最近は無駄遣いが多かったので、節約のために自炊をしなくては。
『ぐ、この、虫けら共がぁあああ!!!』
このえの、マリィの、やすはの最大魔法がダストールの全身にダメージを与えた。
本来の『魔法少女フルゴラこのえ』のストーリーでは、この三人で、全てのダークフラグメントが揃った状態のダストールを命がけで倒すのだ。
だが、それは裏を返せば、三人でもダストールを倒せるということ。
本編では確かに、『導きの獣カーバンクル』の『導きの力』があったのも勝因の一つだが、そこは、シャールノスが代わりにサポートする。
更に言えば、このダストールは、ダークフラグメントを半分しか得られなかった弱体化状態……。
負ける確率は最初からゼロだった。
ボロボロになったダストールに、破壊の嵐となったシャールノスが迫る。
凄まじい速度から、凄まじい威力の蹴りが、暴力的なまでの慣性のまま叩きつけられる。
『お、ごあっ?!』
ダストールの顔面に突き刺さった蹴り。
ダストールは、大きくよろめいて、倒れる。
「今よっ!」
やすはが叫ぶ。
「行くよーっ!」
魔法少女達は、魔法攻撃をダウンしたダストールに何度も叩きつけた。
『ぬううっ!『暗黒の光線(ダークネスボルト)』!!!』
そして、ダストールの攻撃は。
「無駄だ」
このえ達に届く前に全てシャールノスが『斬り払い』した。
「ありがとう、シャー君!」
「マジックユーザーを守るのは当然の戦術だ」
そんな素っ気ない言葉を吐くや否や、超速で踏み込んで斬撃を叩き込むシャールノス。
『喰らええっ!私の最大魔法を!!!『滅龍の死息(アポカリプスフレア)』!!!!』
もちろん、途中で危機的な場面もちらほらとあったが……。
「シャー君!退がって!」
「「「せーの!『防御結界(マジックガード)』!!!」」」
「助かった」
チームワークで解決した。
具体的に言えば、チームワーク抜群の魔法少女達と、圧倒的な能力で誰とでも合わせられるシャールノスの相互の気遣いの結果と言うべきだろう。
ツーカーと言えるほどの連携はなかったが、ある一定レベルを超えた天才は、行動の最適解が分かるので、それなりに連携は形になっていたのだ。
そして……。
『おのれぇぇぇっ!!!覚悟せよ!私はいずれ必ず蘇る!!!』
「いや、それはない。これからお前を封印しダークフラグメントに変えた後は、それを全て武器進化の素材として使わせてもらう。ついでに、お前の死体からも色々とアイテムを剥ぎ取る予定だ」
『き、き、貴様ぁぁぁぁぁ!!!!!』
「お前のその《★邪黒王杖ダークナイト》は、wikiでA+の評価を与えられている良武器だからな。ありがたく頂戴する」
『許さん!許さぬぞおおおおおおおおお!!!!!!』
「それじゃあ、死んでくれ」
『ぐわああああああっ!!!!』
シャールノスの突きで、ダストールの頭蓋骨の眉間が貫かれた。
そしてシャールノスは……。
早速、ダストールだったものを使って武器進化を行った。
その結果……。
《★燼滅邪王剣ダストール》
それは、斬撃属性のダメージを340〜1150ポイント与える
・それは、電撃属性の追加ダメージを338〜454ポイント与える
・それは、火炎属性の追加ダメージを338〜454ポイント与える
・それは、暗黒属性の追加ダメージを338〜454ポイント与える
・それは、『両手持ち』の時に50%の確率で敵の攻撃を防御する
・それは、知能を500上げる
・それは、筋力を500上げる
・それは、『暗黒』『混沌』系統の魔法の威力を500%向上させる
・それは、『暗黒の光線(ダークネスボルト)』を発動する
・それは、『混沌の波動(カオスウェーブ)』を発動する
・それは、『滅龍の死息(アポカリプスフレア)』を発動する
・それは、生きている
「……なんだこれは?!」
「どうしたのシャー君?」
そう、武器に命が宿ってしまったのだ。
ゲームでは、そう言う設定の武器もあったため、おかしくはないのだが……。
『き、貴様!シャールノス!何故ここに?!いや、そもそも私は……、どうなっているのだ?!!』
しかも、宿った命はダストールだった。
ダストールの封印された欠片、ダークフラグメントを全て一本の大剣に溶かした結果、ダストールの命が宿ったということだろう。
「お前……、ダストールか?」
『そうだ!見れば分かるだろう?!』
「いや、全然分からんが」
『そもそも、何故私はこんなに小さくなっているのだ?!また、力を奪われたのか?!』
「ある意味では一つになったぞ、ほら」
そう言ってシャールノスは、手鏡でダストールの姿を見せてやる。
『な、ななな、なんだこれはーーーっ?!!!!』
ダストールの叫びが、復興活動を始めたラダムの街に響いた……。
次は帰還勇者でいいっすかね?
