平凡な男と白髪の少女   作:ふれあすたー

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滞納された(ry
6話目さ


信じろと?

「…異変とは何だ」

「警戒も無理はない、か…

だが中村とやる事は同じだ。こんな所で睨み合ってても仕方ない…

まぁ簡単に言えばそっちで言うところの『事件』みたいなもんだ」

「事件…だと…?」

事件なら何故警察などが動かない…

「分かってるか?この世界は『そっちの世界』とは違うことを」

「…常識すら通用しないということか」

「わかってくれたようで何より」

つまりこっちの世界には警察なるものが存在しない。

…それにこんな田舎っぽい所じゃ警備隊などがいるのかも謎だ。

それに…いきなり見ず知らずを助けてくれるわけもない…か。

「んで、俺と一緒に行くか?待ってるか?」

「…行くに決まってんだろ」

支那美を攫ったヤツを『生かす』訳にはいかない!!

(こりゃあ、なかなかの殺意をお持ちのようで)

 

 

しかし、隼人は知らない。

この時にユウが少し笑っていたことに…

___________________

「どこに行ったのか、見当はついてるのか?」

「ついていたらもっと早く向かうが…?」

つまりアテは無し、か。

せめてどんな犯人なのかも予想できないとこちらからは動く事すらままならない。

「…夜かよ」

そしてあっちこっち歩き回ってる内に夜になってしまった。

「…うちに来るか?」

「何故だ?」

「言っただろう?夜には妖怪がわらわら出てくる。いくら俺でもお前を守りながらじゃ流石に限界が来る」

「じゃあ一人で帰ればいいだろ?」

「…あのさ、俺はお前を『守る』って言ったはずだぞ?」

「そんな約束は是非とも破棄してくれ。俺は俺1人で探す」

「…やれやれ。そんなに俺を信用してくれないんだな…」

「あたりめぇだろ。いきなり支那美と紫さんが同時に消えたんだ。あの人自らの能力でそれができる可能性がある以上あの人がさらっていても不思議ではない。更にユウが紫さんとつるんでる以上お前も疑わざるを得ない」

「うーむ、信じてもらえんときついなぁ」

「何がきついんだ?お前には力があるじゃないか」

「あ、いや、そうじゃなくてな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このままだと実力行使に出なきゃなってさ」

そう言い放った瞬間に俺は何かを感じた。

重い、何かを。

「…言ってた通り、ほんとに人間じゃないんだな」

「言ったろ?この世界に人間は少ないほうなんだ。人型の妖怪とかは沢山いるけどな」

「お前は妖怪じゃないだろ?そうだ、確か…」

「神」

神、か…

あのよくここぞという時に使われる『神』がまさか目の前に立っているとはな…

「どうだ?戦力的には圧倒的にそちらが負けているが…これでも戦うか?」

「…戦えばどうなる」

「命は保証するが…痛いだろうな」

「へっ…こんな時まで余裕そうだな…」

「そりゃ第一の目的は中村を生かすことだ。無闇矢鱈に殺すなんてしないさ」

「そうかい…」

「分かってくれたか?なら「だったら」…?」

「俺と勝負をしろ。殴り合いではなく、単純な勝負」

「…付き合ってやるよ」

「もし俺が勝ったら俺は一人で探しに行く。もし負けたらお前について行く」

「なるほどな、チップは妥当だ。

それで?肝心の内容は?」

「鬼ごっこだ…」

「…なに?」

「俺と鬼ごっこをしろ。マップは幻想郷すべて。お前は30数えたら俺を追いかけろ」

「なるほどね、だがお前の勝利はどうなる?」

「それは安心しろ。俺の勝利条件は『幻想郷全土』を回ったらだ。それに命は保証してけれるんだろ?」

「…仕方ない、か」

「ならば今からスタートだ。30数えろ。目をつぶってな」

「はいよ」

 

始まる。俺が勝たなければ…俺が勝たなければ支那美を捜索することが出来ない!

それだけは絶対に嫌だ!




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