真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

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遭遇、二人の天の御使い

俺達が同盟軍の最後だったこともあり、出発まであっと言う間だった。けど俺の心は晴れなかった

 

「(くそ、やりきれないな。でももう止められないのか・・・)」

 

「隊長、どうしたのですか?」

 

「ん?あ、なんでもない」

 

「そうですか」

 

「(・・・・・・ちょっとその辺りを歩くか)」

 

「凪」

 

「はい」

 

「俺、ちょっとその辺りを歩いてくるって華琳に言っておいてくれ」

 

「え?ちょっと隊長!?」

と言い離れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(どうしよかな・・・ん?)」

と前方に何かを見つけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

said 北郷

 

俺たちは劉備の陣に来た

 

「待て!お前たちは何者だ?なぜ我らの陣に入ってくる?」

 

「控えろ。こちらにおわすは我らが呉の盟主、孫策さまだ・・・・・・陣を訪れることは先触れの使者から伝わっているはずだが?」

 

「ああ。あなたが江東の麒麟児か・・・・・・」

 

「なにそれ?」

 

「雪蓮のことを、最近は皆がそう呼んでるんだよ・・・・・・え、知らなかったの?」

 

「全然。へ~、私ってそんな風に呼ばれてるんだ」

 

「あなたの勇名は大陸中に響いていますからね」

 

「お姉ちゃん、かっこいいのだー」

 

「あははっ、ありがと・・・・・・でも、そういうあなたたち二人の名は?」

 

「我が名は関羽。字は雲長」

 

「鈴々は張飛なのだ♪」

 

「あなた達が関羽ちゃんに張飛ちゃんなのね・・・・・・ねぇ、劉備ちゃん居る? ちょっとお話がしたいから、呼んで欲しいんだけど・・・・・・」

 

「呼ぶことは構いませんが・・・・・・一体どのようなご用でしょう?」

 

にこやかな笑顔。その裏に濃度の高い警戒の浮かべる関羽。雪蓮が一番嫌うパターンだ

 

「・・・・・・下がれ下郎」

 

「なにっ!」

 

「(ああ・・・・・・・案の定かぁ・・・・・・)」

 

「我は江東の虎が建国した孫呉の王!王が貴様の主人に面会を求めているのだ。家臣である貴様はただ取り次げばよい」

 

「なんだとっ! 我らには主を守る義務がある! 例え王といえども不信の者を桃香様に会わせられるか!」

関羽は己の得物を持って構える。

 

「それでもまかり通るというならば、この関羽が相手となろう!」

 

「ほお。・・・・・・大言壮語だな、関羽。ならば相手になってやろう」

 

両者武器を構え、一発即発の雰囲気を釀し出す

 

「愛紗ちゃん! どうしたのっ!?」

 

そこに劉備が走ってやってきた

 

「と、桃香様・・・・・・」

 

「愛紗と孫策お姉ちゃんがちょっと喧嘩したのだ。でも二人とも本気じゃなかったから、お姉ちゃん、心配しなくても良いのだ」

 

「あら。私が本気じゃないって、どうしてわかるのかしら?」

 

「武器を構えたのに殺気が無いのだ。だから鈴々は安心して見てたのだ」

 

「ふーん・・・・・・すごいわね、張飛ちゃん」

 

「お姉ちゃんもなー。愛紗、武器を収めて下がってるのだ」

 

「くっ・・・・・・分かった」

 

「すみません。愛紗ちゃんがご迷惑をお掛けしました・・・・・・」

 

「別に構わないわ。どうせ関羽も本気じゃなかったでしょうし」

 

「・・・・・・」

 

「それより・・・・・・あなたが劉備?」

 

「え?そ、そうですけど・・・・・あなたは?」

 

「孫策。字は伯符。呉の王よ・・・・・・ま、呉の王と言っても今は領土も無く、家臣も少ないけどね」

 

「あ・・・・・・。あなたが孫策さんだったんですかぁ・・・・・・あの、それでご用件は?」

 

「んー・・・その前に」

と雪蓮が後ろを振り向き

 

「そこに隠れている貴方、出てきなさい」

と後ろから、人が出てきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

said 翼

 

「(何か騒ぎが聞こえたと思えば、喧嘩かよ。それにしてもあれが孫策か、隣にいる学生服を着ているあの人が北郷一刀)」

と俺はその様子を見ていた

 

「そこに隠れている貴方、出てきなさい」

 

「!?」

俺は驚き、出ていった

 

「・・・・・・・」

 

「お主、何者だ?」

 

「雪蓮、こいつ紅。北郷と同じ天の御使いだ」

と周瑜が説明した

 

「!?」

 

「こいつが」

 

「・・・初めまして」

俺は頭を下げた

 

「おい、ちょっと聞きたいことがある」

 

「何?」

 

「君も日本から来たのか?」

 

「そうだけど・・・お前もだろう」

 

「ああ、そうだ」

 

「それだけか・・・」

 

「あ、いや」

 

「それで何で貴方がここにいるの?」

 

「歩いていたら、騒ぐ声が聞こえて何かと思って来ただけだよ」

 

「そう」

 

「お邪魔だったみたいだし俺は帰るよ」

 

「ちょっと待て!?」

と北郷が止めた

 

「何だ?」

 

「お前、仮面ライダーになれるって聞いているが本当なのか!」

 

「・・・・・・本当だがそれがどうした?」

 

「何でお前がそんな持っているんだ」

 

「此処に来る時、ある人からもらったんだ。あと拾ったもある」

 

「ひ、拾ったって・・・」

 

「あと俺以外の人が使うことはできないから、使うのはやめとけよ、北郷一刀」

 

「!?・・・なぜ俺の名前を知っている!?」

 

「これを貰った人から教えてもらったよ。そいつと敵対しろってね」

 

「な、なんだと」

 

「もう用はないな、失礼する」

 

俺はその場から離れた

 

 

 

 

 

 

said 北郷

 

「何なんだ、アイツ」

 

「一刀、さっきの人本当に強いの?全然そんな感じしなかったけど・・・」

 

「変身してないから、まだ分からないよ」

 

「そう」

 

「あの、孫策さん」

 

「ああ、ごめんなさい。ちょっと失礼させてもらうわよ」

 

俺たちは劉備の天幕に入って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

said 翼

 

「北郷一刀か・・・」

翼は一刀のことについて考えていた

 

「見た感じあまり強く無さそうだな・・・」

 

「兄ちゃん」

と季衣が来た

 

「こんな所にいたの?」

 

「どうしたんだ?」

 

「華琳さまが話があるから兄ちゃんを探して来いと言われて探していたんだよ」

 

「そうか、じゃあ行くか」

 

「うん」

 

俺は華琳のいる陣に向かった


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