ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪チャンチャチャーン チャーチャーチャチャーチャーチャチャーチャチャーン♪

ナレーター「全宇宙一武道会第3試合、フロストの反則行為によりギネが勝利となったが、次の第3宇宙の対戦選手であるブロリーによりその判定は取り消される事になった。」


シャンパ「おいお前っ!その必要はないってどういう事だぁっ!俺様に喧嘩売ってんのかぁ!?」

ブロリー「この俺がフリーザを血祭りに上げてやる……さっきの試合はカカロットのマ↑マ↑が負けで、こいつが勝ちで良いですYO☆だから破壊し尽くすのは無しです……。」

シャンパ「なにぃ!?」


ナレーター「そして全宇宙一武道会第4試合はフロスト対ブロリーとなり、ブロリーはギネの敵を討つためにフロスト相手に健闘するが……やはりフロストの最終形態には成す術がなく、ブロリーは試合開始早々いきなり劣勢に立たされる。」


フリーザ「ブロリーさん、どうやら今の貴方じゃ私の相手にはならないようですね……。貴方もサイヤ人なのであれば、先程私が闘っていたギネさんのように変身できるのでは無いですか?」

ブロリー「……はい。」

ゴゴゴゴ ブロリー「はぁぁ……。」

アキュリ『こ、これは!先程の試合でギネ選手が最初に使った変身と全く同じデス!一体どういう事でショーカァ!?』


ナレーター「そしてブロリーは力を解放して金色の超サイヤ人へと変身しフロストへ反撃の狼煙を上げる。果たしてブロリーの超サイヤ人の力は、ギネを倒したフロストに通用するのであろうか……!?」


ブロリー「勝てると思うな、小僧!!」

♪チャチャチャン チャチャチャン♪


43話 極限バトル!?最終形態フロストvs超サイヤ人ブロリー!!

  ~第??宇宙 全宇宙一武道会 会場~

 

 

ブロリー「勝てると思うな、小僧!!」ダンッ

 

アキュリ『ブロリー選手!!先程のギネ選手と同じ黄金の気を纏いながら、上空にいるフロスト選手へと向かって行きまシター!!』

 

スッ フリーザ「フッ……。」

 

 

 

ブロリーは超サイヤ人の特徴である黄金のオーラを纏いながらフロストへと突撃する。それを見ていたフロストはニヤリと笑いながら向かってくるブロリーに右手をかざし、指をクワのような形に変えると、その右手の指先から目には見えない程の細いエネルギー波を撃ち出した。しかしブロリーはその場から瞬時に姿を消してかわし、再びフロストへ間合いを詰めて行く。

 

 

 

フリーザ「ほう……ギネさんとまでは行きませんが、かなり素早いようですね。」

 

ブロリー「うぉぉあ!!」ブンッ

 

 

 

ブロリーはフロストの目の前まで近づくと、そのままの勢いで左腕からフロストの顔目掛けてパンチを繰り出す。しかしフロストは体勢を低くしてパンチをかわし、すぐさま右手でブロリーの顎に掌底を当てにいく。

 

 

 

フリーザ「超サイヤ人になってもやはりこの程度ですかっ……!」バッ

 

ブロリー「甘いっ……!」ブンッ

 

フリーザ「なっ!?」

 

 

 

ブロリーはパンチをかわされた勢いを利用し、フロストの頬に右足からの回し蹴りを放った。まさかの二連撃にフロストは目では気づいていたが身体の反応が遅れてしまい、ブロリーの蹴りを直撃して重い打撃音がした後、フロストは空中で勢い良く真横へと吹き飛んだ。ブロリーはすぐにフロストの吹き飛んで行く場所まで先回りし、左手に緑色の気を凝縮させると、こちらに飛んでくるフロストへ一気に殴りかかった。

 

 

 

ブロリー「これでくたばるが良いっ!」ブンッ

 

フリーザ「貴方がねっ…!」バッ

 

 

 

