真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

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十常侍の最後

said 翼

 

「(さて、そろそろクライマックスだな)」

 

「おい、お前!?」

 

「はい!何でしょうが?段珪様」

 

「お前またその仮面を付けているのか。それに見張りをしていろと言ったはずだが・・・」

 

「申し訳ありません。董卓の部下が暴れてしまったので・・・」

 

「何!?」

 

「でも、大丈夫です。もう押さえましたから」

 

「・・・そうか」

 

「それを報告しに来たのか・・・」

 

「・・・はい。そうです。張譲様」

 

「それで、どうする?張譲」

 

「・・・心配ないだろう。趙忠」

 

「そうだな」

 

「おい」

 

「何でしょう?段珪様」

 

「良く抑えることが出来たな・・・」

 

「私にかかれば大したことが無いです」

 

「ほう、お主が抑えたのか・・・」

 

「はい。他に者も頑張りました」

 

「そうか。アイツらに褒美を与えねばな・・・お主」

 

「はっ」

 

「後で褒美を与えると伝えておけ」

 

「御意」

 

「それと・・・」

 

「ほかにあるのですか?」

 

「お前には特別な褒美をやる」

 

「え?」

 

「話を聞いているとほとんどお前の手柄らしいからな。何でもほしいもの言うが良い」

 

「よろしいのですか?」

 

「ああ」

 

「皆も異議は無いな」

と張譲が言うと十常侍全員が頷いた

 

「ありがとうございます」

 

「それで何が欲しい」

 

「そうですね。段珪様」

 

「何だ?」

 

「ちょっと来てくれませんか・・・」

 

「何故じゃ?」

 

「ちょっと言いにくいので・・・」

 

「そうか」

 

と段珪が近づいて来た

 

「それで何が欲しい?」

 

「それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・命」

 

「え?」

 

「十常侍全員の命だよ!?段珪!!」

俺は段珪のアゴを蹴りあげた

 

「ぶはっ!!」

 

段珪は後ろに吹っ飛んだ

 

「!?」

他の十常侍も突然のことに驚いた

 

「き、貴様。何を・・・」

 

「ああ、気分悪かった。お前たちを『様』呼ばわりして・・・」

 

「な!?」

 

「段珪!どうなっている?こいつはお前の兵ではないのか!」

 

「バカだな。張譲」

 

「何!?」

 

「俺はこいつの兵ではない」

 

「何だと!」

 

「貴様!裏切るのか」

 

「何とでも言え。覚悟しろ」

 

「ふふふふふ」

 

「何がおかしい。張譲」

 

「可笑しいに決まっているだろう。お前一人で我らを倒すのか」

 

「・・・・・・・」

 

「そうだぞ。他にも兵は居る。そいつらも呼んで貴様を殺す」

 

「・・・・・・・」

 

「ついでに教えてやる。この宮殿には秘密の抜け道がある。そこから逃げることが出来る。貴様一人では我らは死なない。まあ今死ぬ貴様には関係ないな・・・ハハハハハハ」

張譲の笑いにつれて他の十常侍も笑い出した

 

「・・・・・・・・・・」

 

「ハハハ・・・どうした?恐怖で何も言えないか」

 

「笑っているのも今の内だぞ!」

 

「何?」

と扉が開かれた。兵が入って来て、十常侍を囲んだ

 

「な、何だこれは」

 

突然のことに全員動揺していた。すると

 

「残念だったわね」

 

「き、貴様は賈詡」

 

「え?」

翼は後ろを振り向くと賈詡が居た

 

「何でここに居る。それにこの兵は・・・」

 

「今話している暇はないわよ」

 

「お、おう」

 

「おのれ!こうなったら・・・」

一人の十常侍が逃げようとした

 

「無駄だよ」

 

「え?」

 

「此処から出る扉には張遼と華雄と呂布が居る」

 

「何!?」

 

「ついでに言うと他の兵もその3人に倒されているよ」

 

「そ、そんな」

 

「(この姿であれを言うのは変だけどあえて言う)お前たちは自分勝手なことのためにどれだけの人が泣いたと思っている!」

翼は十常侍に視線を向ける

 

「さぁ、お前・・・いやお前達の罪をかぞえろ!」

 

「何それ?」

 

「気にするな・・・・・・・・・・・さて、やるか」

 

「待ちなさい!」

 

「ん?」

 

「こいつらはボク達で始末するわ」

 

「え?」

 

「そうやで。紅」

 

扉から張遼と華雄と呂布が入ってきた

 

「・・・張遼」

 

「後はうちらにまかしー」

 

「お前は十分やってくれた」

 

「・・・・・・・・コクッ」

 

張遼と華雄と呂布が言ってきた

 

「・・・・・・・・わかった。任せるよ」

 

「ありがとう」

 

「でもその前に一つやりたいことがあるから良い」

 

「何するの?」

 

「すぐ終わります」

と俺は張譲近づいた

 

「何だ!何をする気だ!」

 

「こうするんだよ!張譲!!」

俺は張譲のアゴを思い切り蹴った

 

ガツ!!

 

張譲は吹っ飛び、そして

 

ズチーーーン

 

柱に頭からぶつかった

 

「すっきりした」

 

「・・・・・・・・」

俺がやったことに皆、唖然としていた

 

「(すごい蹴りだな。いつも思うけど俺何でこんなに蹴りが強いんだろう?)」

と翼は思った

 

「さてと、もう良いです。俺は外に出ています」

 

「え、ええ。わかったわ」

 

俺は外に出た。そしてすぐ後に中から悲鳴が聞こえてきた


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