GATE 男性IS操縦者 彼の地にて斯く戦えり 作:ブルーデステニィー
あと報告と言って良いか分かりませんが右手の人差し指を本日骨折させてしまいました.....
ですので更新速度が激しく落ちそうですね...,
参考人招致と再開を果たした次の日、一夏達は莉沙の提案で買い物をすることになった。
伊丹:「とりあえず、各自行きたいところがあったら班で行動してくれ。俺の班はちょっと俺の上司にあってから行動開始するからな。」
一夏:「集合場所はキャットストリートのワイルドキャットっていう喫茶店前で宜しくお願いします。」
伊丹:「んじゃ、集合時間まで解散!!」
伊丹の号令と同時に各班は行動を開始する。
side:伊丹班(伊丹、一夏、レレイ、束)
伊丹達は上司に会うため、ハチ公前公園にいた。
???:「お、こっちだ!!伊丹!!」
伊丹:「閣下!!」
束:「!?もしかしてあの時のおじさん!?」
???:「うん?ってお前あの時の嬢ちゃんか!!大きくなったじゃねぇか!?」
伊丹に閣下と呼ばれた男...嘉納太郎防衛大臣は束を見て驚いた。
???→嘉納:「懐かしいな...お前らと初めて会った日に教えて貰った漫画はその日うちに出てる物は全部読んじまった...」
伊丹:「俺も閣下に教えて貰った漫画のシーンは忘れようとしても忘れられない物になりました...」
束:「それもだけど、しばらくたって私が発表したISを認めてくれた数少ない人だった...正直あの時おじさんがいなかったら、ISを作るのをやめてたかも知れなかった...」
嘉納:「パワードスーツはやっぱロマンが無くちゃいけねぇ。俺はガキのころ宇宙に行ってみたいと思っていたから、お前の夢を応援したくなった...お前、まだあの夢を諦めてないんだろう?」
束:「諦めるわけないよ。」
嘉納:「ならよし!!俺が生きてるうちにその夢を叶えてくれよ!!」
束:「わかってる!!」
まさかの再会に三人は一夏達のことを忘れて話し込んでいた。
レレイ:「...これはどうすれば良いの?」
一夏:「取り敢えずそっとしとこう...何か感動の再会みたいだし...」
数分後...
嘉納:「...スマン君達のことを忘れて話し込んじまった...」
一夏:「いえいえ...気にしないで下さい。」
嘉納:「しかし...本当に良いのか?この機会を逃したら当分こっちには戻れないぞ?」
一夏:「いいんですよ。俺は特地が好きですし、故郷の日本と戦争になるのは嫌なんです。」
嘉納:「そうか...なら、これから宜しく頼むな。」
一夏:「はい!!」
嘉納:「伊丹!!こいつと特地の客人をしっかり護衛しろ!!」
伊丹:「了解!!」
数分後......
伊丹:「んじゃ、そろそろ買い物に行くか。」
レレイ:「伊丹、私は本が沢山あるところに行きたい。」
伊丹:「そうか。よし、この辺にデカイ本屋があるからそこに行こう。」
一夏:「了解です。俺もラノベの続き出てる奴を買いたいと思ってたんですよ。」
本屋へ移動中......
レレイ:「本が沢山...これ全部買えるの?」
一夏:「あぁ。特地じゃ本は高価だけど、こっちじゃ難しい本や入手困難の物以外なら基本的に安いからな。」
レレイと一夏は自分が欲しい本を買い、他のメンバー達と合流するためキャットストリートに向かう。
その道中で一夏は特地に行く前に良く着ていた服のメーカーJPオブザモンキーの服屋で新しい服を購入する。
その後伊丹達はワイルドキャットの周辺で待っていた他のメンバーと合流する。
伊丹:「よし、みんな揃ったな。」
一夏:「そんじゃ、入りますか。」
一夏は扉を開けてワイルドキャットの店内に入る。
???:「いらっしゃい...って夏坊じゃねぇか!?久しぶりだな!!」
一夏:「久しぶりにここ来てそうそう夏坊はやめて下さいよ羽狛さん。」
ワイルドキャット店長の羽狛は久しぶりに来たお得意様である一夏が来たことにとても喜んでいた。
羽狛:「テレビで見たぞ。お前おもいっきり女尊派にダメージ与えたな!!とにかく座れよ、注文は何にする?」
一夏:「取り敢えず特製ブレンド人数分お願いします。あと、サイドで甘いものを適当にお願いします。」
羽狛:「あいよ!!ちょっと待ってな!!」
羽狛はコーヒーを入れる作業を開始する。
伊丹:「ここ、いい場所だな。けど客、何か少なくないか...?」
羽狛の店、ワイルドキャットの広い店内には一夏達以外の客は数人しかいなかった。
一夏:「ここは基本的にゆっくりコーヒーを味わうことを優先した店なんですよ。ここのコーヒーとサイドメニューは結構人気なんです。」
栗林:「へぇーそうなんだ。」
羽狛:「ブレンド人数分お待ちどう!!サイドメニューはクレープセットとパンケーキだ!!今日は俺のおごりだ!!」
一夏:「いいんですか?」
羽狛:「あぁ、お前のことだ、また特地に戻るつもりなんだろう?だったら暫くはこっち来れないだろ?それに特地の人達にうちのコーヒーを気に入ってもらえたらありがたいからな。」
一夏:「わかりました。じゃあ遠慮なくいただきます。」
一夏達は羽狛特製ブレンドを飲み始める。
一夏:「やっぱここのコーヒーはうまい...」
レレイ:「初めて飲むけどこの苦味が良い。」
羽狛:「お、お嬢ちゃん良いセンスだな。今回はちょっと濃いめに入れたんだ。他の特地から来たお客さんはどうだった?」
テュカ:「私は結構好きかな?このぱんけーき?と一緒に食べたら結構良い感じだと思う。」
羽狛:「そうかそうか!!そいつはよかった!!」
コーヒーを飲んでしばらく休憩をしたあと、一夏達は当初の宿泊予定の温泉旅館に向かうため、店から出ようとしたが...
