ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪テンテテーン テーテーテテーテーテテーテテーン

ナレーター「悟空達がカプセルコーポレーションに集まっている最中、他の仲間達は平和を満喫していた。」

ヤムチャ「狼牙・風風打!!!」

バ カ ッ キ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ン


天津飯「俺達は俺達の出来ることをするぞ、餃子!」

餃子「修行だね!行くよ天さん!!」バッ


ナレーター「そして悟空達は、全宇宙一武道会に未来のトランクスを出場させるため、ドラゴンボールを集めに行った。」

悟空「じゃあ行ってくっぞ!」ドヒュゥゥゥゥン バシューン

ナレーター「一方第10宇宙の界王神であるゴワスは、自分が、ザマスを陥れてしまったのではないかと後悔していた……。」

スタスタ ゴワス(ザマスよ、お前はある意味一番正しかったのかも知れんな……。)

ナレーター「そこへ、少し前からいなくなっていた全王が、突如ゴワスの元に現れた。」

全王「えっとね。少し話があってここに来たのね。」

ゴワス「話……といいますと?」


ナレーター「そしてその頃……ビルスの星では……。」

♪チャチャチャン チャチャチャン


7話 波乱の予感!?動き出す神様達!!

    ~第7宇宙 ビルスの星~

 

 

ビルス「ふぁーあ……なーんか眠れないなぁ……。」

 

予言魚「どうしたの?ビルス。」

 

ビルス「横になったのは良いんだけど、妙に寝付けないんだよねぇー、何で?」

 

予言魚「僕知らないよー。」

 

ビルス「まぁ良いや……ところでウイスの奴どこに行ったか知らない?」

 

予言魚「外じゃないのー?」

 

ビルス「全く……まだあの二人を見てるのかぁ……?そろそろお腹が空いてきたから、ウイスの奴に頼んで地球にでも行こうかなぁ……。」スタスタ

 

 

スタスタ ビルス「おーいウイス、どこ行ったー地球へ行くぞー。」

 

ウイス「!?」バッ

 

ウイス「こ、これはこれはビルス様、お早いお目覚めですね。まだ一日も寝ていないじゃありませんか。」

 

スタスタ ビルス「なーんか寝付けなくてねぇ……あのバカ二人はどこに行ったの?」

 

ウイス「悟空さんとベジータさんなら、恐らく地球かと。」

 

ビルス「地球?なんでまた地球に行ったの……?」

 

ウイス「全王様の主催する、宇宙一武道会のメンバー集めか何かじゃないですかねぇ?」

 

ビルス「ふーん……クンクン……何か美味しそうな匂いがするな……それもウイスの後ろから……。」ギロリッ

 

ビクッ ウイス「お、おほほほ……ほら、ビルス様からお1つ多目に頂いたデザートですよぉ、今私が食べてるところなんです。恐らくその匂いでしょう。」

 

ビルス「なら何故僕が来たときにすぐ後ろに隠した……?デザートだったら見せられる筈だろ……?それにこの匂いは、とてもデザートとは思えない、ジューシーさが漂ってるお肉みたいな感じだけど……?」ギロッ

 

ギクギクッ ウイス「いえ、ブルマさんから頂いたデザートの種類であったんですよー……お肉のようなジューシーな匂いの漂うデザートが……。」

 

ビルス「嘘つけっ!!!お前アイツからデザート以外の食べ物貰ったんだろ!!!僕が寝てる間に食べようとしたなぁ!?よこせっ!!自分だけ独り占めはずるいぞ!!」バッ バッ

 

バッ バッ ウイス「これはデザートですっ!決してブルマさんから別で頂いたステーキなどではありません!」

 

バッ バッ ビルス「ステーキ!?お前今ステーキって言ったな!?」

 

バッ バッ ウイス「え?私そんなこと言いましたっ?」

 

バッ バッ ビルス「言った!絶対に言った!!今のは全王様に誓えるぞ!!」

 

ウイス「あむっ!」パクン

 

ビルス「ァァァァァァ!?」

 

