GATE 男性IS操縦者 彼の地にて斯く戦えり   作:ブルーデステニィー

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今回からついに原作突入です。しかし...戦闘シーンって書くの難しいですね。

もしよければ感想、評価等をよろしくお願いいたします。


炎龍来襲

炎龍来襲

 

 

一夏は元の世界に戻る方法を探していたが、その方法はまだ見つかっていない。

 

その代わりに異世界の言葉や文字を使えるようになり、数は少ないが魔法を使えるようになった。

 

だが一夏はあまり魔法は使わないようにしていた。

 

理由は簡単。一夏の覚えた魔法は失敗するとかなり危険なものだからだ。

 

これは一夏が魔法の特訓をしていた時の話である。

 

side:コダ村の外れ(泉)

 

一夏:「.........」←集中している

 

一夏の手に雷の玉が浮いていた。

 

一夏が初めて覚えた魔法、光雷球である。

 

この魔法は発動するためには集中力が必要で、まだ魔法の途中で集中が切れると...

 

カトー:「ハックシュン!!」

 

一夏:「あっ!!【バリバリバリバリッ!!!!】ギャアアアア!!!??」

 

こうなってしまう。おまけに......

 

カトー:「あばばばばばばっ!!!??」

 

他人を巻き込んでしまうため、緊急時以外使わないようにしている。

 

sideEND

 

このように魔法の特訓をしながら、異世界で一夏は日々を過ごした。

 

そして、一夏が異世界に来て二年が経ったある日...

 

side:カトーの家

 

村人:「おーい!!カトーさん!!レレイ!!イチカ!!」

 

一夏:「どうしたんです?そんなに慌てて?」

 

村人:「炎龍だ!!近くのエルフの村に炎龍が現れた!!」

 

カトー:「何!?炎龍じゃと!?」

 

一夏:「炎龍って前に話してたあの?」

 

カトー:「そうじゃ。わしは見たことは無いが、見つかったら最後、喰われるか、炎の息で焼き殺されるのじゃ。」

 

一夏:「リオ●ウスかよ......確かにヤバいな。」

 

レレイ:「リオ●ウス?」

 

一夏:「あ、いや、何でもない。」

 

カトー:「とにかく早く逃げなければ!!イチカ!!レレイ!!すぐに本と必要な物を馬車に乗せるんじゃ!!」

 

一夏:「わかりました!!レレイ、お前は先に本の方を頼む。俺は食料と貴重品を持ってくる!!」

 

レレイ:「わかった。」

 

 

二時間後......

 

一夏:「これで...最後っと...」

 

馬車に荷物を乗せ終わり、出発する準備が終わった。

 

カトー:「よし、では出発じゃ!!」

 

ところが荷物が多すぎたのか馬車は動かなかった。

 

三人:「......」

 

変な沈黙が1分ほど続いた。

 

カトー:「...動かんね......」

 

一夏:「まぁ、こんだけ本積み込んだらこうなるわな...」

 

レレイ:「イチカの収納装置はもう一杯なの?」

 

一夏:「正直にいうと自分の世界の物だけで容量ギリギリだからな...」

 

(※ちなみに収納装置の中身を一夏は見せたことがないため、レレイ達は中に何が入っているか分からない。)

 

レレイ:「仕方がない...本当はあんまり魔法使ったらダメだけど...」

 

レレイは魔法で馬車を浮かせて、馬を出発させた。

 

数時間後、馬車は長い行列の最後尾に着いた。

 

一夏:「?なんだ?」

 

カトー:「何やら騒がしいのぉ?」

 

村人:「カトー先生!!」

 

カトー:「?どうしたんじゃ?」

 

村人から事情を聞くと、前の列で馬車が横転してしまい、道を塞いでいるらしい。

 

レレイ:「ちょっと様子を見てくる。」

 

一夏:「おう、気をつけてな。」

 

レレイは馬車を一夏に任せて様子を見に行った。

 

side:レレイ

 

レレイは村人から聞いた場所へ向かう。

 

そこには倒れた馬車と怪我をした倒れている馬、小さな女の子が倒れていた。

 

レレイは女の子の処へ行こうとするが、その前に見たことがない服装をした女性が女の子の状態を確かめる。

 

???:「この子は脳震盪を起こしています。肋骨も骨折している可能性も...」

 

レレイ:「?この子の体を調べてる...?それに知らない言葉...」

 

(※レレイはまだ日本語を知りません。一夏と話せる理由は前回の話であった、カトーの試薬の効果です。そのため他の日本人の言葉を聞くことも話すことも出来ません。)

 

???:「君、危ないから下がって!!」

 

女性と同じ服装を来た男性が話かけるが、馬の鳴き声のせいで聞こえていなかった。

 

男性がもう一回声をかけようとしたその時、馬がいきなり暴れだした。

 

近くにいたレレイは逃げ遅れてしまう。

 

