ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

1065 / 1724
侍マックっての食った。

うまかった。


28:遠征開始

電気使いの正那。

 

鑑定能力持ちの肆嘉。

 

衝撃波使いの詩仙。

 

加速能力持ちの鈴音。

 

質量操作の廻理。

 

それと、分解能力持ちの俺こと創壱。

 

この六人で、大遠征を行うこととする。

 

まあ、そうね……。

 

二、三週間かけて、往復二百キロ以上は歩くぞ。

 

そう俺が宣言すると……。

 

「うへえ……、死んじゃうでやんす……」

 

と肆嘉が弱音を吐いた。

 

「よく考えろ、平均すれば一日で経ったの十キロだぞ?」

 

「長いでやんすー!」

 

そうか?

 

俺は周りを見る。

 

「僕もキツイかな……」

 

と正那。

 

しかし、体育会系三人娘の、詩仙、鈴音、廻理は……。

 

「十キロ?そんなもんで良いんスか?」

 

「十キロですか?私、長距離走やってたんで、それくらいなら毎日走ってましたよ?」

 

「ウチも体力トレーニングに毎日そんくらいは走っとったで」

 

と、拍子抜けしている様子だった。

 

頼りになるな。

 

「まあ、結構重い荷物を持っての旅歩きだからな。疲れると思うぞ?それに、夜中は交代で見張りもするからな」

 

「「「あー」」」

 

納得した様子だ。

 

「まあ、俺一人なら、一日三十キロ以上は歩くし、寝るときは木の上で、荷物は一人百キログラムを超えるくらいでやるけど……、それをやると肆嘉と正那が死んじゃうからな」

 

「死ぬでやんす」「死ぬねえ」

 

「と言うことで、一日十キロの移動を目安に、休憩アリアリで緩く移動しようってんだよ」

 

「「「なるほど」」」

 

じゃ、早速、荷造りしていこうか。

 

まず、鞄選びから。

 

俺は、俺の私物である、化学繊維製の登山用100Lバックパックだ。

 

俺はこれに、更に腰にポーチなんかを付ける。

 

俺の身体能力は、ぶっちゃけて言うと神憑り的だ。

 

自分で言うのもなんだけどな。

 

だがまあ、野山を駆け回って暮らし、獣を捕らえ、海に潜り生きてきた俺の身体能力は、俺本人の素質もあり、人類の限界点にまで達している。

 

話が逸れたな。

 

で、他の奴らのバックパックは、この村で作った革製の鞄だ。

 

先日ぶっ殺した大熊の革を使って作った、70Lほどの容量の大型鞄。

 

これに、荷物を詰めていく。

 

まず、必要なのは水筒。

 

これは、アルミ製の、旧日本軍みたいなアレだ。

 

因みに、蓋はなんと……、コルクだ!

 

そう、先日、コルクガシを見つけちゃったんだよな。

 

本来、コルクってのは、コルクガシって木の皮を使って作るんだが……、コルクガシから皮が取れるのは、十年に一度くらいらしい。

 

まあ、ウチでは、双夢が何とかしてくれた。

 

それとナイフ。

 

ナイフはマジで万能の神アイテムだから。

 

スコップも持っていこう。

 

それと、女は生理用品。

 

一応、コットンを使って、それっぽいものを創り出したそうだ。その辺は俺は知らんけど、頑張ったらしいよ?

 

それと、調理器具。調理用のフライパンと小鍋だな。

 

石鹸とちり紙も持っていこう。

 

釣り針に重り。

 

替えの服二着。二着なのは、荷物削減の為だ。汚れは俺が『分解』すれば良い。

 

革製の防水外套も忘れずに。

 

革と綿で作った寝袋も持っていこう。

 

替えの靴も一組持っていこうか。

 

あとは当然、食料。

 

干し芋、堅焼きクッキー、干し肉、ドライフルーツ、ナッツ類。

 

それと、調味料をいくつか。

 

俺は、腕に防水時計も巻いていく。この時計は、Gの衝撃だ。海上自衛隊なんかも使ってる、丈夫なモデル。

 

よし、荷物はこんなもんか。

 

 

 

次の日。

 

快晴、旅日和だ。

 

「よーし、行くぞ」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

留守番組に挨拶をしてから、朝食を摂って、遠征開始。

 

川を沿って、川上に向かうように歩いていく。

 

とは言え……、体力的にも、ほんの十キロ歩く程度なら問題ないのだ。

 

確かに、荷物の重さもあるだろうが、人間の歩く速さってのは時速四キロくらいだと言われている。

 

荷物の重さ、道の悪さを考慮して、休憩を多めにとったとしても、一日最低十キロくらい、普通に歩けるってことだ。

 

実際はもっと歩くことになるだろう。

 

食事については、保存食はなるべく温存して、周囲にある生き物を捕らえて調理する。

 

その辺に、割と結構、鳥とかウサギとかいるし、すぐ側の川には魚がいるからな。

 

山菜とか果物もちらほらとあるし。

 

この森、生きていくだけなら余裕なんだよな。

 

食料が豊富なんだよ。

 

という訳で、俺はその辺にあるあけびをもいで口に運んだ。

 

「ほら、お前らも食っとけ」

 

「……これ、何かな?」

 

と正那。

 

は?何言ってんだ?と思ったが……、ああ、そういうことかと俺は気がついた。

 

あけびなんてものは、この時代の女の子は知らないのだ。

 

「これは、あけびって言う果物だ。種ありスイカみたいに、果肉を食べたら種を吐き出せ。味は……、バナナとか柿とかそんな感じだな」

 

その辺の木から作ったスプーンを渡す。

 

「んー、そんなに美味しくはないね」

 

まあ、そりゃあ、品種改良を重ねた現代の美味しいフルーツに慣れた現代人からすればそうだろうな。

 

そんな感じで、休憩を挟みつつ移動する。

 

夜の見張りは三交代制。

 

大体、真っ暗になる午後六時から一時間後の七時くらいに寝始まるのだが、午後七時から九時くらいまでは肆嘉と正那が見張りをする。

 

肆嘉の能力をもってすれば、見張りは簡単だ。

 

九時から、次の日の午前一時くらいまで俺が一人で見張り。途中で起こされる、一番辛い時間帯を担当する。

 

もちろん、女だから〜とかそんなんではなく、単に深夜の見張りを任せられるほど、周りの女を信頼できないだけだ。

 

午前一時から、午前四時まで、体育会系三人娘が見張り。

 

このような感じでやっていくこととする。

 

「……何だか、旦那の負担、大きくないでやんすか?!」

 

「気のせいだ」

 




バフ料理マン書いてる。

まー、アレっすね。

普段良いもの食ってないんで、料理描写がカス。じゃあ何で料理もの書いたんや?うるせぇ!

あとはトゥイッターでも言ったんだけど、王道チートものが書きたい。

ディスガイア的世界で一流冒険者だった主人公がD&D的異世界に転生してチートするやつ。

「え?ダメージは六京出せなきゃ冒険者として失格じゃないのか?」みたいな?

「え?十二次転生してメイン、サブ、サポートに最上級ジョブを入れてレベル九千万まで上げなきゃ、一級とは言えないだろ?」みたいな。

「神?レイドイベントで毎週倒してるけど?」みたいな。

要するに、長年続いて数値がインフレしまくったMMOでエンドコンテンツやってるキャラが、TRPGくらいに数値控えめな世界に転移する、みたいな、そんな話を書きたい。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。