ゴクン ウイス「はい!何もなーい♪」スッ

 

ビルス「ウイス……貴様……!!」プルプル

 

ウイス(あら、これはまずい。)

 

ビルス「かぁんぜぇんにキレたぞぉぉぉぉぉ!!!!」ドヒュゥゥゥゥン

 

ウイス「よいしょっ!」ビシッ

 

クラッ ビルス「うげっ!!……」ドサッ

 

ウイス「やれやれ……ビルス様が起きる前に、美味しいもので周りを囲っといた方が宜しいですねぇ……。」

 

ビルス「……zzZ」

 

ウイス「ビルス様すいませんねぇー、私一人で地球へ行って参ります、では後ほどー。」コ ン ッ

 

 

ド ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ン…………

 

 

予言魚「お土産よろしくねー。」

 

 

      ~第7宇宙 遠い銀河~

 

 

ゴゴゴゴ ???「はぁ……全く、何で私があんな下級犯罪者共を捕まえなくちゃならんのだ。私はスーパーエリート隊員なのに……。」

 

???「ん……あの星だな……!!」ドヒュゥゥゥゥン……

 

 

キャーーー ウワァァァァァ ニゲロォォォォ

 

ギャング星人達「グハハハハァ!!!この町は俺達、ギャング星人が乗っ取ったー!!」

 

ギャング星人達「オラオラぁぁ!!逆らう奴は皆殺しだぜぇぇ!!」ドドドドドド

 

ギャング星人達「ヒャハハハハハァ!!死ね死ねぇ!!!」ババババババ

 

ポリス隊長「くそっ!銃を乱射されては手も足も出せん……!!奴等、わずか30人程で、この星の軍隊をも壊滅させおった!!」

 

ポリス隊員1「銀河パトロールの方はまだかっ!?このままじゃ、この町が奴等に乗っ取られてしまうぞ!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 

ポリス隊員2「た、隊長!あの船は……!?」

 

ポリス隊長「くそっ!また奴等の仲間か……!」チラッ

 

ポリス隊長「! あの船に付いているマークは……銀河パトロール!!!やっと来てくれたか!!」

 

 

???「んーむ……これは酷いな。町が滅茶苦茶だ……犯罪者共は……ざっと30人か。さてと、降りる準備をするぞ。」スッ

 

 

ポリス隊員2「た、隊長。銀河パトロールの方が来てくれたのは良いんですが……なんでギャング星人達の真上に宇宙船を浮かせてるんですか……?あれじゃ気づかれてしまいますよ!?」

 

ポリス隊長「き、きっと何かの作戦なんだろう!!銀河パトロールの方を信じよう!!!」

 

 

ゴゴゴゴ ギャング星人1「おい、何か変な音しねぇか?」

 

ゴゴゴゴ ギャング星人2「あん?上の方から聞こえるな。なんだぁ?」スッ

 

ギャング星人1・2「な、なんだぁ!?あの小型宇宙船は!?」

 

ギャング星人3「ええい!撃ち落とせ!!!」

 

ギャング星人達「オラァァァァァァァァ!!!!」ダダダダダダダダ

 

 

バババババ ???「うわわわわっ!!こっちはまだ準備中だと言うのに!?くそっ!」バッ

 

 

キ ー ー ー ー ー ン プスプス ズドオオオオン……

 

 

ギャング星人達「ヒャハハ!!ざまぁみやがれぇ!!」

 

 

ポリス隊員1「た、隊長……銀河パトロールの方の船、撃ち落とされましたよ?」

 

ポリス隊員2「や、やばいんじゃないんですかぁ!?てか何しに来たんだよぉおおお!!」

 

ポリス隊長「こ、これも油断を誘う作戦だろう!!!…………多分。」

 

 

ギャング星人3「おい、さっきの船……銀河パトロールのマークが付いてたと思うんだが?」

 

ギャング星人4「あ?んなわけねーだろ。こんな辺境の星に、銀河パトロールなんか来るわけねぇd」

 

バ キ ィ ィ ィ ギャング星人4「あばぁぁ!?」 ズドォン

 

