平凡な男と白髪の少女   作:ふれあすたー

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第2話〜はっじまっるよ


別世界へと

「おいおい、いきなりうちに来て『誰だ』は失礼だな」

いやいや、そりゃ誰だってなるよ。

いきなり光が放たれたと思ったら人がおるし。

「まぁまぁ、取り敢えず落ち着こ?」

「いきなり押しかけてきて落ち着くもないと思うんだがね」

「うん俺はそもそもこの状況を理解できない」

理解、理解かぁ…

「だからお前誰だよ!」

__________________

「…で、落ち着いたかい?」

「まぁ、少しは…」

ここが何処なのか…

それだけは理解しかねるが。

「そりゃまぁ『幻想郷』にいきなり飛ばされるのは大変だっただろうが…」

そう。そこだ。

「ここの事をもう少し、細かく教えてくれないか?」

「そうだよね…まだ納得出来ないところもあるし」

「…分かったよ…もっと細かく話すとするか…」

「あ、その前に名前を「おーい!こうりーん!」…誰?」

「あぁ、いつもの来客だね…」

透き通った声をした…女の子?かな?

多分女の子な筈。

「ってここにいたのか…

ん?見ない顔がいるな。誰だこいつら」

「そりゃ、こちらが聞きたい」

顔を覗かせたのは金髪の大きな帽子をかぶった小さい少女。

外見の割に口は言いようだがな。

「なるほど、まずはこちらから名乗れということか。

霧雨魔理沙だ。よろしく頼む」

「きりさめまりさ…霧雨はいいとしてまりさは?」

「魔法の『魔』に理解の『理』、沙羅双樹の『沙』だ」

ほう…?なかなか珍しい名前だな…というか書きづらそう。

「こっちが名乗ったんだ、そっちも名乗るのがせおりー?だろ?」

「はいはい、俺の名前は中村隼人。まぁただの一般人だ」

「刈谷支那美です。よろしくお願いします」

「おう、よろしくな!」

「…挨拶は終わったかい?できる限りなら早く帰ってほしいんだけど」

「な!?」

「おいおい…流石にいきなり来た子を帰れは酷いだろ…」

「そうだそうだ!隼人の言う通り!!」

「全く…人を盾にして言うと説得力に欠ける…」

「うぐ…!!それは…」

「ていうか、隼人も隼人!!会ったばかりの子を甘やかしすぎ!!」

「いや、だって可哀想じゃん…」

やばい、この話ぜってぇ終わらねぇ…

何とかこの場を立て直せるやつは…

「久々に来たと思ったら…何やってんの?」

俺はハッと目を声のする方向に向けた。

そこに映ったのは、身長がとても小さい男。

だが、なんだろうか…絶対こいつはただモンじゃない。

子供とは思えないほどの…何かの気配が見え隠れ…いや、バリバリ見えてる。

「おっと、そんな身構えないでくれ。別に外の世界のやつを取って食おうって訳じゃない」

「…本当だよな?」

「一応神という名目で嘘はついてないと言おうか。そう言われてもピンとは来ないだろうけど」

神…?神だと…?

何を言っているんだこいつは…

「名乗ってなかったな、俺の名前はユウ。まぁ、堅いのが苦手なんでそのままの口調で頼みたい」

「…中村隼人と」

「刈谷支那美です」

「ふむふむ、中村と刈谷、ね。把握した」

「そんで、神ってのはどういう…」

「ふむ、まぁそこからか…一回外に出ようか。森近と霧雨、また後でな」

「また後で、と言うことは用があった…と?」

「そんなところだ。そんじゃ」

「…森近さん?と魔理沙、またな」

「またお会いしましょう」

俺達はユウ、と名乗った男について行った。

「…彼らは本当にただの外の世界の住人か…?」

「お前もそう思ったか…特に、支那美がな…」

2人はそういい、黙り込んだ…




やっとユウさんが出てきた

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