TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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真・恋姫†無双〜乙女大乱〜編です

後書きに主人公の詳細2を書きます

では、どうぞ



真・恋姫†無双〜乙女大乱〜
第八十八席 劉備、宝剣を手に入れるのこと


此処は洛陽。その洛陽を治めている帝が住まう宮殿

 

「陛下よりの急な御召しとの事じゃが」

 

そこに何進が二人の護衛を連れてやって来た

 

「ん?」

 

突然、衛兵が前に立ち塞がる。更に、二人の護衛も取り押さえられてしまった。

 

「張譲!これは一体!?」

 

動揺する何進の前に、背の小さく白髪で、高貴な衣装に身を包む少年が現れた

 

「何進大将軍……いや、逆賊何進!貴様を反逆の罪で逮捕する!」

 

「なっ!?」

 

見に覚えのない罪状を突きつけられる。衛兵は何進の両手を押さえ、口を無理矢理開かせる

 

「ふ!!」

 

張譲は懐から小粒の丸薬を取りだし、邪悪な笑みを浮かべる

 

「がっ…が…ごっ!!」

 

それを彼女の口に放り込むと、同時に兵が口を押さえつける。鼻も摘ままれ、やむ無くその丸薬を飲み込んでしまった

 

「はぁ、はぁ…ち、張譲、何を飲ま―――ごぼっ!?」

 

解放された何進は首もとを押さえて咳き込み、そして、吐血した。

 

「ふ、ふふふふふふ。あははははははは!!」

 

その様子を見た張譲は、声高らかに、暗雲立ち込める洛陽に、その悪意に満ちた嘲笑が響き渡った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは桃花村

 

 

「拝啓、雛里ちゃん。お元気ですか?私はとっても元気です」

 

桃花村のある部屋で朱里は手紙を書いていた

 

「桃花村の仲間達も、元気一杯。まだ雛里ちゃんと会ったことのない人がいたよね。早く紹介してあげたいな」

 

朱里は窓から外をみた

 

「そういえば、霧の中ではぐれた星さん、まだ戻ってこないんだけど、今頃どこでどうしているのやら…けどいろんな意味で強い人だからきっと大丈夫なはず…うふふ」

 

そしてまた筆を走らせる

 

「後、少し前に素敵な事がありました。前に手紙で書いた、劉備さんが宝剣を犠牲にして救った村。その村の人が桃花村を訪ねてきて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は少し戻り

 

 

「この剣を私に?」

 

客間にある長机の上に置かれた一つの剣

 

「はい。皆様が、うちの村を旅立たれた後、村の前の川を埋めた土砂を洗っておりましたら、その中からこれが出てきまして」

 

鮮やかな装飾が施された宝剣である

 

「言い伝えに詳しい者に聞くと、恐らく、これは湖に住む龍神様が授けて下さったものに違いないとの事…どうしたものかと村の衆とで話し合った所…やはり、お家に伝わる大事な宝剣を犠牲にしてまで村を救ってくれた劉備にお渡しするのが良かろうということになりまして」

 

「劉備様って、黄巾の乱で大活躍したんだろ?やっぱ高貴の血筋の人は違うって、みんな噂してるよ」

 

「そんな、大活躍だなんて」

 

「事実なのだから、恥ずかしがる事はあるまい」

 

「中山靖王の末裔というのが、義勇軍の名を高めているようですね」

 

「実際、俺だけの時よりも凄いぞ」

 

「桃香お姉ちゃんも大将にして正解だったのだ」

 

「お気持ちはありがたいのですが、神様からの授かり物を私なんかがもらっても良いのでしょうか?」

 

「はい。儂らが持っておっても、朝晩拝む位が関の山。それより、志のある方にお持ち頂き、世のために役立てて頂いた方が、龍神様もお喜びになる筈です」

 

「ですけど……」

 

「いいではないか」

 

「これは、民を救わんとする姉上の気持ちに応えて、失われた宝剣の代わりに、天が与えて下さった物に違いない。有り難く受け取るのが良いと思う」

 

「そうなのだ!神様がくれるっていうのを断ったりしたら、罰があたるのだ!」

 

「その剣を使って悪い奴を懲らしめてよ。俺も大きくなったら家来になるからさ」

 

