TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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第三十九席 勇作、甘寧と一騎討ちするのこと☆

此処は孫呉のとある広場、なぜこんな所に居るかというと

 

「・・・・・・・」

俺の目の前にいるのか殺気に満ちた甘寧がいる。俺はこれから一騎討ちをするためだ

 

「あのひとつ良いか」

 

「何だ!」

 

「周りいるGallery(ギャラリー)は何ですか!?」

 

「何?」

 

「観客のことだよ。これどういう事?」

 

「私が呼んだのよ」

 

「孫策殿が・・・」

 

「だってこんなに面白いことは無いでしょ♪」

 

「そうじゃなくてさ・・・」

あまり乗る気はなかった。なぜなら観客は・・・

 

「甘寧!負けるんじゃないわよ!」

 

「シャオ、少しは落ち着きなさい」

 

「楽しみです」

 

「まったくこんなことになるといつも・・・」

 

「「「甘寧様、頑張ってください!」」」

 

「お前は、どっちに賭ける」

 

「俺は頭に夕食をかける」

 

「俺も!」

 

観客は孫家の関係ある者だからだ。武官、文官、兵士まで

 

「(完全にAWAY(アウェー)だな・・・というか賭けごとするな!それにone thousand people(ワンサウザントピープル)も居るんかい!)」

 

※AWAYは敵地 one thousand peopleは千人です

 

「何をブツブツ言っている」

 

「いや、なんでもないです・・・あともう一つ良いですか?」

 

「今度は何だ!?」

 

「あそこにいる女性たちは・・・」

 

「私と同じ親衛隊だ!」

 

「あ、そうなんですか・・・(女尊男卑の世だと曹操が言っていたが、本当なんだ・・・)」

 

「「「甘寧さま!」」」

 

「はあーー」

 

 

 

「大丈夫でしょうか?高杉さん」

勇作を心配する孔明

 

「大丈夫ですよ、孔明殿」

 

「そうなのだ。お兄ちゃんは強いから安心してみているのだ」

 

「はい・・・」

 

 

「さて、やるか」

 

「両者、構え!」

と中央いる審判が言い、甘寧が自分の得物を構える。しかし勇作は構えない

 

「(何故構えない・・・・・・!?)」

と思っていると、甘寧は驚いた。いやその場にいた全員が驚いた。勇作が取り出したのは小刀だった。鞘から抜くと刃渡りが8センチしかなかった

 

「貴様!どういうつもりだ!?」

 

「周瑜さんにお願いして貸してもらったんだよ」

 

「本当なの?」

と孫策が聞く

 

「はい、本当です」

 

「なぜ、それを使う!」

と甘寧が言う

 

「別にこれでも十分に勝てるから」

 

「な、なんだと・・・」

 

「高杉殿!?いくら何でもそれは無茶です」

 

「そうなのだ!」

 

「高杉さん」

 

「大丈夫だ!安心して見ていろ」

 

「人を馬鹿にするのも大概にしろ!?」

と甘寧が叫ぶ

 

「そう思うなら、来いよ」

 

「言われるまでもない!」

 

「始め!?」

と声が上がると同時に

 

「はっ!」

甘寧が仕掛ける

 

「もらったぁぁぁ!?」

誰もが決まったと思ったが

 

バシン!

 

「な、何!?」

甘寧の攻撃を素手で受け止めた

 

「な!?甘寧の攻撃を素手で受け止めた!」

 

「信じられない・・・」

 

「剣ならまだしも素手で受け止めるなんて、何なんだ!あ奴は」

孫策、孫権、周瑜が言う

 

「・・・・・・・」

他の人は驚きのあまり、声が上がらない

 

「すごい!」

 

「すごいのだ、お兄ちゃん」

 

「はわわ!?」

 

「(バカな、私の攻撃を素手受け止めるなんて、しかも力を入れているのに全然動かない・・・こんなこと・・・格が違うというのか、そんなわけない。偶然に違いない)」

 

「おい、偶然じゃないぞ。完全に見切ったんだぞ」

 

「!?」

驚いていると、勇作は剣を離した

 

「どういうつもりだ!」

 

「別に」

 

「ふざけるなー」

甘寧は攻撃を仕掛けるが

 

ガキン!ガキン!ガキン!

 

勇作は小刀ですべて防御する。さらに

 

「(右から左、突きと思わせて右から切りつけ)」

見聞色の覇気で読み、躱す

 

「何故だ!何で当たらない」

 

「それ」

勇作は小刀で突きを入れる

 

「ぐっ!」

何とか防御したが、後方に飛ばされる

 

「甘寧様どうしたのですか!?本気を出してください」

と親衛隊の一人が叫ぶ

 

「(何なんだ、こいつは)」

甘寧は勇作を睨みつけ、再び攻撃を仕掛ける

 

ガキン!

