真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

7 / 74
後編です


戦と覚悟

現在俺達は盗賊団の砦が見える地点で行軍を停止させた。

砦は、山の影に隠れるようにひっそりと建てられていた。 許緒と出会った所からそんなに離れてはなかったけど・・・・・こんな分かりにくい所じゃ、よっぽど上手く探さないと見つからなかったに違いない。

 

 

「あんな所にあるんだ」

 

もちろん近付くとすぐに見つかってしまうので、砦はまだ豆粒ほどの大きさにしか見えない。

 

「許緒、この辺りに他に盗賊団はいるの?」

 

「いえ。この辺りにはあいつらしかいませんから、曹操さまが探してる盗賊団っていうのも、あいつらだと思います」

 

「敵の数は把握できているの?」

 

「はい。およそ三千との報告がありました」

 

「我々の隊が千と少しだから、三倍ほどか・・・。思ったより、大人数だな」

と秋蘭と春蘭が言った

 

「もっとも連中は、集まっているだけの烏合の衆。統率もなく、訓練もされておりませんゆえ・・・・・我々の敵ではありません」

と荀彧が言った

 

「けれど桂花、策はあるのでしょう?糧食の件、忘れてはいないわよ」

 

「無論です。兵を損なわず、より戦闘時間を短縮させるための策、既に私の胸の内に」

 

「説明なさい」

 

「まず曹操さまは少数の兵を率い、砦の正面に展開してください。その間に夏侯惇・夏侯淵の両名は、残りの兵を率いて後方の崖に待機。本体が銅鑼を鳴らし、盛大に攻撃の準備を匂わせれば、その誘いに乗った敵はかならずや外に出てくる事でしょう。曹操さまは兵を退き、十分に砦から引き離したところで・・・」

 

「私と姉者で、敵を背後から叩くわけか」

 

「ええ」

 

「・・・ちょっと待て。それは何か?華琳さまに囮をしろと、そういうわけか!」

と春蘭が言ってきた

 

「そうなるわね」

 

「何か問題が?」

 

「大ありだ!華琳さまにそんな危険なことをさせるわけにはいかん!」

 

「落ち着け春蘭。私が付いていて華琳に危険があると思うのか?」

 

「なら、あなたには他に何か有効な作戦があるとでも言うの?」

 

「烏合の衆なら、正面から叩き潰せばよかろう」

 

「おい春蘭・・・それじゃ余計時間がかかるだろ」

 

「油断した所に伏兵が現れれば、相手は大きく混乱するわ。混乱した烏合の衆はより倒しやすくなる。曹操さまの貴重な時間と、もっと貴重な兵の損失を最小限にするなら、一番の良策だと思うのだけれど?」

 

「な、なら、その誘いに乗らなければ?」

 

「(確かに、あり得るな。その時は俺が行くか)」

 

「・・・・・・・ふっ」

 

「な、なんだ!その馬鹿にしたような・・・っ!」

 

「曹操さま。相手は志も持たず、武を役立てることもせず、盗賊に身をやつすような単純な連中です。間違いなく、夏侯惇殿よりも谷易く挑発に乗ってくるものかと・・・・・・」

 

「はいどうどう。春蘭、あなたの負けよ」

 

「華琳さまぁ・・・」

 

「・・・とはいえ、春蘭の心配ももっともよ。次善の策はあるのでしょうね」

 

「この近辺で拠点になりそうな城の見取り図は、既に揃えてあります。あの城の見取り図も確認済みですので・・・万が一こちらの誘いに乗らなかった場合は、城を内から攻め落とします」

 

「分かったわ。なら、この策で行きましょう」

 

「華琳さま!」

 

「これだけ勝てる要素の揃った戦いに、囮のひとつも出来ないようでは・・・この先の覇道など、とても歩めないでしょう」

 

「その通りです。ただ賊を討伐した程度では、誰の記憶にも残りません。ですが、最小の損失で最高の戦果を上げたとなれば曹孟徳の名は天下に広まりましょう」

 

