said 北郷
俺の名前は北郷一刀。俺が寝ている間に三国志の時代に来た学生だ。そこで俺は雪蓮(孫策)と出会った。天の知識の与えること、孫家に天の御遣いの血を引く天の子を授けてほしいと言われ一緒に行動することになった。さまざまなことがあったが俺は頑張っている。そしてある時、魏にも天の御使いが舞い降りたという事を耳にした。何でも仮面ライダーになっていると聞いた時、俺は驚いた。いったいどんな人物が分からないが、会ってみたいと思った。けど今は、孫呉の独立に向けて考えよう
「・・・一刀」
「へっ!?」
「なにが、へっ、よ。・・・・・・最近、影が薄いわよ?」
「あ、ごめん。・・・・・ちょっと考え事をしてて」
「ほお。その考え事とやらを拝聴したいな」
「・・・・・・この戦い、どっちが勝ったとしても、戦乱の時代になる・・・・・ってのは良く分かるんだ。連合が勝てば、後漢王朝は必要なしと判断されるし、負けても、後漢王朝が継続するはず無い。つまり国の要が無くなるってのは確定する。そんな中で、どうやって独立に向けて動くのかって、ずっと考えてたんだ」
「うむ。・・・・・・で、出した答えは?」
「この戦いに参加している諸侯。していない諸侯もこの戦いに目を注がれている。だから今が、独立に向けて仕込みをするのは絶好の機会じゃないかなって」
「・・・・・・・うむ。良い答えだな」
「お?じゃあ・・・・・・」
「ああ。既に動いているさ。・・・・・・蓮華様と黄蓋殿の二人が居ないのに気付かないか?」
「・・・・・・あ。そういえば」
「お二方には建業に行ってもらっているんですよ♪」
「建業って?」
「私たちの本拠地だったとこよ」
「本拠地だったってことは・・・・・・孫家に関係のある人間が多いってことだよね?・・・・・・何考えているの?」
「わかるでしょう?」
「・・・・・・ん。分かる。となると・・・・・・この演劇では端役と決め込むつもりなのか」
「そうしたいけど出来ないのよねぇ。袁術ちゃんに二心を疑われないようにしなくちゃだし・・・・・・・」
「それだけでは無いぞ、雪蓮。我らはこの戦いで知勇兼備の軍隊であるという風評を得ねばならん」
「しかも兵力の損失を最小限に抑えて、ですね」
「うわ・・・・・・それって凄く難しいんじゃないの?」
「難しくはあるが、やらねばならん」
「ま、今回は新人や若者たちの修練の場ってことでいきましょうか」
「新人かぁ・・・・・」
「そうだ。お前を筆頭にな」
「うぇ!?俺ぇ!?」
「そっ。一刀に明命、思春や穏。・・・・・・まぁ人数が人数だから、私と冥琳も出張るけどね」
「うへぇ・・・・・・」
「幾たびかの戦いをくぐり抜けてきているとはいえ、戦場では経験が物を言う・・・・・・・しっかり励め」
「槍働きをしろとは言わないからさ・・・・・・・ま、男としての気概は示して欲しいかな?」
「頑張る・・・・・・よ」
「頑張ってね、新人さん♪」
「ああ・・・・・・・・」
「どうしたのよ?」
「ちょっと魏のいる天の御使いについて考えていたんだ」
「曹操の?」
「ああ」
「たしかー。仮面何とかいう姿になっているという」
「穏。仮面ライダーだよ」
「そうでしたね」
「その仮面ライダーと言うのは知っているのか」
「ああ・・・知っている」
ちなみに一刀はオーズまで知っているが、フォーゼとウィザードは知らない
「どんな奴なのだ」
「人々を守る正義の味方だよ」
「正義の味方か・・・」
「それで強いの?」
「雪蓮」
「いいじゃない。興味あるし」
「強さで言えば、雪蓮と互角かそれ以上だよ」
「そうなんだ。戦ってみたいわね」
「はあ・・・」
「(それにしても、いったい誰なんだろ?)」
said 翼
「ハックシュン!」
それから数日が過ぎ、俺たちは軍を率いて、一路、街道を進んでいた。行先は都ではなく
「んー。集合場所まで結構あるなぁ・・・・・・」
「これでも近い方よ。西方の馬騰などは、この何倍もの距離を、私たちよりはるかに迅く駆け抜けるというわ」
「西方の人達は騎馬の民だからだろ・・・・・生まれてすぐに馬に乗る人達と一緒にされても困るよ」
「相変わらず、変なところにだけは詳しいのね」
「それはどうも(はあー暇だ。それに誰か噂している)」
「だらしないよ、兄ちゃん」
「そうですよ、兄様」
「・・・・・・っていうか流琉。この間から思ってたんだけど」
「何ですか?」
「なんで兄様なの?」
「え?季衣のお兄様なら、私の兄様でもいいかなぁ・・・・・と」
「そりゃ、季衣の兄貴分と名乗った俺も俺だけど・・・・・・」
「・・・・・・ダメ、ですか?」
「・・・好きに呼べばいいよ」
「はい!兄様」
「(悪い気がしないから良いか)あと一つ?」
「はい?」
「何で俺の後ろに乗っているの?」
流琉は俺の運転するバイクの後ろにいる。ちなみにバイクはいつもディケイドが乗っているバイクだか、今は電王が乗っていたバイクになっている
「ええと、季衣から兄様の背中が温かいから乗ってみたらと言われて」
「・・・・・・そうなんだ」
「だめですか?」
「大丈夫だよ。それでどう?」
「はい・・・すごく温かいですし、なんか安心してきます」
「流琉ばかりずるい」
「ずるいって、季衣が言ったんだろう」
「そうだけど・・・」
「帰りに乗らせるから」
「本当!?兄ちゃん!」
「ああ」
「じゃあ、約束だよ」