ギャング星人3「な、なんだ!?何が起こった!?」キョロキョロ

 

ド ス ッ ギャング星人3「ぬがぁぁ!?」 ドサッ

 

 

ギャング星人隊長「なんだ!?一体どうした!?」

 

ギャング星人達「わ、わかりやせん!!仲間が次々に何者かにやられていってやす!!」

 

ギャング星人隊長「くぅぅ!!とにかく撃て!!撃ちまくれぇ!!!」

 

ギャング星人達「ぬらぁぁぁぁぁぁ!!!」ババババババ

 

ビッ ビッ ビッ ???「……」

 

ド ゴ ォ ォ ギャング星人1「ぐぎゃあ!!」

 

バ チ ィ ィ ギャング星人2「どわぁぁ!!」

 

 

バキッ ドガッ ボコッ ベチッ バカッ ドスッ ガスッ

 

ギャング星人達「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ポリス隊員1「た、隊長!!何故かギャング星人達が、次々と倒れていってます!!!」

 

ポリス隊員2「な、なんでだぁ!?」

 

ポリス隊長「まさか……銀河パトロールのお方!?」

 

 

ギャング星人29「ぐはっ!」ドサッ

 

ギャング星人隊長「ぐっ……バカな!?こんな簡単に仲間達が……やられるだとぉ……!?」

 

シュタ ???「当たり前だ。お前達のような下級犯罪者共が、この超エリートの銀河パトロールに勝てるわけないだろ。」

 

ギャング星人隊長「な、なんだとぉ!?銀河パトロール風情が!!!」グググ

 

ギャング星人隊長「なめるなぁぁぁぁ!!!」バッ

 

スゥー ???「はいはい。」シ ュ ッ

 

ドズゥゥゥン ギャング星人隊長「あがっ!?」ピクピク

 

???「お寝んねしてろ。」 スッ  トーン

 

グラッ ギャング星人隊長「……」ドザッ

 

ザッ ???「……ビシッ!」

 

 

ポリス隊員1「やったぁぁぁ!!!」

 

ポリス隊員2「さすが銀河パトロール隊の方だ!!」

 

ポリス隊長「あんなに大勢いたギャング星人を、たった一瞬で片付けてしまうなんて……!!!」

 

???「当然だ、何故なら私は!!」バッ バッ

 

 

ビシッ ジャコ「銀河パトロールの超エリート隊員!ジャコだからな!!」

 

 

ポリス隊員1「か、かっこいい!!」

 

ポリス隊員2「す、すごい!!」

 

ポリス隊長「ありがとうございますジャコ様!!これでこの町も救われました!!!」

 

ジャコ「ん、礼には及ばん。にしても、こいつらは手配書ではEランクのやつらだぞ。もう少しこの星は軍事力を上げた方が良いんじゃないのか。」

 

ポリス隊長「は、はぁ……申し訳ありません。」

 

ジャコ「まぁいい。あ、あとそれと。宇宙船が壊れてしまったから、この星でお前達の持っている一番大きな船を貰うぞ。こいつらも連れていかなくてはならんからな。」

 

ギャング星人達「ぐげぇ……。」ボロボロ

 

ポリス隊長「え……わ、わかりました。どうぞ、お使いください……。」

 

ポリス隊員1「か、かっこいい……のか?」

 

ポリス隊員2「なんか、すごいようなすごくないような……。」

 

 

ゴゴゴゴ ジャコ「ふぅ……これで少しは給料も上がれば良いんだが。」

 

プルルルル…… プルルルル……

 

ジャコ「ん?電話か。はい、こちらジャ……あ!マキアちゃーん♥うん!うんうん!はーい♥今から全速力で帰りまーす!!」

 

 

ドヒュゥゥゥゥン…………

 

 

    ~第7宇宙 地球 どこかの島~

 

 

スッ 悟空「よっと!へへ、四星球見っけっと!!これで7つ揃ったな!!急いで戻らねぇと!!」

 

悟空「えーとベジータの気ベジータの気……っと。」

 

