真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

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魏王と会話

僕は今は、曹操の治めている陳留に居る。此処に来るまで曹操と話をしていた。話によると太平要術の書の本が盗まれたらしく、盗んだ賊を探すために来たのだという。僕はさっき会った3人の男のことだと思い曹操に話した。そして話しているうちに陳留に付いた

 

「ここが陳留か、すごい街だな」

 

「当り前よ、私が収めている街なのだから」

と言ってきた

 

「(本当に古代の中国の街だな・・・ここは三国志の世界なのか?でも何で女の子なんだろう、一種のパラレルワールドなのかな?)」

と考えていると

 

「着いたわよ」

と目の前に大きな城が見えていた

 

「君の城なの?」

 

「ええ、そうよ」

 

「なんで連れて来たの」

 

「さっき言ったでしょ。聞きたいことあるって、部屋に案内するから荷物を置いて来なさい」

 

「わかった」

と言い僕はバイクを置いた

 

「誰か」

と言い一人の兵士が来た

 

「はっ」

 

「彼を部屋に連れて行ってあげて。荷物を置かせたら、玉座の間に連れてくるように」

 

「御意」

 

「早く来るように」

と言い僕から離れていった

 

「さあ、こちらにどうぞ」

と僕を案内した

 

 

 

 

 

 

僕は案内された部屋に着き、荷物置いていた

 

「立派な部屋だな、何の話をするのだろう?」

と考えながら荷物を置き終わり、玉座の間に案内されていた。そして扉の前に立っていた

 

「デカい扉だな、王の部屋だからあたりまえか!」

 

「お入りください」

と言われ、入っていった

 

 

「すげー」

凄く広くて綺麗な光景が僕の目に入ってきた。そして奥の椅子に座っている曹操の姿が見えた

 

「来たわね」

 

「遅くなりました」

 

「別にいいわ、まだ揃っていないし」

と言うと奥の扉から夏候惇と夏侯淵が入ってきた

 

「(大丈夫なのか、あの人)」

と心配しいると

 

「春蘭大丈夫なの?」

 

「大丈夫です!これくらい何ともありません!」

と言った

 

「(すごいな、あの人)」

と心の中で思っていた

 

「そう、わかったわ」

と言い僕に体を向けてきた

 

「貴方、さっき天の御使いと同じ所から来たと言っていたけど、本当なの?」

 

「本当かどうかわからないけど、この大陸の人間ではないことは確かだよ」

 

「どういうこと?」

 

「此処が三国志の世界だと言うなら俺は未来から来たということだよ」

 

「さんごくし?みらい?」

 

「簡単にいうと」

と僕はあくまで推測であろう事を話した。自分が未来から来た人間だと言うことを…。

 

「というわけなの」

 

「秋蘭、理解できた?」

 

「ある程度は、しかしにわかには信じがたい話ですな」

 

「ま、僕も信じがたいと言えばそうだが、そうじゃないと辻褄が合わないからな」

 

「うーん」

 

「わかっていない人もいるけど、例えばどこか知らないところに連れて行かれて項羽と劉邦に会ってるとする、そんなバカげた状況と同じことだよ」

 

「な、なんと…」

 

「それなら翼が華琳さまの考えていた魏と言う名前を知っている説明はつくな」

 

「でも、どうやって来たの?」

 

「ある人に頼まれて、ここに送られたの、その人のことは良く知らないけど」

 

「そう・・・そういえばあなたに聞きたいことが3つあるわ」

 

「なに?」

 

「あなたの首に下げられているそれは何?」

 

「あ、これはカメラって言うんだ」

 

「かめら?」

 

「簡単に言うと、絵よりも正確に景色や人物を写すことが出来るものだよ」

 

「こんな小さな箱で!!」

 

「すごいわね!」

 

「後で撮ってあげるよ」

 

「わかった。よろしくね、2つ目は、あなたが押していた物についてよ」

 

「あれは、バイクという名前なんだ」

 

「ばいく?」

 

「馬の代わりになる物だよ」

 

「早いの?」

 

「馬と同じかそれ以上の速さで走ることが出来るよ」

 

「え!?」

信じられない顔している

 

「今度走らせるからそれで良い」

 

「いいわ。最後に一つ、春蘭と戦っていたあれはなんなの?」

 

「あれは、仮面ライダーって言うんだ」

 

「かめんらいだー?」

 

「簡単にいうと仮面の戦士だよ」

 

「仮面の戦士?」

 

「そう、さっき夏候惇と戦ったのは、仮面ライダーディケイドと言うんだ」

 

「でぃけいど?なんか言いにくいわね」

 

「たしかに」

 

「うーん」

 

「(かなり混乱しているな)」

と思っている時

 

 

「けどその仮面ライダーがすごい力を持っていることは、よくわかったし、貴方がこの大陸の者ではないこともよくわかったわ、そして貴方が天の御使いと同じ所から来たことも認めるわ」

 

「ありがとう」

 

「よろしいのですか、華琳さま」

 

「いいのよ、春蘭をあんなに簡単に倒してしまう力と、今までの話を聞くと認めるしかないわ」

 

「そうですね」

 

「申し訳ありません、華琳さま、私が不甲斐ないばかりに」

 

