真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

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俺、参上!

「すっかり暗くなったなー」

月達と別れ、洛陽を出たのは夕方だったため陳留に着いた時にはすっかり暗くなっていた

 

「この時間は明かりは少ないなー」

と街を見て思った

 

「さて、城に行くか」

俺は城に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく歩くと

 

「・・・あれ?」

人だかりが出来ていた

 

「どうしたんだろう?」

と近ずくと

 

「おら!動くな!この子がどうなってもいいのか!?」

 

「母さんーっ!」

 

「ああ!・・・誰か、誰か娘を助けてください!」

 

「・・・私の娘の」

 

「お願いします。助けてください」

 

「し、しかし」

どうやら人質を盾に立てこもっているらしい。見るからに悪党は5人、人質は小さな女の子が3人がいる

 

「街の治安を守るのは貴方たちでしょ!?」

 

「人質がいて無暗に近ずくことが出来ないです」

 

「おい!楽進将軍達はまだですか?」

と兵の一人が聞いた

 

「呼びに行っていますが、まだです」

 

「くそ!」

 

「ははは、さあ道を開けろ!?」

 

その様子を見ていた翼は

 

「アイツらに少し痛い目に合わせてやる!」

俺は気づかれないように裏に回った

 

 

 

「こわいよ」

 

「動くな!死にたいのか!」

 

「うるさい。すぐに助けてくれるもん」

 

「ふん!・・・あいつらは人質が居る限り手出だし出来ないだな」

 

「そうだ・・・せいぜい大人しくしてるんだな」

 

「お前らなんか御使いのお兄ちゃんが来たらすぐに倒してくれるもん」

 

「ああ、知らないのか!アイツは休暇で今はこの街にはいないだぞ」

 

「え!?」

そのことを聞き、驚いた表情をした

 

「そうそう!お前らは大人しくしてるんだな」

 

「そうだぜ」

 

「へへっ」

と悪党は笑うが

 

「絶対来るもん!?」

と人質Aの娘が言った

 

「何だと!?」

 

「そうだよ!」

ともう一人の人質Bの娘も言った

 

「来てお前らなんかすぐ倒すもん」

そして人質Cの娘も言った

 

「うるせ!?」

と一人の悪党が人質の一人を殴ろうと手を上げる

 

「ひっ!?」

恐怖で目を瞑る

 

「やめて!」

人質の母親が叫ぶ。殴ろうと手を下す・・・・・・・・・・・・が

 

ガシ

 

「!?」

何者かに掴まれた

 

「誰だ!?」

と振り向くと

 

「なっ!?・・・貴様は!?」

姿を見て驚いた

 

「よう!・・・来たぜ!」

翼だった

 

「御使い様!?」

 

「隊長!?」

 

「御使いのお兄ちゃん」

翼の登場に皆、驚いた

 

「き、貴様!・・・なぜ居る!?」

 

「そんなことはどうでも良い!お前ら覚悟は良いか!」

 

「くっ!?」

 

「はん。こっちには人質が居るんだ。こいつらがどうなっても良いのか!?」

と人質に刃物を突きつける

 

「心配するな!すぐ助けるから安心して」

 

「うん」

 

「「はい」」

 

「それが出来るのか!?」

と腕掴まれていた悪党が蹴って来た

 

「よっと」

と俺は簡単に避け、距離をとった

 

「くそ!?」

俺は洛陽で手に入れた。デンオウベルトを取り出し腰に巻き赤いボタンを押した

 

「な、何だこの音は」

 

「変身!」

パスをベルトの中心を通り過ぎらせるようにする

 

「ソードフォーム」

ベルトからまた別の音声がなり、その音声と共に姿は変わり、仮面ライダー電王ソードフォームと変化した

 

「(イマジンはついていないけど、これだけはやっておこう)」

と俺は心の中で思い

 

「俺、参上!」

翼はポーズをとる

 

「な、何だその姿は!初めて見るぞ」

 

「新しい仮面ライダーだ」

 

