TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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第三十五席 袁紹、温泉を掘り当てるのこと~あと修羅場もあるよ~

温泉をさがしあてると、一つの大きな石の前に反応した。

 

 

「あっここです」

 

「「え!?」」

 

「ここに間違いありません」

 

「じゃあ、この岩の下に温泉があるというのね・・・」

 

「それじゃ早速岩をどけて・・・」

 

「あっちょっと待って、のどが渇いたわ。さっき通り過ぎた小川で水を飲んでからにしましょう」

 

「何も今でなくても・・・」

 

「私も行きますね」

 

「じゃあ、私も」

曹操一行は岩から離れていたのであった。そして、その後を袁紹一行が見つけた

 

 

 

「どうやら見つけたようね」

 

「でも、あいつらいなくなっちゃいましよ」

 

「ぞろぞろ連れだってどこへ行ったのかしら?」

 

「厠じゃないっすか?あたい達もよく連れだって行くじゃないッスか」

 

「とにかく今のうちに宝をいただいちゃいましょう」

 

「そうですわね」

 

そして、袁紹一行は岩を持ちあげ始めた

 

 

「この下にお宝が・・・」

 

「これをどかせば・・・」

 

せーので岩をどかすことができた。宝を確認するために見たが・・・一同は絶句した。それは大量の虫であった

 

「「「いやあああああああああああああ!!!!!?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、勇作達は

 

「ん?」

 

「どうした?孔明殿」

 

「いえ、何か聞こえた気がして・・・」

 

「(聞こえたな・・・曹操達じゃあないけど)」

 

温泉を掘り続けるが・・・孫尚香はさぼっていた

 

「ねぇー、温泉まだでないの?シャオ退屈」

 

「だったら少しは手伝ったらどうなのだ!」

 

「やだ、シャオはお姫様だからそんな汗臭いことはしないの」

 

「はあー」

 

「そういえば孔明、出かける前に村の人たちにいろいろと聞いて、地図に何かを書き込んだけど、あれってなんだったの?」

 

「温泉って、地脈と水脈の交わる地点に湧くことが多いんですけど。そう言う所には、よく怪異が起こると言われてるんです・・・例えば、変な雲がその上に一日中かかってるとか。怪しい光の柱が立ち上るとか、だから、村の人達にそういう言い伝えや体験談を聞いて、その場所に印を付けてたんです」

 

「へぇ。じゃあ、ここもそう言う所の一つって、わけね」

 

「はい」

 

「(へえーそうなんだ)」

 

一行は温泉を掘り続けるがなかなか見つからない。孫尚香も退屈であくびをした。すると・・・・

 

「あっ、ウサギ」

 

ウサギを見つけ追いかけ始めた

 

「おい、一人で遠くいっていると危ないぞ」

 

「こら、待て待て、待ってたら、おーい!!」

 

関羽の注意を聞かずに孫尚香は森の奥に入ってしまった。すると・・・

 

 

「ひゃあああああああああああああああああ!!!」

 

何かから逃げるように戻ってきた。すると・・・・

 

 

「グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

 

出てきたのは大きなクマであった。

 

「ヒィー、虎、虎!?」

 

「クマだ」

 

すると・・・・

 

 

「あっ、あれは蘭々!!」

 

「え!?」

 

「グオ?」

 

一同は驚き、クマも足を止めた。鈴々はクマに近づいた

 

 

「やっぱり、蘭々なのだ!!」

 

「おい、鈴々、蘭々って?」

 

「蘭々は昔、鈴々が飼っていたクマなのだ!!・・・・・・コグマの時からずっと一緒なのだ。でもじっちゃんが大人になったらもうお山に返してやれというから・・・泣く泣くお別れしたのだ・・・まさかこんな所で会えるなんて、感動の再会なのだ」

 

「(なんかこの映像が頭に浮かぶ)」

 

「いや、しかし、そのクマ、本当に昔飼っていたクマなのか?」

 

「もちろんなのだ。その証拠に蘭々はこっちの足の脇の下に白い房があって・・・・」

 

鈴々はクマの左前脚を上げた。そこには白い房が・・・・・・・なかった。そして、鈴々の顔が青ざめていく

 

 

「ないのだ・・・・どうやら・・クマ違いのようなのだ・・・・」

 

「おーーーい!(こうなったら、覇気使って・・・)」

と思った瞬間

 

「「「「うわあああああああああああああああああああ!!!???」」」

 

