ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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ナレーター「第10宇宙の破壊神、ロッドと手合わせをした悟空は、少し本気を出したロッドの攻撃により死にかけるが、ロッドの付き人ルヴィスによって、一命をとりとめる。」

ロッド「実は僕達がここに来た本来の理由がね、全王様から第七宇宙へと追加の伝言を頼まれたからなんだよー。」

悟空「追加の……?」

ベジータ「伝言……?」

ナレーター「悟空達がロッドから追加の伝言を聞いている一方、第6宇宙では……。」


4話 最強戦士再び!?第6宇宙メンバー結集!!

シャンパ「ククク……ハーハハハハッハー!!」

 

ヴァドス「シャンパ様、笑い方がお下品です。」

 

シャンパ「うるさい、これが笑わずにいられるかぁ?遂に全王様が全宇宙一武道会を開くと仰ってくれたんだぞぉ!?あの時の屈辱、ビルスの奴に何倍にもして返してやるんだからよ!」

 

ヴァドス「しかしシャンパ様、今は選手が誰も揃っていませんが。選手を集めないと参加できないのではありませんか?」

 

シャンパ「そうだなぁ。今回の大会はトーナメント式らしいからな。」

 

シャンパ「俺達第6宇宙の武道会はあと5日か……だったら即急に集めてこの俺様の星で修行させるか。じゃあヴァドス、頼んだぞー。」

 

ヴァドス「え?また私が集めるんですか?」

 

シャンパ「この前ビルスとやった試合の時も、お前が集めて来ただろ?今回もあいつらで良いからよ、俺は今から忙しいんでな。」スッ ピッ

 

ヴァドス「シャンパ様、忙しいとか言っておりますが、只テレビの前でお菓子を食べてるだけではないですか。そんな事ばかりしているから、その体型を維持しちゃうんですよ。」

 

シャンパ「ほっとけ!今日は神TUBEで動画を見るって決めてんだよ!」ピッ

 

シャンパ「最近このゴワキンって奴が面白くてなー!最近は※ワシの見習いが悪に染まったんだが※っていう動画がめちゃくちゃ笑えるんだよ!」ポリポリ バリバリ

 

ヴァドス「はぁ……やれやれ。」

 

シャンパ「ハハハハハハ!!いやー、第6宇宙の地球のお菓子は旨いし、動画はおもしれぇし!今だけはビルス様々ってとこだなー。ハハハハハハ!」

 

ヴァドス「動く気配がありませんね……わかりました。シャンパ様の今日のご夕食は抜いておきますね。」スッ

 

シャンパ「な、なんでだよ!!」バリバリ

 

ヴァドス「なんでって、今シャンパ様はお菓子を食べているではありませんか。こんな時間から食べていたら、夕食はカロリーを大幅に摂取してしまい、血圧などが上昇して危険だと私が判断しましたからです。」

 

シャンパ「ふん、破壊神はそんな事気にしねーよ!とりあえず早く行ってこい!あと、夕食は絶対出せ!」バリバリ

 

ヴァドス「はいはい。」スッ  コ ン ッ

 

 

  ド ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン

 

 

シャンパ「やっと行ったか……。ったく、ヴァドスの奴……夕食ちゃんと出してくれるよな……?」ボリボリ

 

 

      ~第6宇宙 惑星ベアー~

 

 

???「ふんっ!ふんっ!」ドスッ ドスッ

 

バ キ バ キ バ キ バ キ ッ

 

???「おりゃぁ!!」ズ ド ォ ォ ン

 

ボ ゴ ォ ォ ォ ォ ン……

 

???「……まぁこんなもんだろ。さて、少し一休みするか……。」ザッザッザ

 

 

ヴァドス「ボタモさん。」スッ

 

 

ビクッ ボタモ「!? な……なんだよ、脅かすなよ……。」

 

ヴァドス「お久しぶりです、なかなか元気そうですね。」

 

ボタモ「な、何か用か……?」

 

ヴァドス「えぇ。シャンパ様がお呼びなんです、すぐに来いとのご命令なので呼びに来ました。」

 

ボタモ「シャンパ様が……?もしかしてまたあの武道会を?」

 

ヴァドス「その通りです、しかし今回は少し規模が違いますが……。」

 

ボタモ「? どういう事だ?」

 

ヴァドス「詳しいことはシャンパ様の所で話します。とりあえず来ていただけませんか?」

 

ボタモ「わ、わかったよ……。」

 

 

    ~第6宇宙 惑星 フロスト~

 