「な、ならば・・・・・せめて、華琳さまの護衛として、本隊に許緒を付けさせてもらう!それもダメか?」

 

「許緒は貴重な戦力よ。伏兵の戦力が下がるのは好ましくは無いのだけれど・・・・・」

 

「おい、春蘭。俺が居るのにそんなに不安なのか?」

 

「そんなことは、ないが・・・・・」

 

「何よ。あんた強いの」

と聞いてきた

 

「ああ、姉者を一撃で倒したからな」

 

「な・・・・・っ!」

 

「・・・・。翼!貴様、華琳さまに何かあったらただではおかんからな!全力でお守りするのだぞ!」

 

「わかってるよ。守ってやるから思いっきり暴れてこい」

 

「・・・ああ。その言葉たよりにさせてもらう」

 

「では作戦を開始する!各員持ち場につけ」

と華琳は力強い声で兵に指示を出していった。

 

春蘭達の隊が離れていく。

 

これで、こちらの手勢は本当に数えるほど。

 

「(いよいよか。人を殺す覚悟はできているけど・・・大丈夫なのか俺?)」

 

「あ、兄ちゃん。どうしたの?」

 

「ん?・・・・ああ、許緒ちゃんか」

 

「季衣でいいよー。春蘭さまと秋蘭さまも、真名でよんで良いって言ってくれたし」

 

「そうなの?・・・・・そっか。そういえば、こっちで華琳の護衛をする事になったんだっけ、季衣」

 

「うん、、たいやく、なんだってさ」

 

「たしかに、ものすごい大役だ、何せ、華琳を守る仕事だからな」

 

「そっか・・・・・たいやく、かぁ・・・・うぅ、なんか、緊張してきちゃった・・・・・」

 

「だよなぁ・・・・・」

 

「あれ?兄ちゃんも緊張してるの?」

 

「ちょっとね」

 

「そうなんだ・・・・ねえ、さっき言ってたこと本当なの?」

 

「そうだけど」

 

「なんか兄ちゃん、そんな強くなさそうだから」

 

「大丈夫だよ。俺が守ってあげるから」

 

「兄ちゃんが・・・んー、そうだ決めた!」

 

「へ?決めたって何を」

 

「兄ちゃんも曹操さまも、みーんなボクが守ってあげるよ!」

 

「季衣が?」

 

「うん!大陸の王ってよく分かんないけど・・・・・曹操さまがボク達の街も、陳留みたいな平和な街にしてくれるって事なんだったら、それってきっと良いことなんだよね?」

 

「そうだね。俺も守ってあげるから」

 

「あ・・・・・ひゃっ!」

 

「・・・・・ああ、ごめん」

 

季衣の声に思わず伸ばしていた手を引っ込める。いきなり頭をなでようとしたら、そりゃびっくりするよな・・・・・

 

「ん?平気、だよ。ちょっとびっくりしただけ」

 

「そっか。季衣がいいこと言ったから、なんか勝手に身体が動いてね・・・・・」

 

「へへ。兄ちゃんの手、なんかおっきいねぇ・・・・・」

 

「ん、そうか?」

なでられてニコニコする季衣を見て

 

「(やっぱり三国志の世界とはいえどこから見ても普通の女の子だな。季衣も守るために人を殺しているんだ。俺も覚悟が決まった)」

と心の中で思っている時

 

「こら、そこの二人ー!遊んでないで早く来なさいよ!作戦が始められないでしょう!」

 

「すぐ行く。・・・それでは季衣、いこう」

 

「うんっ!」

 

 

 

 

 

 

戦いの野に、激しい銅鑼の音が響き渡る。

「・・・・・」

響き渡る・・・。

「・・・・・」

響き・・・。

「・・・・・」

 

・・・・響き渡る銅鑼の音は、こちらの軍のもの。だが、響き渡る咆哮は、城門を開けて飛び出してきた盗賊達のもの。

 

