TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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第百三十四席 群雄、于吉を討たんとするのこと(完結編②)

「(嘘!当たった!!愛紗…いつの間に覇気を)」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「ご主人様!…大丈夫?」

 

鈴々と桃香もやってきた

 

「鈴々、桃香……うっ!!」

 

右眼を押さえる勇作

 

「ご主人様」

 

「大丈夫だ……それより愛紗の助っ人に行かないと」

 

立ち上がろうとするが

 

「無理しないで」

 

「お兄ちゃんは休んでいるのだ。あいつは鈴々に任せるのだ」

 

鈴々は偽劉備に向かって行った

 

 

「愛紗、助っ人に来たのだ」

 

「鈴々か」

 

「くそ、私の顔が殴られるなんて」

 

偽劉備がそう呟いた瞬間に鈴々が動いた

 

「隙ありなのだ!!」

 

「ぐおっ!!」

 

鈴々の得物が偽物の鎧に当たり、少し後ろに飛ばされた

 

「なぜだ!御使いはともかく、なぜ貴様の攻撃が私に当たる!!」

 

「もう一撃」

 

鈴々は真正面に攻撃を仕掛ける

 

「舐めるな!」

 

鈴々の攻撃をいとも簡単に避ける偽劉備

 

「なぜなんだ!」

 

「私は負けん!」

 

「いくのだー!」

 

愛紗と鈴々は、再び偽劉備に攻撃を仕掛けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、一刀がいる戦場では

 

「(どうやら、翼の方は終わったようだな)」

 

「貴様さえ…」

 

「ん?」

 

孫静が一刀を睨みつける

 

「貴様さえ現れなければ、孫策を殺すことが…復讐を果たすことが出来たのに…」

 

そう言うと、5本の黒い手が一刀に向かってくる。その手には槍を持っていたり、剣を持っていたりと様々な武器を持っており、前後左右そして頭上から迫ってくる

 

「(兵馬俑が使っていた武器か……けど)」

 

一刀は呼吸を整える

 

「水の呼吸……陸ノ型……ねじれ渦」

 

 

強烈な回転を伴って斬撃を繰り出し、黒い手が持っていた武器もろとも斬られた

 

「な、なに!!」

 

「言ったでしょ…俺には効かないって」

 

「おのれ……」

 

「さてと、そろそろ…」

 

「おい」

 

「ん?」

 

「そいつはオレに任せてくれ」

 

いつの間にか兵馬俑を倒していた孫堅が言った。そして孫策、孫権、孫尚香もいる

 

「……わかった」

 

一刀は刀を鞘に納める

 

「……なんのつもりだ」

 

「身内の不始末は身内で片付けるだけだ」

 

「あはははは、愚かなだな!その男がいれば、楽にできたものを…」

 

「孫静おばさま」

 

「シャオ!」

 

「情けを掛けるな……奴はもう死んでいるのだぞ」

 

「母様」

 

「母様の言うとおりよ」

 

「覚悟を決めましょう」

 

「………わかった」

 

4人は武器を構える

 

「死ねぇえええええ!!」

 

3本の黒い手と共に孫堅達に向かって行く孫静

 

「「「「………」」」」

 

そして交錯した

 

「「「「………」」」」

 

「……ぐはっ……ばかな」

 

体が砂になっていく孫静

 

「孫静、お前の負けだ」

 

「………そのようだな」

 

「「伯母上」」

 

「孫静おばさま」

 

「あの世で其方たちの生き様、見させてもら……う……ぞ」

 

そして消滅した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで終わりか」

 

「ぐっ」

 

愛紗と鈴々は偽劉備と対峙していたが、覇気が不完全のため、攻撃が当たらず、ピンチになっていた

 

「最初に私に触れる事が出来たことには驚きましたが、それも少しの間でしたね」

 

「まだまだ私は」

 

「無駄ですよ…あなたには私は倒せませんよ。それは貴方自身が一番ご存じでしょう」

 

「……」

 

「関羽殿、私の元に来るきはないですか?」

 

「ふざけるな!死んでも行かないぞ」

 

「そうですか……ん?」

 

偽劉備は何かに気付く

 

「あの二人は死にましたか…役に立たないですね」

 

孫静と張繍が死んだことに気付く偽劉備

 

「私は二人のようにはいきませんよ。御使いに掛かている呪いのおかげで、妖力は無限なのですから」

 

笑みを浮かべながら愛紗に近づく

 

「さよならです!関羽!!」

 

剣を振り下ろす…………が

 

 

 

ガチー---ン!!

 

 

 

その攻撃は寸前で止められた

 

 

「貴様は!」

 

「ご主人様!」

 

「………」

 

勇作が現れ、防御していた


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