羽狛:「おっと、夏坊、あと、レレイだったかな?二人はちょっと残ってくれ。」
一夏:「?どうしたんですか?」
羽狛:「お前達って...付き合ってるのか?」
一夏:「けっこうストレートに聞きますね羽狛さん...まぁ付き合ってるどころか婚約してますよ?」
羽狛:「ブッ!?」
羽狛はたまたま飲んでた水を吹き出す。
羽狛:「オメェのほうがストレートだろうが!!...とにかく、お前達を止めたのはこれを渡そうとしたんだよ。」
羽狛は二人に透明のバッチを渡す。
レレイ:「なに、これ?」
羽狛:「このバッチはお互いの意思が最高に通じ合うと絵柄が現れるっていわれてる代物でな。何か二人は仲良さそうだから渡したんだが...これは思ったより早く絵柄が出そうだな...」
レレイ:「だと嬉しい。」
羽狛:「しかし、これだけだとダメだな。めでたい話を聞いちまったしな...うん?夏坊お前腰に何を着けてんだ?」
一夏:「収納装置です。結構中にいろいろな物を入れられるんですよ。」
羽狛:「大きさも大きすぎず、小さすぎずか...よし、ちょっとそれ貸してくれ。」
一夏:「?はい。」
羽狛は収納装置を持って店の奥に向かう。
数分後...
羽狛:「待たせたな!!」
羽狛は布に包まれた何かと少し大きめの箱を持って戻って来た。
羽狛:「まず夏坊は収納装置に俺が考えた絵を書いた。ホントは別のところに書こうとしてた壁グラの絵をこっちに書いた。今回書いた絵で伝えようとしたのは「また会おう!!」だ。」
一夏:「また会おう?」
羽狛:「あぁ、人はいつかまた会えると思う奴が多いが、実際は逆で会えなくなることが多い...これは悲しいことだ...」
一夏:「そうですね...」
羽狛:「だけどな、会えなくなることは別に悪いことじゃない。寂しくなることもあるだろうがそれはそれまでの人生を友人や家族、恋人と一緒に全力で楽しんでたことの証明だ。」
一夏:「確かに箒や鈴、そしてレレイと会わなかったら多分今までの人生を全力で楽しむことは出来なかったと思う。」
羽狛:「だから人は再会を、たった一度だけでも会いたいと思うことがあるはずだ。俺もまたお前らと会いたい。だからまた会えることを祈ってこの絵を収納装置に描かして貰った。」
一夏:「成る程...絵を見るのが楽しみになってきましたよ。」
羽狛:「おう、絶対気に入ると思うぜ。と次は嬢ちゃんだな。嬢ちゃんにはコーヒー入門セットをプレゼントだ!!」
羽狛:「うちのブレンドコーヒーをドリップ式にしたものが入ってる。その他にも本格的なコーヒーを入れるための道具とコーヒー豆が多めに入ってる。道具のサイズはちょっと小さいけどその分持ち運びや片付けがしやすくなってるぜ。」
レレイ:「ありがとう。」
羽狛:「おう!!ところで、嬢ちゃん。お前は誰か話すことは得意か?」
レレイ:「あまり得意ではない...」
羽狛:「そうか。ならこれからは誰かと会話することを多くしてみな!!きっと嬢ちゃんが知らない世界を知ることが出来るぜ!!」
レレイ:「?どういうこと?」
羽狛:「人が感じる考え方や価値観は人それぞれだ。だけどな、自分の価値観や考え方だけで人はいきられるか?それは無理なんだ。」
羽狛:「だからな、別の人の考えを聞いて自分を見つめ直したり、自分の考えを教えたりして自分の世界を少しずつ大きくしていかねぇと何処かでつまずく。」
羽狛:「だから、そうならないように人と話していけ!!そうすれば、きっと素晴らしき世界を見ることが出来る!!」
レレイ:「わかった...やってみる。」
羽狛:「おう!!と、そろそろ解放しないとまずいな。じゃあな、お前ら!!これからの人生を全力で楽しめよ!!」
一夏:「はい!!また時間あったらまたコーヒーを飲みに行くんでそんときは宜しくです。」
一夏達は店から出ていき、伊丹達と合流した。
そして一同は当初の宿泊予定の温泉旅館に向かう...
side:羽狛
まさかあいつに婚約者が出来るとはな...
けど、あいつと嬢ちゃんが話してるところを見たが本当に楽しそうだった。
はじめて会った時のあいつは何処か迷ってる感じがして心配だったが今のあいつならもう大丈夫だ。
出来ればもう迷ってる顔は見たくなかったからな...
嬢ちゃんには感謝だ。もしこっちに来ることがあったら何かサービスしねぇとな。