TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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遅れてしまいすいません

もう少しで平成も終わりますが、今後ともよろしくお願いします


第百十四席 勇作、桃花村に帰ってくるのこと

「みんな~~!!早く来るのだ」

 

「鈴々ちゃん…はしゃいでいるね」

 

「久しぶりに愛紗さんに会うのが待ちきれないのでしょう!」

 

南蛮象之臍之胡麻を手に入れ、孟獲達とともに帰路についていた勇作達

 

「帰ってきたのだ」

 

ついに桃花村に帰ってきた

 

「皆~ただいまなのだ~~!!」

 

門をくぐり、屋敷に向かう鈴々

 

「愛紗!翠!まだ帰ってきていないのか?なのだ!」

 

庭を歩きながら鈴々は確認していると

 

「鈴々!!」

 

屋敷の二階から翠が出ていた

 

「翠!」

 

翠は階段を下りる。そして隣の部屋が開く

 

「帰ってきたのか!」

 

「帰ってきたのだ!!」

 

「ずいぶん遅かったけど一体どうしたんだ?」

 

「いろいろあって南蛮まで行って来たのだ」

 

「ええっ!!南蛮まで!」

 

南蛮まで行ったことに驚く翠

 

「えへへ…そんな遠くまで行く間、愛紗がいなくて大丈夫のか」

 

「うん!当り前だったのだ。旅の間、愛紗がいなくても鈴々は立派にやってみせたのだ」

 

「ほぉ…それは頼もしいな」

 

2階から愛紗が降りてきた

 

「……」

 

鈴々は愛紗が見えると

 

「愛紗…愛紗!!」

 

目に涙を浮かべ愛紗に抱き着く鈴々

 

「会いたかったのだ~」

 

「おいおい…旅の間は私がいなくても立派にやってたんじゃなかったのか?」

 

「立派にやってたけど…立派にやってたけど…でもやっぱりさびしかったのだ」

 

「鈴々…これくらいで泣く奴があるか…お前ときたら本当にもう」

 

鈴々の頭を撫でながら涙を流す愛紗であった。そばには星が壁に乗りかかりながらその様子を見ていた

 

「姉妹の絆って良いもんだな」

 

「本当だよね」

 

「ってたんぽぽ!!やっぱりお前…勝手に劉備たちに着いて行っていたんだな!!お前ってやつは!!」

 

「ご、ごめんなさい」

 

殴られると思ったのか目を瞑るたんぽぽ

 

「……」

 

翠は両手をたんぽぽの肩を掴む

 

「へっ?」

 

「たく…どれだけ心配したと思ってたんだよ…」

 

たんぽぽが目を開けると翠は目に涙を浮かべていた

 

「翠姉様…ごめんなさい」

 

翠はたんぽぽを抱きしめた

 

「お帰りなさい」

 

「お帰り!!」

 

紫苑も璃々も来た

 

「ただいま戻りました」

 

「お留守番ご苦労さまです」

 

「あら…お客さんがいっぱい」

 

「どうも」

 

「「「「おっきなムネムネ!!!」」」」

 

焔耶や孟獲たちも挨拶をした

 

「あれ?ごしゅじんさまは?」

 

璃々は勇作がいないことに気付く

 

「ご主人様は厠の方に」

 

「そうなんだ」

 

「じゃあ部屋で待ってましょう」

 

そう言って皆は屋敷に中に入っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして勇作はというと

 

「げほっ!!がはっ!!」

 

なんと厠で嘔吐していた

 

「はあっ…はあっ…はあっ…」

 

かなり苦しそうだ

 

「(くそ!南蛮から戻ってからどうも調子が悪い…暑い所から離れて調子は良くなると思ったのに)」

 

すると

 

なんで俺達が 憎い お母さん 待ってください 返してください 助けて

 

 

人々に怨嗟の声が桃花村に向かっている間、日々、大きくなっていた

 

 

「はあっ…はあっ…はあっ…」

 

しかし皆に悟られないよう気持ちを整え、みんなの所に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おお!それではそなたが南蛮王の」

 

食堂では皆が会話をしていた。そして璃々と孟獲の手下の3人は象のパヤパヤを遊んでいる

 

「そうにゃ!みーは大王様なのにゃ!」

 

「孟獲さんは南蛮象之臍之胡麻がどういう目的で使われるかを見届けるためにはるばる南蛮から来られたんですよ」

 

「ほお!」

 

「後、中原にはすごいムネムネがごろごろしていると聞いて見物しにきたのにゃが…噂は本当だったのにゃ」

 

「はあ~」

 

「で、旅の途中で仲間になったこちらが」

 

「我が名は魏延。字は文長と申す」

 

「焔耶は劉備のムネムネが目当てで着いてきたんだよね」

 

「うむ…私は劉備のムネムネが目当てで…って別に私は劉備のムネムネが目的ではなく」

 

「あっ!じゃあ下の方も狙っているんだ」

 

「いやぁ狙っているか狙っていないかと言われると狙っていないわけではないのだかもちろん無理矢理ではなく」

 

「あの魏延さん…落ち着いて。劉備さんが身の危険を感じているようです」

 

「が~~ん」

 

怯えている桃香の姿を見てショックを受ける焔耶であった

 

「後、焔耶はご主人様と手合せしたけど、コテンパに負けた上にお漏らししてさ」

 

「たんぽぽ!!そのことは言うなぁああああ!!!」

 

「本当のことなのに」

 

「うるさい!あの時はお館の力量を見抜けなかっただけで」

 

「あの…話を戻しても」

 

「す、すいません」

 

「これが今取ったばかり南蛮象之臍之胡麻。そしてこれが孫家に伝わる江東丸。さすが泰山の過酷な環境の中でも枯れることない持久草」

 

朱里はテーブルの上に材料を置く

 

「摘んでからかなり時間が経っているはずなのにしおれる気配もないですね」

 

「いや~これを手に入れるまでには何度も危ない目にあってな」

 

星はそれまで過程を語り始めた

 

「その都度、華蝶仮面が助けてくれなかったら一体どうなっていたか?」

 

「ええっ!華蝶仮面様が助けに来てくれたんですか!!」

 

「うむ」

 

朱里はため息をつきながらその場を後にする

 

「うむ、われらが窮地に陥るといずこから風のように現れ……」

 

星は語りだし、桃香は目をキラキラさせながら聞く

 

「良いんですか?あんな与太話させておいて劉備さん本気にしちゃいますよ」

 

「もう良いって…逆らうと面倒だし」

 

すると扉が開かれる

 

「秘薬の材料がそろったと聞いたが真にゃ」

 

そして入ってきた人物を見て、皆驚きを隠せないでいた

 

 

 

 

 

 

 

それは次回のお楽しみ


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