フロストはブロリーの突き出された拳を紙一重でかわし、彼の左腕をつたいながらジャンプして素早くブロリーの頭上へ移動すると、身体を縦に回転させながらブロリーの背中を勢い良く蹴り飛ばした。フロストの力強い蹴りを背中に受けたブロリーはそのまま真っ直ぐ吹き飛ばされ、フロストは追撃を仕掛けるために高速移動でブロリーに追い付くと、彼の背中に左手を添えて気功波を撃ち込んだ。

しかしフロストが気功波を撃ち込んだギリギリの所でブロリーは身体を捻って避け、その勢いに任せて左腕でフロストの首に力を込めたラリアットをぶちかまし、その余りの衝撃にさすがのフロストも一瞬だけ意識が飛んでしまった。

 

 

 

【挿絵表示】

 

フリーザ「うぐぉぁ……!」グラッ

 

ブロリー「沈めぇっ!!」ブンッ

 

 

 

攻撃を受けた衝撃でフロストは後ろへ宙返りをするような体勢になり、ブロリーはラリアットをした左腕ですかさずフロストの腹にひじ打ちを叩き込む。先程のラリアットより力を込めたひじ打ちは、最終形態となったフロストを下のリングに叩きつけるには充分すぎる程の威力だった。メリメリッという音がした後にフロストは真下のリングへ真っ逆さまに落ちて行く……だがブロリーの攻撃はそれだけでは終わらない。猛ダッシュでフロストへ追い付くとフロストの顔を右手で鷲掴みにし、その掌から緑色のエネルギーを凝縮させて一気に爆発させた。

 

 

 

キーーーン フリーザ「ぐわぁぁぁぁっ!!!」

 

アキュリ『フリーザ選手!ブロリー選手の攻撃に耐えられず、空中から勢い良くリング上へと落ちていくー!!!』

 

 

シャンパ「あの最終形態になったフロストがぁぁぁ!?」

 

ヴァドス「どうやら少し油断しすぎたようですね……。」

 

 

ワンド「良いわよブロリー!そのまま一気に決めちゃいなさーい!!」

 

サフィア「第6宇宙のフリーザさんがいくら油断しているとはいえ、先程まで劣勢だったブロリーさんにここまで呆気なくやられるとは思いませんが……。」

 

バーダック「何か考えがあんのかもな……。」

 

パラガス「ブロリー!今のお前のパワーで、フリーザをこの世から消し去ってしまえぇぇ!」ピロロロロ♪

 

キベス「いや殺しちゃいけませんからっ!?」

 

 

ピッコロ「あのフロストを相手にここまでやるとは……。」

 

悟空「ブロリーの奴が超サイヤ人になった途端ものすげえ気が膨れ上がったかんなあ……伝説の超サイヤ人になったら、ひょっとしたらオラ達より力は上かもしんねえぞ?」

 

ネコマジンZ「すごいな!俺達よりも強いのか!」

 

ベジータ「フン……いくらアイツが俺達と同様に破壊神の元で鍛えたとしても、そんな事がある筈ないだろう。」

 

悟飯「さすがにブロリーもお父さん達と同じ超サイヤ人ブルーとかには……なったりしませんよね?」

 

トランクス(未来)「ど、どうでしょうか……。」

 

ウイス「……ビルス様、あのブロリーという者ですが。」

 

ビルス「あぁ……ワンドの奴め、一体どこまで仕込んでるんだろうな。」

 

 

ブロリー「うぉぉぉぉあぁぁぁぁっ!!!!」ゴゴゴゴ

 

アキュリ『ブロリー選手とてつもない気迫デスッ!!空に浮いているにも関わらず、会場全体には衝撃がひしひしと伝わっておりマス!!』

 

 

 

一気に気を高めるとブロリーは左手の掌からバスケットボールより少し大きめの黄色いエネルギー弾を作り出し、先程の衝撃でリングへ向かって落ちていくフロストに狙いを定めると、再び黄金のオーラで身を包みながら反対側の右腕を大きく掲げて振りかぶる体勢になった。

 

 

 

ザワザワ 観戦客「ブロリーって奴まだ何かするみたいだぞ……!」

 

ザワザワ 観戦客「大丈夫かしらフリーザって人……。」

 

 

ジャコ「ブロリーが手に持っているあの気弾……物凄いエネルギー量だ、惑星1つ破壊できる程のパワーが溜まっているぞ。」

 