とりあえず、地球の魔法大学の研究発表会なんですけど、ここは読み飛ばしでOKです。
そこから、地球人でも魔法が使えることが周知されて、魔法が本格的に夢の新技術扱いされるようになります。
で、日本のホビー会社達が主人公の会社に現れて、魔法を使ったおもちゃやゲーム機の販売が始まります。VRゲームが出来上がり、それが世界中で馬鹿売れ!更に、VRゲーム内で仲良くなったNPCをホーム画面に呼び出して、デートしたりエロいことしたりできる!
ついでに、VRゲーム内で仲良くなったNPCは、そのパーソナルデータを別売のリビングドールに移植することで、リアル世界でも嫁キャラと会える!
リビングドールも馬鹿売れするようになって、オタク達が理想の恋人を作るために命がけでダンジョン攻略を始めます。
ここまで書けました。
後どうなるか?
どうなるかなー。
今、主人公が三十八歳で、亜人国家の転移から八年。
あんまヘイトっぽいこと書きたくないんですけど、ちょっとそれっぽいこと書くことになりそう。
まず、亜人国家の技術で石油産出国が死ぬでしょ?オークから取れる魔石一つで、家一つ分の電力が賄えるんだもの。
アラブ一帯が不景気に陥る中、先進国は未曾有の好景気にある訳でさ。しかも、先進国の一番ヤバい少子化問題も、景気が良くなったことと、リビングドールにガキを産ませることで解決しつつあるのね?
更に、ゴーレム技術などで、先進国では労働そのものがなくなる見通しができてきたからもう大変!
と、そこに、日本に魔法先進国のエジプトから、大王たるラムセス二世が日本にやってくる!ラムセス二世は、テレビで魔法大学の生徒達の発表を見ていて、それに感銘を受けたのだ。
そして、日本という国を見てみたくなったらしく、お忍びなんてせずに堂々と観光しに来た!ラムセス二世の知る魔法は古式のものなので、新しい方式の魔法を知るために資料請求をしたり、天皇陛下に会ったり、主人公と会ったりして好き放題やる。
そうやって楽しく観光しているラムセス二世夫妻にテロの魔の手が!ISISだとなんかアレだから『地球解放戦線』とかにしよう。もちろん、夫妻は魔法防御で無傷。
だが、大激怒したラムセス二世が、即座に転移して、地球解放戦線の本拠地である中東の某所を吹っ飛ばす。んんんまあ、ヤバいですわね。
実は、地球解放戦線には、亜人国家と親しい先進国をどうにかしたい国々がこっそり金を横流ししてたんだけど、マジギレファラオに焼き尽くされたから全てご破算。しかしその代わりに、証拠も吹き飛んだ。やったね!
このテロで、巻き込まれた日本人も何十人か死亡した。これは流石にやべーって事で、日本も警備状況を見直した。そもそも、来賓にテロられるとかマジ不名誉だ。ファラオは寛大なのでゆるした。
後どうする?
そうだ!魔法私塾!魔法大学の卒業生が、魔法を教える私塾を各地で開いて、じわじわと世界に魔法が広まっていく。
けど、それに対して様々な妨害や差別が来るんだね。リビングドールへの差別は、フェミニストとかがなんか言ってくるんだけど、リビングドールの使用率は実は男女で半々くらいで、女の方も理想の男を作って遊んでるよと証拠を出されると、フェミニストは元気がなくなってしまう。
魔法私塾には、色々な妨害がくる。大体、魔法をよく思わない古い人間や、外国人。だけど、仮にも魔法大学を出た魔法使いが一般人や人間の工作員程度に遅れをとることはなかった。
だが、魔法を習った一般人ではそうもいかず、魔法を習った一般人の行方不明者が出るようになった……。それだけじゃなく、魔法大卒の魔法講師では、魔法を教えるべきでない存在かどうかなど見抜けない。なので、魔法を習った悪い外国人やテロリストもどきなども生まれるように……。
一方で、魔法を使ったスポーツなども生まれ始める、が、魔法使いと一般人は身体能力に差があるから、段階的に別階級扱いにしていく的な案も出てくる。
こんなもん?