 

「おいおい、もう少し冷静になれ、そんな狂暴な剣じゃ無理だろ」

 

「だまれーーーーーー!?」

 

ガチーーーン!!

 

「駄目だなこれ、少し遊ぶか・・・」

 

「(くそ、くそ!!)」

攻撃が乱暴になってくる

 

「足元お留守だよ」

 

足払いをする勇作

 

「ぐわ!」

倒れる甘寧

 

「ほら、立ってよ」

 

「ふざけるな!!」

 

真正面から切りかかる

 

「だから冷静に」

簡単によけ、甘寧の背中を押す

 

「うわ」

バランスを崩し倒れる

 

「くそ!くそ!」

ふらふらに何ながらも立ち上がる

 

「くそ!!!!!」

 

その後も甘寧から怒涛の攻撃も勇作軽く受け流す。まるで子供と大人の遊びのようだ

 

 

 

「凄いのだ」

 

「高杉殿の強さは知っているが、ここまでとは、私と鈴々とでは次元が違い過ぎる」

 

「はわわ・・・すごいです」

関羽たちは、勇作の強さに驚いていた

 

「シャオ夢でも見ているの?」

 

「夢ではないですよー」

 

「信じられない」

 

「奴は化け物なのか」

 

「・・・・・・」

と尚香、陸遜、孫権、周瑜も驚いていた。孫策は声を上げず試合を見ていた

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

数分が経ち、状況は歴然だった。甘寧は息を上げ、汗をかいていた。勇作は息が上げず、汗もかいていなかった

 

「・・・・・・(ここまでかな)」

勇作は小刀を鞘に入れた

 

「何のつもりだ?」

 

「もういいでしょう!これ以上やっても貴方のpride(プライド)じゃなくて誇りが傷つくだけだ」

 

「ふざけるな!まだ・・・」

 

「(しかたない・・・)」

俺は息を吸い

 

「もうやめろっていってんだろ!?」

と言いながら覇王色の覇気を発動した

 

「!?」

雰囲気が変わり、その場にいたほとんど人が気絶した

 

「何なの!この覇気、体の震えが止まらない。私が怯えているの」

 

「なんてことだ!こんな覇気。今まで感じたことがない」

 

「あり得ません。こんなの」

 

「・・・・・・」

 

「蓮華お姉さまどうしたの?」

 

「!?なんでもない」

 

「またあの覇気だ」

 

「お兄ちゃん、怖いのだ!」

 

「はわわ」

 

「(何なんだ!この覇気は・・・これほどの覇気受けたことが・・・格が違い過ぎる)」

 

「(覇王色の覇気を使ったけど、女の人だけは気絶はしてないな・・・あ、でも、公孫賛は気絶したな)」

気絶していないのは孫策たち 関羽たち、そして観客では親衛隊だけだった

 

「さて、これでもう・・・!?」

と前方を見ると武器を構える甘寧の姿があった

 

「まだだ、まだ終わっていない」

 

「(嘘だろ・・・)」

 

「はああああああ」

勇作に向かって攻撃を仕掛ける

 

ドン

 

「がはっ!」

が甘寧の喉元に突きがさく裂した。もし小刀を鞘に納めていなかったら確実に刺さっていただろう

 

「甘寧!?」

 

「甘寧さま!?」

 

「どういうつもりだ!これ以上戦っても意味がないことは分かったはずだ!何でやめない!」

 

「こんなことで止められるか、私から貴様に勝負を申し込んだのだ。こんなとこでやめられるか!」

 

「そんなことで続けるのか!鞘に納めていたからよかったものの、下手すれば死んでいたぞ!」

 

「これだけ、恥じをさらしたんだ。このまま死んだ方がマシだ」

 

「本気で言っているのか」

 

「ああ、本気だ!」

 

「ふざけるな!」

 

「!?」

 

「こんなことで死ぬだとそんな勝手なことが許されると思っているのか!?」

 

「貴様に何がわかる!孫策さまや孫権さまの前でこんな無様なことをしたんだぞ、こんな私を誰が・・・」

 

「勝手に決めつけるな!」

 

「なんだと」

 

「お前の主がそんなことをする人だと思うのか!此処にいる人がこんなことで見捨てるようなことすると思うのか、違うだろ!お前を雑魚と言った時、お前のために、怒ってくれただろ!あのことは忘れたのか!」

 

