平凡な男と白髪の少女   作:ふれあすたー

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最終話です!!
かいさま、こんな私とコラボしてくれてありがとう!



そして時間は終わり

その後…

俺は一週間ほど早い誕生日パーティーをされ歌を歌い終わりと同時になんとも言えない気持ちで17歳(仮)を迎えた。

因みにその時投げかけられた言葉は支那美以外の全員に

『ドンマイ』

という言葉を。支那美には

『ごめんなさい…』

と言われたいいぞ支那美は許す他は許さん。

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楽しかった時間はすぐに過ぎ去ってしまう。

かくいう俺達もそうであった。

「…もう夜か…」

確か夜は妖怪が活発に活動するとか。ならばそろそろ帰った方が良さそうだ。

「あら、なら私たちの家に泊まっていく?」

「いや、やめておくよ。見ず知らずってのもそうだが何より迷惑をかけるわけにもいかん」

「でも夜の幻想郷は危険よ?」

「そこなんだよなぁ…まぁ俺らがいれば何とかなるだろうけども…」

一回だけとはいえあのコスモスにも勝てたのだ。雑魚妖怪程度なら倒せなくはないかもしれないが。

「…自分の力をあまり過信しすぎるなよ?足元をすくわれるからな」

「そこまで甘く見てないよ。20秒ほどはかかるだろうし…」

「そうだよね…流石に私たちじゃそれが限界かな…」

実はここに来る前までに1匹、雑魚妖怪の気配を察知したのだがあの程度なら時間はかかれど倒せはするだろう。

「…あんた達、何者よ」

霊夢が俺たちに向かって言う。

「…しがないただの人間さ」

「まぁ少し訳ありなんですけどね」

俺達は霊夢にそう言い放つと俺が来た扉を開けてこの部屋から出る。

「…帰るときは分かっている通りあの鏡からだ。因みに帰る前に森近に話しかけろ、そして俺の名前を出せ」

「…それだけだな?」

「あぁ、それだけだ」

そう確認して扉を閉めた。

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「…不思議な奴ら」

「それは俺が最初に出会った時から思ってたよ。まぁ、紫の方が驚いただろうけどな」

「そうね…支那美ちゃんだけでもあの力を持っているのに…似た力を隼人君からも感じたわ…」

「幻想郷の平和を脅かすほどではないだろ」

「分からないわ…だけど、向こうの世界の均衡を保ってくれることを祈るしかないわね…」

外の世界の均衡が崩れると幻想郷にも影響しかねない。それを危惧しているのだ。

「…まぁ、あいつらなら大丈夫でしょ。いいやつらだったし」

「右に同じく」

「確かに彼らは信頼出来るわ」

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「はい、いらっしゃい…って君達か」

「まぁ元の世界に帰りたくてな」

「…よくここまで来れたね」

「雑魚妖怪ばっかで助かったよ。それでもこんな世界はあまり好けないけどな…」

「そりゃそうか…自分達の世界に帰りたいのは当然の事だ。それに厄介者が消えてくれるとこちらも助かる」

「厄介者ねぇ…いずれまたこちらに来そうだがな」

「勘弁してくれ…」

霖之助とやらはため息をついた。

あ、そう言えば。

「なぁ、お前ユウからなにか貰ってないか?」

さっき出る前にユウから聞いたんだが。

「あぁ、これか。渡しとけって言われたから渡しとくよ」

霖之助から貰ったものはお札の様なもの。

「…なんですか?これ」

「多分それは結界を張ることが出来る札だね。1回限りだから使い所を考えなよ」

「なるほどな…ありがたく貰おう」

こっちの世界じゃそんなのもないからな…

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「んじゃ、色々ありがとな」

「僕は何もしてないけどね」

と同時に鏡が光り出す。

「目がぁぁ!!」

「しっかり目をつぶって!?」

そして光が止むと…

 

 

 

 

 

 

 

 

音がなくなった。

恐る恐る目を開ける。

「…帰ってきてる」

「…夢、だったのかな」

夢であると信じたい。が、先程妖怪を殴った跡が残っている。

それにこのお札だってそうだ。

「…夜も深いし、取り敢えず帰ろう」

「そうだね…」

ゆっくりとこの建物から出ていった。

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あれから1週間後。

まるで夢であったかのようにあの建物からは何も感じない。

鏡も反応しなくなっており、ただのガラクタと化した。

「…もう会えないんだね」

「元々、俺達は会ってはならない運命だったってことさ」

異世界に行き、向こうの人間達と会う。

それこそ、時空を超える以上に大変なことかもしれないのに。

「…忘れることなんてできねぇよなぁ…」

何故だか俺はあの『幻想郷』という世界を忘れることが出来なかった…

「…お札は持っておこう」

あいつらとの思い出を忘れない為にも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして生涯、一生忘れることは無かった…




次は4章です!
因みにこのお札は本編中に確実に使います!(そういう感じで作るね)

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