TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者 作:ヒーロー好き
「さあ、お待ちかねの第一試合は、顔良対諸葛亮の知識対決です!」
用意された二つの席に、二人は腰掛ける
「へへーん!朱里はおっぱいは小っちゃいけど頭はすっごくいいのだ。だから知力三十四なんかに負けないのだ」
「(おっぱいはちっちゃいけど)」
このワードが頭の中に響き、胸を押さえながら、朱里は顔を赤くする
「はん、斗詩がいつまでも知力三十四だと思うなよ!麗羽様からもらった書物を読んで、知力三十六になったんだぞ」
「うんうん」
「ここんとこ知力も胴回りの寸法もどんどん数値が上がってるんだからな!」
「余計なこと言わないで!!」
「第一試合、知識対決のお題は・・・・・・・・・袁紹様の秘密です」
「え?」
「はぁ!!ちょっと待て!!」
予想だにしていないお題に戸惑う朱里と勇作。横の顔良は笑みを浮かべている
「第一問!今日の袁紹様の下着の色は?」
「黒!」
「正解!」
早押しで答える顔良。袁紹は顔を赤らめて、スカートを引っ張っている
「第二問!袁紹様が怖い夢を見ないよう、寝る前にしているおまじないは?」
「枕を裏返して三回叩く!」
「正解!」
顔良が答え、朱里は何も出来ずにいる
「第三問!袁紹様に最後のお通知があったのはいつ?」
「三日前!」
「正解!」
「(おい!待て!何だよ!この問題は!!)」
後の問題も、袁紹に関わる問題ばかり
「さぁ、いよいよこれが最後の問題です!袁紹様がおねしょをしていたのは何歳の時まで?」
「十二歳!」
「正解!!・・・・百対零で、顔良の完全勝利です!」
とぼとぼと戻っていく
「やられたな」
「すみません、微塵も興味のない事ばかりだったので」
「やむを得ん・・・教えられても知りたくもない事ばかりだったからな」
「た・・・たしかに」
「こっちが勝ったのに何となく気分が悪いのはどうしてかしら」
「気のせいですよ、気のせい」
自分の恥ずかしい話を赤裸々に暴露され、頭を押さえる袁紹であった
「第二試合は、鰻の掴み取り対決!・・・生け簀の中の鰻をどちらが多く捕まえられるかを競ってもらいます!!・・・但し!鰻を手で掴むのではなく、おっぱいで挟んで捕まえてもらいます!!」
「「「「おおおおおおおおおおお!!!」」」」
内容を耳にすると、観客が声を上げる。
「愛紗、お主の出番だな」
愛紗の肩にポンと手を乗せる。
「ってさも当然の様に私に振るな!」
「おっぱい勝ち組の力を見せてやるのだ!」
「そうですね・・・残念ですけどこの競技、私や鈴々ちゃんには荷が重いようですし」
「え、ちょ、朱里まで〜!?」
「(誰だよ!この競技を考えたの!)」
「どうしましたの?誰が出場するか早くお決めなさい。それとも棄権して不戦敗かしら?」
「くっ」
「私が行きます!」
「いや、でも劉備殿」
「この勝負は私の宝剣を取り戻す為・・・皆さんばかりに迷惑はかけられません!!」
着ていた服を脱ごうとした
「ちょっと待て!!まだ脱ぐな」
「はい?」
「誰か目隠し持ってないかな」
「目隠しですか」
「終わるまで見えないようにしようと」
「目隠しはありますよ」
「え?どこに・・・!?」
突如、目の前が暗くなった
「って!星!!」
星が勇作に抱き着いた
「おい!!」
「これで見えますまい」
「(そうだけど・・・胸がダイレクトに・・・)」
「そんなに暴れなくてもいいのに」
「(そうじゃなくて!!)」
「「・・・・・・・・」」
「(殺気が両方から・・・殺気が)」
「劉備殿・・・よろしいですぞ」
「は・・・はい」
着ていた服を脱いだ
「それでは、よ〜い」
開始の銅鑼が鳴った。両手で胸を隠している劉備と顔良は、大量の鰻がいる生け簀に向かって、胸で挟もうとする。
「えいっ!」
「きゃっ!」
「この、逃げるなぁ!」
「待てぇ!」
生け簀に入り、鰻を掴もうとする
「ちょっ!そこ、ちがぁーう!」
「あん、だめぇ、こんなの太すぎぃ!〉
「動いちゃ・・・動いちゃだめぇ!〉
ぬるぬるとした鰻が二人の少女の胸の中で暴れだす。胸の中だけでなく、いろんな所に
「(早く終わってくれ!!)」
別に意味でピンチな勇作は心でそう願っていた
そして、結果発表。
「十三対十一でこの勝負、劉備選手の勝ちとします!」
「やったぁ〜!!」
両手を万歳して喜ぶ劉備。愛紗は慌てて彼女の胸を隠す・・・負けてしまい、俯いている顔良に、文醜は肩に手を置く。
