俺なりのARC-V 〜Reconstructed Yu-Gi-Oh! ARC-V Story〜   作:エクシ

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第45話「オーバースケールペンデュラム」

-アカデミアのある島 東部-

覇王龍ズァークと戦った4人の中で唯一零児のターンが返ってきた。零児は深呼吸をつき、デッキに指を置いた。

 

-3ターン目-

零児「私のターン、ドロー!このスタンバイフェイズ時、フィールドの虚無の契約書によってライフを1000ポイント失う!」

 

 

虚無の契約書(オリジナルカード)

永続罠

(1):自分フィールド上に特殊召喚された「DDD」モンスターが

2体以上存在する場合にこのカードを発動できる。

このカードがフィールドに存在する限り相手は自分フィールドに

存在するモンスターの種類(融合、S、X、P、儀式)のモンスターを特殊召喚出来ない。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。

自分は1000ダメージを受ける。

 

零児LP3000→2000

 

零児は歯を食いしばりコストを支払い、その後手札に加わったペンデュラムモンスターの召喚に移る。

 

零児「私はセッティング済みのペンデュラムスケールでペンデュラム召喚!現れよ、私のモンスター!手札よりDDD詩謳王(しおうおう)アウグストゥス!」

 

 

DDD詩謳王アウグストゥス(オリジナルカード)

ペンデュラム・効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守1000

【Pスケール:青4/赤4】

(1):このカードが相手ターン中に置かれた場合に発動出来る。

自分はカードを2枚ドローする。

【モンスター効果】

DDD詩謳王アウグストゥスのモンスター効果の(2)は相手ターンにも発動できる。

(1):1ターンに1度、自分のメインフェイズ時にフィールドに存在する「DDD」モンスターを任意の数選択し発動できる。

選択したモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時までこのカードの攻撃力に加える。

対象となったモンスターはこのターン攻撃できず、攻撃力が0となる。

(2):このカードが手札に加わった場合に発動できる。このカードをPゾーンに置く。

 

 

巨大なモニュメントのようにも見えるDDD詩謳王アウグストゥスが零児のペンデュラム召喚によって現れた。ペンデュラムモンスターであるDDD詩謳王アウグストゥスは覇王龍ズァークMODE Aに睨みつけられながら効果を発動した。

 

零児「詩謳王アウグストゥスの効果発動!自分フィールドに存在するDDDモンスターを任意の数選択し、その攻撃力を得る!私は烈火王テムジンの攻撃力を詩謳王アウグストゥスに加える!」

 

 

DDD烈火王テムジン

融合・効果モンスター

星6/炎属性/悪魔族/攻2000/守1500

「DD」モンスター×2

「DDD烈火王テムジン」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、

自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが特殊召喚された場合、

自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、

自分の墓地の「契約書」カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

 

DDD詩謳王アウグストゥスから延びる細い触手のようなものがDDD烈火王テムジンに絡みつく。エネルギーを吸われるかのようにDDD烈火王テムジンから生気が奪われていき、DDD詩謳王アウグストゥスのオーラがより強く放出される。

 

零児「バトルだ!攻撃力5000となったDDD詩謳王アウグストゥスで覇王龍ズァークに攻撃!」

 

無機質な顔の口に当たる部分から紫色の光弾が撃たれた。覇王龍ズァークMODE Aを目掛けてその攻撃は飛んでいき、それが到達する前に覇王龍ズァークは罠を発動させる。

 

覇王龍ズァーク「罠発動!覇王犠牲!」

 

 

覇王犠牲(オリジナルカード)

通常罠

(1):自分フィールドに存在する「覇王」モンスターが攻撃対象になった時に発動できる。

その攻撃を自分への直接攻撃に変更する。

 

 

覇王龍ズァーク「その攻撃をモンスターの我ではなく、プレイヤーの我へのダイレクトアタックへと変更する!」

零児「なんだと!?お前のライフは5000!この攻撃を食らえばライフは尽きる!」

 

覇王龍ズァークMODE Aへ光弾が直撃し、大きな爆発が起きる。辺りの草木には地獄の炎のような業火によって焼き払われどんどん火は周りに移っていく。

 

零児「く…これは…!」

 

零児は口を袖で押さえながら煙が蔓延している場所から避難した。先ほどまでいたところを見ると覇王龍ズァークMODE Aの影が浮かび上がる。

 

零児「何!?」

覇王龍ズァーク「我はさらに永続罠 覇王虎口を発動していた!」

 

