今回はサブタイ通りだよ。
ではどうぞ。2話前のあの表現ってR15でいいのかな?
「あんたが茉莉花の父親か?」
「いかにも。」
「なら話は早い。単刀直入に言おう。この街で王様気取りはやめてくんね?」
「貴様ぁ‼︎このかたをどなたと心得ているのだ‼︎」
「娘の罪を消そうとする程の親バカ。」
「…お前、中々肝が据わっているようだな。私にここまで言うとは…」
「据わってなかったらこんなとこに堂々とこないから。」
「確かに。…お前ら、客人だ。応接室まで、だ。」
「しかしこの男は…」
「てめぇは客人だと言われても動かねぇたぁいい度胸だ。お前ら、こいつをすぐさま消せ。」
「…⁉︎すいません‼︎社長‼︎すぐに取り掛かります‼︎」
「最初からそうすんだよ。」
成る程こいつは恐ろしいな。確かにこの威圧なら大体は命令を聞きそうだな。
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「さて、お前は私にどうして欲しいんだ?」
「どう…と言うよりは娘を少しは突き放したらどうだ?流石にこれはやりすぎだ。」
「だが、お前らにはまだ害が無いであろう?」
「害が出てるんだよもうすでに。今日だって襲われた。それにな、人ごとだと思わん方がいいぞ。」
「何故だ?茉莉花は私を襲ったことなど…」
「いい加減にしろ‼︎」
俺は怒鳴り声を出した。
「いいか⁉︎この街はこれ以上被害を出してはいけないんだ‼︎今月でもう20人が死んだ!今は自制がある分まだいいが、自制が効かなくなったらあんただって死ぬかもしれない‼︎茉莉花の殺人癖は止められない‼︎…だったらせめて監禁してやれ。生かして唯一害が無いのはそれ以外ない。」
「………」
「全く…来ているなら言ってくださいよ。隼人さん?」
「…‼︎茉莉花…」
「あら♪数時間前の事を覚えて下さいましたのね?私はとても嬉しいですよ。でも…」
と言い茉莉花は支那美の方を見た。
「その女がいなければもっと嬉しかったです。付き合うのに浮気はダメですよ?待ってて下さい。今すぐ殺しますから。」
「茉莉花‼︎やめなさい!支那美ちゃんは友達なのだろ…う⁉︎」
「すいません隼人さん。まだうるさいハエがいました。始末するのでお待ちを。」
「しゃ、社長ぉぉぉぉぉぉ‼︎」
ザクッザクッと茉莉花の父親から音がする。
「お父さん。お母さんが死んじゃっても貴方は悲しまないどころか喜んでだよね?私が…私がどれだけ悲しかったかもしれないで‼︎貴方は‼︎お金の為に‼︎」
茉莉花は馬乗りをしてナイフを何度も突き刺すと父親は動かなくなった。
「私は貴方が嫌いだったよ。じゃあね。」
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目の前の光景を目にしてガードマンは皆逃げて支那美は見ないように俺の体に隠れている。
「…ごめんなさい。思ったより時間がかかってしまって…」
「お前はよく躊躇なく親を殺せるもんだ。」
「あんなのは親じゃないので。では始めましょうか。支那美さん。」
「始めさせない…」
「え……?」
茉莉花は何者かから後ろから串刺しにされていた。
「茉莉花‼︎」
「は……や…と………さ…」
駆け寄ると同時に物体は茉莉花から引き抜かれ、鮮血を俺は直に浴びた。
「茉莉花…」
「私…嬉しかったんです…隼人さんに会えて…貴方ならきっと…私自身が変わる気がして…だけど…貴方にはもう支那美さんが…いたから…私はどうしてもと思って…」
「……」
「馬鹿らしいですよね…だけどこの物語の最後にふさわしい死に方です…隼人さん…最後に一つ、いいですか…?」
「言ってみろ。」
「支那美さん…絶対に捨てないで…下さいね…」
言い終わると小柄な少女は俺の腕の中で息絶えた…
「茶番はもう終わった?」
「…お前は誰だ?」
「私はヤイカルで作られた戦闘兵器。コスモスという名前。」
青い髪に翠の瞳。機械らしく、ロボットのようなアーマーを身につけていた。
「…隼人…私、とても怒ってるんだ。あの子、壊していいかな?」
「…俺もだ。あいつをやるぞ。」
こうして戦いの火蓋は落とされた…
いかがでしょうか?
もはやほのぼのしてないねうん。
茉莉花を殺したのは最初から考えてありました。
まぁ一部ずつに人が死ぬのは当たり前と捉えて下さい。
ではまた明日。