「・・・桂花」

 

「はい」

 

「これも作戦のうちかしら?」

 

「いえ・・・これはさすがに想定外でした」

 

「連中、今の銅鐸を出撃の合図と勘違いしているのかしら?」

 

「はぁ。どうやら、そのようで・・・」

 

「・・・・・そう」

 

「挑戦の言葉とか、考えてたの?」

 

「・・・一応、こういう時の礼儀ですからね。まあ大した内容ではないから、次の賊討伐にでも使うことにするわ」

 

「それがいいよ」

 

 

「曹操さま!兄ちゃん!敵の軍勢、突っ込んできたよっ!」

 

 

「ん?おい全軍来ていないか?」

 

「ふむ・・・・・まあいいわ。多少のズレはあったけれど、こちらは予定通りにするまで。総員、敵の攻撃は適当にいなして、後退するわよ!」

 

「じゃあ、やるか」

と言いディケイドライバーを腰に付けて、ライドブッカーからディケイドのカードを取り出した

 

「兄ちゃん、それ何?」

 

「見てろ・・・・・変身」

と言いカードをバックルに入れるに差し込んだ。

 

『カメンライド』

バックルを正位置に直した

 

『ディケイド』

と俺はディケイドに変身した

 

「え!?」

突然のことに2人は驚いていた

 

「何なのそれ?」

 

「仮面ライダーディケイドだ」

 

「兄ちゃん、かっこいい!」

 

「そうか・・・・じゃあ行くよ」

 

 

 

 

「報告!曹操さまの本隊、後退して来ました!」

 

「なけに早いな・・・・ま、まさか・・・・・華琳さまね御身に何か・・・・・・!?」

 

「心配しすぎだ。姉者。隊列は崩れていないし、相手が血気に逸ったか、作戦が予想以上に上手くいったか・・・・・そういう所だろう」

 

「そ、そうか・・・・・ならば総員、突撃準備!」

 

「ほら姉者。あそこに華琳さまは健在だ。季衣も翼も、ちゃんと無事のようだぞ」

 

「おお・・・・・良かった・・・・・これが、敵の盗賊団とやらか」

 

「隊列も何もあったものではないな」

 

「ただの暴徒の群れではないか。この程度の連中、作戦など必要なかったな、やはり」

 

「そうでもないさ。作戦があるからこそ、我々はより安全に戦うことが出来るのだからな」

 

「ふむ・・・・・そろそろ頃合いかな」

 

「まだだ。横殴りでは、混乱の度合いが薄くなる」

 

「ま、まだか・・・・・?」

 

「まだだ」

 

「もういいだろう!もう!」

 

「まだだと言っているに・・・・・少し落ち着け、姉者」

 

「だが、これだけ無防備にされているとだな、思い切り殴りつけたくなる衝動が・・・・・」

 

「気持ちは分かるがな・・・・・」

 

「敵の殿だぞ!もういいな!」

 

「うむ。遠慮なく行ってくれ」

 

「頼むぞ、秋蘭」

 

「応。夏侯淵隊、撃ち方用意!」

 

「よぅし!総員攻撃用意!相手の混乱に呑み込まれるな!平時の訓練を思い出せ!混乱は相手に与えるだけにせよ!」

 

「統率など無い暴徒の群れなど、触れる端から叩き潰せ!総員、突撃ぃぃぃぃっ!」

 

「兵士後方の崖から夏侯惇さまの旗と、矢の雨を確認!奇襲、成功です!」

 

「さすが秋蘭、、上手くやってくれたわね」

 

「春蘭さまは?」

 

「敵の横腹あたりで突撃したくてたまらなくなっていた所を、夏侯淵に抑えられていたんじゃないの?」

 

「・・・・・俺もそう思う」

 

「・・・・別にあんたと意見が合っても、嬉しくも何ともないんだけど」

 

「そうかい・・・・・!」

 

「さて。おしゃべりはそこまでになさい。この隙をついて、一気に畳みかけるわよ」

 

