TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者 作:ヒーロー好き
そして、義勇軍は討伐隊の本陣へとたどり着いた。その天幕の一つには大将軍・何進がいた
「皆、集まったようじゃな・・・ではこれより軍議を始める。曹操」
「はっ!!」
集まった諸侯の中には曹操の姿があった。
「反乱軍のこもる山はまさに天然の要塞。正面から力押し攻めてもいたずらに犠牲を増やすばかり・・・まずは山を囲んで、糧道を断ち、兵糧攻めにするのが上策かと・・・・」
「うむ・・・」
「そもそもこたびの反乱は両者の華憐中継が原因とか、兵糧攻めで相手の指揮が挫けた所で、これまでしさくの誤りを認め、降伏したものは罪一等と減じれば大半は山を下るはず・・・うまくいけば、戦わずして乱を治めることが可能かと・・・」
「手ぬるいな!!」
「手ぬるいとは・・・」
「朝廷に盾突いた賊共の罪を許すなど手ぬるいにもほどがある!!それにこれ以上時をかけては朝廷の威信にも関わる!!悠長に兵糧攻めなどせず、一気に攻めつぶせ!!」
「しかし、正面からの攻撃はあまりにも無謀!!」
「賊軍など所詮はうごうの集。首謀者さえ打ち果たぜば、後はなんとでもなろう・・・どうじゃ、誰ぞ明日の先陣を務め、敵将の頸を上げようとするものはおらぬか?」
一行は黙ってしまった
「功名を立てるまたとない機会じゃぞ!!」
すると・・・・・
「閣下!!恐れながらこの役目、この劉備めにお命じてください!!」
「お主はたしか義勇軍の・・・・」
突然、劉備が名乗り出た
「この劉玄徳、身も心も朝廷に捧げる所存!!その朝廷に弓引く敵が何万あろうとけして恐れるものではありません!!」
「よくぞ申した。明日の先陣、貴様に申し渡す!!」
「はっ、閣下のご期待にこたえて、賊将の首を取ってごらんにいれてあげましょう!!」
「うむ、見事、賊将の首を取った暁には貴様を官軍の将として、わらわの側近としよう」
「おお!!」
「期待しておるぞ!!」
劉備は快く引き受けた。しかし、関羽は浮かない顔をしていた
「・・・・・・そういえば貴様の所に天の御使いがいるという噂を聞いたがどこにいるのじゃ?」
「申し訳ありません。御使い殿は此処には来ておりません」
「ちなみにその者は何と申す」
「はっ!高杉と申しております」
「な、何ですって!?」
曹操は驚いた声を上げた
「どうした?曹操!」
「・・・・・・・・いえ、なんでもありません」
と言うとまた座った
「・・・・・・・前に流れていたあの嘘くさい噂が本当かどうか確かめたいと思ったのじゃがな・・・まあ、よい。次の機会にしようぞ」
そして、義勇軍本陣では関羽は月を眺めていた
「兄様、世の中を変える方法が見えました。どうか私を見守ってください」
すると、関羽の兄の顔が劉備に変わったことに驚く関羽。笑顔になるがしかしまた暗くなった顔となった。さらに
「・・・・・・・・高杉殿」
と呟く
「(・・・なぜ高杉殿のことを思ってしまう)」
と思っていると・・・・・・
「関羽殿、そろそろ明日の作戦会議を・・・・・」
劉備がやってきた
「どうしました?」
「いや・・・・別に・・・・」
すると・・・劉備が関羽に近づいてきた
「関羽殿」
「はい!?」
「私には貴方だけがたよりです。ずっとそばにいてくれますね?契りの証を・・・」
「劉備殿・・・・///////」
「さあ・・・」
「劉備殿・・・」
するとそこへ翠がやってきた
「ん?いっ!?////////」
そして、翠が見たのは・・・・・・
そのころ、鈴々の看病をしている勇作と孔明は薬を渡した
「さあ、飲んでください」
「孔明、これはなんなのだ?」
「三日草を煎じて作ったもので、熱を下げるのに取っても効き目があるものなんですよ」
「なんか変なにおいがするのだ」
「馬超殿の精気を吸い取った薬草だからな、まあ、風邪直すためだ。飲まないと罰があたりますぞ」
鈴々仕方なく飲みほした
「まっずーい!!!もう一杯!!」
「はい!!」
「(どっかにCMで聞いたことある言葉だな・・・)」
その頃離れた場所では・・・・なんと義勇軍にやられた賊達が集まっていたのであった
「お頭方、念のためもう一遍様子を見てきやしたが、義勇軍の奴ら、本当に出払っているようですぜ!!」
「そうか・・・・」
「残っているのは見張りの兵と村人だけで・・・・」
賊の頭達は・・・・・
「へっ、やっと好機が来たか・・・・」
関羽に右のつのを切られた賊頭1
「根気よく待っていたかいがあったぜ」
鈴々にこてんぱんにされた賊頭2
「ああ、今夜こそあの時の恨みを晴らしてやるぜ!!」
そして、劉備に砦を攻め落とされ勇作に倒された賊頭3
「もどってきたら、砦が奪われたのは今度はあいつらの番というわけだ・・・」
「けど頭!村にはあの天の御使いもいますけど・・・」
「心配するな!アイツの対策もしてある」
「な、何ですか?」
「俺はこう見えても裏での顔が広いんだよ・・・だからいろんな奴に声掛けたんだ!そしたら5千人集まったんだよ」
「ご、五千人!?」
「ああ」
「それだけ居るならいけるな」
「そうだな」
「じゃあ景気づけに乾杯するか」
「そうだな」
「「「ははははははははは」」」
「!?」
「どうしたのだ?お兄ちゃん」
「静かに!」
「え?」
と勇作は目を瞑った
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」
「どうしました?」
「孔明殿!」
「はひっ!」
「今すぐ村人をこの屋敷に避難させろ!」
「え!?」
「早く!急げ!」
「わ、分かりました」
「それと関羽達への伝令の準備をしとけ!」
「ぎょ、御意」
と言うと勇作はいつも羽織っている青いコートを袖に通し部屋を出た
「(なんとか、間に合ってくれ!?)」