ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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あー、エロ書きたいな。


あなたはイームル村に侵入した

次の日の朝。

 

俺は、アヤに引っ付かれながら一晩を過ごしたが、特に何も起きずに朝日を目にした。

 

アヤは、性的な行為はあまり望んでいないようで、ただ側にいるだけで満足げにしていた。

 

……どうでも良いが、俺の翅が虹色にキラキラ光っていて、夜は少し眩しかったな。

 

さて、朝になったので、飯を食ってから移動を開始するか。

 

 

 

流石に、二日も歩いたので、昼頃には村に到着した。

 

この『イームル村』は、人口が二、三百人程度の小さな村だ。

 

世帯数は三十程で、宿場町としても機能している。

 

この世界は中世ヨーロッパ風ファンタジー世界だが、冒険者やら傭兵やらと、街を行き来する人が非常に多いのだ。

 

なので、そこそこに儲かっている……。

 

と、ゲームではそのような設定になっていたが、そこまで多くのNPCを設置するのは面倒なので、村長と商人、スキルトレーナーと鑑定屋、治癒師の他には、村人が十人に満たない数いるだけだった。

 

これは、他の街でも同じで、NPCの数は街一つに二十人くらいだった。どのヴァリアントでも、NPCの数はそう多くはない。

 

しかし、この世界は紛れもない現実だ。

 

故に……。

 

「止まれ!お、お前らは何だ?!」

 

村の狩人達がこちらを警戒する。

 

「すっげえなあ、ありゃドラゴニュート様だぞ」「あっちには星の人までいる」「冒険者さんなのかねえ?」「真ん中のあいつは見たことがない種族だな」「一度にこんなにたくさんの人が来るのは初めてだ」「こうしちゃいられねえ!宿屋に触れを出せ!」「おう!」

 

二十人以上の村人が野次馬になる。

 

やはり、この世界はゲームであってゲームではないようだ。

 

人数が明らかに多い。

 

「俺達は冒険者だ」

 

ここで変なことを言って警戒されるのは良くない。

 

しっかりと伝えておこう。

 

「冒険者か……?とても多いようだが」

 

門番代わりの狩人がそう言った。

 

このような小さい村には、公権力も殆ど及ばないので、衛兵なんてものはいない。

 

だから、狩人や村の若者達が衛兵の代わりに自警団を結成している……、と設定集で読んだな。

 

「深い事情があってのことだ。詮索はやめてくれ」

 

「ふむ……」

 

「俺達は、この村で少々の依頼を受けて、物資を揃え、スキルを得たら出て行くつもりだ。この人数だと、この村にある宿屋がいっぱいになってしまうだろうから、外で野営をする」

 

「それなら大丈夫だと思うが……、一応、村長に報告しておくぞ」

 

「そうしてくれ。俺達は、今日は買い物をしたら休む。監視もつけてもらって結構だ」

 

「うむ、分かった。おい、ジミー!俺は報告に行くから、こいつらを見張っておけ!」

 

「はい!」

 

ジミーと呼ばれた見習い狩人が、俺達についてきた。

 

俺は『いかさま』なので、自動で*鑑定*される。

 

ジミーのレベルは8で、職業は狩人と言ったところだ。これなら、背中の『オークウッドショートボウ』を使い、充分な間合いを保てば、ゴブリンを二、三体までは相手できるだろう。

 

因みに、先程の三十代程のヒューマンの狩人は、レベル14もあり、そこそこに戦えるようだった。

 

どの道、ここにいるメンバーは村人にすら敵わないだろう。

 

なので、修行をするべきだ。

 

しかし、さっきから言っているように、レベル1はどうしようもないクソ雑魚である。

 

どうするか?

 

この世界には『ダンジョン』と言うものがある。それを利用するのだ。

 

 

 

ここは、イームル村から徒歩三十分程の距離にある小さな洞窟。

 

『イークの洞窟』だ。

 

イークとは、歪な人型をした矮躯のモンスターで、この世界でもトップクラスに弱い雑魚クリーチャーだ。

 

イークの洞窟に確定で出るので、一番最初はこれを殴ってレベル上げをするのが常套手段なのである。

 

「と言う訳で、お前達は能力値を上げるべきだな」

 

「何がと言う訳でなのかが分からんのだが……?」

 

ローズはそう言った。

 

「レベル1は赤ちゃん並みだ。レベル上げと能力値上げをして来い。今日中にレベルを3まで上げられない奴は死んで良いぞ」

 

「ぐ……!分かってはいたが、何とスパルタな……!」

 

は?

 

レベル3なんてイークの洞窟の一階層で散歩すればすぐだが。

 

「とにかく、ある程度能力値を上げないと死ぬから、今は鍛える他にやることはないぞ」

 

「あ、あの!」

 

ん?