マキア「えっ!?それって大丈夫なの……?」

 

ジャコ「大丈夫ですよ、ここにはバリアが張られてるんですから心配ありません……多分。」(汗)

 

 

エレンド「あのMr.ブロリーくん……このプラネットをデストラクションするつもりかなぁ?」

 

ペリド「光に包まれてるブロリー様……何か素敵です。」

 

エレンド「ペリドちゃぁん、もっとミーとちゃんとウォッチしようよぉ……って様付け!?」

 

 

 

ブロリー「イレイザーキャノンッ!!」ブンッ

 

 

 

ブロリーが左手に凝縮させたエネルギー弾に右腕を勢い良くぶつけると、エネルギー弾は真っ直ぐフロスト目掛けて物凄いスピードで飛び出していった。ようやく体勢を立て直したフロストであったがブロリーの放った気弾がすぐそこまで迫っており、避けられないと察したフロストは気弾を弾き返す為に片手を前に突き出し、歯を喰い縛りながら気弾を見据える。

 

 

 

フリーザ「こっ、こんなものっ……!」バッ

 

アキュリ『フリーザ選手!敢えて避けずにブロリー選手が放った気弾を受け止める様デス!!一体どうなるのでショーカ!?』

 

バチィィィィン フリーザ「ぐぅぅっ!!」グググッ

 

 

 

目の前まで来ていた気弾を受け止めるフロストであったが見た目とは裏腹に気弾の衝撃が身体全体に重くのし掛かり、弾き返そうにも身動きが取れない状態になってしまった。フロストが受け止めている間、会場全体にもその衝撃が激しく伝わっていく。

 

 

 

グググッ フリーザ「こっ……こんなものぉぉっ!!」

 

ゴゴゴゴ アキュリ『フリーザ選手必死に耐えておりマスッ!!しかし、ブロリー選手の攻撃が止まる様子は全くありまセンッ!!』

 

 

 

ブロリーは自身を包むように緑色のエネルギーを発すると、それをゆっくりと右手に凝縮する。そして瞬時に掌サイズのエネルギー弾を作り出しフロスト目掛けて一気に投げつけた。

 

 

 

ブロリー「消えろぉっ!!」ポーピィー

 

フリーザ「!!」カ ッ

 

        ズドォォォォォォォォォォン

 

ゴゴゴゴ アキュリ『キャァァッ!!』

 

 

 

ブロリーが放った緑色の気弾はフロストに見事に命中して一気に爆発した。そしてブロリーが先に撃っていた気弾も衝撃により連鎖爆発し、フロストは外側と内側から爆発に巻き込まれ、会場全体は一瞬にして爆煙に包まれた。

 

 

 

ゴゴゴゴ 観戦客「す、すっげぇ……!」

 

ゴゴゴゴ 観戦客「あんな爆発、俺達だったら確実にバラバラだぞ……。」

 

 

ゴゴゴゴ ワンド「よっしゃあ!これ絶対に決まったでしょ!!」

 

ゴゴゴゴ サフィア「まともに喰らいましたから、恐らく無傷では無いとは思いますが……。」

 

ゴゴゴゴ バーダック「……。」

 

ゴゴゴゴ パラガス「あーはっはっはっはぁ~♪良くやったぞブロリー!!」

 

ゴゴゴゴ キベス「し、死んでませんよね相手の方……。」

 

 

ゴゴゴゴ シャンパ「おいおいおい!さすがにあれはやりすぎじゃねーのかぁ!?」

 

ゴゴゴゴ ヴァドス「心配要りませんよ、観戦席の方はバリアで守られていますから。」

 

ゴゴゴゴ シャンパ「そっちじゃねーよ!」

 

ゴゴゴゴ キャベ「フ、フロストさん……!」

 

ゴゴゴゴ マゲッタ「シュポシュポー……。」

 

ゴゴゴゴ ヒット「…」(くだらん……。)

 

 

ゴゴゴゴ ブロリー「フン……今のはギネの分だ。」

 