「ひええええええええええええええええええええええ!!!!!?????」

 

「グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

 

クマに追いかけられてしまったのであった

 

「ちょっと関羽殿、そんなに腕を引っ張らないでーーーーーー!?」

 

 

 

 

 

 

その後、何とか逃げ切った一行は座り込んでしまった

 

「たく何が感動の再会だ!!」

 

「よく似てたから・・・てっきり・・・・」

 

「てっきりじゃないわよ!!てっきりじゃ!!」

 

「しかし、闇雲に逃げてきたから。場所が分からなくなってしまったな」

 

「それじゃあ、地図で調べて見ますね」

 

そう言って、ポーチの中から地図を出して今の場所を確認する孔明であった

 

「あのー関羽殿?そろそろ離してくれませんか?」

 

「え!?」

勇作の声に反応して、見てみると、勇作の腕に思いっきり抱き着いていた。それもかなり密着いたので

 

「(む・・・胸が・・///ダイレクトに当たっている///)」

 

「っ!?す、すまぬ///」

 

「大丈夫です・・・(星が居なくなってこういうことはあまりなかったけど・・・久々に良かったかも・・・って何考えているんだ!?俺は!?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ、袁紹一行は宝探しを続けていた

 

 

「たく・・・・・いったい何なんでしたの!!」

 

「きっと罠ですよ。荀彧の罠」

 

「んー、あの猫耳軍師め。今度会ったらただじゃおきませんわ!!」

 

「腰がぬけるまでイカと玉ねぎを食わせてやりましょう」

 

「鮑の肝もいいですわね。」

 

「あと鼻先にミカンの皮を二つ折りというのも効きますよ。」

 

「あっ、麗羽様、猪々子。あれあれ・・・」

 

顔良が指差した先には地図調べている勇作一行であった

 

「どうやら、あの者達も宝探しに来たみたいですね」

 

「麗羽様。あの者達の地図見た所、虫食いもありませんしあれなら宝の在処が分かるかも・・・・」

 

「いただいちゃいましょう!!」

 

「そうね」

 

勘違いした袁紹一行は・・・・

 

 

「「きゃあ!!」」

 

 

孫尚香の悲鳴が聞こえた同時に四人が振り向くとそこには孫尚香を人質に取った袁紹一行の姿であった

 

 

「おっほほほ!!」

 

「何するのよ!!」

 

「ええい、うるさい!!」

 

「あっ、お前はあの時の知力24!!」

 

「34よ!!」

 

「けっこうこだわるんだな・・・・」

 

「えええい、そんなことはどうでもいいですわ!!貴方達の持っているその地図を私にお渡しなさい!!」

 

「誰だよお前達!?」

 

「あら、この名族袁紹を知らないとは、とんだ田舎者ですわね」

 

「ちなみにあたいは文醜」

 

「私は顔良」

 

「(え!?袁紹、文醜、顔良だと!?)」

 

「早くお渡しなさい。でないとでないとこの小娘たちがどんな目にあうのか?」

 

もっとも悪党らしい言い方をする袁紹一行であるが・・・

 

 

「べつにどうなってもいいのだ!!」

 

鈴々のズッバとした一言に関羽と孔明と勇作はずっこけた

 

「ちょっと待ちなさいよ!!どうなってもいいってどういうことよ!!」

 

「そうだぞ。そんなこと言ったらこいつを人質に取ったこっちの立場はないだろ!!」

 

「立場がないのはこっちのほうよ!!」

 

「そうだぞ、鈴々。気持ちはわからんでもないが相手にも立場が・・・」

 

「そうですよ。いくら何でも面と向かって本当言うのはよくないと思います」

 

「酷い言いようだな・・・・・・ん?」

 

「あんた達ね!!」

 

一行に酷い言い方をされた孫尚香が怒りだそうとするが・・・

 

 

「あれ?どうしたのよ?」

 

「あっ・・・・いや・・・後ろ、後ろ」

 

顔を青ざめた3人は後ろへと下がり始めた

 

「おっほほほほ、後ろだなんてそう言って、こちらが振り向いた隙に人質を取り返そうという作戦なんですけど、そんな手に引っ掛かると思うのかしら・・・おっほほほ・・・ほ」

 

「「「え!?」」」

 

袁紹は高笑いをしながら人質を確認するが、何かを見て硬直する。そして、四人も後ろを振り向いた。そこには・・・・

 

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

 

「「「「クマ!!!!????」」」」

 