「隊長の新しい力だ!」

と兵と野次馬が騒ぐ

 

「お前ら覚悟は良いか!?」

 

「ひ、怯むな!相手は一人だ」

 

「おらーーー」

と一人の悪党が切りかかってくるが

 

ガシ

 

翼は簡単に止めた

 

「何!?」

 

「俺の相手は100年早ぇんだよっ!」

俺は腹を思いっきり蹴った

 

「がはっ」

呼吸困難になるほどの衝撃に

 

「ぐふっ・・・ゴホッ、ゴホッ」

手で口を覆いながら咳き込み、その場に崩れた

 

「まずは一人」

 

「くそ!」

ともう一人の悪党が来るが

 

「当たるかよ」

と簡単避けた

 

「なっ」

 

「(こんな奴らにあまり使いたくないが、やるか!)」

俺は青いボタンを押し、ライダーパスをベルトに通過させた

 

「ロッドフォーム」

と声と共にソードフォームからロッドフォームに変わった

 

「姿が変わった!?」

 

「お前、僕に釣られてみる?」

と敵に言った

 

「ふざけるなーー」

と切りかかってくるが

 

「それ」

翼はデンガッシャーをロッドモードにして攻撃を受け止めた

 

「何!?」

 

「まったく大したことはないな」

と言いながら、腕をつかみ、初めに倒した悪党に向かって投げた

 

「ぐわっ!?」

そのままぶつかってしまった

 

「なな、何なんだこいつ」

 

「ア、兄貴」

 

「くそ、デク行け」

と大きい巨体の子分が行く

 

「覚悟しろ」

 

「まったく懲りないな」

と今度は黄色いボタンを押し、ライダーパスをベルトに通過させた

 

「アックスフォーム」

声と共にロッドフォームからアックスフォームに変わった

 

「また変わった!?」

 

「俺の強さにお前が泣いた!涙はこれで拭いときぃ!」

どこにあったのか分からない大量の懐紙がばら撒かれる

 

「な、何だこれ」

 

「構うもんか!やれ」

 

「おらーーー」

と大きい子分が大きな剣で攻撃するが

 

バッキン

 

4フォーム中で高い防御力のため、全然効いておらず、逆に武器の方が壊れてしまった

 

「なっ!?」

 

「どうだ。俺の強さは泣けるでぇ!」

 

「・・・あああ」

と後ずさりするが

 

「まてぇ!」

と後ろに回り

 

「どすこい!」

大きい子分の背中に突っ張りした

 

「うわわわわ」

あまりの強さに体は浮き

 

「うわわわ!こっちに来るな!」

と二人の悪党の居る方に飛んでいき、そのまま二人の上に落ちた

 

「で、デク・・・チビ!今度はお前が行け」

 

「む、無理です」

 

「いいから早く」

 

「うるさいな」

俺は紫ボタンを押し、ライダーパスをベルトに通過させた

 

「ガンフォーム」

声と共にアックスフォームからガンフォームに変わった。そしてはその場で踊りだす

 

「な、何をなっているんだ」

 

その光景に皆、驚いていた。踊りが終わると同時に

「お前達・・・・・・・倒すけどいいよね?・・・・・・答えは聞いてない!」

 

デンガッシャーをガンモードに変え

 

バン、バン

 

二人の持つ刃物に向かって撃った

 

ガッチン、ガッチン

 

刃物に当たり、壊れた

 

「な!?武器が」

 

「そんな」

悪党は信じられない表情をした。そんなことはお構いなしに、翼は小さい子分に向かった撃った

 

バンバンバンバン

 

頭に当てないように両腕、両足に命中した

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ」

小さい子分はあまりにも痛さに悲鳴を上げた

 

「ち、チビ」

 

「後は、お前だけだ」

 

「くそ・・・くそ・・・くそ!?」

リーダーらしい人は人質を離し、俺に向かって攻撃してきた

 

「よっと」

が簡単に避けた

 

「最後はこれで決めるか」

赤いボタンを押し、イダーパスをベルトに通過させ、ソードフォームになった

 

「俺、再び参上!」

ポーズをとる

 

「この!」

俺を殴ろうとしたが

 

ガシ

 

簡単に受け止めた

 

「何!?」

 

「覚悟はいいか!?」

 

「や、やめてくれ」

 

「うるさい!」

俺は手を離し、右手の拳を後ろに構える

 

「これは人質された子供の怒りだ」

 

ドーーン!