悟空「ん?ベジータとブルマの気の近くに誰かいんなぁ……ひょっとして……まいっか!」ビッ

 

 

    ~カプセルコーポレーション~

 

 

ビッ 悟空「おっす!ドラゴンボール全部集めてきたぞブルマ!」スタスタ

 

ブルマ「あっ……!こんな時に……!」

 

ベジータ「か、カカロット……!!」

 

ウイス「こんばんわ、悟空さん。やはりベジータさんと地球にいらしてたんですねぇ。」

 

悟空「あ、誰かいると思ったらウイスさんかぁ。来てるなら来てるって言ってくりよぉ~ビックリすんじゃねぇかー。」

 

ウイス「これは失礼しました。ですが私も心配したんですよ?悟空さんとベジータさんが、急にいなくなってるんですから。」

 

ブルマ「で、今日はウイスさん一人?ビルス様はいないの?」

 

ウイス「えぇ、ビルス様は今ご就寝中なので私だけですが……悟空さんがドラゴンボールを集めてるところを見ると……何かありましたか?」

 

ブルマ「い、いえ!何でも無いわよ!?あはははは……!」

 

ウイス「ふぅむ……それなら良いのですが。」

 

ブルマ「そう良いの良いの!!美味しいもの食べに来たんでしょ?さぁ行きましょ行きましょ~。」スタスタ

 

ウイス「あらあら、今日はブルマさん積極的ですね~。」

 

スタスタ……スタスタ……

 

ベジータ「ふぅ……、行きやがったか。」

 

悟空「どうしたんだ?何か不味いことでもあったんかぁ?それに何でブルマ達外に出てたんだぁ?」

 

ベジータ「バカ野郎!お前が言い出した事だろうが!!ブルマの家にはタイムマシンを置いているんだぞ、もしウイスの野郎に見つかったら、ビルスの怒りを買って地球を破壊しに来るに決まってるだろ!」

 

悟空「あ、なりほどなー!でもやっぱベジータも、武道会にトランクスを参加させる気になったんだな!」

 

ベジータ「勘違いするなっ!宇宙一武道会の為に、少しでも戦力を集めるためだ!」

 

悟空「へへ、それもそうだな!じゃあ早速ドラゴンボールで、神龍を呼び出すか!ブルマのタイムマシンを使えるようにしてくれってよ!」バッ

 

ベジータ「さっさとしろ!ウイスに勘づかれる前に!」

 

悟空「おう!……あ、そういやさ。ウイスさんに全王様から一番早く武道会をやる宇宙を聞くの忘れてたなぁ。」

 

ベジータ「良いからさっさとしろ!!!」

 

チラッ ウイス「……」スタスタ

 

スタスタ ブルマ「ウイスさん?どうかした?」

 

スッ ウイス「いえいえ、なんでも。」スタスタ

 

スタスタ ウイス(なるほど……そういう事でしたか。まぁ、今回は言い出しっぺは私なので、大目に見てあげましょう……。)

 

スタスタ ウイス(恐らく、サクリファイス様も同じような感じでしょうしね……。)

 

 

     ~第10宇宙 界王神界~

 

 

ジョロロロ…… コトッ ゴワス「どうぞ、全王様。」スッ

 

全王「なに?これ。」

 

ゴワス「お茶という飲み物でございます。暖かいうちにどうぞ。」

 

全王「ふーん。」ヒョコ ゴクゴク

 

全王「へー!これお茶っていうの?美味しいねー!」

 

ゴワス「ありがとうございます。それで、全王様からのお話というのは……一体どういった事でしょうか?」

 

全王「えっとね、この宇宙にね、ザマスって言うのがいたよね?」

 

ゴワス「は、はぁ……確かにいました。この界王神界にて、私の下で見習いをしていた界王でしたが……ザマスがなにか?」

 

全王「うーん。ちょっと頭の中、見せてもらえる?」✋スッ

 

ゴワス「わ、わかりました……?ど、どうぞ。」スッ

 

✋全王「んー。」

 

ゴワス「な、何か分かりましたか?」

 