ゴゴゴゴ アキュリ『ケホッケホッ!あ、辺りが爆煙に包まれて良く見えませんが、ちゃんとフリーザさんは生きているでしょうか……?』

 

 

 

アキュリは目を凝らしながらも会場を見回すが先程の爆発で発生した黒煙の影響で全く見えなかった。しかし次の瞬間、会場全体を覆っていた黒煙が一気に吹き飛ばされて視界が明るくなると、リングの上空で青紫のオーラを纏っているフロストの姿があった。黒煙を吹き飛ばしたのはフロストであり、彼は多少傷付きながらも腕を組んで余裕の表情を見せつけていた。

 

 

 

フリーザ「フッ……。」

 

ブロリー「クズがっ!まだ意識を保っていたのか……!」

 

アキュリ『おーっとぉフリーザ選手!ブロリー選手の攻撃を直撃したにも関わらず、ほとんどダメージをうけていまセン!!何と言うタフさでショーカァァ!』

 

 

ワンド「な、なんですって……!?」

 

 

シャンパ「ナーハハハハッ!!さすがは仮にも第6宇宙代表だなぁ!」

 

 

悟飯「あのブロリーの攻撃をまともに喰らったのに、全く効いていないなんて……!」

 

トランクス(未来)「それに平然としていて……気も全く衰えていません。」

 

ピッコロ「以前のフロストなら、確実に今のブロリーの攻撃でダウンしていた筈……第6宇宙の奴等、一体どんな修行をしたと言うんだ?」

 

ネコマジンZ「ふーん、前のアイツそんなに弱かったのか?」

 

悟空「そうでもねえさ、オラと闘った時のフロストも中々強かったぞ?」

 

ベジータ「フン、奴がどれだけ強くなろうが関係ない……俺達の前に現れたら全力で叩き潰すだけだ。」

 

ギリ ベジータ(あんなクズより問題はあのブロリーだ……さっきのサイヤ人の女がゴッドになれるなら、恐らく奴も神の領域に達している筈……クソッタレめ!)

 

ビルス「ほう……さっきのサイヤ人もそうだったけど、あのブロリーって奴も中々やるじゃない。」

 

ウイス「ですがあれだけ激しい攻撃を仕掛けても、フロストさんには余り効いてませんねえ。」

 

ビルス「悟空達の話を聞くにブロリーって奴も本気を出していないようだし、これから面白くなるんだろきっと。」

 

 

エレンド「ベリーグッドなアタックも、フリーザ君には効果無しみたいだねぇ。」

 

ペリド「フリーザうざいですね……。」

 

 

 

リング上ではフロストとブロリーが空中でお互いを見据え、フロストは肩に付いた埃を払う仕草をしながら自分より上空にいるブロリーへと語りかけた。

 

 

 

パッパッ フリーザ「今の攻撃はお見事でしたよ……さすがの私もかなりのダメージを負ってしまうところでした。」

 

ブロリー「フン!大人しく気絶していれば痛い目に遭わずに済んだものを。」

 

フリーザ「それは貴方も同じでしょう……?」スッ

 

ブロリー「ん……?」

 

フリーザ「※今の※私を本気にさせなければ……痛い目に遭わずに済んだのに。」バッ

 

ブロリー「!」

 

 

 

そう告げた瞬間フロストは目にも止まらぬ早さでブロリーの目の前まで接近すると、すかさずブロリーの顎にひざ蹴りを放った。ブロリーは先程とは全く違うフロストのスピードに驚き攻撃を喰らいつつも、怯まずに左足からの蹴りを繰り出す。しかしフロストはその小さい体型を活かしてブロリーが繰り出した蹴りを避けてその足に乗り、がら空きとなったブロリーの腹に勢い良くタックルを喰らわせる。

体型とは裏腹にさっきまでとは比べ物にならない程その力は凄まじく、攻撃を受けたブロリーはそのまま一気に吹き飛ばされそうになるが瞬時にフロストの片腕を掴み、そのまま自分の方まで手繰り寄せて思いきり頭突きを入れた。だが……

 

 

 

ギリギリ フリーザ「フフフ、その程度ですか……。」

 

ギリギリ ブロリー「チィッ……!」

 