 

フロスト「……。」

 

平和維持軍「フロスト様、最近惑星アローが例の軍に襲撃を受け、救助要請が入ったとの報告です。いかがしましょう?」

 

フロスト「わかりました。直ちにわが軍の兵を送り込み助けてあげてください。ただし悪人だからと言って決して殺してはいけませんよ?相手にも何か理由があるはずです……話し合いをすれば解り合えると、私は信じていますので。」

 

平和維持軍「はっ!」ザッ

 

 

平和維持兵1(やっぱりフロスト様は凄いお方だ。悪人にも慈悲をかけるなんて……。)

 

平和維持兵2(当たり前だろ?なにせ平和を第一に考え、どうすれば戦争を無くせるかを常に思ってるんだからよ。)

 

平和維持兵3(でもこの前、破壊神シャンパ様とかいう人の所へ行って格闘試合をしたらしいな。それは一体どうなったんだろう?フロスト様は勝ったのかな?)

 

平和維持兵4(いや、負けちゃったらしいよ。なんでもサイヤ人とかいう奴等に。)

 

平和維持兵3(えぇ!?フロスト様がサイヤ人なんかに!?何かの冗談じゃないのか?)

 

平和維持兵1(なんでも、相手の方は第7宇宙っていう所のサイヤ人だったようだし、滅茶苦茶凶暴だったらしいよ。)

 

平和維持兵2(マジか……まぁフロスト様は争い事は嫌いだし、そういうのは割りに合わないお方なんだよ。仕方ないと言えば仕方ないか。)

 

平和維持兵4(たとえ負けちゃったとしても、フロスト様は俺達の一番尊敬できるお方に変わりはないさ!そうだろ皆!!)

 

平和維持軍(おう!!!)

 

 

フロスト「……。」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

悟空「だぁぁぁぁぁぁ!」ドヒュゥゥン シュインシュインシュインシュイン

 

フロスト「!!」

 

ビルス「第6宇宙よ!これが超サイヤ人だ!」

 

シャンパ「お、おい!サイヤ人って変身するのか!?」

 

キャベ「い、いえ!そんなの……見たことも聞いたことも……!」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

ベジータ「はぁぁぁぁぁ!!」ドヒュゥゥン シュインシュインシュインシュイン

 

ベジータ「このクズがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

バ キ ィ ィ ィ ィ ィ ィ

 

フロスト「ぬぁぁ……!?」キーーーーン ド サ ッ

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

キャベ「もし家族に何かしたら……サダラに何かしたら……僕は……お前を……」ゴゴゴゴゴゴ

 

キャベ「ゆるさなぁぁぁぁぁぁぁい!!」ドヒュゥゥン シュインシュインシュインシュイン

 

キャベ「でぇぁぁぁぁぁぁ!」ブンッ

 

バシィィィン ベジータ「くっ!」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

フロスト「サイヤ人ですか……。」

 

フロスト(金色のオーラに金色の髪型……あの超サイヤ人というのはかなり厄介ですね。)

 

フロスト(もし私の計画を邪魔するのならば……襲撃させて落とすしかないか。)

 

フロスト(ですが今はそっとしておきましょう……格闘試合に出てたキャベという方も、特に私の邪魔をした訳ではありませんし……。)

 

フロスト(……そういえばあの孫悟空というサイヤ人も、自分の宇宙で私とそっくりな人物と戦ったと言っていました。)

 

フロスト(サイヤ人……近いうちに滅ぼした方が良さそうですね。)

 

ヴァドス「フロストさん。」

 

フロスト「……ヴァドスさんですか。それにボタモさんまで……この私に何か用で?」

 

ボタモ「……。」

 

ヴァドス「えぇ、シャンパ様がお呼びなんです。来ていただけますか?」

 

フロスト「この私をシャンパ様が……?ついに私を破壊する気になったんですね。平和維持軍のリーダーであり、この大悪党の親玉である私を。」

 

ヴァドス「いいえ。全王様が宇宙一武道会を開くと仰いましたので、代表選手を集めているだけですよ。」

 

フロスト「全王様……?確かこの前の第7宇宙の試合の時に来られたという……?それに宇宙一武道会とは?」

 

ヴァドス「詳しいことはシャンパ様の所で。構いませんか?」

 

フロスト「……ちなみに、断るといったら?」

 

ヴァドス「シャンパ様が、直々に破壊されるでしょうね。」

 

