ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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太るーーー!!!


5話 ハエのような連中

「えぇ……?まあ、えーと……」

 

四体の若い個体はまた話し合いを始めたが……。

 

「例えば何があるの?」

 

などと聞いてきた。

 

「まず……、シンプルに銃器」

 

「何でそんなもん持ってんのよ……」

 

「研究所には、生物兵器が逃げた時の備えってことで、かなりの量の銃器が保管されてんだよ。まあ、俺の嫁に銃なんて効かないんだがな」

 

「他は?」

 

「これなんてどうだ?栄養剤。一粒飲むだけで、一日中活動できるだけの栄養が得られる。俺が学生時代に片手間で作ったやつなんだが、今じゃ組織で正式採用されていて、組織の人間はみんな持っている便利アイテムだ」

 

「へえ!それは凄いわね」

 

「但し、かなり高濃度な栄養成分を配合してあるから、オーバードーズすると死ぬ」

 

「……他は?」

 

「じゃあ、逆浸透膜を使った浄水水筒とかは?この膜を通した液体は、たとえ血液でも真水になる。川の水くらいならこれに通せば飲めるようになるぞ」

 

「凄いわね」

 

「あとは……、再生薬とか?これを注射すると、もげた手足ですら一日で再生する」

 

「そんなものがあるの?もう、それなら、テロリストなんてしないでも、普通にそれを売ったほうが儲かるんじゃ……」

 

「但し、再生途中は眠れないほど痛いぞ。まあ、死ぬよりはマシだから」

 

「……眠れないほど痛いって、どれくらい?」

 

「拷問器具として使えるレベル。そこそこの確率で衰弱死するな。まあでも、手足がもげた時点で普通の人間なら死んでもおかしくないから……」

 

「……他は?」

 

「あとは普通に食料と水くらいしかないよ。それ以上を望むなら、嫁探しを手伝ってくれ。もし、嫁を見つけて連れてきてくれたら、最強の改造人間に……」

 

「結構よ!まあ、とにかく、もらえるなら食料をもらうわ」

 

「はいよ。とは言え、日持ちするものを優先に集めてきたから、カロリーメイドとか缶詰とかしかないぞ?」

 

「充分よ」

 

「そういや、普段はお前らはこの辺に住んでるのか?」

 

「それを聞いてどうするの?」

 

「いや、嫁を見つけたら引き留めておいて欲しくてな」

 

「……まあ、そうね。どことは言わないけれど、この辺に住んではいるわね」

 

「ん。じゃあ、数日後には戻ってくる予定だから、嫁を見つけたらここで待っているように教えてやってくれ」

 

「ええ、分かったわ。けど……」

 

「安心しろ、いきなり襲いかかってはこない……、とは思う。よし、ここに食料を置いていくぞ。じゃあな」

 

「ええ、じゃあね」

 

 

 

そうして、四人の高校生と話を終えて、俺は再び移動を始めた。

 

途中、コンビニやスーパーなどに寄って、中にある食料やら衣服やらを頂戴してきた。それを、キーちゃんの巨大馬車トラックに載せる。

 

トラックもまあほら、俺あんまり車とか詳しくねーんですが、サイドブレーキをかけなきゃ動かせるでしょ?理論上は。

 

10トントラックに大量の物資を満載して、さあさあ、移動しよう。

 

気分はアレだよ、某ゾンビゲーの4の武器商人みたいな……。ウェルカム!ヒッヒッヒッ!センキュー!いやいや、アタッシュケースにロケランは入らんやろ……。

 

そんな感じでしばらく移動。

 

デルちゃんはどこかなー?

 

……「きゃあーーーっ!!!」

 

おっと……?

 

曲がり角からチラ見。

 

「嫌っ!やめてーーーっ!!!」

 

「げへへ……!」「は、早くしろ!」「もうたまんねぇぜ!」

 

やべーぞ!レイプだ!

 

うーむ、止めるべきか?

 

……いや、良いや。

 

スルーの方向で。

 

俺、人間の女には興味ないんだよね。

 

素通りしよーっと。

 

「だ、誰だ?!」

 

あ、気付かれた。

 

「俺だ」

 

「見られたからには生かしちゃおけねえなあ……?」

 

「勘違いするな、俺は何も見てない」

 

「へへへ、そんなのが通用するかよ!ここで殺して身ぐるみ剥いでやる!おらーっ!」

 

はあ……。

 

「あーあ、見逃してやるって言ってんのにな。残念だ」

 

「あ"ぁ?なんだテメェ!!!」

 

チンピラは、刃物を抜いた。

 

「どうした!」「なんだ?!」

 

他のチンピラが声を出している。

 

「目撃者だ!殺しちまうぜ!」

 

「おー、やっちまえ!」「ちゃんと身ぐるみ剥いどけよ!」

 

ンモー、チンピラさんってば、戦力分析ができないんだからぁん。

 

そもそも、こんなご時世にその辺に弱そうな奴(俺)がいることをおかしいと思えない観察力はヤバいでしょ。

 

狼の檻の中に、ウサギが一匹だけ生存し続けていたらおかしいと感じるだろ?つまりそういうことだよ。

 

俺は、急速に細胞を分裂させ、筋密度を人外の領域まで高める。

 

「あ……?なんだ、そりゃ……?」

 

細っこい俺の片腕は、1メートルほど伸びて、鋼のようになった。

 

「ひ、ひぃ、ば、化け物ーーーッ!!!」

 

「死ね」

 

俺は、チンピラを殴りつけた。

 

チンピラは、潰れた内臓を口から吐き出しながら、民家の窓を突き破った。

 

「う、うおおおおっ?!!!」「な、なんだぁ?!!!」

 

チンピラーズの悲鳴が二つ。殴られた奴は即死か。

 

「こ、こいつ、死んでるぞ!」「畜生!誰だ?!」

 

うわ、チンピラが出てきた。

 

「テメェか!」「仲間の仇だー!」

 

うっぜー。

 

口の中に毒針を形成して、舌を管状に変異。

 

「プッ、プッ」

 

毒針を飛ばす。

 

「いてっ!」「な、なんだこれ、針……?」

 

「お前はもう死んでいる」

 

「ああ?何言って……、がはっ」「お、おいっ?!……ぐはっ」

 

さ、早く移動しようか。

 

「ま、待って下さい!」

 

おや……?

 




とりあえず、プログラマ転生の方が一章書けたので、ソシャゲ転移の方をちょっと書きます。

あんなに案を出してもらったし……、こうなっちゃったからにはもう……、ネッ?

みんな大好きコズミック害獣ことクソ鳥的な何かに言いがかりをつけられて、ポストアポカリプス世界に飛ばされるところまで書きました。


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