ギリギリ フリーザ「ブロリーさん、もっと私を楽しませてくださいよっ!」ブンッ

 

 

 

フロストはブロリーの頭を押し返して彼もブロリーに向かって頭突きをやり返した。力負けして真正面から頭突きを受けたブロリーは大きく後ろへ仰け反ってしまい、高速移動でフロストは一瞬でブロリーの真上に移動すると右腕から渾身のパンチをブロリーの腹目掛けて繰り出した。しかしフロストの渾身のパンチは、攻撃対象が消えた事により空振りに終わってしまう。

 

 

 

フリーザ「な、なんだとっ……!」

 

ブロリー「ぬぉぉあぁっ!!」ブンッ

 

バキィッ フリーザ「ぐぁっ!」

 

 

 

ブロリーはフロストの攻撃に出る一瞬の隙を見抜いてかわし、フロストの真上から彼の後頭部に思いきりパンチをぶちかました。不意を突かれたフロストはすぐに体勢を整えてブロリーの方へ向くと、力を込めた両手を重ね合わせてブロリーへかざした。その瞬間ブロリーの身体の周りには青紫色の球体形をしたバリアのような物が張り巡らされ、彼の身体の自由を瞬時に奪った。

 

 

 

ガクンッ ブロリー「ぬぅっ……!?」

 

フリーザ「フッ、バカめっ!!」ブンッ

 

 

 

フロストが両手を自分の方へ曲げてブロリーを引き寄せると、そのスピードを利用してブロリーの顔に回し蹴りを放って足蹴りのラッシュを浴びせかける。

 

 

 

ババババ フリーザ「ほらほらどうしましたぁっ!身体が思うように動きませんかっ!」

 

ガガガガッ ブロリー「ぐぉっ!がぁっ!」

 

アキュリ『ブロリー選手!!フリーザ選手に足蹴りにされて滅多打ちだぁっ!逆転に次ぐ逆転の勝負、これはまだまだ予測がつきまセーン!!』

 

 

第3界王神「おんどりゃぁ……また念力類いの技使いおったなぁ!反則やぁ!」

 

第6界王神「あれは身体能力になるから反則にはならないのだなっ、はっはっは。」

 

第3界王神「ぐぬぅうう!!」

 

 

ジャコ「フロストの奴め……相変わらず卑怯な真似を!」

 

マキア「あれってもしかして……相手の人を動けなくしてるの?」

 

ジャコ「はい、サイコキネシスと言う物です……奴は第3試合の時にも使っていました。」

 

プンプン マキア「むぅぅ……相手を動けなくするなんてズルいっ!正々堂々勝負しろー!」

 

ジャコ「私もそう思います……!」

 

ジャコ(マキアちゃんのふくれ顔……メチャクチャ可愛いなぁ、私にもあんな感じで怒ってくれないだろうか。///)

 

 

イライラ ワンド「んもぉぉぉ!!何やってんのよブロリー!そんなセコイ奴にやられたら承知しないわよぉー!!」

 

サフィア「ワンド様落ち着いてください、ブロリーさんはあれぐらいではやられませんよ。」

 

バーダック「だが今の状態は確実にあのフリーザに追い込まれているのには変わりねえ……そろそろ※許可※を出した方が良いんじゃねえのか?ワンド様。」

 

ワンド「い、嫌よっ!!全然まだその時じゃないわ!」

 

バーダック「ケチケチしてっと、いくらブロリーでも長くは持たねえぞ……このまま彼氏さんが負けても良いのか?俺は別に順番が早く来るから構わねえけどよ。」

 

ワンド「うー……!」

 

パラガス「やめろフリーザ!それ以上気を高めるなぁ!やめろフリーザ、落ち着けぇっ!」ピロロロロ

 

キベス「パラガスさん……それ意味あるんですか?」(汗)

 

 

シャンパ「良いぞ良いぞフロストォォ!そのまま場外へはたき落とせぇ!!」

 

ヴァドス「おやシャンパ様、さっきまでフロストさんを罵倒していましたのに……。」

 

