真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

16 / 74
あけましておめでとうございます

今年もよろしくおねがいします


翼、三羽鴉を部下に持つ

翼が秋蘭達の所に向かう前、先遣隊・義勇軍ほぼ全軍で東の防衛にあたっていた

 

 

「危なかった。我らが来ていなかったら今にも破られていただろう」

 

「けどやばいなー」

と思っていた時、一人の兵が来た

 

「報告です!街の外に大きな砂煙!大部隊の行軍のようです!」

 

「何やて!?」

 

「えー・・・・・・また誰か来たの?」

 

「敵か!それとも・・・・・・」

 

「お味方です!旗印は曹と夏侯!曹操様と夏侯惇様ですっ!」

と報告をした

 

「そうか、皆、援軍が来たぞ。我らは華琳様がこられるまでここを守り抜く!総員、気を抜くなよ!」

 

「応っ!!!」

と言った時

 

「皆、大丈夫か?」

と翼が来た

 

「翼!?」

 

「兄ちゃん!?」

 

「良かった。大丈夫だな・・・」

と言った時

 

「兄ちゃんのバカァアアアアア!!」

 

「季衣・・・」

 

「何で、すぐ来なかったの!?すごく心配したんだだから・・・」

と泣きながら言って来た

 

「ごめんな、戻ろうとした時、敵の援軍来て、そいつ等を倒していたんだ・・・」

 

「敵の?大丈夫なのか?翼・・・」

と秋蘭が聞いてきた

 

「問題ない!?」

と翼は言ってたが、実際はオーズのコンボを使ったせいで、立っているのが、やっとの状態。しかし、心配をかけまいと嘘をついた

 

「さあ、援軍が来るまで頑張ろ!?」

と皆に言った

 

「ああ」

「うん!」

と皆が気合を入れた

 

「よし」

と言いディケイドライバーを腰に付けて、ライドブッカーからディケイドのカードを取り出した

 

「変身」

と言いカードをバックルに入れるに差し込んだ。

 

『カメンライド』

バックルを正位置に直した

 

『ディケイド』

と俺はディケイドに変身した

 

 

「!?」

と突然のことに楽進・李典・于禁は驚いでいた

 

「何なのそれ!」

 

「説明は後、今は此処を守りぬくぞ!!」

 

「はい」

 

「貴方はいったい?」

と楽進が聞いてきた

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えおけ!」

 

「はい、わかりました」

と戦闘を開始した

 

 

 

 

 

 

 

一方、華琳達は、秋蘭達に到着を知らせるべく銅鑼を鳴らしていた―――

 

 

「鳴らせ鳴らせ!鳴らしまくれ!街の中にいる秋蘭達に、我らの到着を知らせてやるのだ!」

 

「敵数の報告入りました!敵数、およそ三千のこと!」

 

「・・・・・・部隊の展開は!」

 

「完了しています!いつでもご命令を!」

 

「さて・・・・・・中の秋蘭はちゃんと気付いてくれたかしら・・・・・・?」

 

「華琳様。街の中の砦らしき所から、矢の雨が放たれたとの報告が。砦の旗印は夏侯。秋蘭は気付いてくれたようです」

 

「流石ね。なら、こちらが率先して動くわよ!秋蘭と季衣は呼応して動いてくれるでしょう!」

 

「後々、敵の本隊と戦わなければなりません。ここは迅速に処理するべきかと」

 

「わかったわ。・・・・・・春蘭!」

 

 

華琳の命を受け、春蘭が高らかに言い放つ

 

 

「はっ!苦戦している同胞を助け、寄り集まった烏合の衆を叩き潰すぞ!総員、全力で突撃せよ!」

 

 

 

 

 

 

 

「秋蘭!季衣!翼!無事か!」

 

「危ないところだったがな・・・・・・まあ見てのとおりだ」

 

「春蘭様ー!助かりましたっ!」

 

「ありがとう!」

 

無事、本隊と合流を果たした先遣隊は黄巾党を街から追い払い、仲間との再会に喜んでいた

 

 

「三人とも無事で何よりだわ。損害は……大きかったようね」

 

「はっ。しかし彼女らのおかげで、防柵こそ破られましたが、最小限の損害で済みました。街の住人も皆無事です」

 

「・・・・・・彼らとは?」

 

そんな華琳の言葉に三人の少女が前に出る

 

 

「……我らは大梁義勇軍。黄巾党の暴乱に抵抗するために、こうして兵を挙げたのですが……」

 

 

そして、如何にも武人っぽい少女―――楽進の言葉は于禁を指さす春蘭の声で遮られた

 

 

「あー!」

 

「・・・・・・何?どうしたの、春蘭」

 

「いえ、以前に我らが街に竹カゴを売りに来ていた者と同じ人物だったのでつい・・・・・・」

 

「そうなのー。前に服屋でーーーむぐぐ」

 

 

眼鏡を掛けた派手な少女ーーー于禁の口を慌てて春蘭が塞ぐ。こんなところでバレてしまっては元も子もない!そう思った春蘭は小声であの時のことを内緒にしてくれと言い、于禁もコクコクと頷いて了承した

 

 

「どうしたんですか?春蘭様」

 

「い、いや、何でもないっ。何でも!」

 

「むぐぐー。内緒にするから、離してなのー!」

 

「なはは。ウチも沙和ーーー于禁も大梁義勇軍の一員なんよ。そっか・・・・・・あの時の姉さん、陳留の州牧様やったんやね・・・・・・」

 

 

