ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ラーメン欲……!


3話 若武者のトンボ

キーちゃんと研究所の外に出る。

 

「ワァ、オ日様、キラキラ!」

 

「キーちゃん、お外は久し振りだもんな。みんな揃ったら、海を見に行こうか」

 

「海!海モ、キラキラ?」

 

「そうとも、海もキラキラさ」

 

そんな話をしつつ、外へ。

 

さて、まず誰を追うべきか……。

 

パイちゃんは危険性も低いし、大人しい方だから、悪いけど後回しにさせてもらう。

 

ヒューちゃんは一番危険な存在だが、一番大人しい子だ。まあ、早めの回収を心がけた方が良いかな?

 

スーちゃんは普通。気性もそこまで荒くないし、危険性もそこそこ。後回し、かな。

 

やばいのはデルちゃんだ。気性が荒くて危険性も高い。檻をぶち壊して一番最初に出て行ったのもデルちゃんだったらしい。

 

「と言う訳で、デルちゃんを追うぞ」

 

「ワカッタ!デルチャンハ、コッチ!」

 

デルちゃんの匂いを辿って移動、と。

 

 

 

デルちゃんは、あっちこっちにめちゃくちゃに移動しているようだ。

 

追跡は難航しそう。

 

そうだ、目撃情報を募ろう。

 

適当なマンションに来て、と。

 

ぴんぽーん。

 

「すいませーん!聞きたいことがあるんですけどー!」

 

『ふざけるな!家には誰も入れないぞ!消えろ!』

 

あ、駄目ですねえ。

 

では、道端で逃げている人に……。

 

「すいませーん!」

 

「え?う、うわあああっ!化物だあああっ!!!」

 

あ、こっちも駄目ですねえ。

 

うーん、困ったにゃん。

 

どうしようか?

 

だが、俺も伊達にオタクじゃない。

 

ゾンビゲーはやりこんだ。

 

このパターンだと、避難所とかがあるはずだ。

 

そしてその避難所が襲われてゾンビパニック。

 

避難所と言えば、ホームセンター、ショッピングモール、教会、体育館……、ってところか?

 

そうだ!折角だから、交渉用に資材や食料を持ち歩いておこうか。

 

え?俺は既に食事は必要ないし、嫁達も、食事はほぼしないし排泄もしないし、睡眠もほぼしないで良いぞ。俺がそう作ったんだもの。

 

嫁は、大きな怪我をして肉体を欠損した時のみ、食事をする必要があるだけで、普段は飲食しないで済む。

 

あ、でも、妊娠した時は、子供を作る分の材料が必要だから、多少は食べる必要があるかもね。

 

生殖実験はまだやってないんだよ。でも、お相手は俺で実験計画は既にあったし、実験するまでもなく、安全に出産させられるんだが。俺がそう作ったんだし。

 

尚、俺が直接、生殖実験をやると言い出した時は、職員総員ドン引きの上に、カウンセリングルームに叩き込まれて精密検査された。誠に遺憾である。

 

キーちゃんに色々なものをくくりつけて、更に、研究所のトラックを繋げて、と。

 

俺もリュックでも背負っておこうか。そこに、水と食料を満載して、と。

 

何か食べる必要があれば、その辺のゾンビを喰えばいいしな。うん、人間辞めたし。

 

「ごめんねー、キーちゃん。重いよね?」

 

「モウ、大丈夫ダヨー!僕ハ、10トントラッククライナラ片手デ持チ上ゲラレルンダヨ?コンナノヘッチャラ!」

 

「でも、キーちゃんを家畜みたいな扱いしちゃって申し訳ないよ」

 

「ウウン、イイノ!僕、博士ノタメナラナンデモスルヨ!愛シテルヨ、博士!」

 

「あぁ〜!俺も大好き!愛してるぅ!」

 

 

 

さあ、行こうか。

 

さて、世界崩壊から既に三日が過ぎているようだ。俺が死んでるうちに三日過ぎたのね。

 

人は皆、家や避難所に籠るか、もしくは……。

 

「おおらっ!」

 

「せえい!」

 

「はああっ!」

 