「残念だったな・・・斗詩」
「猪々子」
「胸じゃなく、腹の肉でだったら絶対有利だったのに!」
「有利じゃないわよ絶対に!!」
両手を振り上げて怒る顔良。文醜は両手で彼女の胸を隠そうとしている。
「第3試合 腕相撲」
鈴々対文醜
「「ぐぬぬにににに!!」」
力自慢の二人。顔を真っ赤にして、握りあっている手が震えている。
「第4試合 早口言葉」
「隣の袁術はよく蜂蜜を舐める袁術だ、隣の袁術はよく蜂蜜を舐める袁術だ、隣の袁術はよく蜂蜜を舐める袁術だ!!」
「第5試合 物真似」
愛紗対顔良
「こほん、鈴々は胸はつるぺったんだけどお腹はポンポコリンなのだ!」
「鈴々はそんな事言わないのだ〜!」
「(つか、全然似てないよ!)」
「お〜っほっほっほ!斗詩、あなた最近また太ったんじゃありませんこと〜?」
「むぅーー!!」
「箱の中身は何でしょう?」
「ひゃっ!動いた!何かヌルッてしたぁ〜!」
「にらめっこ」
すぅ、と星は息を吸う。
「・・・・・・・・」
「ひぃぃぃぃ!?」
表情が一気に青ざめる
「小豆運び」
「ぐににに!」
顔良は順調に箸で運んでいく。細かい作業が苦手な鈴々は力みすぎて、小豆を弾いてしまう
「(なぜ、出たし)」
「続いての勝負は・・・貝合わせ!」
「はわぁっ!?」
言葉に反応し、顔を赤くする
「何か誤解している様だが、(貝合わせ)というのは、バラバラにした沢山の貝殻の中から、元は一つだったものを探すという無闇な遊びであって、別に厭らしい事ではないぞ?」
「へっ!?あの、わ、私別に・・・」
「(何を想像したんだ?)」
「仮装対決!」
文醜・顔良ペアは、文醜が黒、顔良が白を基調とした何処かのヒロイン物のバトルスーツを着ている。
劉備・愛紗・鈴々・星・朱里の五人も自分の色にあったヒロイン物の衣装を着用している(劉備・ピンク、愛紗・緑、星・青、朱里・黄、鈴々だけ赤いスカーフを巻いた橙色の虎の着ぐるみを着ている)。
「あの、私こういうのはちょっと」
「孔明ちゃん、笑顔ですよ笑顔!」
「そうだぞ朱里・・・印象点というのがあるからな!」
「会場で鈴々と握手なのだ!」
「どうして私がこんな事を・・・」
「(自分で選んでおいて・・・それはないでしょ)」
「さーて、最終戦を前に、ここまでの競技が終わって125対100で袁紹様のリードでございます」
「これで私達の勝ちが決まったようですわ」
「そうですね」
「・・・・・・くそ!」
「あの・・・提案があるのですか」
「提案ですか?」
「ここままじゃ・・・面白くないでしょ!だから最終戦を前にもう1つ競技をしませんか?それに勝てば点数を同点にするという」
「もう1つですか?」
「はい!」
「別にやらなくてもよろしいのではないではありませんか」
「へー・・・名族が提案を呑んでくれないなんて・・・心が狭い」
「な!何ですって!!」
「いや・・・いいです・・・名族にお願いするなんてそんな・・・」
「きいいい!言わせておけば・・・良いでしょ!行いましょう」
「さすが!名族!袁紹様!!」
「当然ですわ!おほほほほ!!」
「お兄ちゃんは何をしているのだ?」
「けど・・・これで望みがつながりました」
「いったい何をやるのですか?」
「模擬戦です」
「模擬戦?」
「ええ!俺一人と文醜と顔良の二人がかりでの模擬戦です」
「えっ!!」
「何ですって!!」
「おい!お前!舐めているのか!」
「舐めていませんよ」
「じゃあ何で?」
「勝ったら同点にするのです・・・これぐらいのハンデ・・・じゃなくてそれぐらい当然の条件だと思いますけど・・・」
「いいでしょ!それでやりましょう」
「麗羽様」
「猪々子、斗詩!あんなブ男!コテンパンにしなさい」
「はい」
「了解!」
「(良かった・・・これで俺も出られる・・・突っ込みしてただけだからな)」
「さて・・・急きょ、始まった模擬戦」
「さてと・・・やるか」
両陣営から出場者が舞台にあがる
「袁紹陣営から文醜と顔良の二枚看板」
「「「「おおおおおおおおお!!」」」」
「公孫賛陣営から高杉勇作」
「高杉?」
「誰だよ・・・あいつ」
「もう少しで思い出しそうなんだけど」
会場に皆は誰か知らないようであった
「(知名度低いな・・・俺!)」
「注目の試合は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・次回にて」