相手の様子に、春蘭は慌てて手を離す。手を離してもらい、于禁はホッと胸をなでおろす。そんな様子を見て、独特の喋り方の少女ーーー李典は笑みを浮かべる

 

 

「・・・・・・で、その義勇軍が?」

 

「はい。黄巾の賊がまさかあれだけの規模になるとは思いもせず、こうして夏侯淵様に助けていただいている次第・・・・・・」

 

「そう。己の実力を見誤ったことはともかくとして・・・・・・街を守りたいというその心がけは大したものね」

 

「面目次第もございません」

 

「とはいえ、あなた達がいなければ、私は大切な将を失うところだったわ。秋蘭と季衣と翼を助けてくれてありがとう」

 

「はっ!」

華琳のその言葉に恭しく頭を下げる。すると季衣が華琳に声をかけた

 

「あの、華琳様。もしよかったら凪ちゃん達を華琳様の部下にしてはもらえませんか?」

 

「義勇軍が私の指揮下に入るということ?」

 

 

季衣がその言葉に頷く前に、楽進が華琳にその理由を話し始めた

 

 

「聞けば、曹操様もこの国の未来を憂いておられるとのこと。一臂の力ではありますが、その大業に是非とも我々の力もお加えいただきますよう・・・・・・」

 

「ふむ・・・・・・そちらの二人の意見は?」

 

「ウチもええよ。陳留の州牧様の話はよう聞いとるし・・・・・・そのお方が大陸を治めてくれるなら、今よりは平和になるっちゅうことやろ?」

 

「凪ちゃんと真桜ちゃんが決めたなら、私もそれでいいのー」

 

 

李典、于禁も楽進の意見に賛成し頷く。それを見て、華琳は秋蘭の方を向く

 

 

「秋蘭。彼女達の能力は・・・・・・?」

 

「は。一晩共に戦っておりましたが、皆鍛えればひとかどの将になる器かと」

 

「そう・・・・・・。季衣も真名で呼んでいるようだし・・・・・・良いでしょう。三人の名は?」

 

 

秋蘭のお墨付きを貰い、華琳に部下になる許可を与えられた三人は元気よく名を名乗った

 

 

「楽進と申します。真名は凪・・・・・・曹操様にこの命、お預けいたします!」

 

「李典や。真名の真桜で呼んでくれてええで。以後よろしゅう」

 

「于禁なのー。真名は沙和っていうの。よろしくお願いしますなのー♪」

 

「凪、真桜、沙和。・・・・・・そうね、翼」

 

「・・・・・・・・・」

反応がない

 

「翼!!」

 

「!?な、何!」

 

「どうしたのよ?貴方、様子が変よ・・・」

 

「何でもないよ・・・それより何?」

 

「さしあたりあなたたち三人は、この男に面倒を見させます。別段の指示がある時を除いては、彼の指揮に従うように」

 

「―――は?」

いきなりのことだったので、驚いた

 

「どうしたのよ?」

 

「俺に任せるのはどうかと思うが?」

 

「あら、何か問題がある?」

 

 

この有様である。だが、この采配に異を唱えるものが一人―――名は、荀彧

 

 

「問題大有りです!なんでこんなのに、部下をお付けになるんですか・・・・・・!」

 

「もう戻ってたのか。荀彧」

 

「ふん!あんたと違って私は有能なの!華琳様、周囲の警戒と追撃部隊の出撃、完了しました。住民達への支援物資の配給も、もうすぐ始められるかと」

 

「ご苦労様、桂花。で、何の話だったかしら?」

 

「翼のことです!こんな変態に華琳様の貴重な部下を預けるなど・・・!」

 

「あら、翼なら上手く活用してみせると思うけれど・・・」

 

「私は結構平気かもー。意外とカッコイイし♪」

「うちのええよ、この人が上司なら色々学べそうやし」

「曹操様の命とあらば、従うまでだ」

三人は口々に言う。

 

「どう。三人はこう言っているけど」

 

「わかったよ・・・・・三人とも宜しく」

 

「よろしゅうな、隊長」

 

「了解しました。隊長」

 

「はーい、隊長さーん」

 

「・・・・・・隊長ねぇ」

と俺に部下が出来た

 

 

 

「皆は何か異論はある?」

 

「特に問題はないかと」

 

「良かったね、三人とも!」

 

「・・・・・・・・」

 

 

季衣と秋蘭は頷いていた。だが、春蘭はいいもダメも無く黙りこくっていた

 

 

「春蘭はどう?翼の資質に問題でもある?」

 

「いえ、資質は問題ありません。これで翼も少しは華琳様の部下としての自覚も出るのではないかと」

 

「自覚―――ねぇ俺、将でもないんだけど」

 

「じゃ、これが終わったら将軍の地位にしてあげる。それではこの件はこれでいいわね。物資の配給の準備が終わったら、この後の方針を決めることにするわよ。各自、作業に戻りなさい」

 

「おい、ちょっと待っ・・・!?」

と急にめまいが起きた

 

「(くそ、激しく動けないか・・・)」

 

「どうしたの?」

 

「何でもない」

と俺は皆から離れた。そして各々散らばっていく

 

 

「やっぱり様子がおかしいわ。どうしたのかしら?」

と華琳は思っていた

 

 

 

 

 

 

翼はと言うと

「うっ・・・何とか誤魔化したけど持つかな体」

相当苦しがっていた

 

「けど部下を持ったし、上に立つ者が暗くては士気にかかわるからな。頑張るか・・・」

と俺はポケットからカードデッキを取り出した

 

「この乱にドラグレッダーが現れると言っていたけど、大丈夫かな俺」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。