「はっ!」

 

「季衣、翼。あなたの武勇、期待させてもらうわね」

 

「分っかりましたーっ♪」

 

「了解」

 

「総員反転!数を頼り盗人どもに、本物の戦が何たるか、骨の髄まて、叩き込んでやりなさい!総員、突撃っ!」

 

 

 

 

 

 

 

現在、敵の軍勢は策もあったことによりボロボロになっている。

 

「はあっ!」

 

「ぐあっ!」

 

「(よわいなー技を使わなくても勝てるな)」

 

「逃げる者は逃げ道を無理に塞ぐな!後方から追撃を掛ける、放っておけ!」

 

「・・・・・なんで?」

 

「正面からヘタに受け止めて、噛みつかれるよりはマシでしょう」

 

「そっか・・・・・」

 

「華琳さま。ご無事でしたか」

 

「ご苦労様、秋蘭。見事な働きだったわ」

 

「あれ?春蘭は?」

 

「どうせ追撃したいだろうから、季衣に夏侯惇と追撃に行くよう、指示しておいたわ」

 

「なるほど」

 

「桂花も見事な作戦だったわ。負傷者もほとんどいないようだし、上出来よ」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「それと・・・翼。見事な戦いだった・・・けど、本気を出していなかったわね」

 

「気が付いていたんだ」

 

「あれで本気ではなかったの?」

 

「まあね」

 

「そう・・・・・・・・・」

 

「ん?どうしたの華琳」

 

「何でもないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、俺達は街が見える所に止まっていた

 

「季衣は、華琳の所に残るんだ」

 

「うん!それにボクの村も、曹操さまが治めてくれることになったんだ。だから今度はボクが、曹操さまを守るんだよ」

 

「そっか」

この辺りを治めていた州牧が盗賊に恐れをなして逃げ出したらしく、そこで華琳が州牧の任も引き継ぎ、この地も治めることになった。そして季衣には、今回の武功をもって華琳さまの親衛隊を任せることになった

 

「これからもよろしくね、兄ちゃん!」

 

「おう!」

 

「さて。あとは、桂花のことだけれど・・・・・」

 

「・・・・・はい」

 

そうか。出発直前に言い切った、食料半分の件もあったんだっけ・・・・・

 

「桂花。最初にした約束、覚えているわよね?」

 

「・・・・・はい」

 

「城を目の前にして言うのも何だけれど、私・・・・・とてもお腹が空いているの。分かる?」

 

「・・・・・はい」

 

「それにしてもあんなに食べるとはな」

季衣はあの小ささで、俺達の十倍以上の糧食を平らげていた。まあ、あれだけのパワーの源になるって考えれば、妥当な計算なんだろうけど

 

「にゃ?兄ちゃん。ボク、何か悪いことした?」

 

「いや、誰かさんの見通しが甘かっただけだ。季衣は何も悪くない」

 

「どんな約束でも、反故にすることは私の信用に関わるわ。少なくとも、無かったことにする事だけは出来ないわね」

 

「華琳さま・・・・・」

 

「・・・・・・・分かりました。最後の糧食の管理が出来なかったのは、私の不始末。首を刎ねるなり、思うままにしてくださいませ」

 

「ふむ・・・・・」

 

「ですが、せめて・・・・最期は、この夏侯惇などではなく、曹操さまの手で・・・・・!」

 

「・・・・・・」

 

「とは言え、今回の遠征の功績を無視できないのもまた事実・・・・・いいわ、死刑を減刑して、おしおきだけで許してあげる」

 

「曹操さま・・・・・っ!」

 

「それから、季衣と共に、私を華琳と呼ぶことを許しましょう。より一層、奮起して仕えるように」

 

「あ・・・・・ありがとうございます!華琳さまっ!」

 

「ふふっ。なら、桂花は城に戻ったら、私の部屋に来なさい。たっぷり・・・・・可愛がってあげる」

 