周りを見渡すと、仲間達は強い意志のこもった瞳で見つめていた

 

「分かりました。劉玄徳、龍神様より授かりしこの剣。有り難く頂戴致します」

 

表情を引き締め、抱拳礼する。こうして剣を手に入れるのであった

 

「(それにしても、きれいだな)」

 

勇作がその剣を見ていると

 

「御使い様」

 

「ん?」

 

「貴方に手紙です」

 

「手紙」

 

少年から手紙を受け取り、読む

 

「………あの子か」

 

「誰からなのだ?」

 

「ほら、俺が賊からお爺さんを救出しただろう」

 

「あの時ですか」

 

「そのお爺さんの家族の人からの御礼の手紙だよ」

 

「そうですか」

 

「なんて書いてあるのだ?」

 

「助けてくれたお礼とお爺さんが元気なこと。そして孫が俺も目標に頑張っていることだよ」

 

「ご主人様を目標に」

 

「別に俺を目標にしなくても」

 

「そんなことないですよ。子供たちは皆、御使い様を目標にがんばってます」

 

「俺もそうだぜ!村や黄巾の乱での御使い様の活躍は皆知っているんだぜ!」

 

「活躍ってほどは」

 

「お兄ちゃんもすごく活躍したのだからドーンと胸を縮めるのだ」

 

「それを言うなら胸を張るだよ」

 

勇作はツッコミをいれ、周りは笑いに包まれるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは雛里ちゃん。体に気を付けて、お勉強頑張って下さい」

 

雛里に向けての文も一段落終え、朱里は筆を置く

 

「朱里ちゃん、お昼の用意しましょう」

 

紫苑に呼ばれ、朱里は昼食の準備に取りかかる

 

「はい。水鏡先生宛のは後で書こっと」

 

「着けて」

 

紫苑は璃々にエプロンをつける

 

「はいはい」

 

 

 

 

 

 

「「「「「「ごちそうさま(なのだ)」」」」」」」

 

昼食を食べ終え

 

「たんぽぽ、午後の訓練にいくぞ」

 

「は~い」

 

「頑張ろう」

 

翠は勇作、たんぽぽと共に、午後の訓練へと向かった

 

「じゃぶ、じゃぶ、じゃぶ」

 

紫苑と璃々が皿を洗っていると

 

「ねぇ、紫苑さん」

 

「何?朱里ちゃん」

 

朱里は古そうな壺を発見した

 

「星さんの壺ずけメンマ、腐ってきたみたいなんですけど」

 

「星ちゃん、メンマにはうるさいから、勝手に処分したら怒るわよ」

 

「あは…そうですね」

 

朱里は壺を戻し、棚の戸を閉めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃の木の下で、愛紗は本を片手に読み、鈴々は桃香の膝を枕にして横になっていた

 

「う~ん、やっぱりお日様の下では勉強よりお昼寝なのだ」

 

「勉強中も寝ているだろう?」

 

呆れながら言う愛紗に、くすりと微笑む劉備

 

「けどホント、鈴々ちゃんはお昼寝好きよね」

 

「後、膝枕も大好きなのだ。愛紗の膝も気持ちいいけど、桃香お姉ちゃんのは一味違うのだ」

 

「一味違うって、どう違うの?」

 

「愛紗のより、柔らかくてスッゴくプニプニしてるのだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜

 

「う~ん、そんなにプニプニしてるかな?」

 

自室にて劉備は寝台の上に座って太股を触る

 

「えっ!!」

 

危機が迫った表情を浮かべ、今度は腹部に手を伸ばす

 

「確かに旅をしてた時は、もうちょっと引き締まってたかも……」

 

肩をガクンと落とし

 

「よし決めた!今日からおかわり禁止で減量よ!」

 

意気込む劉備であった

 

 

 

 

 

夕食時

 

「はい、大盛り」

 

「おお!!」

 

居間の扉を開ける劉備

 

「遅いぞ。姉上」

 

「どうぞ」

 

「あんがと」

 

「今日の晩御飯は、劉備さんの好きな狼の肉の煮込みですよ」

 

「狼の肉」

 

机の上を牛耳る大きな土鍋。湯気を出しながらグツグツと煮えていた

 

