「・・・そう、董卓が」
俺は華琳の所に行き、さっきのことを伝えた
「・・・・・・ご苦労さま」
「別に良いよ」
「それにしては遅かったわね・・・」
「ちょっと問題が起きてね・・・大したことないよ」
「そう」
「ごめん。ちょっと休んでも良いか」
「え？・・・ええ、良いわよ」
「ありがとう」
「何か辛そうだけど、大丈夫？」
「問題ないよ・・・じゃあ」
俺は華琳と別れた
そして春蘭は
「あーあ。負けてもうた」
「ふっ・・・・・・なかなか良い戦いだったぞ、張遼」
「ウチも最高やったわぁ。生きとるウチにこんな勝負が出来るなんて、思いもせんかったで・・・もう悔いは無いわ・・・・・・さ、殺しぃ」
「何を馬鹿なことを・・・・・・貴様にはこれから、華琳さまに会ってもらわねばならんのだ」
「曹操に？何でぇよ？」
「華琳さまが貴様の事を欲しているのだ。ゆえにわたしは貴様と戦い、こうして倒してみせた・・・・・・ここで死なれてはわたしが困る」
「・・・・・・・」
「張遼・・・・・・我が主、華琳さまに降れ」
「・・・・・・ええよ、降ったる。アンタほどの鬼神がそこまで忠誠を誓う主・・・・・・こないだはロクに挨拶もできひんかったしな。どんな奴やったんか、興味あるわ」
「ふっ。面白い奴だ」
「アンタほどやないで」
「姉者！！」
「おお、秋蘭・・・見事勝ったぞ」
「そうか」
「どうした？」
「いや・・・さっきの流れ矢が姉者に当たるのかと思うと・・・」
「別に大丈夫だ！例え当たったとしても」
「馬鹿者！！」
「！！」
「例えそうだとしたら・・・私がどれだけ心配するか・・・」
「す、すまない」
「・・・いや、私の熱くなりすぎた・・・・・・」
「別に良い」
「姉者、あとで翼に礼を言いに行くぞ」
「・・・・・ああ」
その頃・・・翼は
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
危険な状態だった
「（やばい・・・限界かも・・・けどここで倒れたら・・・別に心配してくれる人なんていないし・・・迷惑がかかるだけだ！）」
何とか立ち上がり、皆の所に向かおうとした時
「・・・・・・無理はだめですよ」
「！？」
声のする方に視線を向ける
「・・・・・・・」
「だ・・・れ・・・？」
「于吉と呼んでください」
「于・・・吉・・・」
「今の貴方は怪我人ですよ・・・動かれては困ります」
「けど・・・行かないと・・・」
「・・・大した気力ですね・・・・・・・・けど」
「・・・・・・・・」
ドサ
ついに倒れた
「・・・貴方には死なれては困るのですよ・・・」
「・・・・・・・う・・・・・」
「この・・・・・・を破壊する・・・ために・・・・・・」
「（何を言っているんだ？）」
「・・・・手当・・・・・しま・・・」
そこで俺の意識は切れた
「意識が無くなりましたか・・・まあ、それはこっちも大変助かりますよ」
しばらくして
「隊長・・・どこですか？」
「凪ちゃん！そんなに急がなくても・・・」
「せやで・・・本陣にいるんやさいかい」
「・・・しかし」
「まあ、隊長が好きな凪は早く会いたい気持ちはわかるけどな・・・」
「ま！真桜！！」
「凪ちゃん・・・乙女なの」
「さ！沙和！！」
「そんなに顔赤くしなくてもええやん・・・減るもんやないやし」
「そーなの」
「お、お前ら！」
とはしゃいでいると
「おや？」
「ん？」
「誰や？」
「私は于吉。医者ですよ」
「医者？」
「ええ・・・貴方達の隊長の怪我の手当をしにね」
「！！」
「怪我やと！！」
その声に反応し中に入っていくと
「「「！！」」」
地面に仰向けにやっている翼がいた
「おい！貴様！！隊長になにをした」
「私は何もしていませんよ・・・彼の手当をしただけです」
「手当？」
「相当危険や状態でしたよ・・・このままほっておけば・・・彼は死んでいたかもしれませんね？」
「っ！」
「なんやて」
「そ、それで隊長は？」
「心配いりません！手当は終わりました明日には目を覚ますでしょう」
それは聞くと３人は安心した
「しかし・・・かなりに出血でしたので・・・温かい食べ物を与えてくださいね・・・体が冷たいので」
「わ、わかったの」
「ああ、それと彼が起きたら伝言を伝えてください」
「伝言ですか？」
「ええ・・・燃えた倉庫に地下に通じる穴があります。そこに鎖によって封印された力を解き放なさい。さすれば新たな力が手に入る・・・と」
「それをですか？」
「ええ、ではこれで失礼！」
と言うと目の前から消えた
「！！」
「消えた！！」
「何処に行ったの？」
「それよりも真桜はこのことを華琳様に・・・」
「わかったで」
「沙和は衛生兵を」
「わかったの」
二人は凪の指示に従い向かった
「・・・隊長」
「さて・・・これで一安心ですね・・・ぜいぜい頑張ることですよ・・・紅 翼」