「分かった」
「・・・・・・・・・・・」
「あの華琳。なんか怖いんだけど」
「別に気のせいよ」
「(気のせいじゃないのは俺だけか・・・)」
と思っていると
「華琳さま!袁紹の陣地が見えました!他の旗も多く見えます!」
と荀彧が来た
「(ようやくか)」
「曹操さま!ようこそいらっしゃいました!」
と顔良も来た
「顔良か。久しいわね。文醜は元気?」
「はい。元気すぎるくらいですよ」
「結構な事だわ。・・・・・・・で、私たちはどこに陣を張れば良いかしら?案内してちょうだい」
「了解です。それから曹操さま、麗羽さまがすぐに軍議を開くとのことですので、本陣までおいで頂けますか?」
「わかったわ。凪、沙和、真桜。顔良の指示に従って陣を構築しておきなさい。それから桂花は、どこの諸侯が来ているのかを早急に調べておいて」
「御意」
「わかったのー!」
「私は麗羽の所に行ってくるわ。春蘭、秋蘭、それから翼は私に付いてきなさい」
「はっ!」
「了解です」
「わかった」
と俺たちは袁紹の所に行った
「おーっほっほっほ!おーっほっほっほ!」
「何だ!?今のは!」
「・・・・・・久しぶりに聞いたわね。その耳障りな笑い声・・・・・・・麗羽」
「華琳さん、よく来てくださいましたわ」
「・・・・・・・・」
「さーて。これで主要な諸侯は揃ったようですわね。華琳さんがびりっけつですわよ、びりっけつ」
「(なんて事言って!)」
「・・・はいはい」
「(え?スルーした。春蘭は・・・・・っ!)」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「(こっちもかい)」
「それでは軍議を始めますわ。知らない顔も多いでしょうから、まずそちらから名乗っていただけますこと?ああ、華琳さんはびりっけつですから、一番最後で結構ですわよ。おーっほっほっほ!」
「誰なんだよ?あの人」
「あれは袁紹。この集まりの主催者だ」
「あれが・・・・・」
「三公を輩出した名家の出身で、自身も司隷校尉だ。恐らく、ここに揃った一同の中では一番地位が高いはずだぞ」
「それって華琳の西園八校尉よりも・・・・・・」
「悔しいが向こうの方が上だな」
「そうなんだ」
「そこ。何をくっちゃべってますの!」
「すいません(アイツが今回の・・・・・・・・・)」
「・・・・・幽州の公孫賛だ。よろしく頼む」
「平原郡からきた劉備です。こちらはわたしの軍師の諸葛亮」
「よろしくおねがいします」
「(おい待て。女の子とは予想ついていたが、三顧の礼の前に何でいるんだよ・・・・・・・・まあ、いいか)」
「涼州の馬超だ。今日は馬騰の名代としてここに参加することになった」
「(またかよ。驚かないぞ、おれは)」
「あら、馬騰さんはいらっしゃいませんの?」
「最近、西方の五胡の動きが活発でね。袁紹殿にはくれぐれもよろしくと言付かってるよ」
「あらあら。あちらの野蛮な連中を相手にしていてはなかなか落ち着く暇がありませんわねぇ・・・・」
「・・・・・・・ああ。すまないが、よろしく頼む」
「袁術じゃ。河南を治めておる。まあ、皆知っておろうがの! ほっほっほ!」
「(しらねーよ)」
「私は美羽様の補佐をさせていただきます、張勲と申します。こちらは客将の孫策さんの軍師周瑜さん」
「(北郷は・・・いないか)」
「次、びりけっつの華琳さん、お願いしましわ」
「・・・・・典軍校尉の曹操よ。こちらが我が軍の夏候惇、夏侯淵・・・・・それから、紅」
「あーら。その貧相なのが、天からの御使いとかいう輩ですの?どこの下男かと思いましたわ」
「悪かったね(というか、皆のリアクションみたがどんだけ広めたんだよ)」
「さて、それでは・・・・・最後にこのわたくし、袁本初ですわね!」
「それは皆知っているから、いいのではなくて?」
「だな。有名人だから、みんな知ってるだろう」
「そ、それはそうですけど・・・・・・・っ!」
「軍議を円滑に進めるための名乗りだろう?なら、いらないんじゃないか?」
「うぅ・・・・・三日三晩考えた名乗りですのに・・・・・まあ仕方ありませんわね」
「(そんな時間があったら別のことに使え・・・とりあえずここにいる人たちを写真で撮ろう。気付かれないように)」
と思いながら、カメラのシャッターを押した
「では、軍議を始めさせていただきますわ!進行はこのわたくし!このわ・た・く・し、袁本初が行わせていただきますわ!おーっほっほっほ!」
「ちょっと待ってください!」
「何ですの?下男さん」
「・・・・・・袁紹さんに聞きたいことがあります」
「わたくしに・・・」
「あなたは洛陽がどのような状態か知っていますか?」
「何かと思えば、もちろんですわ」
「教えてください」
「そうですわね、ひどい有様でしたわ」
「他には・・・」
「それだけですが・・・」
「え?他には」
「間者からの知らせですから間違いありませんですわよ・・・・・・おーっほっほっほ!」
「・・・ありがとうございます」
それから軍議が始まった。諸侯の皆は董卓のことは知らないようだ。そのまま軍議は進み、解散した
「(ふざけんな!?何にも知らないじゃないか。袁紹は・・・こんな奴の自分勝手なせいでこんなことに・・・)」
翼はこらえきれない怒りが湧いてきた
「(くそ!やりきれないな・・・でも参加する以上、なんとか救える方法を考えよう)」