シャンパ「ま、まあアイツが勝ったら俺様の宇宙が有利になるし?アイツもこの試合に勝てば俺様からの破壊も免除になるし?良く考えたら一石二鳥じゃね?」

 

ヴァドス「何か使い方を間違っているような気もしますが……。」

 

シャンパ「うるせぇな、とにかく勝ちゃ良いんだよ勝ちゃ。」

 

キャベ「第6宇宙が有利なのは良いんですけど、あのフロストさんの戦法は僕的にはちょっと……。」

 

マゲッタ「シュポー……。」

 

ヒット「フン……。」

 

 

フリーザ「せいやぁっ!」ブンッ

 

バッ ブロリー「ぎっ!」

 

 

 

連撃のとどめにフロストは重い蹴りを繰り出しそれがブロリーの顔に当たる瞬間、その攻撃はブロリーから発せられた緑色のバリアのような物に制止された。ブロリーは一瞬怯んだフロストを余所に周囲に張ったバリアを一気に解放させると、蹴りを弾かれたフロストは後方へ勢い良く吹き飛ばされた。

 

 

 

フリーザ「うおっ……!」

 

ゴゴゴゴ ブロリー「カカロットォォ!」(人違い)

 

 

ビクッ 悟空「いぃ!?」

 

 

 

ブロリーは突然試合に関係の無い悟空の本名を叫んで一気に気を高めると、吹き飛ばされたフロストへ瞬時に追い付きパンチや蹴りを高速で繰り出して怒涛のラッシュを叩き込んだ。そしてブロリーはラッシュを浴びせながらフロストをリング場外の上空まで追い込むと、先程からゆらゆらと漂っていたフロストの尻尾を掴んでリング外へ投げ飛ばそうとする。

 

 

 

ブロリー「ぬぅあぁぁぁ!!!」

 

フリーザ「調子に……乗るなぁっ!!」バッ

 

 

 

フロストはブロリーが掴んだ腕を軸にして背後に回り込むと、両手をブロリーの背中に添えて気合いを込めた砲を撃ち込んだ。ブロリーはその衝撃で尻尾から手を離してしまったが、吹き飛ぶ衝撃を逆手にとりフロストの後頭部へラリアットを構した。そしてお互いは地上のリングへ勢い良く飛んでいきながら体勢を整え、リングに叩きつけられる瞬間に受け身を取りつつ両者は一旦距離を取って身構える。

 

 

 

ブロリー「ごはぁ……ごはぁ……。」

 

フリーザ「はぁ……はぁ……。」

 

アキュリ『な、何と言う闘いだぁぁ!正に一進一退、両者完全に互角っ!!しかし私から見た状態では、少しだけフリーザ選手の方が優位と言った所でショーカ!!』

 

 

ザワザワ 観戦客「す、すっげぇ……!」

 

ザワザワ 観戦客「力と力のぶつかり合いだな……!」

 

ザワザワ 観戦客「これが男の闘い……私を奪い合う妄想をしたらゾクゾクしちゃう!」

 

ザワザワ 観戦客「前の試合も凄かったが……この試合も物凄いじゃの。」

 

ザワザワ 平和維持軍「フロスト様とほぼ互角だと……!?」

 

ザワザワ 平和維持軍「サイヤ人って……こんなに強い種族なのか!?」

 

ソワソワ 悟空「んー……確かにあのアキュリっちゅう奴の言った通り、このままやってたらフロストの方が勝っちまうぞ。」

 

悟飯「第3宇宙のブロリーは、何故伝説の超サイヤ人にはならないのでしょうか?」

 

トランクス(未来)「もしかして変身しないのではなくて、変身出来ないのでは……?」

 

ピッコロ「俺から見るとあのブロリーは何故だか解らんが、敢えて変身をしようとしない……そのようにも見えるがな。」

 

悟飯「そ、そうなんですか?ピッコロさん。」

 

ネコマジンZ「なんで変身しないんだ?そっちの方が早く終わるだろ。」

 

ピッコロ「そ、そこまでは俺も知らん……。」

 

ベジータ「フン……出し惜しみしやがって!こっちはこんな退屈な試合を見に、わざわざこんな所まで来た訳じゃないんだぞ!」

 