「おお、美味そうだな」

 

それを見た劉備は

 

「(げ、減量は明日からでいい、かな……?)」

 

誘惑に負ける劉備であった

 

「ご主人様」

 

勇作におわんを渡す璃々

 

「ありがとう」

 

勇作は受け取ろうとする……が

 

「…おっとと!!」

 

勇作は受け取り損ね、おわんを落としかける

 

「あ、危なかった」

 

「ご、ご主人様、大丈夫?」

 

「ああ」

 

「最近、そういうの結構ありますけど」

 

「心配ないよ」

 

勇作は席に座る

 

「じゃあ、食べるのだ」

 

全員が席に着き

 

「「「「「「「いたたきます(なのだ)!!」」」」」」

 

皆が、食事をしていると

 

「ご主人様」

 

「ん?」

 

劉備が勇作に声を掛ける

 

「右目抑えてますけど、どうしたんですか?」

 

「え?」

 

勇作は無意識に右目を抑えていた

 

「痛いんですか」

 

「痛くない、痛くないよ」

 

「華佗さんが訪ねてきたら、診てもらいましょう」

 

「いや、そこまで」

 

「ゴシュジンサマ」

 

皆の目が勇作を見つめる(一部の人は冷たい視線で見る)

 

「……」

 

「わかりました」

 

「「「「「「「よろしい(のだ)」」」」」」

 

「(何で、息ピッタリなの?けど、何で目なんか抑えていたんだ?)」

 

そんなコトを考えながら夕食を楽しむのであった




主人公詳細2

名前:高杉 勇作 たかすぎ ゆうさく

年齢:17歳

身長:180cm

体重:76㎏

容姿:世間からいうとイケメンの容姿。服装は水色シャツに黒のベストを着用。さらに青いロングコートを羽織っており、大戦の時は気持ちを引き締めるためにコートを着る。下は黒のストレートパンツ。靴は黒のシューズ

性格:マイペースで穏やか。しかし、人と関わりが少ないこともあり、悲しいことは一人で抱えることが多い。そのせいか、女性との関わりはほとんどない。鈍感ではないが、避けることが多い

好き嫌い:特になし


武器:応龍(おうりゅう)
   ・ 武器レベル200(MAX)攻撃時に確率で雷属性効果が付加される
   ・武器に装備している装具 黄金の鉾×3 雷のお守り 韋駄天抄 猛進の荒馬

技:PHANTOM DIVE(ファントムダイブ)

  DEATH FANG(デスファング) 
六爪流時 DEATH BITE (デスバイト)

  JET-X(ジェット-エックス) 
六爪流時 X-BOLT(エックス-ボルト)

  MAGNUM STEP (マグナムステップ)
六爪流時 MAGNUM STRIKE (マグナムストライク)

  CRAZY STORM (クレイジーストーム)
六爪流時 CRAZY STREAM (クレイジーストリーム)

奥義:HELL DRAGON (ヘルドラゴン)

   WAR DANCE (ウォーダンス)

   TESTAMENT (テスタメント)

   RE-BITE (リバイド)

BASARA技:HELL END DRAGON (ヘルエンドドラゴン)

未完成技:JUMPING JACK BREAKER

     MAGNUM BOOST

能力

見聞色の覇気(けんぶんしょくのはき)レベル170 相手の気配をより強く感じる覇気。この力を高めることで、視界に入らない敵の位置・数、また敵が次の瞬間何をするか先読みする事ができ、極めれば少し先の未来も見え、彼も少し先の未来を見ることが可能

武装色の覇気(ぶそうしょくのはき)レベル176 体の周囲に見えない鎧のような力を作り出す覇気。より固い「鎧」は防御だけではなく、攻撃にも転用できる。武器に纏わせ、威力を上げることも可能。彼は修行で威力だけでなく意識すれば雷属性を纏った攻撃が出来る。そして実体を持たないものにもダメージを与えることが出来、彼はこれにより、妖力で出来た物、技にもダメージを与えることが出来る

覇王色の覇気(はおうしょくのはき)レベル192 周囲を威圧する力であり、発動すると、圧倒的な実力差がある相手(戦うまでもないほど弱い相手)を気絶させる。またその矛先を特定の人物だけに絞ることができる

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