全王「うん。……そういうことなのね。」

 

ゴワス「え、えっと……それは、どういうことでしょうか?」

 

全王「ちょっと黙っててくれる?」

 

ビクッ ゴワス「は、はぃ…!」

 

全王「これでハッキリしたのね、ありがとー。」✋スッ

 

ゴワス「お、お役に立てて光栄でございます。」

 

全王「良いの良いの、じゃあまたね。」

 

 

   ピ シ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン

 

 

ゴワス「お、お気を付けて……。」

 

ゴワス「一体全王様は私の記憶で、ザマスの何を探していたのだろうか……?わからん……。」

 

ゴワス「ん……私としたことが、神TUBEを更新するのを忘れていた。今日は皆に、美味しい茶葉を選ぶ方法を伝授する日だったな。」スタスタ

 

 

       ~全王の宮殿~

 

 

全王「んしょっ。」チョコン

 

付き人1.2「ぜ、全王様……!」

 

全王「うん。色々行ってたから、ちょっと疲れたのね。」スッ

 

付き人1「余りご無理をなさらないで下さい……。」

 

付き人2「私達がおります故、いつでも命令を……。」

 

全王「うーん。じゃあ、全宇宙一武道会のね、景品をどうしようかなーて、思ってるんだけどね、何かない?」

 

付き人1.2「景品……ですか?」

 

全王「うん。前に第7宇宙と第6宇宙との試合だと、超ドラゴンボールっていうのだったみたいだから、それだと面白くないよね。他に無いかな?」

 

付き人1.2「うーむ……我々では何とも。やはりここは全王様が決めて頂ければ……。」

 

全王「僕ぅ?んー……そうだねぇ……。」

 

スタスタ 大神官「全王様、お疲れのところ、少し宜しいでしょうか?」

 

全王「ん?何かな?」

 

大神官「大神官のお一人、サクリファイス様とその付き人の方々がお見えになっております。いかが致しましょう?」

 

全王「良いよ良いよ、通して~。」

 

大神官「承知いたしました。……どうぞ、お入り下さい。」スッ

 

スタスタ スタスタ スタスタ スタスタ

 

サクリファイス「お久しぶりです、全王様。今日は少しお疲れ気味のようですね……?」

 

全王「うーん。」

 

付き人1.2「全王様は先程までお出掛けになられていたのだ。お話ならば、また今度にしていただけると有難い。」

 

サクリファイス「なるほど、そうでしたか。風神さん、全王様を癒してあげて頂けますか?」チラッ

 

スッ 風神「は~い、そ~れ~。」ブォォォン……

 

スゥゥゥ…… 全王「んー。」

 

スゥゥゥ…… 付き人1.2「な……なにを?」

 

スゥゥゥ…… 大神官「これは……とても気持ちの良い……。」

 

風神「おわり~ました~。」チャキン

 

全王「うん。相変わらず、風神ちゃんの風は凄いのね。」

 

風神「えへへ~。全王様に~褒められちゃった~。」

 

サクリファイス「それで全王様、今先程何か悩まれていた感じとお見受けしましたが……どうかしましたか?」

 

大神官「実は、全王様が開催される全宇宙一武道会の景品について、少し悩まれておられるのです。」

 

全王「雷神くん、何か無いかな?」

 

雷神「でしたら、超ドラゴンボールが妥当だと思いますが……どうですかな?」

 

全王「んー……でもいいんだけれど、第7宇宙と第6宇宙で試合をしたときにぃ、勝った方がそれだったみたいなのね。」

 

雷神「なるほど、それでは確かに味気がないですな……。」

 

全王「だよねー。」

 

サクリファイス「他に良さそうな物ありますか?雷神さん。」

 

雷神「ふーむ……超ドラゴンボール以外となると、私では少し思い付きませんな……。」

 

風神「私は~食べ物一杯で~良いと思うな~。」

 

付き人1.2「却下。」

 

風神「ええぇー!?ガックシ……。」

 

サクリファイス「でしたら全王様、私からその景品についてのご提案がありますが……宜しいですか?」

 