「忘れてなどいない!」

 

「だったらなぜさっきあんなことを言ったんだ!それに周りを見ろ」

 

「周り?」

甘寧は周りを見た

 

「甘寧、諦めるなんて貴方らしくないわよ」

 

「そうだ!」

 

「私たち孫家は貴方を見捨てるようなことはしない!だからそんなことをいうな!」

 

「シャオだって同じよ」

 

「そうですよー」

 

「甘寧さま、我々親衛隊も同じです」

 

「だから、最後戦ってください」

 

「「「甘寧さま」」」

 

見捨てるどころか、必死に応援をしていた

 

「・・・・・・」

 

「これで分かっただろう。お前を見捨てる人は此処にはいないって」

 

「そうだな」

 

「それに俺は貴方が羨ましいよ」

 

「何?」

 

「こんなにも必要とされている事なんてなかった。俺はいつも一人で孤独だった。貴方はこんなにも人から愛されている、俺にとっては羨ましいくらいです」

 

「高杉」

 

「あ、ごめんなさい、変な話をしてしまって」

 

「いや、気にしていない」

 

「甘寧殿」

 

「何だ!」

 

「貴方はもう限界のはずだ。次で最後にしましょう」

 

「そうだな」

と距離をとった

 

「貴方の力をすべて出して来い!俺も・・・」

と俺は応龍を抜き

 

「礼儀も持ってそれに答える」

と言い俺は、刀を横に構えた。構えると同時に勇作の体が青く光り出した。

 

「「「「「きれい」」」」」」

 

その姿は美しく皆見とれていた

 

「きれいだ。だが私もこれに全てこめる・・・・・・鈴の音は黄泉路に誘う道標と心得よ!」

甘寧は勇作に向かって走り出す。そして勇作の刀が光ったと同時に

 

「TESTAMENT!」

と言いながら体を反転させながら刀を横に一閃した

 

ガチーーン!!

 

お互いの剣がぶつかり合い

 

ピタリッ!

 

その場から動かなくなった。すると

 

ピシ、ピシ

 

と甘寧の得物にヒビが入り、そして

 

パリーーーン!?

 

粉々に砕けたと同時に甘寧は片膝をついた

 

「俺の勝ちだな」

 

「その様だな・・・」

 

「甘寧殿」

 

「何だ!?」

 

「さっき雑魚って言ったけどあれは取り消す!アンタは誇り高い武人だよ」

 

「・・・そうか、礼を言う」

 

「大したことはしてないよ」

 

「勝者、高杉!」

と言うと同時に二人の元に人が駆け寄る

 

「甘寧」

 

「申し訳ありません。孫策さま、負けてしまいました」

 

「良いのよ。貴方は十分にやってくれたわ。これからもその力を孫家のために尽くしなさい」

 

「孫策さま」

 

「よく頑張ったわ」

 

「そうよ甘寧」

 

「孫権さま、尚香さま」

 

「甘寧さま」

 

「すまない、負けてしまって」

 

「いえ、凄かったです。これは親衛隊全員が思っていることです」

 

「「「はい」」」

 

「凄かったですよね、周瑜さま」

 

「そうだな」

 

「ありがとうございます」

 

 

 

 

「勝ったぞ」

 

「お兄ちゃん、凄かったのだ」

 

「高杉さん、凄かったでしゅ」

 

「驚くばかりですよ、貴方の強さ」

 

「はは、ありがとう」

 

「高杉殿」

 

「どうしたの、関羽殿」

 

「今度、一緒に鍛錬をしてください」

 

「ああ、ずるいのだ!鈴々もお願いするのだ」

 

「時間があればね・・・さてといこう」

 

「何処にですか」

 

「あれじゃあ、声も掛けれないし、船場にいこう」

 

「そうですね・・・」

 

「行くのだ」

 

「はい」

と俺たちは船場に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それしても、勝手に来てよかったでしょうか?」

と孔明がいう

 

「そうだな、誰かに声をかければよかったな」

 

「そうですね」

 

「そんなことより、早く船に乗るのだ」

と皆が船に乗ろうとした時

 

「!、鈴々、船に乗るのはまだ早いぞ」

 

「どうしてなのだ?」

 

「見送りが来たみたいだ」

と全員が前を見ると

 

「よかった、間に合った」

と孫権、甘寧、陸遜、尚香が来た

 

「もう、勝手に帰るんじゃないわよ」

 

「はは、ごめん」

 

「孔明さん、もっと、書物の話がしたかったです」

 

「陸遜さん、私もです」

 

「気が向いたら、お手紙下さいね」

 

「はい、かならず!!」

 