 

覇王虎口(オリジナルカード)

永続罠

(1):自分フィールドに「覇王龍ズァーク」モンスターが存在し自分への直接攻撃によって戦闘ダメージが発生する時に発動できる。

そのダメージを無効にし、その数値分、フィールドに存在する「覇王龍ズァーク」モンスターの攻撃力を上げる。

 

 

覇王龍ズァーク「覇王虎口の効果によって我への直接攻撃は無効となり、その発生するはずであったダメージ、5000を我の攻撃力に加える!よって攻撃力は9000!」

零児「く…私は烈火王テムジンを守備表示に変更しターンエンド!」

 

煙の中から足を引きずって出てきた沢渡はゴホゴホと咳をしながらも零児に無事であることを伝える。しかし零児はデュエルに集中していて聞こえていないようであった。

 

沢渡「くそ、零児の奴。にしてもこれはやばいぜ…。零児の残りライフは2000。覇王龍ズァークは攻撃力が9000だからテムジン以外のモンスターに攻撃されちまえば一貫の終わりだ!」

 

-4ターン目-

覇王龍ズァーク「フフフ、だいぶ息が上がっているようだな。我のターン、ドロー!」

 

覇王龍ズァークMODE Aの胸部に埋め込まれている遊矢を模したズァークはニヤリとしながらデュエルディスクからカードを引き抜いた。手札を確認することなく覇王龍ズァークは声高々に攻撃宣言をする。

 

覇王龍ズァーク「我は精霊たちと共にある!モンスターたちの声を聴きデュエルが出来る我と貴様では戦いにすらならぬ!バトルだ!我自らで疾風王アレクサンダーを攻撃!」

 

 

DDD疾風王アレクサンダー

シンクロ・効果モンスター

星7/風属性/悪魔族/攻2500/守2000

「DD」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

「DDD疾風王アレクサンダー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、

自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、

自分の墓地のレベル4以下の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

 

 

覇王龍ズァークMODE AからDDD疾風王アレクサンダーへ向けて攻撃が放たれようとする。

 

覇王龍ズァーク「DDヴァンパイアのペンデュラム効果を使用し戦闘ダメージを半分になろうとも結局のダメージは3250!ライフが2000の貴様の命運は尽きた!」

 

 

DDヴァンパイア(オリジナルカード)

ペンデュラム・効果モンスター

星2/闇属性/悪魔族/攻1000/守 200

【Pスケール:青9/赤9】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの「DD」モンスター1体が攻撃対象になった時発動できる。その戦闘において「DD」モンスターは破壊されず、戦闘ダメージは半分になる。

【モンスター効果】

(1):このモンスターが特殊召喚に成功した時に発動できる。

デッキから「契約書」カードを1枚手札に加える。

 

 

零児「忘れてはいないか?私はランサーズのリーダー 赤馬零児だ!」

覇王龍ズァーク「赤馬零児…そう言えば奴の名は…赤馬……まさか…!」

 

零児はいつもの冷静な様子からは考えられないほどの助走をつけて空中にあるアクションフィールドの足場に張り付いているアクションカードを手に取った。

 

零児「アクション魔法 ペンデュラム・バック!フィールドに存在するペンデュラムカードを手札に戻す!」

 

零児の場にあるペンデュラムカードはDDケルベロス、DDヴァンパイア、DDD詩謳王アウグストゥス。

 

 

DDケルベロス

ペンデュラム・効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守 600

【Pスケール:青6/赤6】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターのレベルを4にし、攻撃力・守備力を400アップする。

【モンスター効果】

(1):このカードが手札からP召喚に成功した時、

「DDケルベロス」以外の「DD」モンスターが自分フィールドに存在する場合に

自分の墓地の永続魔法カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

 

それらが零児の手札に戻った瞬間、たった今戻したDDD詩謳王アウグストゥス効果が手札で発動する。

 

零児「DDD詩謳王アウグストゥスの効果を発動!このカードが手札に戻った時、このカードをペンデュラムゾーンに置くことが出来る!そして詩謳王アウグストゥスのペンデュラム効果!相手ターンの間にペンデュラムゾーンに置かれた時、カードをドローする!」

 

零児はドローするもその手札を見ることはしない。

 

覇王龍ズァーク「無駄だ!我は怒濤王シーザーへ攻撃!」

零児「それはこちらのセリフだ!手札のDDD特攻王トロイアの効果発動!」

 

 

