真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

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約束

此処は袁術の本陣

 

「ふんふんふ~ん。七乃、蜂蜜水はまだかやー?」

 

「今作ってもらってますから、もうちょっと待ってくださいね~」

 

「うむ、待ってやるのじゃ!今日の妾はご機嫌さんじゃからな!」

 

「あははっ」

 

「ん?何の音じゃ?」

 

「ほぇ?・・・・・・・あ、ホントだ。何の音でしょね?」

 

「音もそうじゃが・・・・・・あっちの空に、砂塵が上がっとるぞ?どうなっとるんじゃ?」

 

「もうもうと砂塵が上がってますねぇ」

 

「も、申し上げます!」

 

「なんじゃ!」

 

「前方の砂塵の正体が判明しました。あの砂塵は、袁紹、曹操、孫策の軍が敗走しており、それを董卓軍が追撃しているために上がっている砂塵です!・・・・・・敵の追撃部隊の戦闘には深紅の呂旗!その横に漆黒の華一文字!」

 

「な、なんじゃとぉ~~~!?」

 

「うわ、じゃあすぐに後退の準備をしないとぉ!」

 

「無理です!間に合いません!」

 

「敵軍襲来!」

 

「う、げ、迎撃するのじゃ~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ、慌ててる慌ててる♪」

 

「作戦は成功か・・・・・・曹操が上手く乗ってくれたお蔭で、危険な賭けにならずにすんだな」

 

「袁紹さんたちの混乱も良い感じに盾になってくれましたからねぇ」

 

「よかった・・・・・・・」

 

「ふっ・・・・・・おまえの決心に天が微笑んだのかもしれんな」

 

「それなら良いんだけど」

 

「ま、安心するのは後にしましょ。この難場をどれだけ被害を抑えて乗り切るか・・・・・・正念場はまだまだ終わってないんだから」

 

「うむ。では我らも反撃に移ろう・・・・・・・ん?」

 

「どうしたのよ」

 

「北郷、あれは・・・」

と指差す方をみると

 

「!?・・・あれはクウガ!」

 

「くうが?あれも仮面ライダー?」

 

「ああ、そうだ・・・(どういう事だ、デッケイドから変身したら、ベルトもそのままのはず、けどあれは間違いなくクウガの変身するベルト・・・何故だ?)」

 

「張遼と戦闘していますけど、攻撃を防いでいるだけですね!」

 

「それだけ、苦戦しているということか・・・」

 

「違うわね」

 

「なにが?」

 

「あの子、反撃する気はないみたいよ」

 

「反撃する気がない」

 

「ええ」

 

「その根拠は・・・」

 

「勘かな・・・」

 

「また、それか」

 

「けど、なぜ反撃しないのでしょうか・・・」

 

「そうだな・・・」

 

「汜水関では華雄を倒しましたが・・・まぐれなのでしょうか?」

 

「思春・・・あまり舐めない方が良いぞ」

 

「なんだと・・・・・・」

 

「喧嘩しないの・・・こっちも動きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「華琳さま!」

 

「どうしたのよ?そんなに慌てて」

 

「翼が張遼と戦闘を開始しました」

 

「な、なんだと!?なぜアイツが張遼と・・・」

 

「落ち着け姉者!門から華雄、張遼、呂布が出てきたが、呂布と華雄は孫策の方に行ったんだ。翼を追うとしたが張遼に邪魔さて、そのまま戦闘になってしまっただけだ」

 

「そ、そうなのか」

 

「ああ、その証拠にアイツを見ろ」

 

「え?」

と全員、翼の方を見た

 

「あれ、さっきから防いでいるだけなのー」

 

「ほんまや・・・」

 

「けど、兄様はなぜ・・・」

 

「わからないか・・・」

 

「秋蘭さまは分かるんですか・・・」

 

「ああ・・・」

 

「ふふ、分からないの?春蘭?」

 

「華琳さまもわかるのですか?」

 

「ええ」

 

「翼は姉者のために防せいでいるんだ。華琳さまからの張遼を捕えよという指示を守るためにな・・・」

 

「・・・翼」

 

「あら、随分と嬉しそうね、春蘭」

 

「なっ!?、違います!」

 

「姉者、顔を赤くして言っても何の説得力もないぞ」

 

