真・恋姫†無双~外史の運命を破壊する者~   作:ヒーロー好き

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春蘭・秋蘭との休日

今日の俺は休日で仕事を休んでいる。部屋で過ごしていると

 

「翼!」

春蘭・秋蘭姉妹がやってきた

 

「何だ二人とも・・・・・・そんな物々しい雰囲気で・・・」

 

「そのような事、貴様が知る必要はない!」

 

「うむ。大人しく、我々に付いてきてもらおう。悪いようにするつもりは無いが・・・・逆らえば、分かっているな?」

 

「何で!?どういうこと?」

 

「うるさい!言い訳は後で聞く。付いてくるのか、来ないのか!」

 

「わかった、今行くから」

 

 

 

 

 

俺は春蘭・秋蘭と一緒に出かけた。そして着いたのは

 

「何故、服屋に。しかも女性服専門店に・・・」

 

「服を買いに決まっているだろ!」

 

「まさか、春蘭の服を買うために・・・」

 

「な・・・・・・・・・・・・・・・・っ!?」

 

「ふむ。そうだが・・・・・」

 

「しっ!しししししっ!秋蘭・・・・・・・っ!」

 

「冗談だ・・・」

 

「じゃあ誰の服を買いに?」

 

「華琳さまの服を買いに来たのだ」

 

「・・・華琳の」

 

「ああ。 華琳さまのためにもより良いものを用意せねばならないが、私たちだけではいつもと変わらない」

 

「そこで俺の意見を聞きに・・・」

 

「わたしはそんなものは必要ないと言ったのだぞ。だが、秋蘭がどうしてもと言うから・・・・・だな!」

 

「姉者も、華琳さまがより魅力的になるなら、その方が良かろう?」

 

「そ、それはそうだが・・・・・男などの目から見れば、華琳さまはどんなお姿をしていても魅力的だろう!」

 

「だから、より、と言ったのだ」

 

「ぐぅぅ・・・・・」

 

「で、手近なところで俺、って訳か」

 

「そうだ。華琳さまの服を選ぶなど・・・・・男としてこんな名誉な事はそうそうないぞ?光栄に思えよ」

 

「ふーーーーん。・・・所でさ」

 

「何だ?」

 

「華琳の服なら、俺じゃなくて華琳本人を連れて来ればいいのに・・・・・」

 

「それでは意味がないだろう!」

 

「・・・・・そうなの?」

 

「うむ。華琳さまはお忙しい身。買い物に出る暇も、それほど取れるわけではない」

 

「だから我々が華琳さまの代わりとなって、華琳さまにより似合う服がないかどうか探して回っているのば!」

 

「なるほど。で、華琳が買い物に出たときにそういう服を薦めるわけか・・・・・」

 

「その通だ、、さりげなく、だがな」

 

「華琳、そういう気遣いされるのって、好きじゃなさそうだからな」

 

「聡い華琳さまのことだ。勘付いてはいるのだろうがな、いまだ気付かぬ振りをしていて下さる」

 

「大変だなあ、華琳の家臣ってのも」

 

「ふふっ。こちらも華琳さまのためならばこさ。愉しくこそあれ、苦になどならんよ」

 

「そうか(なんか羨ましいな。でも何か時間がかかりそうだな)」

 

「あのさ・・・」

 

「何だ?」

 

「どのくらい店を回るの?」

 

「そうだな、まだ日も高い。ゆっくり回って、もう十軒は固いだろう」

 

「・・・え!?」

 

「姉者・・・・・」

 

「そ、それは流石に多いよな、秋蘭・・・・・」

 

「・・・・・もう五軒は回れるだろう。弱気が過ぎるぞ」

 

「ちょっ!」

 

「そうだな。すまん、このわたしとしたことが、あまりに弱気な発言だったな。ならば二十軒は巡るぞ!」

 

「ちょーっ!」

 

さらに割増になってるーーー!

 

「うむ、さすが我が姉者!」

 

「(いくら何でも無理だ。どうしよう・・・・・・・そうだ!)」

 

「そんなことしなくても、別の方法があるぞ」

 

「何?」

 

「どういうことだ?」

 

「まあ、ついてきてよ」

と俺は城に戻った

 

 

 

そして自分の部屋に連れて行き

「なんでお前の部屋に連れてきた・・・」

 

「そうだぞ。説明してもらうぞ?」

 

「ちょっと待って」

俺はバックを持ってきた

 

「何だそれは?」

 

「今から俺の住んでいた服を出すから」

 

「翼の・・・天界の服か?」

 

「そうだよ」

と言いバックの中を漁った

 

「(どんな服がいいかな?まっ、適当に可愛い服でも出すか・・・・・ん?)」

何かに触り、取り出すと

 

「なんだこれ!?」

出てきたのはメイド服だった

 

「(なんでこれなんだよ!?・・・確かに可愛い服だがこれはないでしょ)」

 

「翼・・・」

 

「ごめん。これはナシね」

と服をバックに戻そうとした時

 

「待て!戻すな」

 

「え!何で?」

 

「可愛い」

 

「え!?」

 

「可愛いぞこれ」

 

「確かにこれを華琳が着るとなると・・・・・」

 

「だめだ想像できない!」

 

「あのー大丈夫?」

 

「おい!」

 

「はい!?」

 

「ほかの服も出してくれ!」

 

「(まずい。若干暴走している。どうすれば・・・・・そうだ)」

 

「それは無理」

 

「何故だ!?」

 

「これしか入っていなかったの」

 

「そうなのか・・・・・」

 

「そんなに落ち込まないでよ」

 

「しかしだな・・・」

 

「案なら出せるよ」

 

「出せるのか?」

 

「ああ、作り方は分からないけど、天界にはこんな服があるよ、くらいならな」

 

「ならば、それを教えてもらおうか。具体的な形が指示できるなら、今いる職人たちでなんとか出来るやもしれん」

 

「なるほど。それは妙案だな」

 

「・・・考えておくよ」

 

「よし!今から行くに決まっているだろう」

 

「はぁ!?」

 

「時間はまだまだあるんだ!秋蘭も構わんな?」

 

「見損なうなよ、姉者」

 

「うむ!それでこそ我が妹!」

 

「ちょっと待て!!」

 

「何だ急いでいかないと!」

 

「ほかの服を出すから・・・」

 

「出せるのか!?」

 

「だがもう出せないのでは・・・」

 

「10着ぐらいなら何とか」

 

「早く出せ!あと、つまらん服しか出せなかったら、ひどいからな!」

 

「わかったよ」

 

こうして俺はあと10着の服をバックから出した。出すたびに暴走しかけるので、余計疲れた。でも2人は満足そうだったどうでしたか。


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