DDD特攻王トロイア(オリジナルカード)

ペンデュラム・効果モンスター

星7/闇属性/悪魔族/攻2600/守1200

【Pスケール:青8/赤8】

(1):相手フィールドに存在するカードと自分フィールドに存在する「契約書」カードをそれぞれ1枚選択し発動できる。選択したカードを破壊する。

【モンスター効果】

(1):相手の攻撃宣言時、手札のこのカードと手札の「DD」Pモンスターをエクストラデッキに表側で置くことで発動できる。バトルフェイズを終了させる。

その後自分フィールドに存在するカードを全て破壊する。

(2):このカードがエクストラデッキから特殊召喚に成功した時に発動できる。

フィールドからこのモンスターを除外し、デッキから「DDD」モンスターを1体特殊召喚する。

 

 

零児「このカードと手札のDDヴァンパイアをエクストラデッキに置き、バトルフェイズを終了させる!その後私の場のモンスターをすべて破壊する!」

 

DDD特攻王トロイアはトロイの木馬のような姿のモンスターである。DDD特攻王トロイアが零児の場を疾走することですべてのカードは破壊されていき、零児を守るものは何もない。

 

覇王龍ズァーク「ハハハ!愚かだな。我はどうやら記憶違いをしていたようだ。貴様があの少年であるとな。我はカードを1枚セットしターンエンド!」

 

-4ターン目-

零児は目をつぶりながら祈る。

 

零児(あのカードが来なくては…私は負ける。頼む…!)

??(俺を必要としているのか?)

零児(!? お前は…一体…!)

??(お前と共に戦ってきた我らDD。今こそお前に力を貸そう。)

零児(まさかお前たちは…カードの精霊…!)

 

体に変化があったわけではない。しかし確かに零児は今までとは違う力を感じていた。

 

零児「私のターン…ドロー!」

 

零児はカードを見ぬままメインフェイズへと移行する。

 

覇王龍ズァーク「貴様…カードを見ずに!?デュエルモンスターズの精霊とつながったのか!カードを見ずとも何が来たのかわかるのだな!やはり貴様、赤馬レイの弟 赤馬零児!思い出したぞ、あの時の少年がよくもここまで…!」

零児「残念ながら私は記憶にない。だから終わらせてもらうぞ!私はスケール0のDDD赤馬王(せきばおう)リョフとスケール6のDDケルベロスでペンデュラムスケールをセッティング!」

 

 

DDD赤馬王リョフ(オリジナルカード)

ペンデュラム・効果モンスター

星12/闇属性/悪魔族/攻 0/守 200

【Pスケール:青0/赤0】

(1):もう片方のPゾーンに「DD」カードが存在する場合に発動できる。

もう片方のスケールはこのターンのエンドフェイズ時まで13となる。

(2):フィールドから離れる効果を含むカードの効果が発動した時に発動できる。

その効果を無効にして破壊する。

【モンスター効果】

(1):相手が魔法罠カードを発動した場合に自分フィールドに存在する「DD」カードを1枚破壊することで発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

 

 

覇王龍ズァーク「スケール0だと!?」

零児「私には見えた。ペンデュラム召喚のその先が!遊矢も知らないこの領域、それこそオーバースケール!私はDDD赤馬王リョフのペンデュラム効果を発動!DDケルベロスのスケールを13に変更する!」

 

零児のペンデュラムゾーンが通常の青い状態から赤へと変化し、オーバースケールでのペンデュラム召喚の準備が整う。

 

零児「我が魂を揺らす大いなる力よ。この身に宿りて、闇を引き裂く新たな光となれ!オーバースケールペンデュラム!現れろ、私のモンスターたち!エクストラデッキよりDDD特攻王トロイア、DDヴァンパイア、DDD詩謳王アウグストゥス、そして手札よりDDD壊薙王アビス・ラグナロク!」

 

 

DDD壊薙王アビス・ラグナロク

ペンデュラム・効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻2200/守3000

【Pスケール:青5/赤5】

「DDD壊薙王アビス・ラグナロク」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分が「DD」モンスターを特殊召喚した場合、

自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚し、自分は1000ダメージを受ける。

このターン、相手が受ける戦闘ダメージは半分になる。

【モンスター効果】

「DDD壊薙王アビス・ラグナロク」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、

自分の墓地の「DDD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの「DD」モンスター1体をリリースし、

相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを除外する。

 

 