全王「うーん。何かな?」

 

サクリファイス「こういうのは如何でしょう?」

 

 

   ~第7宇宙 カプセルコーポレーション~

 

 

スッ 悟空「出でよ神龍!そしてねげぇを叶えたまえー!!」

 

  ピシュゥゥゥゥゥン  ピシュゥゥゥゥゥン  ピシュゥゥゥゥゥン

 

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

ベジータ「カカロット、願いの内容は覚えているんだろうな?」

 

悟空「おう!えーと……前に使ってたタイムマシンを出してくれって頼めば良いんだったな?」

 

ベジータ「違う。それだと神龍のヤロウが、いつの時代のタイムマシンを出してくるか解らんだろうが。」

 

悟空「あ、そっかー。じゃあどう言やぁ良いんだ?」

 

ベジータ「貴様さっき自分で言ってただろうが!!!もういい俺が言う!貴様は神龍が出たら引っ込んでろ!!」

 

悟空「そんな事言わねぇでくれよベジータぁ。オラがドラゴンボールわざわざ集めて、神龍も出したんだぞ?」

 

 

バ チ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ン

 

神龍「グォァァァァァ!!」ゴゴゴゴ

 

神龍「………………。」(汗)

 

悟空「ん?どーしたぁ?神龍。」

 

神龍「……今日は、ビルス様は来ていらっしゃらないのか……?」

 

悟空「今日はビルス様は家で寝てんだってよ。ウイスさんは来てっけどなぁ。」

 

神龍「そ……そうか。では改めて……。」

 

神龍「……さぁ願いを言え。どんな願いも2つだけ叶えてやろう……。」

 

 

ザッ ベジータ「おい神龍!!今の時代から20年後の未来にトランクスという奴がいる!そいつをここに呼ぶことは出来るか!?」

 

悟空「ぃぃ!?ベジータ!さっきと言ってる事ちげぇじゃねぇか!!」

 

ベジータ「こっちの方が手っ取り早いだろうが。それにビルスとウイスの野郎にもしタイムマシンがバレたら、今度こそ地球を破壊すると言うに決まっている!!」

 

悟空「そ、そりゃそうだけどよぉ……多分無理だと思うぞ?」

 

 

神龍「……それは不可能だ。その願いは私の力を大きく越えている……。それに、時間移動や時空転移で人物を呼ぶことは、神の定めた法によって重罪となっている……他の願いを言うが良い……。」

 

 

ベジータ「チッ、やはりダメか。」

 

悟空「ほら言ったじゃねぇか。やっぱタイムマシンを出してもらおうって言うしかねぇんじゃねぇか?」

 

???「おとうさーん!」???「パパー!」シューン スタッ

 

悟空「ん?悟天、トランクス。それにえーと……。」

 

マイ「あの……マイです。」

 

悟空「そうそう!おめぇ達何しに来たんだ?」

 

トランクス「神龍が見えたからこっちに来たんだよ。何か願いでも叶えてもらうの?」

 

悟天「何叶えるの!?お父さん!!」

 

ベジータ「お前達には関係の無いことだ、家に帰ってのんびりミルクでも飲んでいろ。」

 

トランクス「えー良いじゃん、何か教えてくれたってー。」

 

悟天「そーだよー。」

 

ピキッ ベジータ「やかましい!とっとと家に帰ってろ!!」

 

悟空「そうだぞトランクス。それに悟天、チチが探してたぞ?早く家にけぇった方が良いかもな。」

 

悟天「あ!ついトランクス君と遊びすぎてたから忘れてた!じゃあ僕帰るね!トランクスくん、マイちゃん!またね!」ヒューン

 

トランクス「ちぇ、つまんないの~。」スタスタ

 

ベジータ「全く……。」

 

悟空「で、ベジータ。願いの方はどーすんだっけ?」

 

 

マイ「……。」 ???「マイ……マイ……!!」

 

マイ「……ピラフ様?どうしたんです?」タッタッタ

 

ピラフ「お前、神龍が出ているというのに、なーんでそんなに呑気なんだ……!」

 

