ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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モンハンライズ始めました。


20:お嬢様はあざとい

ロングハウス作りに着手する。

 

大雑把な設計図さえあれば、手元で微調整はいくらでもできるからな。

 

『鉱石生成』の紫衣に、指定範囲の土の地面を石にさせる。

 

双夢をフル稼働させて、『世界樹かな?』みたいなサイズまで成長した木を屋台骨とし、骨組みを作る。

 

桃花の能力で柔らかくした石の地面に、支柱となる柱を立ててから、能力を切ってもらい、固める。

 

初日はこの作業で終わった。

 

二日目は、家の中用の竈門と、テーブルに、ベッドを兼ねた大長椅子、個室用のベッドやら何やらの大きな家具を作った。

 

三日目は、壁を作っていく。

 

壁は、俺が『分解』で板にした丸太だ。

 

これを、防寒のために、二重に張って壁とする。そして、壁と壁の間に断熱材を詰める。

 

断熱材は、『混成』の智海にガラスを作らせて、それを俺が『分解』で繊維にしたものを、啞零がサイコキネシスで編んで、グラスウール的なものにした。

 

啞零にはフル稼働してもらったし、物質同士の接着も智海に手伝ってもらった。

 

それにより、つなぎ目のない壁ができた。

 

これに三日かけた。

 

七日目は、いよいよ屋根だ。

 

船底のような、若干膨らんだ形状の屋根を作る。

 

もちろん、屋根も二重にして、グラスウールを仕込む。

 

屋根にも三日かかった。

 

十一日目は、庇や軒などのオプションパーツを作っていく。

 

そして……。

 

「完成だ!」

 

「「「「「「わああああっ!!!!」」」」」」

 

幅、約三十メートル。長さ、約八十メートル。

 

クソデカロングハウスが完成した。

 

 

 

ロングハウスの間取りを紹介しよう。

 

まず、入ってすぐの地点に、ヴァイキングのロングハウスと同じく、広場がある。

 

この広間には、長テーブルと長椅子がずらりと、三セット並行して並んでいる。

 

長椅子は幅が広く、クッションが敷いてあり、夜はベッドになる。

 

また、部屋の中に囲炉裏もいくつかあり、そこで大鍋を火にかけたり、肉を焼いたりできる。

 

廊下はなく、全ての部屋がこの広間と繋がっている。

 

まずはキッチン。

 

ここは、煮炊き用の大きな石窯が複数あり、水の入った甕と、調味料が入った棚がある。

 

その隣に、食料貯蔵庫だ。

 

ここには、今日のうちに使う食料を置いておく。

 

そして、倉庫。

 

他には、俺の部屋がある。

 

俺の部屋は、なんか知らんがみんな気を使って十人くらいで休める大部屋だった。

 

そこに、キングサイズのベッドと、タンス、棚が置いてある。

 

これはどう言うことなんだろうか?

 

女を連れ込めってことかしらん?

 

それと、啞零達の部屋。

 

啞零、双夢、涼巴、肆嘉、正那、睦の大部屋。

 

ベッドが六つと、タンスが六つ。

 

一級能力者の部屋。

 

大部屋ではないが、五人部屋。

 

更に、男部屋を二つ。

 

女部屋はない。女は、夜は、ロングハウスの広間で寝てもらう。

 

こんな感じになった。

 

 

 

ロングハウスが完成したので、次やるべきことは何かを皆で話し合うこととした。

 

「トイレットペーパーがそろそろなくなるよ」

 

「葉っぱで良くね?」

 

「「「「「「よくない!」」」」」」

 

とのことなので、次は製紙だ。

 

と言っても、このメンツで不可能なことはほぼないだろう。

 

俺が木材を『分解』でチップにして、紫衣が重曹を作り出し、啞零が大鍋で重曹入り水でチップを煮詰めて、麻布で漉いて、俺が水分を『分解』して完成。

 

「和紙になっちゃった」

 

アカンこれじゃケツが死ぬゥ!!!

 

ってな訳なので、大豆から絞った油を、智海が水と『混成』させてグリセリンを作る。加水分解みたいなもんだな。

 

作ったグリセリンを混ぜて紙作りに再挑戦すると……。

 

「柔けー」

 

柔らかい紙ができた。

 

これをトイレットペーパー兼ちり紙として採用。

 

大量生産してストックする。

 

 

 

「流石は族長ですわね」

 

睦がそんなことを言っていた。

 

「は?」

 

族長とは?

 

「ここはもう村でしょう?あなたは村長」

 

まあ、そうだな。

 

「ですが、村長というよりかは、森の民の族長と言った風貌ですわ」

 

まあ、そうかもな。

 

「だから、族長ですわ。創壱族長!」

 

あはーん?

 

そう来る?

 

「じゃあ、族長命令ってことで一発ヤらせてくれ」

 

「よろしいですわ」

 

えっマジ?!

 

「ですが、覚悟はお有りでして?」

 

「覚悟?」

 

「避妊もできませんから、子供を産ませることになりますわよ。人の親になる覚悟はお有りで?」

 

うーん?

 

「その場合、俺はあまり教育に口出ししないし、子供の面倒も見ないぞ。だが、確実に養うことは約束しよう」

 

「……良いでしょう。皆さんに伝えておきます」

 

「ん?皆さん?」

 

「……気付いていらっしゃらない?」

 

「俺がモテモテだってことか?」

 

まあ、薄々とは気付いてるけど。

 

「ええ、そうですわ。皆、あなたに従えば生きていけると思っていますから」

 

んー、でも、よく分かんないんだよな。

 

「俺も、お前らが嫌って逃げてきた、あの生徒会長と同じだぞ?良い女を侍らせたいだけだ」

 

「殿方は皆そうでしょう?それは構いませんわ。ですが、あの男とあなたは違います」

 

「どこが?」

 

「あの男は、搾取することしか考えていません。ですが、あなたはまず、与えてくれた。力尽くで人を従える者と、人が自らついて行きたくなる者は、全く違いますわ」

 

ふーん、そういうもんなのかね。

 

「とにかく、ここにいる女性は、殆どが、あなたのことを憎からず思っています。その気持ちを裏切ることのないようにしてくださって?」

 

そう言って、後ろを向いて歩き去ろうとする睦。

 

ふーん。

 

「お前はどうなんだ?俺に惚れてるか?」

 

「………………さあ?どうでしょうね?」

 

そう言って、早足で駆けて行ったが……。

 

耳が真っ赤だったぞ。

 

バレバレなんだよなあ。

 




うーん、まあ、期待通りの出来ですね。

今作は受付嬢が可愛いんでやる気出るわー。


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