「気にしないわ、貴方が無事ならそれで」

 

「華琳さま///」

 

「あーやっぱり姉者はかわいいなー」

 

 

 

 

 

「(なんだ、この空気は!?)」

と翼は戸惑っていた

 

「あのー話はそれで終わりですか?終わりなら帰らせていただきますが」

 

「まだあるわ、その仮面ライダーのことだけど、あれしか変身できないの?」

 

「いや、もう一つあるけど」

 

「!?」

 

「どうしたの?」

 

「貴方いくつ仮面ライダーの力を持っているの?」

 

「今は2つしかないけど、後の2つ入れると全部で13個あるよ」

 

「な!」

「なんと!」

「なに!?」

と3人は驚いていた

 

 

「あのーどうしましたか?」

 

 

「(仮面ライダーの力がすごいのは春蘭と戦っている姿を見て、嫌と言うほど知ったけど、あれと同じ力を13個もあるなんて・・・今この男を私のものにするかどうかで、覇道へ大きな一歩となる。逆に言えば、我が覇道の前に立ち塞がる脅威になるかもしれない。絶対手に入れてやるわ)」

 

「ねぇ翼・・・私の元に来ない?」

 

「!?」

 

「な、なんですかいきなり」

 

「私は思ったの………私の覇業を達成するには貴方が必要なのだと。だからお願い! 私の覇業に力を貸して・・・・」

と僕にお願いしてきた。すると僕はこんなことを言ってしまった。

 

「僕を必要としてくれたのはうれしいけど、やめた方がいいよ」

 

「なぜ?」

 

「確かにこの力は強力だ、けどディケイドはここで言う天の国では、全てのものを破壊する存在・全ての破壊者・世界の破壊者・悪魔なんて言われていたんだ。僕が貴方の元に行けば、あなたの目指すもの、幸せを破壊してしまうかもしれない。だから僕を引き入れるのはやめた方がいいよ」

 

「関係ないわ」

 

「え!」

と僕に向かって怒鳴った

 

「関係ないわ!!貴方の力がそう言われていても、私は貴方の力が必要なの。それに破壊するのは、それだけではないわ、私の目指す覇道の前に立ち塞がるものも破壊してくれる、そうも考えられるわ」

 

「確かに、そうだけど」

 

「もう一度言うわ、私の覇業に力を貸して・・・・」

と頭を下げてきた

 

「なっ!?」

「華琳さまっ!?」

2人も驚いていた

 

「(今まで生きて来たけど、こんなにお願いされたことはないなー。それだけ僕を必要としているのか、ならとる行動は一つ)」

と心の中で決め

 

「わかった、僕で良ければ力を貸そう」

 

「ありがとう、翼、2人もそれでいいわね」

 

「当り前です」

 

「翼の力は私がよく知っています!だから文句はありません!」

と2人も賛成してくれた。

 

 

 

「(なんだろう?今まで一人で居ることが多かったけど、仲間って良いものだな・・・」

と思っていると

 

「翼、貴方の真名を教えて」

 

「真名?なにそれ」

 

「貴方、真名を知らないの」

 

「知らない」

 

「真名とは私達が持つ、本当の名前よ。これは家族や親しき人にしか呼ぶことが許されない、神聖な名前なのよ。そしてこれはその人の本質を包み込んだ名前で、家族や親しき人以外は、例え知っていても口に出してはいけない本当の名前。もし本人の許可無く真名で呼べば、問答無用で斬られたとしても文句は言えないものなのよ」

 

「(さっきまで違う名前呼んでいたのは真名だったのか!あっぶねー呼ばなくてよかった!)」

 

「わかったかしら。それで貴方の真名は?」

 

「そのことだけど、僕には真名がないんだ」

 

「は?」

と3人は驚いていた

 

「正確に言うと僕のいた世界にはそんな風習がなかったな。けどそっちの風習に合わせるなら翼が僕の真名に当たると思うよ?」

 

「ではお前は初対面の私達に、いきなり真名を呼ばせることを許していたと…………そういう事か?」

 

「そういう事になるよたぶん?」

僕は苦笑いしながら答えた

 

「なら、こちらもあなたに真名を預けないと不公平でしょうね。私の名前は曹操 字は孟徳、真名は華琳。私のことは華琳と呼ぶように」

 

「私の名前は夏侯淵 字は妙才、真名は秋蘭という。これからよろしくな」

 

「わが名は夏侯惇 字は元譲、真名は春蘭だ、さっきは負けたしまったが今度は勝つからな!」

 

「ああ、いつでも相手になるよ」

 

「それと翼」

 

「なんだ華琳?」

 

「貴方さっきから僕って呼んでいるけど、似合わないからやめてくれない」

 

「そんなに似合わない」

 

「似合わないわ」

「たしかに」

「変だぞ!」

 

「(みんなが嫌言うなら変えた方がいいな)」

 

「そんなに似合わないなら、呼称を俺に変えるよ。これで良い?」

 

「いいわ。そっちの方が貴方に似合っているわ」

「そうだな」

「変じゃないぞ!」

 

「じゃ、これからよろしくお願いします」

 

「ええ、こちらこそ」

と言いお互い握手をした


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