マイ「呑気って……私今帰ってきたばかりなんですけど?」

 

シュウ「ピラフ様、もうやめときましょうよ……今更世界征服なんて……。」

 

ピラフ「バカもん!!!今が絶好のチャンスなのだぞ!?今さっきマイが願いを叶えていれば、すぐにでも地球は我々のものになっていたのにぃ!!」

 

マイ「ピラフ様、私もう世界征服に興味なんてありませんけど?」

 

ピラフ「な、なにぃぃぃ!?い、一体何を言ってるんだマイ!!我々の最終目的は、この世界をぜーんぶ征服するという事だぞ!!?」

 

マイ「だって別に今の生活には特に困ってないですし、ご飯も出るし、お風呂に入れるし、それに……トランクスもいるしぃ……///」カァァァ

 

シュウ「マイの言う通りですよピラフ様ぁ。それに世界征服をしたところで、破壊神とか他の宇宙とかが出てきて、もう訳が解らない状態ですから……。」

 

ピラフ「し、しかしだなぁ!!我々は昔誓ったではないか!!全てを我々が支配する世界を創ろうと!!」

 

マイ「やりたければピラフ様で勝手にすれば良いじゃないですか、私はもう興味ありませんので。それでは。」スタスタ

 

ピラフ「お、おいマイ!!どこへいく!?」

 

マイ「ブルマさんの家に帰るんです。明日も朝早いので、ピラフ様の小言を聞いてる暇は私にはありません。」スタスタ

 

ピラフ「ま、マイの奴ぅぅ……!!!」ピクピク

 

シュウ「あ、あのーピラフ様。私も、もう戻って良いでしょうか?お腹も空いてきたので……。」

 

ピラフ「馬鹿者!!お前だけは俺様を命に掛けても裏切らんと言っていたではないか!!!」

 

シュウ「わ、私そんな事言ったかなぁ……。」

 

ピラフ「良いか!!神龍はもう出ている!後は願いを言うだけ!!簡単ではないか!!」

 

シュウ「は……はぁ。じゃあピラフ様が行けば良いじゃないですか……。」

 

ピラフ「シュウ!!お前犬だから足早いだろ!お前が行け!!」

 

シュウ「えぇ!嫌ですよ!!そこまで叶えたい願いもありませんし……。」

 

ピラフ「ぬぅぅぅぅ!!!もういい!こうなったら俺様が行く!」スタスタ

 

シュウ「最初からそうすれば良いのに……私も帰ろうっと……。」スタスタ

 

 

神龍「もう願いは無いのか……?無ければ消えさせてもらうぞ……。」

 

悟空「ちょっとタンマタンマ神龍!!叶えたいねげぇはあるんだって!」

 

神龍「なら早く言うが良い……。」

 

悟空「じゃあー神龍!今ブルマがタイムマシン造ってんだけどよ、何か上手く行ってねぇみたいなんだ。動かせるようにして欲しいんだけど、なんとかなんねぇかな?」

 

神龍「タイムマシン……。」

 

ベジータ「……」

 

神龍「……動かせるようにするだけならば、可能だ。」

 

悟空「ホントか!?やったぁ!!んじゃ早速頼むぞ神龍!」

 

神龍「だが、さっきも言ったが……本来時間移動や時空転移する事自体は重罪だ……神が手を貸すことは禁止されている……従って、その願いを叶えるのは不可能だ……。」

 

悟空「ぇぇぇ!?なんとかなんねぇのかよ神龍!さっきできるって言ったじゃねぇか!」

 

神龍「叶えることは可能だが、手を貸すことは出来ないと言ったのだ……他の願いを言うが良い……。」

 

ベジータ「この願いもダメか……どうやらブルマに直してもらうしか方法は無いようだな……。」

 

悟空「えー……あんま時間ねぇのによぉ。ブルマもいつ出来るかわかんねぇって言ってたぞ?」

 

ベジータ「仕方あるまい、トランクスは諦めるんだな。」

 

 

ピラフ「よ、よし!チャーンス……!!」スッ

 