赤いペンデュラムスケールが生み出したペンデュラム召喚のゲートから放出された4体のモンスターはペンデュラムスケールと同じ赤いオーラを帯びている。

 

零児「DDD壊薙王アビス・ラグナロクの効果発動!墓地から疾風王アレクサンダーを特殊召喚!そしてDDD特攻王トロイアの効果発動!このカードがエクストラデッキから特殊召喚に成功した時、デッキから神獣王の契約書を手札に加える!」

 

 

神獣王の契約書(オリジナルカード)

永続魔法

(1):1ターンに1度、自分フィールドに存在する「DD」カードあるいは「契約書」カードを3枚除外し発動できる。

相手フィールドに存在するすべてのカードを破壊する。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。

自分は1000ダメージを受ける。

 

 

零児「そしてDDD詩謳王アウグストゥスの効果発動!特攻王トロイア、疾風王アレクサンダーを選択し、その攻撃力をDDD詩謳王アウグストゥスに加える!」

 

DDD詩謳王アウグストゥスの攻撃力は8100へと上昇し、赤いオーラがますます強まる。

 

覇王龍ズァーク「だが我の攻撃力は9000!8100では我には勝てぬ!」

零児「勿論計算内だ。手札から永続魔法 神獣王の契約書を発動!フィールドのDDカードを3枚除外し、相手フィールドに存在するすべてのカードを破壊する!」

覇王龍ズァーク「甘いわ!手札の覇王門(サード)の効果発動!」

 

 

覇王門参(オリジナルカード)

効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻 300/守 300

(1):自分フィールドに存在する「覇王」モンスター存在する場合に相手がカードを発動した時にこのカードを手札から墓地へ送ることで発動できる。

そのカードを無効にする。

 

 

覇王龍ズァーク「これにより神獣王の契約書は効果発動前に破壊される!」

零児「これで良い、DDD壊薙王アビス・ラグナロクの効果発動!DDヴァンパイアをリリースし覇王龍ズァーク、貴様を除外する!」

覇王龍ズァーク「クハハハハハ!レイの弟よ、まだ甘い!我自身の効果を発動!我をデッキに戻し、モードチェンジする!」

 

覇王龍ズァークMODE Aがモードチェンジの態勢をとった時、零児はペンデュラムゾーンのDDD赤馬王リョフのペンデュラム効果が発動する。

 

零児「DDD赤馬王リョフのペンデュラム効果発動!フィールドから離れる効果の効果を無効にして破壊する!つまり覇王龍ズァークの効果を無効にし…破壊する!!」

覇王龍ズァーク「ペンデュラム…我を破壊するだと!?」

零児「そうだ。我が姉、そして我が友 榊遊矢の力でお前は消え去る!」

覇王龍ズァーク「おのれぇぇぇ!!!」

 

DDD赤馬王リョフから放たれる赤いオーラが覇王龍ズァークを包み込む。逃げようとする覇王龍ズァークMODE Aを縛りあげていき、やがて肉体が消滅が始まる。

 

覇王龍ズァーク「ぐおおおお!!!!!!」

 

ドラゴンとしての肉体が破壊されはじめ、黒い闇となって小さくなっていく。そこには白い髪に緑のメッシュが入った青年が横たわっていた。

 

零児「お前は…?」

ズァーク「まさか我の本来の姿へ戻されるとはな…。さすがはアークに目覚めしレイの弟といったところか。」

零児「私が…アークに?」

ズァーク「お前はアークに目覚めたのだ。他の決闘者よりも我に近い存在へとな。」

零児「…バトル!攻撃力8100のDDD詩謳王アウグストゥスでダイレクトアタック!」

 

弱ったズァーク目掛けて容赦なく零児はDDD詩謳王アウグストゥスに攻撃の指示を出す。

 

ズァーク「我を破壊するとは…だが罠発動!覇王邂逅!」

 

 

覇王邂逅(オリジナルカード)

通常罠

(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、墓地に存在する「覇王龍ズァーク」モンスターを1体選択し発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

 

 

ズァーク「我を再び呼び覚ます!」

零児「なん…だと…!」

 

再びズァークが変化し、覇王龍ズァークMODE Aへと変化を遂げていく。今度はズァーク本来の姿が胸部に埋め込まれており、零児によって破壊されたことが影響されているのか苦しみつつ復活した。

 

覇王龍ズァーク「さぁ我は攻撃力9000!攻撃するならばしてくるがよい!」

零児「ターン…エンド!」

 

