真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

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御礼

あの悲鳴が聞こえてから数時間後・・・今現在、俺は宮殿の中に居る。

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

中には董卓、賈詡、張遼、華雄、呂布、陳宮が居る

 

「終わったんだ」

 

「ええ」

 

「あの、ありがとうございました」

と董卓が御礼を言って来た

 

「別に良いですよ」

 

「感謝するわ」

 

「ありがとうな」

 

「・・・・・・コクッ」

 

「感謝する」

 

「一応、礼は言ってやるのです」

と賈詡、張遼、呂布、華雄、陳宮が言って来た

 

「では、俺はこれで・・・」

と出ようとしたが

 

「待ってください!」

 

「何ですか?」

 

「もう帰られるのですか?」

 

「そうですが・・・」

 

「悪いけどそれはできないわ」

 

「??」

 

翼は頭に?を浮かべた

 

「貴方には借りがあるの!それを返さずに貴方を帰すことは出来ないわ!」

賈詡が言ってきた

 

「別にいいですよ」

 

「貴方は良くても、こっちは良くないのよ!」

 

「・・・・・・」

俺はため息はついた

 

「(だめだな、これは)」

と思った

 

「それで、御礼するって言っているけど、何するの?」

 

「その前に聞きたいことがあるわ」

 

「聞きたいこと?」

 

「ええ」

賈詡が言って来た

 

「貴方なんでここに来たの?」

 

「どういう事だ?」

と華雄が聞いてきた

 

「あんな華雄。こいつが誰だかわかるか?」

 

「わかるに決まっている。こいつは曹操の所に居る天の御使いで・・・あ!?」

 

「気づいたわね」

 

「??」

呂布はまだわからない表情をしていた

 

「恋殿。アイツは音々たちを助けくれた恩人ですが、元々は月の敵なのです」

 

「敵?」

 

「そうなのです。何の目的でこの洛陽に来たのですか?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それは」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

翼は答えず、黙ったいる。そして妙な沈黙が包み込む

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

翼が口を開ける

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・休暇で来た」

 

と言った瞬間、全員こけた

 

「何こけているの?」

 

「あれだけの沈黙の後に出た言葉が大したことないことに驚いたのよ!」

 

「そうやで」

 

「変な間を開けるななのです」

 

「・・・なんかごめん」

翼は謝った

 

「・・・でアンタは休暇でここに来たの?」

 

「そうだよ。だから今は敵じゃないよ」

 

「・・・そう」

 

「てか、なんで此処に来たの?」

 

「都の様子を見たかったからかな」

 

「そうなんや」

 

「それでまだここに居るの?」

 

「まあ、そうかな?」

 

「なら、しばらくは此処に居なさい」

 

「え?」

 

「言ったでしょう。あんたには今回のことで借りがあるの。それなりのお持て成しをするわ」

 

「いいの?」

 

「ええ」

 

「お願いします」

 

「じゃあ、言葉に甘えて・・・」

 

「ありがとうございます」

 

「今日は宴会やな」

 

「・・・・・・」

 

皆、楽しそうにしていた

 

「(なんか久しぶりに楽しめそうな気分だな)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楽しかった・・・」

宴会が終わり、俺は城壁の上にいる

 

「きれいだなー」

星を見ていると

 

「此処に居たか」

声がした方に視線を向けると

 

「あれ張遼さん」

 

「霞や」

 

「え!いやそれ真名でしょ?いいの?」

真名を預けた張遼さんにあたふたと確かめてみる

 

「かまへんかまへん。アンタには借りがあるや。御礼と思ってウチの真名預けたる」

 

「わ、分かった」

 

と霞は酒を取り出すと、また飲み始めた

 

「良く飲みますね」

 

「ウチにとっては大したことあらへん」

 

「そ、そう(宴会と合わせて一升以上は飲んでいるのに)」

と翼は心の中で思った

 

「・・・紅だっけ?」

 

「翼で良いよ」

 

「そうか。なら翼、一つ質問がある。答えてくれるか?」

 

「・・・いいよ」

 

「何で洛陽に来たん」

 

「え?」

 

「休暇で来たんならほかに行くこと所がある。何で洛陽にしたの?」

 

「・・・・・・・きっかけで言えば、霞の言った言葉かな」

 

「・・・え?」

 

「華琳じゃなくて曹操の所に来た時、霞が言ってたじゃない『アイツが外に出るわけないやろ。クソ十常寺どもの牽制で忙しいんやから』と」

 

「まさかそんなことで・・・」

 

「きっかけで言えばそれだけど、最大の理由は都を見たかったからかな」

 

「あははははは」

 

「な、何!急に笑い出して」

 

「いや、相当の理由で洛陽に来たんと思っていたんやけど、あんま大したことなかったなー」

 

「・・・・・・・」

何かバカにされている気分になった

 

「けど、ありがとうな」

と霞が俺の右腕に抱き着いてきた

 

「し、霞!?」

 

「あん時の、うちら何も出来へん状態だったんけど、翼のおかげで助かったんや。・・・・・・ほんまにありがとうな」

と笑顔で言って来た

 

「・・・・・・・・・」

 

「そんなに見ないどいて、恥ずかしいで」

 

「ごめん・・・・・・・でも笑顔の方がすごくかわいいよ」

 

「な!何!言うんや!?」

 

「ごめんごめん」

 

「でも、うれしかったで」

 

「そうか・・・・・・・・・所でいつまで俺の腕に抱きついているの?」

 

「別にええやないか。ずっとこのままで居たいんや」

 

「はあー。お好きにどうぞ」

 

「ありがとう」

 

そのまま二人は寝てしまった


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