 

???「その必要はありませんよ。」スゥー

 

ムギュ ピラフ「ぐげぇ!!」ドサッ

 

 

チラッ 悟空・ベジータ「!!」

 

スタスタ ウイス「私が神龍にお願いして、タイムマシンを使えるよう話してみましょう。」

 

ビクッ 神龍「う、ウイス様……!?」

 

悟空「ほ、ホントか!?ウイスさん!」

 

ウイス「えぇ。」

 

ベジータ「な、何故タイムマシンの事を……!」

 

ヒョコ ブルマ「あははは……バレちゃってたみたい……。」

 

悟空「でもよウイスさん、めぇにタイムマシンを使うのは重罪とか何とか言ってなかったっけ?」

 

ウイス「本来そうなんですが、今回は悟空さんとベジータさんに、私が好きにメンバーを集めても良いと仰ってしまいましたのでねぇ。」

 

ベジータ「し、しかし……たかがそれぐらいで、許されるものなのか?」

 

ウイス「今回はこの第7宇宙の件だけでは無く、全宇宙が参加する武道大会です。恐らく他の宇宙の方々も、時を越えて選手を集めたりする所が多いと思います。全王様もその辺りは承知しているでしょう。」

 

ブルマ「ふーん……そこまで神様達も必死になってやるのね……その全宇宙一武道会っていうの。」

 

ウイス「ホホホホ、勿論ですよ。なにせ全ての宇宙の選手で、誰が一番強いのかを決める大会なので。それに神様は自分の発言にはちゃーんと責任を持って言ってます。ちなみに自慢ではないですが、私はビルス様と違って、嘘など一度もついたこと無いんですよ?」

 

悟空「ひゃーすっげぇな!でも、ビルス様って嘘ついたことあったっけ?」

 

ベジータ「そんな事はどうでもいい!ウイス、するのなら早くしろ!!」

 

ウイス「はいはい、ベジータさんはせっかちですねぇ。」スタスタ

 

 

ウイス「ということです。お願いできますか?」

 

神龍「は、はぁ……ウイス様が仰るのであれば……。」ピィィィン

 

神龍「タイムマシンは使えるようにしました……。」

 

ウイス「ありがとうございます。ではブルマさん、参りましょうか。」

 

ブルマ「え?ど、どこに?」

 

ウイス「まだ美味しいものを食べている途中じゃないですかぁ。次のお店に案内していただけます?」

 

ブルマ「そ、そうだったわね!あはははは……じゃあ早速行きましょウイスさん!!」タッタッタ

 

ウイス「悟空さんベジータさん、メンバー集めですが……強い方を是非お願い致しますよ、それでは。」スタスタ

 

 

悟空「行っちまったな……。」

 

ベジータ「全宇宙一武道会……ウイスのあの言い方からして、他の宇宙も強豪を揃えてくることは間違いないだろうな。」

 

悟空「あぁ……第6宇宙も参加するって言ってたしな。かぁー!楽しみだなぁ!!!じゃあベジータ!早速トランクスに会いに行こうぜ!!」

 

ベジータ「バカが、ブルマが帰ってこんと操縦が出来んだろうが!」

 

悟空「でもブルマはウイスさんとまたうめぇもん食べに行っちまったぞ……。」

 

ベジータ「あの様子だと、今日は無理だな……。」

 

悟空「マジかよぉ……しょうがねぇなぁ……。」

 

 

ナレーター「全宇宙一武道会へ向けて、全王やその他の神達も動き始めた。そして悟空達も未来のトランクスをメンバーに加えるため、ウイスの協力で神龍にタイムマシンを動かせるよう願いを叶えてもらった。」

 

ナレーター「全宇宙一武道会の行方は果たして……?」

 

 

神龍「あの……最後の願い……待ってるんだけど……。」

 

ピラフ「うぐぅ……こ、今回も諦めるしかないのか……。」




これで7話終わりです!!
次回、遂に未来トランクスが出る……かも!?
更新頑張っていきたいので、コメントご感想お待ちしてます!

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