フロスト「……わかりました。シャンパ様とヴァドスさんが来いと仰るのなら、行かないわけにはいきませんね。」スッ

 

ヴァドス「フフッ、さすがフロストさん。お話がスムーズで助かります。」

 

フロスト「平和維持軍の諸君、私は少しの間留守にする!その間、ここは任せました!」

 

平和維持軍「了解!」(*`・ω・)ゞビシッ

 

フロスト「では行きましょうか、皆さん。」

 

ボタモ(フロストの奴、まだこんな事やってたのかよ……。)

 

 

ドヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン……

 

 

ヴァドス「キューブの乗り心地、いかがです?」

 

フロスト「相変わらず良いですよこのキューブ……本当に素晴らしい乗り物だ……我が軍に欲しいですね。ねぇ?ボタモさん。」

 

ボタモ「お、おう……。」チラッ

 

フロスト「……どうかされましたか?ボタモさん。」

 

ボタモ「お前……また腕に毒針とか仕込んでるんじゃないだろうな……?」

 

フロスト「ホホホ、私は一度言われた事はちゃんと聞きますよ、子供じゃないんですからね。」

 

ボタモ(よく言うよ……。)

 

ヴァドス「次はマゲッタさんを迎えにいきます。マゲッタさんの星は少し遠いので、皆さんしっかり掴まっていてくださいね。」

 

 

    ~第6宇宙 惑星 メタリカ~

 

 

メタルマン1「シュポシュポ!!」(てめぇ!今俺の銀食べたな!?)

 

メタルマン2「シュボボボボ!」(あ?銀にお前の名前でもあんのか?しかもさっきのは俺の銀だし!)

 

マゲッタ「シュ……シュポシュポ。」(なんだその態度は……喧嘩うってんのか?)

 

メタルマン1「ジュポポポポォ!!」クワッ(お前からうってきたんだろうが!)

 

メタルマン2「シュポォーー!」ブンッ(なんだとこらぁ!)

 

バ キ ッ メタルマン1「 シュ……シュポォーー!」バッ(やりやがったな!)

 

ド ガ ッ メタルマン2「ジュポポ……シュポォォ!!」ブンッ(この!俺よりよええくせに!)

 

ドガッ バキャ メキャ ガスッ ベキッ

 

マゲッタ「シュ……ジュポポォ。」(-_-;)

 

 

ヴァドス「こんにちは、マゲッタさん。」

 

マゲッタ「シュポ?」クルッ

 

ボタモ「よう。」

 

フロスト「お久しぶりですね、マゲッタさん。」

 

マゲッタ「シュポシュポー。」

 

バゴッ グガン バキン メキン 

 

ヴァドス「なにやら騒がしいですね……何かありましたか?」

 

マゲッタ「シュポ、シュポシュポシュポー。」

 

ヴァドス「なるほど。仲間のメタルマンが銀を巡って争っている、と。」

 

マゲッタ「シューポシューポ、シューポッポー。」

 

ボタモ「マゲッタの奴、何て言ってるんだ……?」

 

ヴァドス「一人では争いを止めるのは無理なので、助けていただけないか?との事です。」

 

マゲッタ「シューポポ。」

 

フロスト「でも貴方ほどの実力なら、メタルマン2体ぐらい止められるのでは?」

 

マゲッタ「シュポシュポ、シュー。」

 

フロスト「……相変わらず何を言ってるか解らないですね……。」

 

ヴァドス「マゲッタさんは、出来るのは出来るけど、仲間を傷つけたくない、と仰っています。」

 

フロスト「成る程、わかりました。でしたらその件は私が引き受けましょう。宜しいですね?」

 

マゲッタ「シュポー……。シュポ、シュポシュポシュポシュポー!」

 

ヴァドス「ありがとう、と仰ってます。あと、毒針はやめてくれ、と。」

 

フロスト「ほほほ、心配ありませんよ。もう私は毒針など仕込んでませんし、例え仕込んでいたとしても貴方達のボディには入らないでしょう。でも手荒な真似はご勘弁くださいね、メタルマンのボディはとても堅くて、私の攻撃は通じませんから。」

 

マゲッタ「シュポポポー。」

 

ボタモ「なら、俺様も手伝うぜ。良いだろ?ヴァドスさん。」

 

ヴァドス「私はどちらでも構いませんよ。ただマゲッタさんだけ連れていければ良いですから。」

 

マゲッタ「シュポ?」

 

フロスト「わかりました。ではボタモさん、参りましょうか。」

 

ボタモ「おう!」

 

 

メタルマン1「ジュポポポポ!」バキッ ガスッ

 

メタルマン2「シュボボボボ!」ドカッ ゲシッ

 

フロスト「そこのお二人、争いはやめなさい。醜いだけですよ!」

 

ボタモ「そんなに殴り合いたいなら、俺達が相手になってやるよ!」

 

メタルマン1「シュポォァ?」(なんだこいつら……。)

 

メタルマン2「ジュボボボ……。」(違う星のやつらが、なんでこんなところに……。)

 

メタルマン1「シュポォォォ!」ドヒュゥン(俺達の邪魔するんなら!)

