ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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おっぱい。


*準備*しよう

異世界に来てから十日経った。

 

俺は順調に依頼をこなして、配達依頼すら任されるようになっていた。

 

配達依頼は、信用のある冒険者しか許されない依頼だ。

 

速度1000を活かして、超スピードで村から村へと移動して、このイームル村付近の小さな村々への配達依頼をこなしている。

 

と言っても、まだ、軽い荷物や簡単な手紙など、そこまで重要度の高くないものの配達だが、それでも序盤の稼ぎとしては充分だった。

 

配達依頼と言えば、《★プラチナチップ》の配達のサブストーリーだな。アレは見返りが大きい。

 

いずれやりたいもんだな……。

 

 

 

さて、依頼をこなすと、金以外にも色々なものが報酬として貰える。

 

貰えるものは、ポーション、巻物、魔法の杖……。

 

食材や魔導書なんてケースもある。

 

家具や装備なんかが貰えたりもする。

 

だが、金と、それともう一つだけ必ず貰えるものがある。

 

それが……。

 

「『冒険者メダル』だ」

 

そう、このメダル。

 

冒険者ギルドの依頼を達成すると貰える、『冒険者メダル』だ。

 

「これは、何に使えるのだ?」

 

ローズが聞いてくる。

 

「これは、『冒険者系スキル』を覚えるのに使える」

 

因みに、戦士系スキルを覚える『戦士メダル』や、魔術師系スキルを覚える『魔術師メダル』、盗賊系スキルを覚える『盗賊メダル』など、様々なメダルがある。

 

これらのメダルは、各地に点在する様々なギルドに入会し、ギルドの依頼をこなすことにより貰える。

 

「冒険者系スキルは、旅に必須な『荷運び』と『収納』を覚えられる。まずは、これを覚えることが最優先だ」

 

『荷運び』は、運べる重さが増えるスキルで、『収納』は荷物をコンパクトにまとめるスキルだな。

 

どちらも旅には必須のスキルで、このスキルを覚えないビルドはほぼない。

 

と言うのも、このゲームは後半になるにつれて、必須アイテムが重くデカくなっていくからだ。

 

料理をするなら10000kgくらいのオーブンを持ち歩かなきゃならないし、そうじゃなくても100kg超えのベッドを持ち歩く必要がある。

 

生産系の職業になると、工房一つ分の数十万kgにも及ぶ機材を馬車や車に詰めて移動することになる。

 

冗談のように聞こえるかもしれないが、このゲームではそれが可能だし、可能なことは全てやらなきゃ極められない。

 

冒険者メダルでは、『隠密』や『跳躍』『投擲』『探知』『採取』『採掘』『釣り』『解体』『料理』などのスキルが覚えられるぞ。

 

これらのスキルもまた重要で、この中だと『解体』や『料理』が欲しいところだ。

 

このゲームは、ランクの高い食材で、ランクの高い料理を作って食べると、能力値が上がるからな。

 

必死になって棒切れを振り回すよりも、ドラゴンステーキを腹一杯食べた方が上昇率は高い。

 

戦闘だけでなく、食事、睡眠、入浴、性行為、読書、賭博……、そう言った様々なものでも能力を高められる。

 

であれば、それら一つ一つを無駄にせずに、己の力へと変えていくことこそが肝要だ。

 

俺はそんな風なことを言って、昼飯を作り始めた。

 

村で取れた野菜と、その辺のモンスターを狩ってきた肉でシチューを作る。

 

現段階ではトップクラスの料理を食べて、じわじわと能力値を上げていく……。

 

今や、全能力値は、五十ほどアップしていた。

 

良い傾向だ。

 

こうなると、早めに『潜在能力向上ポーション』を作らなければ……。

 

神のカンスト値は9999だが、初期潜在では3000までしか伸ばせないからな。

 

さて、それは良いとして、だ。

 

俺は雑貨屋で買った『キャプチャーカプセル』を、ボコボコにした野生馬に投げつける。

 

「ヒヒーン!」

 

「ヨシ!」

 