「しゅ、秋蘭!?私は顔など、赤くは・・・ってこんな事していられない!アイツにだけ良いところばかり見せられるか!?」

そう言うと、ものすごい勢いで走って行った

 

「やれやれ・・・」

 

「ふふ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おら!?」

 

ガツン

 

「くっ」

 

翼は張遼の攻撃を防いでいた

 

「どうしたんや!防いでいるだけじゃウチは倒せへんで!」

 

シュウ ガツン

 

「(確かに、そうだけど・・・)」

 

「ウチはアンタと本気で戦いだけや・・・さあ、来い!?」

 

「(春蘭の手柄を取らないためにも・・・ここは)」

と距離をとり

 

「・・・・・・・・・」

構え直す

 

「・・・・・・何で来ないんや」

 

「・・・・・・・・・」

 

「ウチはアンタとの戦い楽しみにしてたんやで・・・何で来ないんや?」

 

「・・・・・・・・・」

 

「まだ、気にしているのか?」

 

「・・・違う」

 

「じゃあ、何でや?」

 

「それは・・・」

と言おうとした時

 

「翼ぁぁぁぁぁ!?」

 

春蘭がものすごい勢いで来た

 

「・・・春蘭」

 

「なんやアンタ?」

 

「我が名は夏侯元譲!」

 

「っ!?・・・曹操の夏侯惇いうたら、暴れん坊で手が付けられんほうか!」

 

「華琳さまの命により貴様を捕えに来た!」

 

「曹操の・・・・・・あーそうことか」

 

「どうした?」

 

「いや、こいつがさっきからウチの攻撃を防いでいるだけの理由が分かっただけや」

 

「・・・・・・・」

 

「まあ、アンタを倒してからまたやるからええけど」

 

「ふん、私が簡単にやられると思うか・・・」

 

「来ぃや!」

 

「行くぞ!」

と二人が激しい戦いをしようとした時

 

「張遼さまーーー!?」

 

「何や!?こんな時に!?」

 

「陳宮さまから伝言です!」

 

「伝言?・・・・・・・・・な、何やて」

 

「?」

 

「お前は華雄と呂布にも知らせ!?」

 

「どうした?」

 

「悪いがウチは帰らせてもらう」

 

「な、なんだと」

 

「野暮ようが出来てしまってな・・・失礼する」

 

「逃がすと思うか・・・」

と剣を構える春蘭

 

「やっぱ無理か・・・」

 

「・・・・・・・・先に行く」

 

「!?お前は・・・呂布」

 

「恋!何でここに?」

 

「・・・さっき知らせを聞いて戻ってきた」

 

「戻ってきたって・・・華雄は」

 

「もう戻っている」

 

「そうか・・・ウチも失礼する・・・任せた!」

 

「・・・・・・コクッ」

と張遼は去った

 

「なっ!待て!?」

 

「おい!春蘭!?」

 

「・・・・・・・・・そうはさせない」

 

呂布が得物を振る

 

「あぶねっ!」

 

翼は春蘭を飛ばした

 

「!?」

その瞬間

 

カチーーーン

 

背中に攻撃が当たり、地面に叩きつけられた

 

「がはっ!」

 

襲撃で変身が解けた

 

「うーーーー」

 

「翼!?」

 

「!」

 

「大丈夫だ」

と立ち上がる

 

「背中痛い」

 

「・・・・・・大丈夫?」

 

「大したこない」

 

「・・・・・・・そう」

 

「恋!ようやった!アンタもはよ戻りっ!」

 

「・・・・・・・わかった・・・・・・翼」

 

「ん?」

 

「次は恋が相手する」

と言うと虎牢関に撤退した

 

「翼、無事か」

 

「な、なんとかね・・・」

 

「そうか」

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・どうした?」

 

「いや、春蘭も心配するんだなと思って」

 

「おい、どういう意味だ!?」

 

「だって、前に春蘭が言ったこと覚えているか?」

 

「え?」

 

「ほら、顔良と文醜が袁紹からの伝言を言いに来た時に・・・」

 

「・・・・・・!?」

 

「思い出したようだね!あの時即答で言ったじゃん!」

 

「いや、あれは・・・」

 

「わかってる、皆まで言うな・・・さあ戻るぞ!」

 

「・・・・・・・・」

と俺たちは陣地に戻った


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