 

メタルマン2「ジュボォォォォアァァ!」ドヒュゥン(容赦しねぇぞぉー!)

 

フロスト「来ますよ、ボタモさん!」ドヒュゥゥン

 

ボタモ「へへっ!任せな!」ザッ

 

メタルマン1「シュポォォ!」ブンッ

 

ポワポワポワポワ ボタモ「っへ、効かねぇな。」

 

メタルマン1「シュポ!?」(な、なんだこれは!)

 

バッ メタルマン2「ジュボォ!」(なにボサッとしてやがる!)

 

ガ ッ フロスト「貴方の相手は私ですよ。」ブンッ

 

バ キ ィ メタルマン2「ジュボ!」ドザァァ

 

スタッ フロスト「フフフ……。」

 

マゲッタ「シュポポポポポ……。」

 

ヴァドス「仕方ありませんよマゲッタさん。手荒な真似をするって、さっきフロストさんが仰ったではありませんか。」

 

ヴァドス「それにしても、前の大会からずいぶん腕を上げていますね。お二人とも……。」

 

メタルマン1「シュポ!シュポ!」(この!この!)

 

ポワポワポワポワ ボタモ「もう終わらせるぞ。」シュン

 

メタルマン1「シュポ!?」(き、消えた!)

 

ヒューン ボタモ「後ろだぁ!」グォォッ

 

 

バキ ィ ィ ィ ィ メタルマン1「シュポォォ!」(ぐぁぁぁ!)

 

 

ズ ド ォ ォ ン

 

 

ボタモ「へっ!」スタッ

 

 

メタルマン2「ジュボッボボボボボ!」(オラオラオラオラ!すばしっこい奴だな!)

 

スカッ スカッ スカッ スカッ フロスト「ほんとはこういう事はしたくないんですが、申し訳ありません。」シュン

 

バッ メタルマン2「!」(懐にっ!)

 

フロスト「お腹に一発、失礼します。」

 

ド ガ ッ メタルマン2「ジュ……ボォ……!」(な……なにぃ……!)  

 

 

ド サ ァ ァ ァ

 

 

ギュピ フロスト「ボタモさん、こっちも片付きました。それにしてもボタモさん、相当腕を上げたようですね。あのスピード……侮れませんよ。」

 

ボタモ「ありがとよ。お前もめちゃくちゃ強くなってるな……変身せずに倒しちまうなんて。」

 

フロスト「私は基本的に紛争地でしか力を使わないんです。変身も何かとエネルギーを消費しますから。」

 

ボタモ「な、なるほど……。」

 

メタルマン1「シュポ……ポポポポ……。」ピクピク

 

メタルマン2「ジュジュボボ……。」ピクピク

 

ヴァドス「終わったようですね。」スタスタ

 

フロスト「えぇ。もう少し優しくしたかったんですが、中々力の加減が難しいので。」

 

ボタモ(……こいつだけは敵に回したくねぇな……。)

 

マゲッタ「シュポシュポ。」スッ

 

ヴァドス「大丈夫ですよマゲッタさん、メタルマンの方達は命に別状はないですから。お二人のおかげですね。」

 

マゲッタ「シュポポポー。」

 

ボタモ「今のはわかったぜ、ありがとうだな。」

 

ヴァドス「フフ、ではマゲッタさん?本題に入りましょうか。」

 

マゲッタ「シュポ?」

 

 

     ~第6宇宙 惑星サダラ~

 

 

キャベ「じゃあ仕事に行ってくるよ、ルラビ。」

 

ルラビ「えぇ……いってらっしゃい、キャベ。」

 

ブーカ「パパー!いってらっしゃいー!」

 

キャベ「良い子にしてるんだよ、ブーカ。」ナデナデ

 

ブーカ「うん!パパも気を付けてねー!!」

 

ガチャ キャベ「少ししたら帰ってくるよ。」スタスタ

 