野生馬を捕まえた。

 

そして、その辺の木を『伐採』スキルで切り、『大工』スキルで馬車を造る。

 

先程の野生馬に馬車を繋げて……。

 

「完成だ」

 

「ヒヒーン!」

 

野生馬は……、そうだな、『ブラウン』とでも呼ぼうか。ブラウンの毛色だし。

 

あとは、保存食でも作ろうか。

 

その辺にいる野生の牛を殺して、『解体』スキルで解体。

 

その肉を、『料理』スキルで塩漬け肉や干し肉に変えていく。

 

村から買い取った小麦粉でパンも作っておこう。

 

野菜は酢漬け……、ピクルスにしておく。

 

このゲームは、『栄養』という観点があり、偏った食事を続けるとステータスが下がり、最終的には病気になって死ぬからな。

 

まあでも、干し肉にパン、そしてピクルスとチーズを食っておけば当面は問題ないが。

 

出来ることなら、食べた時の能力値の成長率が高い『フレンチフルコース』や『満漢全席』『スペシャルピザ』や『ラーメン』に『蒲焼き』『懐石料理』などを食べるようにしたいのだが、この段階では中々難しいな。

 

それに、実際問題……、俺達はゲームのキャラクターのように、クソ不味いものでもプレイヤーに命令されればパクパク食べる『キャラクター』ではないと証明されたからな。

 

ゴブリンの肉を食べたララベルが、気持ち悪くて嘔吐した。

 

つまりは、ゲーム上では問題なく食べられていた食事も、今はそうはいかないということだ。

 

ゲームシステム上は『吐瀉物』を飲むこともできたが、そんなことはやりたくない……、と言った感じで。

 

その辺りを考えて行動するべきだろう。

 

さて、完成した保存食や、今まで買い溜めした資材を馬車に『収納』して、と。

 

『ラダム王国』……、メインストーリーの始まりの地へと、俺達は旅立った……。

 




Twitterで異端審問官のキャラクターを見たので俺も書きたくなった。

屋台マンで書こうと思う。

屋台マンねー、最近書いてます。10話くらいストックありますよ。ローグライクのストック吐き終わったら出します。

屋台マンで異端審問官……。

じゃあ、勇者召喚した王国には徹底的に悪者になってもらいましょう。

王国は魔王に支配されているのは前にも書きましたが、魔族などの、王国の国教について都合が悪い存在を抹殺する異端審問官と神聖騎士(神聖とは言ってない)がいるって設定にして、屋台マンと帝国の勇者の旅先でぶつかり合うのなんてどうです?

よくわかんねーけどモズグス様みてーなの書けばいいんでしょ、僕知ってるよ。

今思いついたから、王国は実は勇者を召喚などできないと設定しておきます。つまりは、強大な力を持つ異世界人を召喚することはできても、魔王を滅ぼしうる『勇者』は絶対に召喚できない、と。

この世界のシステムでは、この世界のランダムな人間が勇者になり、異世界召喚術式を持つ国家が勇者の仲間にして導き手である『導師』を呼び出して、魔王などの世界の滅亡に対するカウンターとする……、とされていました。

ですが、魔王が『導師』を呼び出すための術式を奪い、勇者をも抹殺しようとします。勇者は、導師がいなければ実力を十全に発揮できないとしましょう。『導師』のスキルとその時代の『勇者』のスキルには強力なシナジーがあり、これが世界の滅びを打ち破るのです。

今回は、勇者は大した強さはありません。『最弱の勇者』です。皆さんもお好きでしょう、最弱が最強を倒すの。禁書を読むとそう言うの書きたくなる。

まあ、今回の勇者は、力は最弱だけど、人格は過去最高に良いんですね。そして、力の方は、主人公のバフ料理で補う訳だ。『最弱にして最強の勇者』ってことですよ。震えるね、最高。

旅先で異端審問官たる王国の神聖騎士と戦う……。やっぱり、狂信者にしなきゃな!

それと追放賢者も書かなきゃなあ。

ビワ湖での戦いについてちょろっと書きたい……。

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