袁紹一行はそのままクマに追いかけられてしまった。孫尚香はその隙を見て、関羽一行と合流してほっと一息をした

 

「おーい、そっちは危ないぞ!」

 

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

 

「「「いやぁー、来ないで!?」」」

 

クマに追われる袁紹一行。ずっと逃げ続けているが、茂みに入った。しかし、そこは・・・崖であった

 

「「「うわあああああああああああああああああああ!!!!!??」」」

 

 

 

 

 

 

袁紹が目覚めるとそこには輝かしい川辺であった。そして、その先には一人の人物が見えた

 

「まあ、あれは私が幼い時に亡くなったお婆様・・・お婆様が私を呼んでいる・・・お婆様」

 

袁紹は川を渡ろうとするが何かに引っ張られてしまった。何とか渡ろうとする袁紹であったが、結局、引っ張られてしまった

 

 

 

 

袁紹が目覚めると涙目になっている二枚看板の姿があった。

 

 

「よかった。気がつかれたんですね。」

 

「麗羽様!!」

 

「ここは・・・」

 

そこは川辺であった。

 

 

「麗羽様!!つねってもひっぱ叩いてもうんともすんとも言わないから死んじゃったと思いましたよ!!びえええええええええええええん!!!!!」

 

袁紹に泣きじゃくる文醜。それにつられて泣きだす顔良

 

「猪々子、斗詩(二人とも私達のことをこんなに心配してわざわざこんなところまで探しに行かなくても本当の宝は近くにあったかも)」

 

その後

 

「さあ、猪々子、斗詩、帰りましょうか」

 

「え!?でも宝は・・・」

 

「もういいんですのよ(だって私にとって宝なんかより素晴らしいものがあったんですのよ)」

 

しかし、次の瞬間、袁紹は岩で足を滑らせてしまった。その際に支えになった岩が崩れた。

 

「「「はははは」」」

 

一行は苦笑いをするが、次の瞬間、足元から大量のお湯が出てきた。一行は驚き、尻もちをついた

 

 

「暖かい」

 

「これって・・・・温泉?」

 

見事温泉を掘り当てたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、関羽一行、曹操一行、袁紹一行は温泉に入っていた。勇作も居るが目隠しをして足湯状態で温泉に入っている

 

「いいですこと?この温泉は私達が見つけたんですからね。ちゃんと感謝してはいってくださいましね」

 

袁紹一行は自信まんまに温泉につかっていると

 

「ふん、見つけたといっても偶然でしょ」

 

「あーらー、そこの貧乳小娘がなんか言ったみたいですけど・・・斗詩、聞こえまして?」

 

「ええ、何かひがみっぽいこと言いましたけど、胸が小さいと心もせまくなるでしょうかね?」

 

袁紹と顔良に嫌みを言われて、そっぽを向く曹操

 

「それにしても服を脱いでの勝負は我々の圧倒の様ね」

 

「むむ~」

 

「はい、まあ猪々子はおまけみたいですけど・・・」

 

「え!?」

 

「物量なら圧倒的かと・・・・」

 

と胸を自信まんまにしている袁紹一行だが・・・・

 

 

「量だけで質を問わないとは・・・・・・。いかにも、いくさベタな袁紹軍らしいこと」

 

「何ですってぇ!?」

 

「本当の事を言ったまでですわ。それとも無駄な胸の脂肪に栄養を取られて、回転の悪くなった頭では理解出来ないのかしらぁ~~」

 

袁紹が切れて、立ち上がり、口論となる

 

 

「胸が大きいと頭が悪いなんてとんでもない俗説ですわ!!」

 

「そうだぞ。それでは私も頭が悪いということになってしまうではないか!!」

 

「って春蘭はどっちの味方なんですか?」

 

「ちょっと仲間割れはよしなさい!!」

 

「そもそも胸の優劣を大きさでつけること自体間違いなんです!!もっと色とか形とか・・・・感度とか・・・・////」

 

すると孫尚香が

 

「あら、感度ならシャオのほうが上よ」

 

「それならあたいだって!!」

 

「いえ、感度なら華琳様が一番です。そうですよね、華琳様?」

 

「そ・・・それは・・・その・・・・」

 

「だったら誰が一番か試してみましょう!」

 

胸のことで大騒ぎとなった。関羽は鈴々と孔明の眼を隠していた

 

「み、見るんじゃないぞ。これは子供も見るもではない」

 

「(聞いてたらおかしくなってくる)」

と勇作が思っていると

 