キャベ「っ!」

 

 

スッ ヴァドス「こんにちは、キャベさん。」

 

 

キャベ「ヴァ、ヴァドスさん!どうしてここに……?」

 

ボタモ「よう。」

 

マゲッタ「シュポー。」

 

キャベ「ボタモさん、マゲッタさんまで?」

 

ヴァドス「この方もおりますよ?」

 

スッ フロスト「こんにちは、キャベさん。元気そうですね?」

 

キャベ「!? ふ、フロスト!!」バッ ザッ

 

フロスト「フフフ、ずいぶん私も嫌われたものですね。惑星マヨネーや武道大会で、一緒に戦った仲ですのに。」

 

キャベ「だ、黙れ!!皆さん!フロストから早く離れてください!僕がフロストを倒します!!はぁぁぁ!」ドヒュゥゥン 超サイヤ人 シュインシュインシュインシュイン

 

ヴァドス「待ってくださいキャベさん。フロストさんは敵ではありません。貴方と戦う気など、これっぽっちもありませんよ。」

 

キャベ「……どういう意味です?」シュインシュインシュインシュイン

 

ヴァドス「シャンパ様がお呼びなんです。一緒に来ていただけませんか?」

 

ドヒュゥゥン 超サイヤ人解除 キャベ「シャンパ様が……?」

 

ヴァドス「えぇ。ここでは騒がしくなりそうですから、向こうにある丘の方へ行きましょう。」

 

 

 

キャベ「武道大会……ですか?」

 

ヴァドス「はい、詳しい話はシャンパ様の所で。もしかして、今お忙しいですか?」

 

キャベ「いえ、そういう訳じゃないですけど……武道大会ということは、また第7宇宙と試合をするということでしょうか?」

 

ヴァドス「今回は、全王様が主催する全宇宙一武道会というものです。」

 

キャベ「全宇宙一武道会……!つまり、全ての宇宙が参加する格闘試合ですか……!?」

 

ヴァドス「そうですよ。そしてシャンパ様が、前に第7宇宙の試合の際に参加した選手を、また選ばれたんです。つまり……ボタモさん、マゲッタさん、そして……フロストさんも参加する選手……。」

 

フロスト「その通り。キャベさんもそんなに警戒しないでいただけませんか?私達はまた、同じチームに選ばれたんですから。」

 

キャベ「…………わかり……ました。」スッ

 

キャベ(全宇宙が参加するということは、また第7宇宙も参加するに違いない……!)

 

キャベ「前に参加した選手ということは、僕も参加できる権利があるという事ですよね?」

 

ヴァドス「そういう事になります。どうします?」

 

キャベ「もちろん、参加させて頂きます!」グッ

 

ヴァドス「ンフフ、そう言っていただけると思ってました。」

 

ボタモ「へへ!」

 

マゲッタ「シュポポポ!」

 

フロスト「……。」(期待してますよ、キャベさん。)

 

キャベ(師匠……!いえ、ベジータさん!僕、あの時よりずっと強くなります……!待っていてください……!)

 

 

ド ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン 

 

 

ヴァドス「ご家族さんや星の人に、別れの挨拶はしてきましたか?」

 

キャベ「えぇ、妻と子供にも言ってきました。少し寂しそうでしたけど……仕方ないです。王にも挨拶を……。」

 

ヴァドス「確か惑星サダラの王は、第7宇宙のサイヤ人の方と同じ名前でしたね。」

 

キャベ「はい、どちらもとても誇り高いお方です……!」

 

ギュピ ギュピ フロスト「キャベさん、また貴方と組めて光栄ですよ。」

 

キャベ「……僕に話しかけないでもらえますか。僕を騙していた事や、宇宙海賊は貴方の部下だった事、まだ許した訳ではありませんので。」

 

フロスト「ホホホホ、私は何とも思っていないんですが、貴方がそう言うのであればそうしますよ。」ギュピ ギュピ

 

キャベ「……。」

 

ボタモ「……あの二人、すげぇピリピリしてるな……。」

 

マゲッタ「シュポ……。」

 

ヴァドス「……あと一人ですね。」

 

 

     ~第6宇宙 名も無き星~

 

 

???「……諦めろ。お前はここで終わりだ。」スッ

 

ならずもの「こ、このやろおおお!」

 

スッ ???「っ!」カ ッ

 

ピシィィィィィーン…… ならずもの「……」

 

 

ド ゴ ッ

 

 

ならずもの「が……あが……」ドサッ

 

