GATE 男性IS操縦者 彼の地にて斯く戦えり 作:ブルーデステニィー
今回は前回の話の続きです。
もし良ければ感想、評価等を宜しくお願いします。
ではどうぞ!!
side:アルヌス自衛隊基地
突然だが仮設風呂が壊れてしまった。
一夏:「いきなりにも程があるだろ!!」
レレイ:「一夏?誰に言ってるの?」
一夏:「いや、誰にも言ってないけど!!さすがこれは酷いぞ!!何で俺が入った瞬間に浴槽が真っ二つに割れんだよ!?」
伊丹:「翼竜の大群と戦って疲れてるから風呂入ろうとしたらこの状況になるって...どんだけだよ...」
因みにどういうわけか女風呂も一夏が入ったのと同時に壊れてしまった。
栗林:「ホントにどうなってんのよこれ...」
倉田:「隊長、予備の風呂も壊れてました!!」
まさかの予備の風呂の故障の報告を受け、その場にいた全員は固まってしまった。
伊丹:「...こういう時ってなんて言えばいいんだっけ...?」
一夏:「...あれしかないでしょう...」
栗林:「だよね...」
倉田:「だよな...」
自衛隊+一夏:「なんて日だ!!」
全くその通りである...
(※ショックから回復するまでしばらくお待ち下さい...)
数分後...
伊丹:「どうする?一応自衛隊の宿舎の方にシャワーならあるけど?」
一夏:「あとで入らせてもらいます。ちょっとやりたいことがあるんで。」
伊丹:「了解だ。そんときなったら呼んでくれ。」
side:一夏&レレイの部屋
一夏:「束さんから貰った収納装置に色々入ってるのは聞いたけどまだちゃんと中身を見てなかったんだよな...まともなやつがあればいいけど...」
一夏が言っていたやりたいこと、それは束から貰った収納装置の中身をチェックする事である。
一夏:「しかし...本当にいろんなものが入ってんな...此方じゃ確実に使えないものばっかだけど...っとこれは使える...これは...微妙だな...」
使える物と使えない物を分けていく。
レレイ:「本当に色々な物が入っている。」
一夏:「さすがにこれは入れすぎだよ束さん...おっ!?こいつは...レレイ、悪いけど伊丹さんにシャワーはいいって言っといてくれ。」
レレイ:「?どうして?」
一夏:「シャワーよりずっと良いものを見つけたらだよ!!」
数分後...
レレイ:「言っておいたけど何をするの?」
伊丹:「水浴びでもするのか?」
シャワーよりも良いものが何か気になったのか何人かのメンバーが一夏達の部屋に来ていた。
一夏:「伊丹さん、それは絶対嫌ですよ。全然疲れがとれないですし。これですよ、これ。」
伊丹:「?ドラム缶?あぁ、なるほどドラム缶風呂か!!」
一夏:「大当り!!まだ何個かあるんで良かったら持っていって下さい。」
伊丹:「わかった。」
という訳で...
伊丹:「第一回特地初ドラム缶風呂づくり~!!」
パチパチパチパチ...
伊丹:「何かテンション低い拍手だな...まぁいい。とにかく道具は用意したから各自作業を進めていってくれ。」
レレイ:「一夏、ドラム缶風呂ってなに?」
一夏:「キャンプとかで入る風呂の1つって言っていいのかな?こいつの蓋を取って中身を全部出して綺麗にしたものを風呂にするんだよ。」
一夏はハンマーとタガネ(※大きなマイナスドライバーの様なもの)を使ってドラム缶の蓋の周りに穴を開けていく。
この作業は一見楽に見えるが実はかなりキツい。
その理由は...
一夏:「......」
ガンガンガン!!
一夏:「......」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!
一夏:「取れねぇ...」
そう。蓋の周りをほぼ一周、もしくは完全に一周しないと取れないことである。
一夏:「仕方ない、チート使うか。Pラファール部分展開、近接ブレード展開。」
一夏は近接ブレードでドラム缶の蓋を切り取った。
(※こんなことにISを使わないように...)
伊丹:「あ、ズリィ!!」
一夏:「次はサンダー(※物を切るための工具。刃を交換することで硬い物を削ることも出来る。)で蓋の周りを削って中をしっかり洗わねぇと。」
(※注:サンダーを使用する場合は火花が激しく飛び散るため防護メガネと防護手袋を必ず使用してください。)
-数時間後-
一夏達は完成したドラム缶風呂に水とすのこを入れ、ブロックでドラム缶を高いところで固定し、地面に穴を開けてその中に薪をいれて火をつける。
一夏:「あとはお湯になるまで薪を入れながら待つって感じだな。」
レレイ:「ドラム缶風呂って結構時間がかかるものなの?」
一夏:「場合によるな。でもまぁ、苦労した分だけ楽しみが増えるって言うしもうちょいの辛抱だな。」
そして数分後...
一夏:「よし!!お湯になった!!熱さは...いい感じだな...そうだ!!レレイ先にお前が入れよ!!」
レレイ:「いいの?」
一夏:「あぁ、お前も魔力を結構消費したから疲れてるだろ?こういう時は女が先に入るべきだ。」
という訳で...
レレイ:「あつ...けど気持ちいい...」
一夏:「ははは、そうだろう!!やっぱ風呂はこうじゃないとな!!」
その後、一夏もドラム缶風呂に入り長い1日の疲れを取った。
因みにこれは余談だが今回一夏が作ったドラム缶風呂は後に一夏とレレイの家の隣に出来た小さな小屋に置かれ、いつでも使えるようになったとか...
(※ドラム缶風呂をするときは必ず消火用の水を用意してから入るようにし、地域やキャンプ場などのルールを守ってお楽しみください。)