平凡な男と白髪の少女   作:ふれあすたー

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間隔空きすぎた


コスモス

「…口調が変わったな?」

「そうでしょうか。状態は何も問題がないのですが」

「…敬語っぽくなってるね。余計歯痒くなったけど」

「そうは言われましても…私の性格や身体などをいじったのはマスターですもの。私がどうこうできることではございません」

しかし彼女は口調以外は何も変わってないようにも見える。

立ち振る舞い、身体の大きさ…

そして何より、殺気。

むしろそこに関しては前より強くなったか…?

「にしても」

コスモスは周りを見渡し

「ここは戦いやすいのですが如何せん人間共が邪魔ですね」

そう言うとコスモスは一気に柚早佳の親に間合いを詰めて

「邪魔なので排除しますね」

と、一言言い放つと同時に腕をひと振り。

両親は首から上が吹き飛び切れ目から血の雨が降り注ぐ。

「…え…」

「…うそ…」

「な…」

3人は絶句した表情を見せる。

そして柚早佳 花恋は表情を歪ませ、絶望の顔へと変異する。

「…うそ…だろ…!?」

「!!花恋君!!意識を保って!!」

「母さん…父さん…」

「言ってることが聞こえねぇのか!?絶望に飲まれんな!!」

「なんで…」

「…煩い虫ですね。貴方も今すぐ彼等のところに逝かせてあげますよ」

「…!!やめっ…!!」

俺らは走り出し、止めようとするが遅い。

その時には、もう、柚早佳 花恋の身体をコスモスの腕が貫いていたのだから。

「…と……うさ…ん……か………あ…さ……」

「喋らないでもらえると私としては助かります」

そして、身体を引き裂く。

花恋の身体は四肢をもがれ、身体に大きな穴があいていた。

「…いやあぁああぁぁぁああぁ!!!!!!!!」

良白雪は叫びだした。それはそうだろう。

目の前で、大人と親友を無惨に殺されて。正気であるはずがない。

「全く…煩わしすぎませんか…?」

「くそっ…お前…!!」

俺は動きを止めようとしたがヒュッと避けてしまう。

「は、速いっ!?」

「前回よりパワーアップしたのですもの。流石に捕まるわけにもいきませんしね」

そして、ただただ仕事をこなすかのように良白雪と伽倻亜麻を殺していく。

無感情のロボットとは、いかに恐ろしいものなのか改めて知らされた。

「…ふぅ、やっと片付きました。さ、早く戦いましょう。そして、今度は貴方達を殺します」

「…殺す…ね。殺すか…」

チラッと横を見る。支那美は涙を流している。しかし、目に光はない。

「…支那美嬢。どうします?ぶっ壊しますか?捕縛してじっくり壊しますか?

それとも…」

 

 

 

 

 

 

 

「殺しますか?」

 

 

 

 

 

 

 

「…隼人料理長。フルコースってございますか?」

「フルコースですか…支那美嬢にもお手伝い頂きますが宜しくて?」

「勿論。美味しい美味しい料理がいただけるならね!」

「仰せのままに」

その言葉が最後となる。俺らは戦闘の構えをとり。

目の前の殺戮ロボを破壊する『作業』を始めた。




なんだろうこの話

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