 

「がはっ」

腹に向かって殴った

 

「まだ行くぞ!」

俺はまた右足を後ろに構える

 

「次にこれはその親の怒りだ」

 

ドーーン!

 

「がっああ!」

腹に向かって蹴り上げた

 

「最後に!」

右手の拳をおもいっきり後ろに構える

 

「待て、助けてくれ・・・」

 

「黙れ!人質にされた子の恐怖はこんなもんじゃねんだよ!」

 

ドカーーーン!

 

「ぶはっ!?」

顔面に攻撃し、倒れている仲間の方に飛んていった

 

「今のは俺の怒りだ!本当はフルチャージしてやりたかったがそれだと殺してしまうからな・・・これくらいにしといてやる」

 

わああああああああ

 

これまで固唾を呑んで見守っていた市民の間から大きな歓声が上がった

 

「流石、御使い様!」

 

「アンタは英雄や」

 

「「「母さん」」」

人質だった子供は親に向かっていった

 

「ああ、よかった」

 

「怪我はない」

 

「大丈夫だった」

 

心配そうにしていた親に安堵の表情を浮かべた

 

「・・・ふう」

俺は息を吐き、変身を解いた

 

「「「ありがとうございます」」」

俺に向かって親が御礼を言ってきた

 

「別に良いよ」

 

「何と御礼を言ったら良いか」

 

「人質が無事でよかったです」

 

「「「ありがとう・・・御使いのお兄ちゃん」」」

 

「はは、どういたしまして」

 

「此処や!」

 

「犯人は何処なの」

 

「・・・・・・」

と聞きなれる声がした

 

「おい!」

俺が声をかけると

 

「「「隊長!?」」」

と凪、沙和、真桜が俺に気付いた

 

「ただいま」

 

「隊長!いつ帰ってきたん」

 

「ついさっき」

 

「そうなのですか?」

 

「それで隊長が・・・」

 

「ああ」

3人は兵に呼ばれて駆け付けたようだが、俺が解決したことに気付いた

 

「すみません・・・隊長」

凪が謝ってきた

 

「別に良いよ」

 

「そうやで、凪」

 

「そうなのー」

 

「・・・お前ら」

 

「怒るのは後、後始末しよう」

 

「はっ」

 

「はいなの」

 

「わかったでー」

4人で悪党を連れて行った

 

 

 

 

 

 

 

 

連れ終わり、城に着いた

 

「ひさしぶりの城だ」

 

「懐かしいですか?」

凪が聞いてきた

 

「ああ、2週間ぶりだしなー」

とそこに

 

「兄ちゃーーーん」

と元気な声が聞こえた

 

「季衣!」

ジャンプ一発、胸に飛び込んできた小さな身体を受け止める

 

「(懐かしいなーこの衝撃も)」

 

「おかえり兄ちゃん」

 

「ただいま」

 

ナデナデ

 

「えへへ」

 

「・・・・・・」

無言で近づいてくる荀彧

 

「ああ・・・ただいま」

 

「・・・・・・・ふん」

 

あいかわらずの反応

 

「・・・・・・・・・・おかえり」

とボソと言ったが翼には聞こえなかった

 

「あら、帰ったの」

次に来たのは、華琳と春蘭と秋蘭

 

「今、帰ったことだよ」

 

「案外、早かったな」

 

「お帰り、翼」

 

「ただいま」

 

久々に皆に会えた。休日の話をしようとしたが、明日、報告会があるらしくそこで話すように言われた。皆と別れ、そのまま自分の部屋に戻った


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