???「……ターゲット、抹殺完了……。」

 

???(……俺はまだまだ成長できるはずだ……。)

 

???「孫悟空……。」

 

ヴァドス「ヒットさん、こんなところにいたんですね。」

 

ヒット「?……ヴァドスか。」スッ

 

ヴァドス「迎えに来ましたよ、シャンパ様がお呼びです。」

 

ヒット「……どういう事だ。」

 

キャベ「武道大会ですよ、またこのメンバーでやるんです。」

 

ボタモ「よ、よう。」

 

フロスト「ヒットさん、この間の節はどうも。無礼を働いてしまって申し訳ありませんでした。」

 

マゲッタ「シュポポポー。」

 

ヒット「……お前達まで。また破壊神同士喧嘩でもしたのか?」

 

ヴァドス「いえ、今回は全宇宙の喧嘩……という所でしょうか。」

 

ヒット「全宇宙だと……?」

 

ヴァドス「詳しいことは、シャンパ様の星でお話しします。貴方も孫悟空さんとも、また戦ってみたいでしょう?」

 

ヒット「! 孫悟空か……。」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

ヒット「気が3倍……4倍……いや……」

 

悟空「10倍だぁぁぁぁぁ!!!!」ドヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

 

ヒット「くっ!この異常な気の膨れかた……!」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

悟空「じゃあ今度は、邪魔の入らねぇよう一対一でやろうぜ。」スタスタ 

 

ヒット「……。」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

ヒット「……奴も参加するのか?」

 

キャベ「来ますよ絶対!!師匠ももちろん!」

 

ヴァドス「確実ではないですが、間違いなく来るでしょう……サイヤ人ですからね。」

 

ヒット「……わかった、俺も行こう……。丁度退屈していた所だ。」スッ

 

キャベ「やったぁ!また宜しくお願いします、ヒットさん!」

 

ヒット「あぁ……。」

 

フロスト「ホホホ、第6宇宙チームの再結成ですね!」

 

マゲッタ「シュポポポポポー!!!」

 

ボタモ(このメンバー大丈夫かよ……。)

 

ヴァドス「これで全員揃いましたね。時間がありません、シャンパ様の所へ急ぎましょう。」

 

 

      ~第6宇宙 シャンパの星~

 

 

シャンパ「ふぁーあ……動画も見終わったしお菓子も食ったし、そろそろ寝るとするかな。」スッ

 

 

ドヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…………

 

 

シャンパ「ん……ヴァドスの奴、もう帰ってきやがったか。人が寝ようと思ってた頃に全く……。」スッ

 

 

バシュン ヴァドス「戻りましたよ、シャンパ様。」

 

シャンパ「ふわぁーい。で、全員連れてきたのか?」

 

ヴァドス「えぇ、もちろん。」スッ

 

 

ズシンッ ボタモ「……。」

 

 

ギュピ フロスト「……。」

 

 

ズジンッ マゲッタ「……。」

 

 

スタッ キャベ「……。」

 

 

スタッ ヒット「……。」

 

 

シャンパ「ふむ、確かに全員揃ってるな。フロスト、前の武道大会でお前が俺に恥をかかせた件、今回は見逃してやる。大事な格闘試合だ、ここで選手を失うわけにはいかんからな。」

 

フロスト「これはどうも……。」

 

ヴァドス「皆さん、前の格闘試合から各個人で鍛練をして、随分と腕を上げたみたいですよ。いつも食べて寝てばかりのシャンパ様とは大違いです。」

 

シャンパ「うるさい!よっし!良いかお前ら!ここに呼んだ理由は他でもない!ヴァドスから少し聞いてると思うが、全王様主催の武道大会を開くことになったのは知ってるな!?期日まであと5日しかない!」

 

マゲッタ「シュポッ!?」

 

ヒット「……短いな。」

 

シャンパ「だから即急にお前たちをここに呼んだんだ!」

 

ボタモ「しかしシャンパ様、何故今回はこのシャンパ様の星へ俺たちを呼んだんです?」

 

キャベ「この前の試合の時は、試合当日まで自分の星でいろって言ってましたが……。」

 

シャンパ「その事なんだがな、今回は全宇宙との試合だ。生半可な修行じゃ、俺様が全王様に恥をかいてしまう!つまり、今回はここがお前たちの修行場だ!!」

 

マゲッタ「シュポポポ!?」

 

フロスト「シャンパ様。それは構わないのですが……私達はどうやって修行すればいいのですか?」

 

