真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

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オーズの力

現在、秋蘭と季衣が率いる先遣隊は、街に籠り黄巾党の攻撃を凌いでいた。そして、その中には先遣隊が接敵してすぐに現れた、楽進・李典・于禁率いる『大梁義勇軍』も混じっていた。二つの部隊が連携し、街の防衛に徹することでなんとか戦線を維持していた

 

 

「秋蘭様!西側の大通り、三つ目の防柵まで破られました!」

 

「・・・・・・ふむ、防柵はあと二つか。どのくらい保ちそうだ?李典」

 

「せやなぁ・・・・・・。応急で作ったもんやし、あと一刻保つかどうかって所やないかな?」

 

「・・・・・・微妙なところだな。姉者達が間に合えばいいのだが・・・・・・」

 

「しかし、夏侯淵様が居なければ、我々だけではここまで耐えることはできませんでした。ありがとうございます」

 

「それは我々も同じ事。貴公ら義勇軍がいなければ、連中の数に押されて敗走していたところだ」

 

「いえ、それも夏侯淵様の指揮があってのこと。いざとなれば、後の事はお任せいたします。自分が討って出て―――」

 

「そんなのダメだよっ!」

 

「―――っ!」

 

楽進の討死覚悟の発言に、季衣が声を上げてそれを否定する。そんな季衣の声に三人はおろか、秋蘭も驚いて眺めていた

 

「そういう考えじゃ・・・・・・ダメだよ。今日は絶対春蘭様が達が助けに来てくれるんだから、最後まで頑張って守りきらないと!」

 

「・・・・・・せやせや。突っ込んで犬死しても、誰も褒めてくれへんよ」

 

「・・・・・・うむむ」

 

「今日百人の助けるために死んじゃったら、その先助けられる何万もの民を見捨てることになるんだよ。わかった?」

 

「・・・・・・肝に銘じておきます」

 

「・・・・・・ふふっ」

 

「あ、何がおかしいんですかー。秋蘭様ー!」

 

「いや、昨日あれだけ叱られていたお前が、一人前に諭しているのが・・・・・・おかしくてな」

 

「うう、ひどーい」

 

そんな時、東の方から眼鏡をかけた少女が慌てた様子でこちらに駆けてきた

 

「夏侯淵様ー!東側の防柵が破られたのー。向こうの防柵は、あとひとつしかないの!」

 

「・・・・・・あかん。東側の最後の防柵って、材料足りひんかったからかなり脆いで。すぐ破られてまう!」

 

「わかってる。ここが正念場だ、気合を入れていけ!」

 

「あれ?兄ちゃんは?」

 

「そういえば北に行った後、姿を見てへんな」

 

「大丈夫でしょうか?」

 

「(翼・・・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

北にいる翼は

「せいやー」

 

ズバァーーーー

 

「ぎゃぁーーー」

 

「何をやっている敵は一人だ。数で押せ」

 

翼はオーズになって戦っていた。防壁が出来るまで黄巾党の奴らをメダジャリバーを使って倒していた。3千人いた黄巾党も半分以下になっていた

 

「まだ来るか」

 

「く、くそ」

 

「(だいぶ、時間を稼いだし、敵もだいぶ減らした・・・・よし、戻ろ」

と思っていたとき、

 

「ん?何だあれ?」

と遠くを見ていると黄色い旗が見えた

 

「残念だったな・・・」

と一人の男が言った

 

「みんな仲間が来たぞ!?。これでおしまいだ!」

と見た感じ5千人の敵の援軍が来ていた

 

「(おい、まだいるのかよ。どうしよう・・・・・使うしかないのかな)」

 

「街に行くぞ!?」

と黄巾党の奴らは俺に向かっていた

 

「(やむおえない、街を守るためだ)」

と俺はタカとトラのメダルを取り、クワガタとカマキリのメダルを差し込んだ

 

カチャッ! キンキンキンッ!

 

そしてオーズはメダルを入れ換えてスキャンさせると

 

『クワガタ・カマキリ・バッタ』

 

『ガ〜タガタガタキリバ!ガタキリバ!』

 

ジャキンッ!

 

オーズは新たな形態、ガタキリバコンボに変身した。

 

「姿が変わった!?」

 

「何なんだ!?」

 

「ひるむな!相手は一人だ」

と黄巾党の奴らが言った

 

「一人じゃないよ」

ヴィンヴィンッ!!

