TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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お待たせしました
すこしというか強引な所もあると思いますが
楽しんで読んでもらえるとうれしいです


第六十五席 勇作、演技をし犯人を当てるのこと

「「ご主人様!!」」

 

「主!!」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「高杉さん!!」

 

愛紗達は勇作に駆け寄る

 

「しっかりしてください!」

 

朱里が勇作の体をゆする

 

「う…う…」

 

声を出すがかなり苦しそうだ

 

「春蘭、今すぐ医者を!!」

 

「は、はい!」

 

曹操達も勇作に近寄る

 

「しっかりしなさい!」

 

「は、はい……」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「何で倒れて」

 

「確か、華琳様が飲むはずだった果実酒を呑んだ後に倒れて…」

 

「!!」

朱里は何かに気づき

 

「すいません!水をいっぱい持ってきてください!それと塩とおわんも!」

 

「えっ!」

 

「お願いします!」

 

「わ、分かりました!」

 

典韋は食材がたくさんある部屋に入る

 

「何をするのだ?」

 

そして塩と水そしておわん持って典韋が来た

 

「これで」

 

朱里は水の入った桶に塩を手掴みで3つほど入れ、手でかき混ぜる。そしておわんに食塩水を入れる

 

「ご主人様!これを全部飲んでください!」

 

「…え?」

 

「早くしてください」

 

「いや………あの」

 

「お願いします!」

 

勇作はおわんに入った食塩水を全部飲んだ

 

「なにをするのだ?」

 

「すいません…失礼します」

 

朱里は勇作の口の中に人差し指と中指を入れる

 

「(うっ!!)」

 

勇作は容器に嘔吐した

 

「げほ!げほ!」

 

「これで、全部出たかもしれません」

 

「全部出たって?」

 

「曹操さん」

 

「何かしら?」

 

「ご主人様が飲んだ…それ」

 

「これの事かしら」

 

そう言ってコップを持つ

 

「もしかしたら、それに毒が入っているかもしれません!」

 

「毒!!」

 

「まさか…そんな」

 

「いえ…そうかもしれないわ」

 

「そんな」

 

「しかし誰が…そんなことを」

 

「誰が入れたのだ?」

 

「私たちは全員、上に居たから…毒を入れることが出来るのは……」

 

「曹操様、典韋…侍女の誰かですかね」

 

「華琳様じゃないでしょ!」

 

「典韋も違うのだ!あんな美味しい肉まんを作った人が毒を入れるはずないのだ!」

 

「じゃあ後に残るのは侍女しか」

 

「いえ、待ってください!侍女も一度も下に降りていませんよ」

 

「いえ…念のため身体検査を…秋蘭」

 

「御意」

 

夏侯淵は侍女の二人をチェックし始めた

 

「うーん」

 

「ご主人様」

 

「大丈夫ですか?」

 

「うん…楽になった」

 

「お兄ちゃーーーん!!」

 

鈴々が勇作に抱き着いた

 

「良かったのだ…良かったのだ」

 

「鈴々」

 

「主」

 

「「ご主人様」」

 

愛紗と星そして朱里も近づいてくる目に涙を浮かべ

 

「よかった」

 

「倒れた時はどうかと」

 

「………」

 

「華琳様」

 

「どう?」

 

「侍女のふたりから何も出ませんでした」

 

「そう」

 

「じゃあ、どうやって毒を入れたんだ?」

 

皆が考えていると

 

「華琳様…連れてきました」

 

夏候惇が一人の男を連れてきた

 

「それで、倒れたのは曹操様ですか?」

 

「いえ、違うわ」

 

「……は?」

 

「倒れたのはそこの高杉よ」

 

「!!………そうですか」

 

男は勇作を見る………勇作を睨み見つけて

 

「(あー、こいつが犯人か…………………なるほどね)」

 

「では、検査します」

 

「大丈夫です」

 

勇作は立ち上がる

 

「ご、ご主人様、大丈夫ですか」

 

「ああ……それよりちょっと集まって」

 

勇作は愛紗達を集める

 

「どうしました?」

 

「ちょっと力を貸してほしい」

 

「え?」

 

「では…私はこれで」

 

「ちょっと待ってください!」

 

勇作が声を上げる

 

「な、何でしょうか」

 

「すいませんが、皆さんこの場に集まってくれませんか?」

 

全員が頭をかしげるが…曹操の面々、医者(犯人)、愛紗達、侍女が集まる

 