「やあっ!」

 

物資を求めて外に出る、と。

 

「隆刀、後ろ!剣子は横!」

 

「分かってらあ!うおおおおっ!」

 

「真弓!恭矢!もっと下がりさない!」

 

「あいよ!間違っても噛まれんなよ!」

 

うわー、バトってるね。

 

ゾンビは十体くらいいたが全滅、と。

 

えーと、刀を持ったのと、弓を持ったの四人。雄個体と雌個体が二人ずつ。

 

年齢は十七歳くらい。

 

服装は全員、胴着と袴。

 

肉体は全員、よく引き絞られており健康的。姿勢も正しく、骨格に過剰な負担がかかっていない。

 

話しかけてみるか。

 

「おおい、ちょっといいかな?」

 

「誰だ?……化物!!!」

 

キーちゃんを見て弓を射ってきた。

 

「アブナイ、ネ」

 

キーちゃんは矢を掴み取った。キーちゃんの反射神経と身体能力をもってすれば、ジャプン漫画のキャラクターのように、連射された機関銃の銃弾を掴み取ることすら可能だ。

 

「まあ待てよ、話をしよう」

 

キーちゃんに手をあげた時点でぶっ殺したいくらいだが、キーちゃんは弓矢なんて原始的な武器では傷ひとつつかない。運が良かったな人間。

 

「話すことなんてないっ!」

 

弓使いの女、真弓と呼ばれていた個体……、がそう言ってきた。

 

「いや、そっちにもためになる話だ、聞いてくれて、頼むよ」

 

「黙れ!そんな化け物を連れ歩いた人間など信用できるか!」

 

「え?人間に見えるか?良かった、上手く擬態できてるんだな」

 

俺が思わずそう呟くと、あちら側は更に警戒心を強めたようだ。クソ、しくじったな。

 

「まあ聞けよ。こっちの美しい作品を見ろ。とっても強そうだろ?人間なんて一捻りだ。でも、わざわざ会話しようってんだから、敵意はないってのが分かるだろ?」

 

「……それ以上近寄らないで」

 

「分かった、近寄らない。だから、ちょっと話をしよう。良いことを教えてやるから、こっちの知りたいことを教えてくれ」

 

四人は少し話し合った。

 

「どう思う?」

 

「化物だぞ」

 

「話は通じてるみたいだけど」

 

「隆刀、行けそうか?」

 

「飛んできた弓矢を掴み取る時点で人ならざる者じゃ。虎や獅子のような猛獣を相手するのと同じと見てええじゃろう」

 

「つまりは無理ってことね……」

 

「ワシが命をかけりゃ五分は保たせてやるぞ?一か八かじゃろうが、逃してやろうか?」

 

「馬鹿言うな、親友を見捨てるくらいなら僕もここで死んでやるさ」

 

なんだありゃ、青春か?

 




とりあえず、プログラマ転生を26話、第一章の幼少期編まで書き終えました。

ぶっちゃけ、学園編のアイデアが全然にゃいです。たすけて……。

それはそれとしてシャドウランみてえな話を書きてェわね。

様々な世界が連結した多次元世界!様々な仲間達と冒険!みたいな。

やる夫スレでたまによくある、無目的ごちゃ混ぜ世界みたいなの。

ファンタジー世界とSF世界とサイバーパンク世界、スチームパンク世界、戦国とか武侠とか色々出したいわね……。

いや見たいでしょ?金髪の魔法使いエルフと、テッカテカなタイツ着ておもちゃみてーなレーザー銃持った宇宙人と無骨なライフルにパワーアーマー着込んだ地球人と刀振り回すサムライみたいなチーム。

いや……、「ファンタジー世界に時空転移装置を実用化した地球連邦が偵察に来ている」みたいな話でも良いな。

ファンタジー世界なのにライフル持った地球人が来ていて、ダンジョンとかで現地人と交流する話。

異世界人が「地球連邦なる奴らは、光る杖(銃)や爆発する石(擲弾)で戦い、光る板(翻訳プログラムダウンロード済み端末)を翳して話すんだ」とか言ってるの。


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