 

「私、『鍛治師』なんですけど……」

 

ドワーフの鍛治師の女だ。

 

「それで?」

 

「い、いや、鍛治師なんで……」

 

ん、ああ、そうか。

 

「何か勘違いしているようだが、鍛治師は『戦士』みたいなもんだぞ」

 

「……え?!」

 

「『鍛治』スキルによって自分の武器を作り、戦うんだよ」

 

「そ、そうなんですか……」

 

全く、戦わなくて良い訳がないだろうが。

 

甘えるな。

 

「はい、先輩」

 

ん、今度は……、おお。

 

インサニティリンブスの錬金術師……、『オーディン型』か!良いな、面白いぞ。

 

「その声は……、ボードゲーム部の愛宕兄妹の妹の方か」

 

「愛宕林檎(あたごりんご)です。今はマルムと名乗っています」

 

「で?何だ?」

 

「はい、私は見ての通り、頭と胸と腕一本しかないのですが」

 

そう、インサニティリンブス。

 

これは、最初は頭と胸と腕一本しかない種族だ。

 

だが、三の倍数のレベルごとに、好きな身体の部位を生やすことができるという変態的な種族なのだ。

 

何度も言うが、腕が多い方が攻撃回数が多くなって強いので、腕を簡単に増やせるこの種族はかなり強い。

 

まあ、しかし……。

 

「だからなんだ?レベルを上げろ。インサニティリンブスはレベルを上げるとパーツが増えるぞ」

 

「……分かりました。因みに、どこを増やせば良いでしょうか?」

 

「まずはもう片方の腕だな。足がないから、今のお前は蛞蝓のように這いずって移動していると思うが、足を生やすには『腰』『足』『足』と三回増やさなければならない。それは後回しにして、まずは腕を生やして固定砲台になっておけ。レベルなんざすぐに上がる」

 

「なるほど、理解しました。ありがとうございます」

 

俺がそうやって答えると……。

 

「あ、あのっ!私も教えてもらいたいことが!」「俺も!」「教えてくれ!」

 

全員に囲まれた。

 

なので、軽く解説しておくこととする。

 

「まずは全員、村にある店で『ランタン』と『油壺』三つを買って来い」

 

「松明じゃ駄目なんですか?」

 

「松明は片手が塞がる上に遠くまで照らせない」

 

「なるほど」

 

「そうしたら、店で『致命傷治療のポーション』と、『脱出の巻物』『ショートテレポートの巻物』を買って来い」

 

「回復薬ですか?」

 

「致命傷治療のポーションは、毒や混乱なども治してくれる。帰還の巻物は、開くと即座にダンジョンから脱出できる。ショートテレポートの巻物は、敵に囲まれた時に逃げられる」

 

「分かりました」

 

「ああ、それと、そこら辺に落ちているアイテムは使うな。呪われているかもしれない」

 

そうだな、これもローグライクの基本だ。

 

鑑定しない限り、そのアイテムが呪われているかどうか分からないってのは、ローグライクをやらない人は知らないそうだな。

 

「呪われている……?!そんなアイテムがその辺にあるんですか?!」

 

誰かがそう言ったが……。

 

「当たり前だろう、甘えるな。ああ、店に売っているアイテムは呪われていないから安心しろ」

 

と、俺はそう返した。

 

さて、今日のところは、村の宿屋で食事をしてから寝よう。

 




べたっとした髪質の女の子の頭皮の匂い。



それはさておき、今は屋台マンが6話書けてひと段落ついて、次に追放された大賢者書いてます。

追放賢者でくさそうな女の子を書きたい欲を満たしつつ、続きのストーリーを捻り出しているところです。

まず、アオイ姫を連れて西へ行き、サイカ衆と渡りをつけるんですけど、その際に滋賀と京都と大阪通るんですよ。

滋賀では、アザイ家とアサクラ家、サイトウ家のビワ湖の水利権による殴り合いに巻き込まれてわちゃわちゃ。ここでは、かつての浪人時代にイロハ、ムサシ、オオシオと関わった人らが出てきて……、みたいな話を予定してます。イロハの古い友人にして今はアザイ家に仕えるサムライの青年、ムサシとオオシオが所属していた傭兵団……、とか?

京都では、テンノウの子供のボンボンバカ息子がアオイ姫に惚れ込んで付き纏いますが、主人公が大人気なくボコってアオイ姫は俺のものだ!と宣言して色々騒動になる話とかどうです?

大阪、堺では、やはり商人がいっぱいいます。そこで、商人娘のフミナと技師娘のミヨコの親が、実は日本屈指の大商人であるスミトモ家の当主とその相棒の技師であることが発覚します。そして、なんだかんだで商戦に巻き込まれて……、みたいな。

そして最後に和歌山の南のサイカ衆に渡りをつけて、名古屋に帰還……。

その後は、アオイ姫の夢見る天下統一のために働く話になりそうです。

で、最後考えてるのは、ナナシノゴンベエっていうなんか黒幕っぽいのいたじゃないですか、あれと戦っていく話になりますね。



あとは、帰還勇者の方も進めたい。

とりあえず、魔法大学の生徒の研究成果の発表が終わると、世はまさに大魔法時代!!!どん!!!ってなるんですよ。

でも、魔法大学の卒業生とかが魔法私塾とか開き始めると、反ワクチン派みたいな奴らが「魔法を習うと5Gに接続される!」みたいな感じで妨害してくるんですね。

いやー、現実世界の方が俺が頭捻って書いた小説より面白いんですもん、しゃーない。で、本当に魔法を怖がるアホと、反亜人国家の手先が手を組む……、ってか、反亜人国家な手先がアホを扇動して、魔法のイメージを毀損するんですね。

でも、受け継がれる意志、時代のうねり、人の夢、これらは止める事のできないものだから、最終的に魔法は親亜人国家で大流行するんです。

で、今度は逆に、魔法の力は全人類が得るべきだ!と手のひらクルックルして『Magic For Everyone』通称MFE運動が始まるんですね。

これがもうめちゃくちゃに過激化して、現在のBLMみたいな大騒ぎになるんですよ。

帰還勇者?嫁と遊んでるよ。

まあこんだけやれば帰還勇者は完結でも良いかなー?

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