馬に蹴られそうになった次の瞬間、何かが破裂する音がしたのと同時に、馬が倒れていた。

 

レレイが破裂音がした方を見るとそこには男が謎の武器を馬の方に向けていた。

 

レレイ:「あの人?私を助けた?」

 

sideChange

 

side:山岳地帯

 

レレイは馬車に戻るとその時のことを二人に話した。

 

カトー:「そんなことがあったのか...」

 

一夏:「もしかして...次の休憩の時に会って見るか...」

 

レレイ:「とにかくその人達は私を助けてくれた。」

 

一夏:「ちょうどいい。後で一緒に行こう。」

 

レレイ:「わかった...うん?何?あれ...?」

 

一夏:「!!みんな!!急いでにげろぉぉぉぉぉ!!!!」

 

一夏とレレイの視線の先には赤い龍がいた。

 

カトー:「あれが本物の炎龍か!?」

 

一夏:「レレイ!!出来るだけ距離を離してくれ!!すぐに使えるやつは...くそっ!!3つだけか!!」

 

一夏は収納装置からAISとM4、バレットM82を取り出す。それと同時に炎龍の近くにいた車から射撃が開始された。

 

一夏:「車...!?それにあの服は確か自衛隊の...ってことはやっぱり俺の世界の人達(ボォォォォォォォォッ!!!!)ってうわっ!?レレイ早く!!」

 

レレイ:「!さっきの人達が持ってたやつに似てる...?もしかしてあの人達は...」

 

一夏:「あぁ、俺がいた世界の人達の筈だ!!」

 

レレイがM4を見て驚くが炎龍がこちらに近づいて来たため慌てて進路を変更する。

 

一夏はM4で炎龍に攻撃するが...

 

一夏:「ッ!?効いてない!?どうする!?この状況じゃM82は撃つのは難しいし!!」

 

sideend

 

倉田:「!?隊長!!あれ!!」

 

伊丹:「なんだよ!!っておいおい何で馬車1台を集中的に追いかけてるんだよっ!!」

 

伊丹達が見たのは、炎龍に追いかけられている一夏達の馬車だった。

 

伊丹:「くそっ!!とにかく助けねぇと!!各員!!ドラゴンに集中放火!!注意をこちらに引き付けるんだ!!撃って撃って撃ちまくれ!!」

 

自衛隊が炎龍に向けて集中放火を開始する。

 

炎龍は一夏達から標的を外し、伊丹達の車に狙いを変えた...口から炎を出す用意をして。

 

伊丹:「!!ヤベェ!!急いで距離を取れ!!」

 

炎龍:「ぎゃおぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

車が炎龍から離れると同時に炎が発射される。

 

倉田:「なんて威力だ...あれ喰らったら終わりですよ!?」

 

伊丹:「わかってる!!」

 

その時だった。

 

炎龍に雷の玉が当たり炎龍が動きを止めた。

 

一夏の光雷球である。

 

一夏:「今だ!!【○○!!】あ...」

 

一夏は日本語で言うつもりが最近の癖で特地の言葉で言ってしまった。

 

だが、言いたいことが通じたのか

 

伊丹:「!!今がチャンスだ!!勝本!!LAMだ!!」

 

勝本:「了解!!」

 

伊丹が勝本にLAMで攻撃するように指示する。が...

 

勝本:「おっと、後方の安全確認...」

 

伊丹:「してる場合か!?」

 

倉田:「いいから、速く打て!!」

 

勝本がLAMを発射しようとした時だった。

 

勝本:「うおっ!!??」

 

バシュッ!!

 

勝本の乗った車の車輪が段差に乗って車が激しく揺れてしまい、その振動でトリガーを引いてしまう。

 

一夏:「ガク引き!?ヤベェ!!ギリギリ届かねぇ!!」

 

その時炎龍が急に空中でよろめいた。

 

レレイ:「!あれってハルバート!?しかもあれって亜神の使うやつに似てる!?」

 

そう、炎龍がよろめいた理由は、たまたま伊丹の車に乗っていた亜神のロゥリィ・マーキュリーが自分のハルバートを投げて炎龍を攻撃したのである。

 

その攻撃が功となりLAMは炎龍の腕に直撃する。

 

炎龍:「ギィヤァァァァァァァ!!!!」

 

炎龍の右腕はLAMの一撃で破壊され、その痛みで炎龍は悲鳴上げ逃げていった。

 

一夏:「おわっ...た」

 

バタリッ!

 

レレイ:「イチカ!?」

 

一夏:「くそ...魔力......使いすぎた...」

 

一夏は光雷球を自分の出せる全ての魔力を使い、発動した。

 

そのため、魔力切れを起こし、倒れてしまった。

 

一夏:「悪い、レレイ。ちょっと寝るわ...なんかあったら起こしてくれ...」

 

レレイ:「わかってる...ゆっくり休んで...」

 

こうして一夏達の逃避行は幕を閉じようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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