 

多数の分身体を作り出すと

 

※ガタキリバコンボは自分の分身を最大50体まで作ることが可能なのだ。

 

『ハッ! 』

 

ババッ!!

 

一斉に黄巾党に向かっていく。

 

ズババッ!!

 

そして数で圧倒する黄巾党相手にオーズ達は奴らを切り裂いていく。

 

「ぐわぁぁぁぁっ!? 」

 

「助けてくれ!?」

 

ガササッ!!

 

そして負けそうになった黄巾党の人たちが逃げようとすると

 

オーズ達『逃がすかよ! 』

 

キンキンキンッ!

 

『スキャニングチャージ!』

 

一斉にスキャニングチャージしたオーズ達は

 

『ハッ! 』

 

ババッ!

 

バッタの脚力で高く飛び上がり

 

『せいやーっ!! 』

 

バババッ!!

 

一斉にカマキリソードで切り裂いた

 

ズバ、ズバ、ズバ

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

と援軍で来た敵の半分を倒した。着地と同時にタトバコンボに戻った

 

「うっ・・・やっぱりコンボはキツイ・・・。」

コアメダルの中で、特定の3枚を組み合わせて変身する形態を「コンボ」と呼ぶ。基本的に同じ系統のコアメダルで成立する。コンボをなさない「亜種形態」以上の能力・専用の固有能力を発揮可能だが、その分変身者への負担が大きいため容易に多用できず、大抵の場合は必殺技発動後に変身が強制解除される。しかしタトバはコンボであるにも関わらず体力の消耗もほとんど無いため汎用性が高い。

 

「だけど、大分削ることが出来た。みんなの所に戻ろ・・・!?」

と俺に向かって無数の矢が飛んできた

 

「あぶね!?」

と俺はメダジャリバーで矢を叩き落とした

 

「矢を放て。アイツを殺せ!?」

と指揮官らしき人が指示していた

 

「まずいな、いくら何でもあれだけの矢は食らいたくないなー・・・・・これにしよう!」

と俺はトラとバッタのメダルを取り出し、カマキリとチーターのメダルを入れた

 

キンキンキンッ!

 

オースキャナーを交差させると

 

『タカ・カマキリ・チーター』

 

ジャンッ!

 

オーズの腕がトラアームからカマキリアームへ足がバッタレッグからチーターレッグへ変化してタカキリーターにコンボチェンジした。

 

コンボチェンジ…オーズが使う戦法。メダルを入れ換えることで様々な戦闘が可能になる。(その数は100を越える)

 

「また姿が変わった!」

 

「それがどうした。放て、矢を放て・・・」

とまた矢を放とうとした

 

「食らわないよ」

と言うと

 

ブシューッ!

 

チーターレッグからいきなり煙が出てきた瞬間

 

シュンッ!

 

オーズの姿が消えた。

 

「き、消えた!?」

 

「何処だ!?」

と探していると

 

「此処だよ」

と指揮官の後ろに現れた

 

「な!?いつの間に!?」

 

「はぁ」

と俺は蹴りを放った

 

「ぐあっ」

と後ろに吹っ飛んだ

 

「お、おのれー」

と俺に切りかかろうとしたが

 

シュンッ!

 

「!?・・・また消えた」

と探していると

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ」

次々と仲間である黄巾党の人が切り裂けていく

 

「ど、どういう事だ?何が起こっている!」

 

黄巾党の奴らには翼が消えているように見えるが実際は目では追いつけない速さで動いているだけで消えてるように見えるのだ

 

「最後だ!?」

と最後の人が切られた

 

「終わった。けどコンボを使ったせいか立っているのがやっとだ・・・」

と言っていた。すると銅鑼の音が聞こえた

 

「なんだ、敵か・・・・・・・・・あれは!?」

と銅鑼の音が聞こえる方に視線を向けると曹と夏侯の旗印が見えた

 

「やっと来たか!・・・よし行くか!」

と行こうとした時

 

「うっ!・・・やっぱり走っていけない。それにこの姿じゃ驚くし変身を解いてから行くか」

と俺は変身を解いで秋蘭達がいる砦に向かった


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