やっと支那美とお話できそう。
あ、そうそう。前回の回想は別口で10部以降出すかもしれません。
ではどうぞ。
「…こんなとこだな。」
「…お前はその後どうしたんだ。大体想像はつくが…」
「出て行ったよ。引き止める権利なんて俺には無かった。あいつらの遺産を彼女に渡して、彼女はすぐに出て行った。幸い俺の顔は忘れてくれてた様だが…」
「成る程な。だがお前のせいでは…」
「もう気にしていない。あの頃の俺なんてもういないからな。過去は振り返るだけじゃ意味がない。それを未来に活かす。それが人ってもんだろう。」
「…それは変わろうと思える人間だけだ。同じ事…つまりいじめ。人を拒絶する人間に明るい未来があるとは思えない。」
「中村…」
「…そろそろ病室に入るか。支那美は目ぇ覚めてるだろ。
長い間一人にさせちまった。…やっぱり手を差し伸べられて一人から解放されたのにまた一人にするのはとても辛いだろ…」
俺は病室に足を運び扉を開けた。
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「失礼します。…大丈夫か?支那美。」
「何で挨拶が他人行儀なの?別に普通に入って良いのに…」
「病院だから。」
「ふふっ。なにそれ。やっぱり隼人君は面白いね。」
「良かったな。無愛想な顔して面白がられるならそれだけでお笑いの才能あるんじゃないか?」
「あんたは少し黙ってろ。」
「はいはい。俺はタバコ吸って来るから二人でゆっくりしていろ。」
「教師と言う聖職者の肩書きは見た目だけか?この不良教師が。お前の目の前に生徒いるんだけど。」
「え?でも水原先生は授業中いつもタバコを吸ってるけど私何とも思わないよ。」
「あんたなぁ‼︎純粋無垢な子に授業教える時はタバコ吸ってるのかあんた良く教員免許取れたな‼︎」
「バッ…‼︎刈谷。それは他人に言うなといつもなぁ…!」
「授業中にタバコ吸ってるくせにこの娘にそれを他言無用で隠蔽していたのかあんた頭いかれてんのか⁉︎…支那美。退院したら校長ん所行ってこの不良教師解雇させろ。きっと校長は気付いてる筈だ。」
「はっ…そんな証拠何処にも…」
そう行った瞬間に待ってましたと言わんばかりに俺はポケットに手を忍ばせた。
『はいはい。俺はタバコ吸って来るから二人でゆっくりしていろ。』
『え?でも水原先生は授業中いつもタバコを吸ってるけど私何とも思わないよ。』
「これが動かぬ証拠だが…?」
「なん…だと…」
「この時代には録音機能がついた携帯なんてないのかもしれないが」
そう。俺が出したのはスマホ。偶然生きていたことに気づかなかった。と言うかこれで電話すれば良かった…
「なんでもするから解雇だけはやめてくれ‼︎」
「「病院では静かに‼︎」」
「‼︎」
最後に盛大に支那美とハモって恥ずかしかった…
いかがでしょうか?
最後はわかりやすいフラグですね。
水原先生が驚いた理由は…で分かるかもです。
ではまた明日〜。
受験シーズンなので学生の方はこんな小説より勉強した方が良いですよ。まぁ中3の私が言える事じゃないですけど。