TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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第三十八席 勇作、事件の真実を知るのこと

その夜、孫権は孫策の無事を祈っていた

 

 

「姉様・・・」

 

すると部屋に孫静が入ってきた

 

「孫権、まだ起きていたのですか?」

 

「叔母上」

 

「孫策の容態が気になるのはわかりますが、そんなことでは貴方の方が参ってしまうのですよ」

 

すると二蕎が慌てて、部屋へ入ってきた。

 

 

「「孫権様、あっ・・・・孫静様!?」」

 

「どうしたのです?こんな夜更けに」

 

「まさか、姉様が!?」

 

「いえ、その逆です。孫策さまのご容体は持ち直しました」

 

「まだ意識がもうろうとしていますが、医者は峠を越したと・・・」

 

「よかった・・・姉様・・・本当によかった・・・」

 

「しばらくは絶対安静ですが、熱が引けば会って話してもいいと・・・」

 

無事を知った孫権は泣き崩れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは孫策の部屋である。そんな・・・中で何者が侵入してきた。そして、近づくと針を取り出した。すると・・・

 

 

「なるほど、その針の先端に毒が塗ってあるというわけですか・・・ようやっと尻尾を出しましたね・・・・・・・叔母上」

 

孫策が目覚めた。そして、孫静がいた

 

「私の容態が回復したと聞いて、お忘れになれましたかな?」

 

「孫策・・・そなた・・・」

 

「死にかけていたのではなかったのかですか?・・・叔母上が私のやり方を快く思われていないのはわかっていましたが、まさか、命まで取ろうとするとは・・・乱世とはいえ嘆かわしい限りです」

 

さらにそこへ周喩と兵達がやってきた

 

「孫静さま、恐れながら反逆の罪でお身柄を拘束させていただきます」

 

「周喩、これは全て貴様の企みか!?」

 

「ご想像にお任せします」

 

兵に拘束された孫静は・・・・

 

「孫策、そなたのやり方は間違っておる!!どれだけ多くの物を得ようとも、そのために流されたおびただしい血がいつか孫家に綽名すこととなろう!」

 

「母上の意思を継ぎ、覇道を歩む決めた時からそれは承知の上です!ですが伯母上、たとえどれだけ血を流そうとも私には手に入れたいものがあるのです!!」

 

「っ!?」

 

「連れて行け」

 

「はっ!?」

 

 

 

 

 

とある部屋

 

「そうか、終わったか」

 

「はい。すべて全て滞りなく」

 

重役の一人である張昭と周喩がいた

 

「あとはこれに名を連ねた者たちの始末じゃな。こたびに際し作った連判状じゃ。反逆の揺るがぬ証拠となるじゃろう」

 

張昭は反逆者側にわざと入っていてのであった

 

「しかし、関羽とかと申す者には悪いことをしてたの」

 

「あの時、偶然あそこに居たのが身の不運と申せましょうが、まさか孫権さまが本当はいもしない暗殺の下手人を捕まえるとは・・・想定外でした」

 

「名軍師だの智謀の師だの言われても、神でならぬ身である以上全てを見通すことはできぬか」

 

「恐れいります」

 

 

 

 

 

 

「(なるほど)」

別の場所で、勇作はすべてのことを見聞色の覇気を使い聞いていた

 

「(何かあると思えばこういう事だったのか・・・身の不運だけでは済まされないだろう。問いただしたいけど、軍師相手に勝てないし、この力を言っても信じてもらえないし良いか・・・けどこれが乱世なのかな・・・・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「このたび、妹の早とちりで迷惑をかけてしまいすいませんでした」

と孫策が頭を下げた

 

「いえ、気にしなくても」

 

一同は王座の間に居た

 

「関羽殿・・・」

 

すると、孫権が関羽に語りかけた

 

「こたびのこと、そなたには何とお詫びしてよい事やら・・・・・」

 

「何度も申しあげましたように、そのことはもう・・・」

 

「あの時、私はどうかしていたのだ。すっかり気が動転して、何の罪もないそなたを疑いをかけてしまった・・・まったく、人の上に立つ者としてあるまじき行為だ」

 

「過ちを改めらず、すなわちこれを過ちという。人間だれしも過ちを起こすことがあるものです。過ちを犯した後、それに気づいて謝罪して、反省して、同じ過ちを繰り返すまいとする。それができる貴方は人の上に立つ者としての資質は十分あると私は思います」

 

「関羽殿・・・・」

 

関羽の言葉に涙ぐむ、孫権

 

「さて、そろそろ行きますかね」

 

「そうですね。高杉殿」

と帰ろうとした時

 

「ちょっと待て!?」

と甘寧が叫んだ

 

「どうした!甘寧!?」

突然のことに皆、驚き周喩が声をかけた

 

「貴様!私と勝負しろ」

と勇作に向かって言った

 

「はあ?」

 

「甘寧、いったいどういうつもり?」

と孫策が聞いた

 

「孫策さま、ご無礼をお許しください。こいつは私のことを雑魚呼ばわりしました。私はそれが許せないのです!」

 

「高杉殿、どういう事ですか?」

と周喩が聞いた

 

「あ・・・あの時ね。たしかに呼んだよ・・・けど何で勝負?あの時剣を飛ばしたけど・・・」

 

「あれは偶然だ!私が油断してたからだ!」

 

「・・・・・・・・・哀れだな」

 

「なんだと!?」

 

「アンタも武人なら戦わずとも相手の力量を見抜けるはずだ。それでも戦うなんて哀れだと思ったんだよ」

 

「き、貴様!」

 

「落ち着きなさい、甘寧・・・高杉、貴方が武にどれほどの自信があるかわからないけど、甘寧は孫家でかなりの武を持っているのよ。それを雑魚と呼ぶなんていくら客人の貴方でも許さないわよ!?」

と孫策が言った

 

「私でも貴方の今の言葉は許さない・・・取り消しなさい!?」

と孫権が言う

 

「シャオも許せないわよ!」

と尚香も言う。そして王座の間にいた孫家の武官、文官が全員、勇作を睨んでいた

 

「(ちょっと言い過ぎたかな・・・けどなんかちょっと羨ましいな)」

と心の中で思う勇作

 

「高杉殿」

 

「お兄ちゃん」

 

「高杉さん」

 

「・・・・・・甘寧殿」

 

「何だ」

 

「貴方との勝負!受けて立ちます!」

 

「なら、場所を変えるわ」

と孫策が言い放った

 

「(絶対に負けん!?)」

と心の中で思う甘寧であった


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