シャンパ「そ・れ・は・な……」

 

 

シャンパ「俺様達がお前らの修行相手だ!!」バッ

 

 

5人「「「「「!?」」」」」

 

ヴァドス「…………………シャンパ様、今なんと仰いました?」

 

シャンパ「だから、俺達がこいつらの相手をしてやるって言ったんだよ。」

 

ヴァドス「私もですか!?」

 

シャンパ「当たり前だ。という訳でヴァドス、俺は眠いから後は任せたぞー。」スタスタ

 

ヴァドス「はぁ……こんな事だと思っていましたわ。」

 

ヒット「……で、俺たちはどうすればいい?」

 

マゲッタ「シュポポポー。」

 

ヴァドス「……仕方ありませんね。では皆さん、今日は私がお相手をしてあげます、全員でかかってきてください。」スッ

 

キャベ「えぇ!?ヴァドスさんが!?」

 

ボタモ「しかも一人で五人相手だぜ、大丈夫なのかよ?」

 

ヴァドス「構いませんよ。こうみえても私、とっても強いですから♥」

 

【挿絵表示】

 

フロスト「本当によろしいのですか?ヴァドスさん。」

 

ヒット「……後悔してもしらんぞ。」スッ

 

ヴァドス「御託はいりませんから、早くかかってきてもらえます?さっきも言いましたが時間がありませんので。」スッ

 

ボタモ「じゃあ遠慮なく!」タッタッタ

 

フロスト「はぁぁぁ!」ダンッ

 

マゲッタ「シュポォオオオオ!!」ダッダッダ

 

キャベ「いきますっ!!」ダンッ

 

ヒット「……」スゥッ

 

ヴァドス「……。」ザッ

 

 

 

     ~第7宇宙 ビルスの星~

 

 

 

悟空「えぇぇぇ!?今回の武道大会、天下一武道会のルールと同じじゃねぇんか?」

 

ロッド「まぁね、今回は武器の使用はありと、代表選手は5体5で戦って、勝った人が連続で闘っていく形式さ。それ以外は君の言う天下一武道会って言うルールと一緒だね。」

 

ベジータ(武器の使用以外は、以前第6宇宙とやり合った時と同じルールか……。)

 

ルヴィス「舞踏台の上で闘い……舞踏台から落ちたり、ダウンして10カウント、降参を宣言すると負けというルールだ。しかし、そんな武道会が第7宇宙の地球であったとは……。」

 

悟空「んー……まぁいっか。全宇宙のつええ奴等が集まるんだからな。武器の使用はありって事は、武器持って戦う奴も、中にはいるんだろなー!」

 

ベジータ「1つ聞きたい、それはどんな武器もありなのか?」

 

ロッド「んー基本的には手で持てるものや体に付けられるものだけみたい。とても大きな武器や乗り物、その他相手を強制的に失格にさせる物はダメらしいよ。」

 

ビルス「当たり前だ。もしそんなもんまで許可しちまったら、何でもありの大乱闘になっちゃうからね。」

 

ウイス「ところで、私達の第7宇宙は10日後に武道会をやると聞いたんですが……他の宇宙の武道会当日はどうなっているのですか?」

 

ロッド「今僕たちが知ってるのは、第7宇宙は10日後で……第6宇宙は5日後で……僕達の第10宇宙はまだ不明かな。ちなみにサクリファイス様の宇宙もまだ解らないみたい。」

 

ビルス「シャンパの所は5日後か……。」

 

悟空「第6宇宙!?ちゅうことはシャンパ様のとこの宇宙もやっぱ出るんだなぁ!?」

 

ロッド「らしいよ。僕からしたら別にどうでもいいけどさ。」

 

悟空「ひゃー!楽しみだなぁ!」

 

ベジータ(ということは、ヒットの野郎も来るか……。あとはあのキャベの奴も……。)

 

ビルス「またシャンパの奴か……めんどくさいな。」

 

 

ウイス「ロッド様、ちょっと待っていただけますか?」

 

 

ロッド「ん?なに?」

 

ウイス「さっき申し上げた事ですが……何故宇宙によって開催する日が違うんでしょう?同日に全宇宙の武道会を開くのではないのですか?」

 

ロッド「いや…全王様曰く、13個の宇宙の代表選手を集めるのには多すぎるから、各日を決めて、別々で勝ち上がっていくトーナメント方式でやるみたいだよ。」

 

悟空「と、トーナメントぉ!?皆が一気に集まって戦っていくんじゃねぇんか!?」

 