「さて、みなさん…今回、俺が毒が入った果実酒を飲んで倒れてしまった事件ですが、犯人はこの中に居ます!!」

 

「………」

 

シーンとなる空気

 

「あーオホン!ではまず聞きます。曹操殿」

 

「!私?」

 

「ええ、曹操さんがこの後飲むはずだった果実酒ですが、それは美食の会が終わった後に飲むと決まているのですか?」

 

「そうよ。これは私の好物で作った酒なのだか」

 

「月に一度の美食の会が終わった後に必ず?」

 

「そうよ」

 

「これは曹操軍の皆全員知っている事?」

 

「ええ」

 

「そうですか…今回も飲むつもりだったのですよね」

 

「何が言いたいのよ」

 

「!!まさか」

 

「朱里、どうしたのだ?」

 

「いえ…まさかそんな……でもそう考えてると」

 

「さっきから言っているのよ」

 

「荀彧さん」

 

「何よ!」

 

「貴方も軍師でしょう……少し考えればわかるはずです」

 

「何!」

 

「朱里、説明して」

 

「はわわ!わ、わたしが!」

 

「お願い」

 

勇作はウィンクをする

 

「そ…それでは今回の事ですが、もしかしたら曹操さんを殺すために仕込んだことだと思います」

 

「な!」

 

「何だと!!」

 

「考えてみてください!ご主人様が飲んでしまったあの果実酒、本来なら曹操さんが飲むはずだったんですよ」

 

『なるほど…本当なら曹操が倒れていたはずだったと』

 

「つまり…美食の会で曹操様を暗殺しようと考えた人が毒を」

 

「はい」

 

「しかし、誰が毒を?」

 

「それは………わかりません」

 

「ってあんた!!」

 

「けど、犯人の曹操軍の中に居るという事はたしかです。俺達は初めて知ったので」

 

「まさか反乱?」

 

「何だと!!なら私がこの手で」

 

「落ち着け!姉者!」

 

「秋蘭!」

 

「誰かも分からないのだぞ」

 

「し、しかしだな」

 

「……そうですよ」

 

「そうだ!誰が犯人何だ!」

 

「(アンタが犯人のくせに)」

 

心の中でツッコミを入れる勇作

 

「それより医者さん、汗かいてますけど走ってきたのですか?」

 

「ああ、すぐ来てくれっていたので」

 

「そうですか…なら水を飲みません?まだ水余っている?」

 

「はい、壺にまだ大量に…」

 

「そうか…じゃあこのコップに水入れてきてくれない」

 

そう言って典韋にコップを渡す。すると医者の表情が変わる

 

「…どうした?」

 

「いえ…なんでもでは私はこれで」

 

「そう言わないでよ」

そう言って勇作は医者を止める

 

「持ってきました」

 

「そうか…ではどうぞ!」

 

コップを近づける勇作

 

「い…いや」

 

「さ…どうぞ!!」

 

「いや!」

 

「飲んでください!!」

 

勇作は強引に飲ます

 

「がばがば……助けて!!毒が…毒が!!」

 

苦しそうにノタウチ回る

 

「死ぬ!!死ぬ!!」

 

「………」

 

勇作は心の中でニヤケる

 

「何を苦しがっているですか?」

 

「だから毒が………あれ?」

 

医者は起き上がる

 

「何ともない」

 

「それは良かったですね……で何でこれに毒があると」

 

「そ……それは」

 

「もしかしてさっき俺が飲んだコップとこれに毒を塗ったのは貴方なのですか!?」

 

「ち…ちが」

 

「じゃあさっきのあれは…どう説明するのですか…俺から見たらこれに毒が塗られていることがわかっていたとか見えませんよ」

 

「ぐ……ぐぐぐ」

 

皆の視線が集まる

 

「(くそ!かくなる上は!!)」

 

医者が何かをしようとした時

 

「おい!」

 

勇作がむらぐらを掴む

 

「舌噛み切って自殺しようとするな」

 

「!!」

 

「…とりあえず……眠れ!」

 

覇王色の覇気を発動する。医者は気絶した

 

「……曹操さん」

 

「!!」

 

「犯人確保したよ」

 

「春蘭!!」

 

「わ、分かりました」

 

これにて事件は解決

 

 

 

 

 

「…………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが…まだ終わりではない……勇作は見聞色の覇気である光景が見えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犯人の医者と曹操が刺客に襲われる光景が


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