 

「この間は決着つかなかったけれど、今度会ったら、大きさ・形、色、つや、感度、弾力、味の7番勝負だからね!!」

 

「望むところなのだ!!」

 

「ってお主らまだそんなことを・・・」

 

「はは」

 

「高杉」

と甘寧が声をかけて来た

 

「どうしたんですか?」

 

「さっきの勝負はわたしの完敗だ。今の私では貴様の足元にも及ばない・・・だが少しでも追いつけるよう努力する」

 

「そうか・・・アンタなら強くなると思うよ」

 

「そうか・・・その・・・」

 

「ん?」

 

「私のことは思春と呼べ」

 

「え?それは真名じゃあ?」

 

「私に勝ったんだ、呼んでもかまわない」

 

「そうか。じゃあ俺のこと勇作と呼んでいいよ」

 

「・・・ふん///」

 

「そうだ、孫権さん」

 

「!?、何だ」

 

「あの時、何かを悩んでいたようですが、一人で悩むより、誰かに話した方がいいですよ・・・」

 

「そ、そうか」

 

「もう少し時間あれば、聞いてあげたんですが、すみません」

 

「気持ちだけでも、うれしいです」

 

「さあ、我らの旅立ち、笑顔で見送って差し上げますよな?」

 

関羽の言葉で笑顔になる孫権

 

「(笑った顔の方が良いじゃんか!)」

と心の中で思う勇作であった

 

「また来ますよ、孫権さん」

 

「・・・蓮華だ」

 

「え?」

 

「私のことは蓮華と呼んでも良い」

 

「いいんですか?」

 

「か、かまわないわ//」

 

「ああ、ずるい・・・高杉、私のこともシャオと呼んでもいいよ」

 

「ああ、ありがとう(真名をもらうのはうれしいけど)」

 

「・・・・・・・」

 

「(後ろから猛烈な殺気が・・・)」

 

 

 

 

 

 

「いやー、船旅はいいものだな。こうやってのんびりしているだけで目的地に着くと」

 

「本当なのだ!!陸の上もこれでいけば楽なのだ」

 

「そうだな」

 

「ん?どうした、孔明殿?船酔いか?」

孔明が険しい顔をしていた

 

「あっ、いえ、ちょっと気になることがあって・・・・」

 

「気になること?」

 

「はい、今回のことって、本当に単なる暗殺未遂事件だったんでしょうか?何かあらゆることがあまりも出来すぎるような気がして、まるで一編のお芝居を見いているような、そうこの事件の背後に誰か筋書きを書いた人がいるんじゃないか。そんな気がするのです」

 

孔明の言葉に疑問を思う関羽と鈴々であった

 

「(さすが、伏龍とよばれるほどの軍師、感づいていたのか・・・とても頭では勝てないな)」

と思う勇作であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ、陸遜が書簡で仕事をやっている周喩の元へとやってきた

 

「周瑜さま」

 

「陸孫か。見送りは済んだか?」

 

「はい」

 

「陸遜。貴方、孔明の事をどう思う?」

 

「そうですね。あの年にして利と正論をした演説、剣を鼻先に突きつけられても一歩もひかぬ胆力。この先、どのくらい、のびるか楽しみな逸材かと・・・」

 

「楽しみか・・・私にはむしろ恐ろしいと思ったのだが」

 

「え?」

 

「なぜだが、分らぬのが、あの者は、いつか我らの前に立ちはだかるような気がする。時が来て、あの才にふさわしい立場を得たらな・・・」

 

「けど、もう一人恐ろしい人がいるでしょ」

と孫策、蓮華、思春が入って来た

 

「ああ、あの高杉と言う者、私の予想を超える強さだった」

 

「ええ、甘寧、戦ってみてどうだった」

 

「はじめは、大したことはないと思っていましたが、格が違いすぎました。もし戦場だったら、死んでいたとおもいます。それに凄い覇気でした」

 

「確かに、あれは私や母上すらも軽く超えていたと思うわ」

 

「私も、意識を保つこと精一杯でした」

孫権が言う

 

「シャオも」

 

「気絶しなかっただけでも大したものよ・・・それにしてもほしいわ、彼」

孫策が言う

 

「確かにな、敵だと恐ろしいが、味方だととても心強い」

周瑜が言う

 

「けど、何者なのでしょうか?」

孫権が言う

 

「確かに、男であれほどの強さなら噂になってもおかしくないが・・・」

 

「けど、そんな噂聞いたことありませんよー」

陸遜がいう

 

「でも関係ないわ、いつか手に入れてみせるわ」

と言う孫策だった


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