ルヴィス「流石にそれは無理であろう。時間がかかりすぎる。」

 

悟空「そっかぁ……参ったなぁ。オラ他の奴のたたけぇを見んのも好きなのによぉ。」

 

ウイス「悟空さん、観戦ぐらいでしたら大丈夫だと思いますよ?ねぇロッド様。」

 

ロッド「うん、多分大丈夫だと思うよ。だから他の宇宙の試合を見て、それを糧に修行とか頑張ったらいいんじゃないかな?」

 

悟空「ほんとか!?やったぁー!一番早く試合すんのはどの宇宙なんだぁ!?場所はどこでやるんだぁ!?」

 

ロッド「僕のわかることはそれぐらいだよー、あくまで伝言だからね。後の詳しい内容は全王様に聞いてほしいな。じゃっ!僕はもう帰るよ!邪魔したね。」スタスタ

 

悟空「ん……ロッド様、もうかえっちまうんか?」

 

ロッド「うん、これでも忙しい身だから。孫悟空、戦えて楽しかったよ。」

 

悟空「おう!オラもだロッド様!あと、孫悟空じゃなくて悟空でいいぞぉ?」

 

ロッド「そう?じゃあ、悟空!また武道会で会おう。」ノシ

 

悟空「またなロッド様!」✋スッ

 

ルヴィス「ではビルス殿、ウイス殿、ベジータ殿。失礼する。」

 

ビルス「うっとうしい、早く帰れ。」ゞ(`´ )シッシッ

 

ウイス「こちらこそ。」スッ

 

ベジータ「……。」

 

ロッド「バイバイー。」スゥゥゥゥ

 

 

ドヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン……

 

 

悟空「ロッド様達、行っちまったなー。」

 

ビルス「ふん、やっとうるさいのが帰ったか。さて、僕は少し疲れたから家で横になるぞ。」スタスタ

 

悟空「あ、ビルス様!」

 

ビルス「なんだ?」

 

悟空「こんけぇの武道大会、モナカの奴は出るんか?」

 

ビルス「アイツは今回は欠席だ。仕事の方が忙しいからとかなんとかな。」

 

ベジータ「なっ!?」

 

悟空「ええええええええええ!!?モナカの奴出ねぇのかよ!?ビルス様達以外で、第7宇宙で一番つええ男だぞぉ!?そりゃねーよぉぉ!!」

 

ビルス「うるさいな!僕だってそうしたいが、奴が忙しいと言ったらダメなんだよ!わかったか!?」

 

悟空「マジかよぉ……なんとかなんねぇのか?」

 

ビルス「ならん!」

 

ウイス「だから今回の大会メンバーは、悟空さん達が決めてもらって構いませんよ。」

 

ウイス(って言っとけば良いんですよね?ビルス様。)

 

ビルス(まあ……そうだが。)

 

ウイス(じゃあ貸しということで、ブルマさんから頂いたデザート、私が1つ多目にもらっておきますよ♥)

 

ビルス(なっ……僕が大切に冷やしていたデザートを!?……くぅぅぅぅ!!仕方あるまい……)

 

ウイス(ありがとうございまーっす。)

 

ウイス「では悟空さんベジータさん、私も少し戻っておりますので、何かあれば呼んでください。」スタスタ

 

悟空「あ!ウイスさん!また全ちゃんに、どこの宇宙が早く試合すっか聞いてもらってもいいかな?」

 

ウイス「わかりました。こちらの方で聞いておきましょう。」スタスタ

 

悟空「おし!さてと……。」スッ

 

ベジータ「どこに行く気だ?カカロット。」

 

悟空「へへっ、ちょっとな。ベジータも来るか?」

 

ベジータ「……貴様、何を考えている。」

 

悟空「地球だよ地球、悟飯達にも全宇宙一武道会の事教えてやんねーとな!!オラ達が今回もメンバーを集めなくちゃならねぇしよ。」

 

ベジータ「俺とカカロットと……あと3人か。」

 

悟空「よーし!メンバー集めっぞー!!!」バッ

 

 

ナレーター「こうして、第10宇宙の破壊神ロッドから、武道会のルールと詳細を聞き、全宇宙一武道会のメンバー集めを開始した悟空とベジータ。果たして悟空達以外のメンバーは一体誰になるのか?」

 

ナレーター「そして、第6宇宙の修行の行方は……!?」




いかがだったでしょうか。
朝から書き続けてこの時間になってしまった……。
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