真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

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華陀との出会い

「ん・・・」

目を覚ますと俺は天幕の中にいた

 

「あれ?・・なんでここに寝ているんだ?」

と考えていると

 

「そうだ!俺はドラグレッダー戦ってその後、気を失ったんだ・・・」

とあの時のことを思い出していた

 

「さて、起きないと・・・」

と起き上がろうとしたが

 

「うっ!・・・」

起きることが出来なかった

 

「キツイ。やっぱりうまく動かせないかー」

と思っていると

 

「目が覚めたか?」

声のかけられた方に視線を向けると

 

「貴方は?」

赤い髪の男が立っていた

 

「俺の名は華陀、医者だ!」

 

「か・・・・・・・華陀だって?」

名前を聞いて驚いた

 

「そうだが?」

 

「(華陀って、三国志で有名な医者じゃないか。まさかこんな形で会うとは・・・でも男なんだなー)」

と思っていると

 

「大丈夫そうだな」

 

「あのー」

 

「なんだ?」

 

「何で華陀がここにいるの?」

 

「それはだな・・・・・・」

と説明をしてくれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・と言う訳なんだ」

話を聞くに、ドラグレッダーの戦った後、華琳達が俺に寄って来たらしい。そこでいくら声をかけても反応がなかったらしく、衛生兵に見せた後、かなり危険な状態だったらしく急いで帰ろうとしたらしい。そこで華陀に会い、事情を説明し、俺を診察した。そして診察をしている間、ここに待機をしているということらしい

 

「そうだったのか・・・(華琳達に迷惑をかけちゃったなー)」

と思ていると

 

「ちょっと診察するからそのままにしてくれ・・・」

と俺の体を調べ始めた

 

「どう?」

 

「だいぶ良くなっているし、これだと明日には歩いても良いだろ」

 

「そうか、ありがとう」

 

「別にいいさ。俺は医者として当然のことをしただけだ」

 

「・・・ところで、俺どの位、気を失っていたの?」

 

「2日間だ・・・」

 

「2日!?」

 

「そうだが。どうした?」

 

「いや、なんでもない」

 

「そうか・・・・・・そうだ。聞きたいことがあるんだが良いか?」

 

「何?」

 

「何で君の体はそんなにボロボロだったんだ」

 

「え?」

 

「君に何があったかは曹操から話を聞いたが、それだとこんなにならないはずなんだ・・・」

 

「わかるの?」

 

「俺は医者だ。それぐらいわかる。話てくれないか?」

 

「・・・・・・わかった。話すよ」

と言おうとした時

 

「兄ちゃーーーーーーーーーーーーん」

とものすごい勢いで季衣が入ってきた

 

「うわっ!季衣」

と俺に泣きながら抱きついてきた

 

「兄ちゃんのバカ。2日も目が覚めなかったからすごく心配したんだよ」

 

「ごめんなー。季衣」

と季衣の頭を撫でた

 

「久しぶりだなー兄ちゃんに撫でられるの・・・」

 

「そっか。ところで季衣」

 

「にゃ?」

 

「離れてくれないかなー、ちょっと話したいことがあるし・・・」

 

「はーい」

と言い俺から離れた

 

「話ってなんなの?」

と華琳達が入ってきた

 

「あ、華琳・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

と華琳はじっと俺を見つめていた

 

「?どうしたの?」

 

「何でもないわ・・・(よかった)」

 

「翼!?目が覚めたか」

 

「ああ、おかげさまで・・・」

 

「そうか」

 

「まったく、心配をかけおって・・・」

 

「ごめん、秋蘭」

 

「いいさ、翼が元気そうで・・・」

 

「そのまま、目が覚めなければよかったのにー」

 

「相変わらず、キツイことを言うな荀彧・・・」

 

「うるさい!アンタのせいで軍全体に影響が出ているのよ・・・」

 

「すいません・・・」

 

「まったく・・・・・目が覚めて良かったけど」

 

「ん?なんか言った」

 

「何でもないわよ」

 

「「隊長」」

 

「心配かけたなー」

 

「まったくやで」

 

「心配したのー」

 

「元気そうで何よりです」

 

「ありがとう」

と話していると

 

「そろそろ本題に入ってもいいか・・・」

と華陀が言って来た

 

「そうね。話してくれる」

 

「わかった。実は・・・・・・」

俺はすべて話した。あの砦のこと、オーズのこと、コンボのこと

 

「と言う訳なんだ」

 

「じゃあ、隊長はあの時、立っているのがやっとの状態だったんですか?」

 

「そうだけど・・・」

 

「それで、戦をしたり、龍と戦ったりしていたのか・・・」

 

「別に大したことじゃ・・・」

 

「ふざけないで!!」

と華琳が怒鳴った

 

「そんな状態になって戦って死にかけるなんて、どれだけ心配をかけたかわかっているの!」

 

「華琳・・・」

 

「もう少し自分を大事にしなさいよ!!」

 

「・・・はい(こんなにも心配をかけてしまったんだな俺。初めてだな、こんなに俺のことを心配して怒ってくれるなんて)」

と思っていると

 

「とにかく、これから将になるから勝手に死にかけることは許さないから」

 

「わかりました」

 

「さて、これでおしまいね。城に帰ったら、ちゃんと診察を受けなさい。これは命令よ」

 

「はい」

と言うと凪が言って来た

 

「あの、隊長」

 

「何だ?」

 

「あの、龍はどうなったのですか?」

 

「ああ、契約をしたんだ。ドラグレッダーと」

 

「ドラグレッダー?」

 

「あの龍の名前だよ」

 

「そうですか」

 

「城に帰ったら教えてあげるよ。それに歓迎会の準備をしないといけないし」

 

「そうでしたね」

 

「そうだったのー」

 

「隊長。楽しみにしてるでー」

 

「わかったよ」

 

「兄ちゃん。ボクも参加しても良い」

 

「いいよ」

 

「やったぁーー」

 

「その前にちゃんと体調をよくしてからね」

 

「わかったよ」

 

「それじゃあ、帰るわよ」

と言い俺たちは陳留に帰った


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