TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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最終回です

では、どうぞ


第百三十八席 勇作、旅立つのこと

「2年だと…」

 

「貴様、ふざけているのか…」

 

「ふざけて言っていると思うか!」

 

「しかし2年って」

 

「それぐらいこいつに掛かっているんだよ呪いを解除するには」

 

「そんな……」

 

「……4日の昼に高杉を天の国に連れていていく。別れを済ませてくれ」

 

「そうだ…孫策さん」

 

「何?」

 

「貴方の母親も4日の昼に消えるから、覚えておいて」

 

二人が天幕から出ようとした時

 

「待って」

 

勇作が目を覚ました

 

「ご主人様!!」

 

愛紗達が駆け寄ってくる

 

「大丈夫なのですか?」

 

「ああ、大丈夫だよ」

 

「ご主人様……その」

 

「言わなくていい。さっき聞いてた」

 

「……ご主人様」

 

「はあ…情けないな。俺がちゃんとやっていればこんなことには」

 

「そんな主のせいでは…」

 

「いや…俺の責任だ…俺の未熟がこんな結果になったんだ」

 

「ご主人様」

 

「皆に話したいことがあるだから」

 

「わかった。俺たちは出で行くよ」

 

「すまない。それと翠」

 

「なんだ?」

 

「たんぽぽ達も呼んできてくれ」

 

「わ、分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして

 

「連れてきたよ」

 

翠がたんぽぽと焔耶を連れてきた。さらに

 

「「ご主人様!」」

 

「高杉殿」

 

そこに雛里と璃々と庄屋もやってきた

 

「雛里ちゃん」

 

「璃々!!」

 

「庄屋殿!!なぜここに」

 

「実は、ある人物が来て、この子と一緒にここに来てくれって伝言をもらいましてな」

 

「私も同じです」

 

「ある人物?」

 

「ねえ、お母さん…ご主人様どうしたの?」

 

「璃々……その」

 

「ちょうどいいや…実はね」

 

勇作はこれまでのことを説明する

 

「え?ご主人様いなくなる!?」

 

「ああ」

 

「嫌!絶対嫌!!」

 

「でもね、仕方がないんだよ」

 

「なんで?どうして?」

 

「お母さん、本当なの」

 

「ええ」

 

泣き出す二人

 

「うっぐぅ……ひっく……」

 

「本当にごめんな」

 

「……ご主人様」

 

「なんだ?」

 

「……また会えるよね?」

 

「もちろんだよ」

 

「……約束してくれる?」

 

「ああ、約束する」

 

「そっか……うん!ならいいや!」

 

「璃々?」

 

「だってご主人様がそう言うなら信じる!」

 

「ありがとう」

 

「皆も待ってくれるよね」

 

「もちろんです!」

 

「もちろんなのだ!」

 

「当然です」

 

「おう!」

 

「はい!」

 

「わかりました」

 

「たんぽぽも信じる」

 

「私もだ」

 

「私も信じます」

 

「ありがとう」

 

 

 

 

 

「どうやら大丈夫らしいな」

 

「そうだね」

 

「さて、あいつの武器の修理でもするか」

 

「出来るのか」

 

「魔王に不可能はないよ」

 

 

 

 

こうして戦いが終わった

 

 

 

 

翌日

 

「いい手つきですね」

 

洛陽では宴会が行われていた

 

「まあ、昔とって杵柄というやつじゃな」

 

何進が猪を捌いている

 

 

「ついにあんたと決着をつける時がきたようね」

 

「おっぱい十番勝負…受けてたつのだ!」

 

尚香と鈴々がヒートアップしていると

 

「あらあらどうしたの?」

 

「なんや喧嘩か?」

 

「駄目ですよ。なかよくしないと」

 

紫苑と李典と陸遜がやってきた

 

「どうやら今は互いに争っている場合ではないようね」

 

「そうなのだ!鈴々達が戦うべき本当の敵はほかにいるのだ」

 

そういうと握手する二人

 

 

「みなさんお待たせしました!祝勝会の目玉!張三姉妹と袁術!張勲!郭嘉!加えて大橋と小喬と南蛮部族達による特別舞台を執り行いたいとおもいます!」

 

盛り上がる会場

 

「あれ、もしかして焔耶も歌いたかったりして」

 

「馬鹿なことをいうな…私はただちょっといいなと思っただけだ」

 

「「「みんな今日は楽しんでいってね」」」

 

「「それでは歌います」」

 

「童たちの歌を聴くのじゃ」

 

 

そうやって祝勝会は大いに盛り上がった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして別れの時

 

「シャオ…泣くな」

 

「蓮華姉様だって泣いてるくせに」

 

「だらしないわよ…ふたりとも」

 

「姉様だって泣いているわ」

 

「しょうがないよ…母様にはもう会えないんだから」

 

孫堅との別れに涙を流す孫家の一同

 

「たく」

 

孫堅は娘たちを抱きしめる

 

「世話の掛かる子達だぜ」

 

そういう孫堅の目も赤くなっていた

 

 

 

そして

 

「もう行くのですね…ご主人様」

 

「ああ」

 

「大丈夫か…桃香」

 

「大丈夫ですよ…私はご主人様の右眼です。それに一人じゃあないのですから」

 

「そうだったな、すまない」

 

「だからしっかり治してくださいね」

 

「わかった」

 

「絶対ですからね!約束ですよ!」

 

「……信用ないな」

 

「……だって」

 

「……それじゃあ」

 

勇作は羽織っていた青いロングコートを桃香に羽織らせる

 

「これを桃香に預ける。俺の大切なコートだ!頼んだよ!もう一人の大将!」

 

「………はい!」

 

涙を流しならがも力強く返事をする

 

 

「愛紗!鈴々!星!翠!紫苑!朱里!」

 

「「「「「「はい(なのだ)!」」」」」」

 

勇作は刀を一本ずつそれぞれに渡す

 

「俺の爪を預ける。それを使って桃香を守ってくれ。頼んだよ」

 

「わかりました!ご主人様」

 

「わかったのだ!お兄ちゃん!」

 

「主……御意!」

 

「おう!」

 

「おまかせてください!」

 

「承りました…ご主人様!」

 

 

 

 

「そろそろいくよ」

 

翼と一刀がやってきた

 

「一刀!」

 

「ん?」

 

「礼を言うよ!貴方のおかげで母様に会えた」

 

「礼なら翼に言え!こいつのおかげだからな」

 

「それでも感謝する」

 

「(一刀の奴、いつの間に孫家の人たちの仲良くなったのかな。それに…)」

 

翼は勇作を見る

 

「(心なしか高杉の奴、若干げっそりしてる上に、劉備達はスッキリしているような気がするけど…まさかね)」

 

翼がそう考えながら、銀色のオーロラカーテンを出現させた

 

「さあ、行くよ」

 

そういうと一刀と翼、そして孫堅と勇作に向かって行く

 

「あばよ!」

 

「行ってくる!」

 

そういいながら歩いていき、通ると同時に消えた

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫なの…あなた?」

 

曹操が桃香達に声を掛ける

 

「大丈夫ですよ……約束しましたから」

 

「強いわね」

 

「強くないですよ…私は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして戦いは終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして2年後に勇作は桃香達と再会する。桃園の地にて




予定より遅れてすいませんでした

しかし無事に完結することができました

楽しみ読んでいただきありがとうございました!

これにて完結です

応援ありがとうございました

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