-5ターン目-

覇王龍ズァーク「我のターン、ドロー!バトル!我自身でDDD詩謳王アウグストゥスを攻撃!そしてその時に手札の覇王門弐の効果発動!」

 

 

覇王門弐(オリジナルカード)

効果モンスター

星2/闇属性/悪魔族/攻 200/守 200

(1):自分フィールドに存在する「覇王龍」モンスターが攻撃する時

このカードを手札から墓地へ送ることで発動できる。

このターンのバトルフェイズ終了時まで「覇王龍」モンスターの攻撃力は2倍になる。

 

 

覇王龍ズァーク「攻撃力を2倍にする!」

 

覇王門MODE Aの闇のオーラがどんどん大きくなっていき、攻撃力は18000まで上昇する。その禍々しい力を放出しながらDDD詩謳王アウグストゥスとその後ろにいる零児を襲った。

 

零児「グアアアアア!!!!!」

 

零児LP2000→0

 

ライフが尽き倒れる零児を足を庇いながら沢渡が走り寄り、零児を抱える。

 

沢渡「おい!零児!」

零児「ぐ…沢渡…あとは…頼んだ…。」

 

零児の体の消滅が始まり、沢渡はどんどん零児の体が軽くなっていくことに気が付き思わず涙をこぼす。

 

沢渡「おい…俺なんも出来てねえんだよ!ランサーズで何も…!俺様がお前らにあっと言わせるまで…消えるんじゃねえよ!」

零児「フ…お前にしては素直じゃないか…だがもう十分だ…お前は…」

 

零児が沢渡に何かを言いかけた時、消滅が終わりその場に魂が浮かび上がる。

 

零児「十分に役目を果たしてくれているよ…。」

 

魂は覇王龍ズァークへと吸収されていく。それと共に傷ついた覇王龍ズァークはズァーク本来の姿へと戻っていった。

 

ズァーク「ハァハァ…まさか…我を…破壊するとは…一度…我が力を取り戻す必要があるか…。」

 

そういうとズァークは体を闇へと変化させ、巨大な球体の形になった。その球体が浮かび上がると今度はアカデミアの方から多くの魂が流れてきて、その球体に吸収されていく。

 

沢渡「これは…なんだ?」

 

沢渡は魂が流れてくる場所へ駆けていった。

 

-アカデミア カード保管庫-

沢渡はズァークによって吸収されていく魂の出どころはアカデミアのカード化された人々を保管するカード保管庫へたどり着く。

 

沢渡「これはアカデミアによってカードにされた人たちの魂か!?」

 

しかし沢渡にその魂を止める手段はなく、もはや人々の魂を取り込むことで傷を癒そうとするズァークを止めることは誰にもできない。

 

-謁見の間-

そのような中カード保管庫へ流れていく大量の魂と共に謁見の間にある装置から4つの魂が飛び出てズァークの球体へと吸い込まれていった。

 

-ズァークの精神空間-

ズァークの精神空間は黒く塗りつぶされた暗黒空間である。その中に置かれた円卓に腰を置くズァーク。

 

ズァーク「ペンデュラム…我を破壊する能力…。認めざるを得ないのか…レイの力を…。」

??「それは嬉しいわ。貴方に認めてもらえるなんて。」

ズァーク「!? 誰だ、我の空間で意識を保てるのは!?」

??「私よ。」

 

そういうと暗黒空間の一部が白く変化し、人の形を模っていく。4つの魂がどこからか飛んできてその人型の物に入り込むと柚子たちにそっくりの大人の女性 レイへと変化した。

 

ズァーク「貴様…!」

レイ「また貴方に会えるなんてね。でもまだ闇の力の影響を受けているみたいなのが残念だわ。」

ズァーク「邪魔だ!消えろ!」

 

ズァークは椅子から立ち上がり手を振りかざす。目に見えない衝撃がレイを襲おうとした時、再びどこからか4つの魂とオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが現れて、その衝撃をかき消した。

 

ズァーク「何!?」

レイ「来てくれると思ってたわ。オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!そして私の息子たち。」

 

レイの体は白い光となり、4つに分裂する。4つの魂と1つになると白い光に包まれ、人の形を模っていく。

 

ユーリ「あーあ、やっと自分勝手出来ると思ったんだけどなあ。」

ユーゴ「オレを早くこっから出せ!オレはリンとフレンドシップカップに出るまでは自由になったなんて思わねえからな!」

ユート「その通り。ズァークの中にいる限り私たちは自由ではない!そうだな、遊矢!」

 

