真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

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龍との激闘そして契約

「やっぱり現れたか。さっきの金切り音は気のせいではなかった」

と思っていると

 

「な、何よあれ!?」

 

「赤い龍?」

 

「うちら、夢でも見てんかいなー」

 

「夢の訳ないだろ!」

 

「本物の龍なのー」

 

「おとぎ話だと思っていたけど本当にいたのか」

 

「た、確かに・・・」

 

「兄ちゃん、怖いよ」

と言っていると

 

「なに呆気とられているのよ!」

と荀彧が声を上げた

 

「なんとかしないと兵がやられるでしょ」

 

「そ、そうね」

 

「ならば私が行こう!」

と春蘭が声を上げたが

 

「だめよ」

 

「何故ですか!!華琳さま」

 

「見てわかるでしょ!春蘭の手に負えないぐらい」

 

「しかし」

 

「一刻も早くここから撤退しないと」

 

「華琳さま・・・」

 

「此処で大事な兵や将たちを失いたくないのわかって頂戴・・・」

 

「わかりました」

と皆が納得していると

 

「・・・あれ?兄ちゃん何処?」

 

「どうした?季衣」

 

「兄ちゃんの姿が見えません」

と辺りを探しても見えなかった

 

「何処に行ったでしょう」

 

「逃げたのか・・・」

 

「私たちより先に逃げるなんてね・・・」

と皆が少し怒っていると、バイクのエンジン音が聞こえた

 

「これは翼の乗っている・・・どこにいるの?」

と言っていると、

 

「行くぞーーーー」

と華琳たちの目の前を通過する

 

ディケイドに変身した翼が赤い龍に向かう

 

「な、何やっているのよ!!」

 

「早く戻ってこい!」

 

「いくらあんたでも無理よ」

 

「兄ちゃん!」

 

「「隊長ー」」

 

「翼」

と言っていると翼が言って来た

 

「心配するな、すぐ終わらせる」

と皆に言った

 

そして赤い龍の近くでライドブッカーをガンモードにし弾を撃ち、ドラグレッダーに当てる。ドラグレッダーは攻撃をくらい、怒ったようで、翼に向けて口から炎の弾を吐き出した。

 

「あぶねー」

とそれを避ける。よけると同時にまた弾を撃ってドラグレッダーに当てる。翼とドラグレッダーはそれの繰り返しで戦い続けてる

 

皆が翼と龍の戦いを見ている

 

「情けない・・・」

 

「姉者」

 

「翼が戦っているのに、何もできない私が情けない・・・」

 

「気持ちはわかるが、今は我慢してくれ」

 

「わかっているが・・・」

 

「春蘭」

 

「華琳さま」

 

「今、見守りましょう」

 

「はい・・・」

 

「桂花」

 

「はっ!」

 

「兵達はどうしてるの?」

 

「はっ。全隊、安全な場所で待機し、この戦いを見守っています」

 

「そう、分かったわ」

と言うと再び視線を翼に向けた

 

「(早く戻ってきて・・・)」

と思っている

 

 

 

翼は

 

「何とか、戦ってきたがそろそろ限界かな・・・」

と長くは戦えないことを悟った

 

「さて、決めるか」

と翼はバックルにカードを差し込んだ

 

『アタックライド』

とバックルを戻す

 

『ブラスト!』

ガンモードの先端から放たれたエネルギー弾のようなものが何発か命中し、少し怯んだ

 

その隙を見て翼は新しいカードをディケイドライバーに差し込む。

 

『ファイナルアタックライド』

バックルを戻した

 

『ディディディディケイド』

とともにディケイドの紋章が描かれた金色のカードの壁が数十枚も現れた。赤い龍の前に現れた

 

そしてキックの体勢を取り、金色の壁に突撃していく。そしてそのキックの体勢のまま、一枚の目の壁を破り、また次の壁に飛んでいく。

 

「たあっ!」

あともう少しで直撃しようとしていた、だがドラグレッダーも口から炎の弾を吐き出したが、それでも止められず、ドラグレッダーの顔に直撃し、当たったと同時にその場で小規模な爆発が起こった

 

「翼!?」

 

「兄ちゃん!?」

 

「「隊長!?」」

と声を上げていると、地面に落ちてくる。ドラグレッダーと翼の姿が見えた

 

「ぐわあ!」

と地面に落ちた衝撃でベルトが外れてしまい、変身も解かれてしまう

 

「(うっ、やばい意識が吹っ飛びそうだ)」

と思っているとドラグレッダーに落ちた

 

「何とか立たないと」

と何とか立ち上がる。しかし

 

「(やばい、意識を失いそうだ)」

オーズのコンボの影響とさっきの戦いで翼の体は、もうボロボロで、いつ意識を失ってもおかしくない状態だった

 

「(もう少しだけ持ってくれ、3分だけで良いんだ)」

と思っていると

 

グオオオオオオオオオオオオ

 

と声がして視線を前に向けると、ドラグレッダーが起き上がった。まるで翼の攻撃が効かなかったみたいに凄まじい声を上げ、周りをすごい衝撃が襲う

 

 

遠くで見ていた華琳達にもその衝撃が伝わった

 

「なんて衝撃なの!?」

 

「体が吹っ飛ばされそうだ!」

 

「皆、無事か?」

 

「何とか・・・」

 

「はい・・・」

 

「怖いです」

と皆無事だった。しかし

 

「まずいのー。あの赤い龍が隊長に向かっているのー」

 

「何!?」

と翼に向かっていた。今にも食べてしまうみたいに

 

「まずいわ。早く助けないと」

 

「しかし、今から行っても間に合いません」

 

「つばさーーーーーーーーーーーっ!」

 

 

 

 

 

「(まずい、俺に向かってきている)」

と翼も気づいていた

 

「(チャンスは一回。これに賭ける)」

とポケットからカードデッキを取り出た。そして契約のカードを取り、ドラグレッダーに向かって契約のカードを見せ、叫んだ

 

「俺と契約をしろ!」

と言うと、ドラグレッダーは動きを止め、翼をじっと見ていた

 

 

 

「何をしているの?」

 

「わかりません」

 

「しかし、契約しろと、翼は言っていましたが、どういう意味でしょうか?」

 

「わからないわ」

と再び視線を翼に向けた

 

 

 

 

翼とドラグレッダーはお互いを見続けている。そしてドラグレッダーはそのカードに吸い込まれるように、いなくなった

 

 

「(契約完了だな。よかった)」

と契約のアドベントカードにドラグレッダーの姿があった

 

 

 

 

「いなくなったわ」

 

「確かに」

 

「どういう事だ!?」

 

「兄ちゃんはあの龍に勝ったの?」

 

「たぶんそうやないの・・・」

 

「やったのー。隊長あの龍に勝ったのー」

と沙和が言ったと同時に激しい歓声が鳴り響いた

 

そして華琳達は、翼の元に向かった

 

 

 

「(終わった。ヤバい・・・もう駄目・・・だ)」

と言ったと同時に意識を失い倒れた


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