「そうですわ!こうなったら貴方に決めてもらいましょうか!」

 

「!?」

 

「ちょっと待ちなさいよ!男に見られたら妊娠しちゃうわよ」

 

「あーらー負けるのが怖いのですか?」

 

「というかなぜ高杉がここに居るのだ?」

と夏候惇が聞いた

 

「私のことを知らなかったようですから、知るために連れてきたの」

 

「無理やりね」

 

「さあ、目隠しをとってください」

 

「断る!?」

とその時

 

「そこまでだ!!」

 

「(この声は)」

一同は振り向くとそこには全裸の仮面少女の姿が見えた

 

「乱世の中で力を合わせなければならぬ者たちがこのことで仲間割れするとは・・嘆かわしい」

 

「そういう貴方は何ですの?」

 

「私か・・・私はその名を」

 

「変態仮面なのだ!!」

 

鈴々に変態仮面扱いされてしまった

 

「変態仮面ではない!!華蝶仮面だ!!」

 

「いや・・それでは変態仮面にしか見えないのでは・・・・」

 

関羽に指摘された華蝶仮面は・・・

 

「まあ、それはそうとして・・・」

と華蝶仮面は温泉に入り

 

「高杉殿!」

と言い勇作に飛びついた。

 

「!?」

しかも、そのまま胸に顔を埋める形で

 

「き、貴様何をしている!?」

と顔を真っ赤にしながら叫ぶ関羽

 

「何とは・・・」

 

「んーーんーーー」

 

「あっ!高杉殿・・・」

 

「(変な声を出すな!?・・・服着ていないから、ダイレクトに胸の感触が・・・柔らかくて、温かくて、すごく良い・・・・・・って違う!?)」

 

「・・・・・・・」

 

「何か、愛紗凄く怖いのだ」

 

「はわわ!?」

 

「はなしぇ!」

と何とか抜け出した・・・が

 

「あら!?」

 

石に躓き倒れそうになり、手を伸ばした・・・が

 

ムニッ

 

左手に柔らかい感触を感じた

 

「(何だこの感触は?)」

目隠しをしていて、分からなかった

 

「ちょっと何私の胸を触っているですか!?」

 

「(え!?これ袁紹の!)ごめんなさい!」

慌てて、手を放した・・・・・・が

 

ムニッ

 

また左手に柔らかい感触

 

「(へっ!?)」

 

「「ああああああ!?」」

 

「!?」

 

「貴様!?華琳様の胸を触るとはどういうことだ!?」

 

「離しなさい!?変態!?」

 

「(今度は曹操かよ!?)・・・・・・・何だ袁紹より大きいような?」

 

「!?」

 

「なっ!?」

勇作の言葉に驚く、一行

 

「ちょっと待ちなさい!?何ですの今の!?」

 

「あら、私の方が大きいようよ」

 

「どう見たって私の方が大きいわよ!?」

 

「というより、早く離れろ!?」

 

「わあ。ごめんなさい!」

手を離し、後ろに下がった

 

ドン

 

と何かに当たった

 

「な、何だ?」

 

「たーかーすーぎーどーの!」

 

「か、関羽殿!?」

 

「随分とお楽しみなりましたね・・・」

 

「な、何か怖い」

 

「覚悟は良いですか」

 

「ちょっと待って!?」

 

「問答無用!?」

 

「わあああ」

殴られ覚悟で、覇気を纏ったが

 

「・・・え?」

関羽は勇作の両手を掴み、自分の胸に押し当てた

 

「か、関羽殿!?」

 

「・・・ずるいです。私にもしてくれても良いのに・・・」

 

「(何かいつもの関羽と違う!?)」

 

「ずるいー!鈴々にもしてー」

 

「はわわ!だ、だめでしゅ!鈴々ちゃん」

 

「こんな貧乳小娘に負けるわけありませんわ!?もう一度、確かめてなさい」

 

「あら、何度やっても同じよ。・・・高杉、さっきの御礼にまた触っても良いわよ」

 

「か、華琳様ーー!?」

 

「うらやましいー///」

 

「俺、どうすればいいんだよ!」

 

「面白くなってきたが、私は退散する・・・諸君・・・・さらばだ!!」

と華蝶仮面は去って行った

 

「逃げるなーーーーーーーーーー!?」

 

 

勇作の声が響いた

 

 

 

 

 

ところで肝心の宝は・・・・

 

 

「グオ?」

 

クマの洞窟にあったのであった


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