最後の一人はゴーグルをつけた赤と緑髪の少年 榊遊矢。同時にオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンはカードへと戻り、遊矢の手に渡る。

 

遊矢「あぁ!今ならわかる。みんながズァークから俺たちを救おうとしてくれた!それに近くに柚子を感じる!もうおれは闇に堕ちたりなんてしない。エンタメデュエルが出来る世界を作るんだ!お楽しみはこれからだ!」




DDD詩謳王アウグストゥス(オリジナルカード)
ペンデュラム・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守1000
【Pスケール:青4/赤4】
(1):このカードが相手ターン中に置かれた場合に発動出来る。
自分はカードを2枚ドローする。
【モンスター効果】
DDD詩謳王アウグストゥスのモンスター効果の(2)は相手ターンにも発動できる。
(1):1ターンに1度、自分のメインフェイズ時にフィールドに存在する「DDD」モンスターを任意の数選択し発動できる。
選択したモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時までこのカードの攻撃力に加える。
対象となったモンスターはこのターン攻撃できず、攻撃力が0となる。
(2):このカードが手札に加わった場合に発動できる。このカードをPゾーンに置く。

虚無の契約書(オリジナルカード)
永続罠
(1):自分フィールド上に特殊召喚された「DDD」モンスターが
2体以上存在する場合にこのカードを発動できる。
このカードがフィールドに存在する限り相手は自分フィールドに
存在するモンスターの種類(融合、S、X、P、儀式)のモンスターを特殊召喚出来ない。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。

覇王犠牲(オリジナルカード)
通常罠
(1):自分フィールドに存在する「覇王」モンスターが攻撃対象になった時に発動できる。
その攻撃を自分への直接攻撃に変更する。

覇王虎口(オリジナルカード)
永続罠
(1):自分フィールドに「覇王龍ズァーク」モンスターが存在し自分への直接攻撃によって戦闘ダメージが発生する時に発動できる。
そのダメージを無効にし、その数値分、フィールドに存在する「覇王龍ズァーク」モンスターの攻撃力を上げる。

DDヴァンパイア(オリジナルカード)
ペンデュラム・効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻1000/守 200
【Pスケール:青9/赤9】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの「DD」モンスター1体が攻撃対象になった時発動できる。その戦闘において「DD」モンスターは破壊されず、戦闘ダメージは半分になる。
【モンスター効果】
(1):このモンスターが特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「契約書」カードを1枚手札に加える。

DDD特攻王トロイア(オリジナルカード)
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2600/守1200
【Pスケール:青8/赤8】
(1):相手フィールドに存在するカードと自分フィールドに存在する「契約書」カードをそれぞれ1枚選択し発動できる。選択したカードを破壊する。
【モンスター効果】
(1):相手の攻撃宣言時、手札のこのカードと手札の「DD」Pモンスターをエクストラデッキに表側で置くことで発動できる。バトルフェイズを終了させる。
その後自分フィールドに存在するカードを全て破壊する。
(2):このカードがエクストラデッキから特殊召喚に成功した時に発動できる。
フィールドからこのモンスターを除外し、デッキから「DDD」モンスターを1体特殊召喚する。

DDD赤馬王リョフ(オリジナルカード)
ペンデュラム・効果モンスター
星12/闇属性/悪魔族/攻 0/守 200
【Pスケール:青0/赤0】
(1):もう片方のPゾーンに「DD」カードが存在する場合に発動できる。
もう片方のスケールはこのターンのエンドフェイズ時まで13となる。
(2):フィールドから離れる効果を含むカードの効果が発動した時に発動できる。
その効果を無効にして破壊する。
【モンスター効果】
(1):相手が魔法罠カードを発動した場合に自分フィールドに存在する「DD」カードを1枚破壊することで発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

神獣王の契約書(オリジナルカード)
永続魔法
(1):1ターンに1度、自分フィールドに存在する「DD」カードあるいは「契約書」カードを3枚除外し発動できる。
相手フィールドに存在するすべてのカードを破壊する。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。

覇王門参(オリジナルカード)
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻 300/守 300
(1):自分フィールドに存在する「覇王」モンスター存在する場合に相手がカードを発動した時にこのカードを手札から墓地へ送ることで発動できる。
そのカードを無効にする。

覇王邂逅(オリジナルカード)
通常罠
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、墓地に存在する「覇王龍ズァーク」モンスターを1体選択し発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

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