「はい・・・・・・・っ!」

 

「・・・・・・・むぅ」

 

「・・・・・・・いいなぁ」

 

「にゃ・・・・・?どういう事?」

 

「季衣は知らなくてもいいよ」

 

「そうなの・・・それより兄ちゃん。ボク、お腹すいたよー。何か食べに行こうよぅ」

 

「そうだな、、片付けが終わったら、行くか」

 

「やったぁ!それじゃ、早く帰りましょうっ!」

 

「わかった。じゃあ乗れ」

 

「これに乗っていくの」

 

「ああ、しっかりつかまってね」

 

「はーい」

と季衣は乗った

 

「じゃあ行くよ」

とバイクを発進させた

 

「うわあああ、すっごく早い」

と華琳達から離れた

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいかわらず、すごく早いわね」

 

「そうですな」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「どうした、姉者?」

 

「ちょっと、気になることがあるんだ」

 

「気になること?」

 

「うむ。翼のことだが」

 

「翼の?」

 

「春蘭も気が付いていたのね」

 

「華琳さまもですか?」

 

「どういうこと?」

 

「翼の様子がおかしいんだ」

 

「様子が?」

 

「翼は誤魔化していたけど、なんか変なんなんだ」

 

「変?どこが」

 

「わからんが・・・・・まさか!」

 

「どうした、姉者」

 

「まさかあいつ人を殺したのは初めてなのでは?」

 

「え!?」

 

「まさか・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「どうしました・・・華琳さま」

 

「何でもないわ。早く街に戻りましょ」

と華琳達も街に向かった

 

 

 

 

俺と季衣はご飯を食べ終わり、バイクの整備をしていた。しかし一人になったとき突然恐怖に襲われた。

 

「うえ・・。」吐いた。今になって人を殺した感覚が襲ってきた。

 

「うーやっぱりきついな・・・覚悟はしていたけど」

と俺は言った

 

「何とか誤魔化したけど、これから人を殺すことがいくらでもあるんだ。耐えていかないと。でもやっぱりとてつもなく重い、肩に何かが重くのしかかったような、心に何かがつっかえたような気分だな」

と俺はバイクの整備を終え

 

「さて、自分の部屋に戻るか・・・あれ、おかしいな。手洗ったのに、血がまだついているみたいだ。何でだろ?」

と立ち上がろうとした時

 

「!?」

誰かが俺の頭を抱きしめ、目の前が暗くなった

 

「やっぱりそうだったの」

 

「え!?華琳。何で?」

 

「貴方の様子がおかしいから様子を見に来たけど」

 

「聞いてたの」

 

「ええ」

 

「お、おれ」

 

「いいのよ」

 

「え!?」

 

「つらいなら泣きなさい。私の前でなら泣いてもいいのよ」

 

「・・・うあああぁぁん」

言葉に俺は堰を切ったように涙が溢れてきた。

 

「(つらいと思うけど、前に進むために今は泣きなさい)」

しばらくして俺は泣き止んだ

 

「大丈夫かしら?」

 

「ああ、なんか軽くなったよ。ありがとう」

 

「別にいいわ、主が家臣を慰めるは当然だもの」

 

「はは、そうだな。じゃあな」

 

「ええ」

と俺は自分の部屋に戻った

 

 

 

 

「隠れていないで出てきたら」

と言った時林から春蘭・秋蘭・季衣・桂花が出てきた

 

「申し訳ございません」

 

「別にいいわ」

 

「そうですか」

 

「大丈夫かな、兄ちゃん」

 

「もう大丈夫よ」

 

「・・・・・・・」

 

「どうした?桂花」

 

「いえ、別に(まったく。きついなら言えばいいのに・・・でもなんかまだ隠していることがあるみたいだけど、なんだろうアイツの心に大きな闇があるみたいな違和感は何?アイツと会った時からずっと感じているのだけど?」

 

「さあ、私たちも戻りましょ」

と華琳達は城に戻った


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。