 

「いや、いないんじゃない?ゾンビウイルスがばら撒かれたのは人口密集地と首都圏だし」

 

「……そう、なのですか?」

 

あれ?言ってなかったっけ?

 

いや、こいつには言ってなかったかも。

 

「おう、ゾンビウイルスは、田舎には来てないと思うぞ。田舎の田んぼしかないようなところには、ウイルスが回っていないはずだ。責任は持てない発言だが、俺の確認した限りではそうなっている」

 

「水からの感染は……」

 

「それなんて彼岸島?このゾンビウイルスは、自然界では存在できないくらい弱いから、例え水場にゾンビを投げ込んで、その水場を使ったとしても汚染されたりはしねーよ」

 

「……なるほど。検討してみます」

 

「ん、いい話を聞かせてもらった。じゃあ、礼に何かやるから持ってけよ。確か、カロリーメイドがいくつか残ってたっけな」

 

「ありがとうございます」

 

 

 

俺は、約束通りにカロリーメイドと水の入ったペットボトルを、段ボールごと渡した。

 

人間の消費カロリーなどを考えれば、ただ生存するだけなら、ここにいる数十人の個体が一日は生き延びられる量だ。

 

……と言うか、場当たり的な対処は、今はまだどうとでもなるだろうが、すぐに困窮すると思うのだが。

 

今はまだ、コンビニやスーパーの保存食コーナーを漁れば、どうにか生活していくことは可能だと思う。

 

だが、これから後数ヶ月で夏だ。

 

食品はどんどん腐っていくだろう。

 

そうなったとき、こいつらはどうするつもりなんだろうか?

 

俺が見た限りでは、殆どの……、いわゆる大国と呼ばれるような国々は、首都でゾンビウイルスがばら撒かれ、国家の指導者が全滅している。

 

ついでに言えば、地方の大きな軍部や警察部の指揮官も、殆どが死んでいる。

 

つまり、復興のために活動しようにも、復興の音頭を取れるような人間はもうおらず、ついでに言えば、各地と連絡を取り合うためのネットワーク回線が寸断されているのだ。

 

ぶっちゃけた話、もうどうしようもないね!

 




はい、それでさあ、Twitterで言ったんだけど、オリジナルライダー物を書きたいです。

(刃牙のBGMを流しながら)男なら!一生に一度は夢見るオリジナルライダー創作!

が、最強ものが良い。

そして、ライダーは商標がアレだし、一次創作では使えない……。

仮面戦士?マスクドブレイバーかな?とでもしましょうか。

はい、ストーリー!

特撮オタクで、趣味が高じてアメリカで軍用パワードスーツの研究をしている男が転生!

神「お前の行く世界は、ちゃんとお前が好きな科学があるぞ!ナーロッパではない!」

主人公「おおっ!」

神「……でも、お前が大人になる頃には、異次元からやってきた怪人に世界が侵略されるけどね」

主人公「アオオーッ?!!」

神「あ、それで、転生に伴って特典を渡すことになってるんだけど、特典の内容はお前の前世での活動によって決まるぞ!お前の場合は『超科学』だ!」

主人公「仮面ライダーを作れ……ってコト?!」

異世界?転生した主人公。二十一世紀の地球をほぼ同じ世界。

とても裕福な家庭の長男として生まれた主人公。

幼い頃から『超科学』チートをガンガン前に出して、ガンガン稼ぐ。

そして、主人公が十歳(飛び級大卒博士号持ち)の時に、プロトタイプ変身ベルトが完成。

しかし、主人公はどうにか使えたが、普通の人では使えないことが判明。

主人公「ブレイバーベルトの『適合者』を探すしかない……!」

十五年かけて、十二人の戦士を世界から集めた主人公。

それぞれの戦士に最適なベルトを与え、さあ、怪人よいつでも来い!

……って時に、怪人が現れた。

来たか!と思って出撃命令を出そうとすると……。

淫獣「変身するポヨ!」

魔法少女「スマイルチェーンジ!」

なんか、魔法少女とか言うのが各地で湧き出した。

主人公「は?……はぁぁぁ????世界観そっちなのかよ?!!!」

仕方なく、ブレイバー達にはデータ収集を指示。

ブレイバーが魔法少女と鉢合わせして、誤解からやむなく交戦したりなどもした。

そして一年。

主人公「これさあ……、怪人のデザイン、魔法少女ものじゃねーじゃん!ガチ殺戮とか人質とか毒ガスとか、戦法も昭和ライダー怪人だし!!!やっぱりブレイバー要るじゃねーかこれ?!!!」

改めて、ブレイバーに出撃命令を出す主人公!

ブレイバー大活躍!

魔法少女は戦力はピンキリだけど、最強クラスの魔法少女が二、三人でやっとブレイバーと互角ってレベル。強スギィ!!!でも総量は魔法少女の方が十倍は多いからね。ライダー側にライオトルーパー的なのが多少いるのを考慮しても。

しかも、ブレイバーはフォームチェンジにより多局面に対応できる!

魔法少女とかいうメスガキ共は、ブレイバーの大人の男の魅力にメロメロよ。

ブレイバーも少しずつ増員しながら、主人公の作った対怪人秘密結社は今日も暗躍するのだ!

但し、メガテン並みの倫理観の妖精達は、ライダーを脅威と認定して、排除しようと動き出して……?

みたいな?

ストーリー?

考えてねぇなあ!

やりたいことはいくつかある。

魔法少女がわちゃわちゃしている裏側で、割とマジで洒落にならん危険な怪人を迅速に始末するブレイバーとの対比を描く。

身元特定されて身内を人質にされ、悪事をしなくてはならなくなった魔法少女をあっさり助けて惚れられるブレイバー。

ブレイバー組織内でのわちゃわちゃ。

ブレイバー本部への襲撃!そして主人公たる『博士』の変身。

ブレイバー本部、対怪人組織として、法をぶっちぎり移動要塞を製作!

ブレイバー達のフォームチェンジ!チェンジ!

そして一通りブレイバー達の様子を書いたら、強敵の出現だ!強化型怪人!

強化型怪人に対抗する為、主人公は『強化フォーム』を用意!

魔法少女からライダーに鞍替えした女の子のいざこざ!

この辺まで考えた。

あとは頼んだ。



ついでに言えば、スターシステム使って、今までのオリ主をライダーとして登場させるのってアリですか?やっても怒らない?オリキャラを考えるのがね、大変でね……。公募とかにするのもなんか違うかなーって。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。