ソワソワ 悟空「まぁそう言うなってベジータ、オラもトイレ我慢して試合見てんだからさ。」

 

トランクス(未来)「えっ……?」

 

ピッコロ「悟空……お前さっきから落ち着かないと思ったら、トイレを我慢していたのかっ!?」

 

ソワソワ 悟空「へへへ……やっぱ試合が気になっからよぉ。この試合が終わったら行こうと思ってんだけんど、中々終わらねぇからさ……。」

 

ベジータ「ばっ、バカ野郎!!さっさと行ってきやがれ!」

 

ソワソワ 悟空「でも試合が気になんじゃねえかよお……。」

 

ビルス「このアホタレッ!とっとと行ってこい!こんな神聖な場所で漏らしたら絶対に許さんからなっ!!」

 

悟飯「そうですよお父さん……お父さんも良い歳なんですから。」

 

ソワソワ 悟空「わ、わかったよぉ……でもここトイレってどこにあんだ?」

 

ウイス「んー困りましたねぇ、恐らく会場の外だとは思いますが……おや?」チラッ

 

 

 

悟空が席でモジモジして皆が警戒する中、ウイスは観戦席でドリンクや食事の売り子をしていた1人を見掛けて声を掛けた。

 

 

 

ウイス「ンセマリアケワシウモ、ガスデノルアガトコイタネズタツトヒ。」

 

売り子「イハ、カウョシデンナ?」

 

ウイス「ガスデノルイテシガサヲレイト、ウョシデノルアニラチドイタッイ?」

 

売り子「カスデレイト。スマシイナンアゴガシタワラタシデレソ、イサダクテキテイツ。」

 

ウイス「スマシケカオヲウステオモウド。」スッ

 

ウイス「悟空さん、この売り子の方がトイレまで案内してくれるようですよ。」

 

悟空「ホントかっ!?サンキューウイスさん!」バッ

 

ベジータ「ガキが……。」

 

ネコマジンZ「トイレか、なら俺もいくぞ。」スッ

 

ウイス「おや、ネコマジンZさんも我慢していらしたのですか?」

 

ネコマジンZ「ん、俺は着替えにいくんだ。」

 

トランクス(未来)「着替えに……?」

 

悟飯「食べ物とかこぼしちゃったんですか?」

 

ネコマジンZ「いや違うぞ。」

 

 

 

皆がネコマジンがトイレに行く理由を聞く中、ベジータはネコマジンの下腹部辺りの服が異様に湿っているのに気づき、続いてビルス達がネコマジンの湿っている場所から異臭が漂っているのに気づいた。そして誰も考えたく無い最悪な事を脳裏に浮かべつつ、勇気を振り絞って恐る恐るネコマジンに聞いたのはベジータだった。

 

 

 

ベジータ「ネコマジン……貴様まさか……漏らしたのか?」(汗)

 

ネコマジンZ「ん、ちょっとだけだぞ。」

 

ベジータ「それのどこがちょっとだけだっ!!その服から見て、どう見ても完全に出しきっているだろうがっ!!」

 

ネコマジンZ「そうか?これぐらいどうって事無いぞ?」ブッ

 

トランクス(未来)「くっさ!!な、何て臭いんだ……!」

 

ピッコロ「は、鼻がもげるぞこれは……!!」

 

悟飯「ウ、ウイスさん!何か拭く物と消臭効果のある物をすぐに出してくださいっ!他の観戦席に広がる前にっ!」

 

ベジータ「早くしろっ!間に合わなくなっても知らんぞー!!」

 

ウイス「うっ……わ、わかりましたっ……!」スッ

 

ビルス「く、くさすぎるっ!第10宇宙にいたザマスの殺意とは比べ物にならないくらい臭いぞっ……!!」

 

悟空「ん?皆どうしたんだぁ鼻抑えてよ?」

 

ネコマジンZ「なんでもないぞ、トイレ行こう悟空。」スタスタ

 

悟空「あ、あぁ。」スタスタ

 

 

 

そして悟空とネコマジンZは当初の目的であるトイレへ向かうためその場を後にした。一応悟飯達は無事であったがあまりの臭さに他の観戦席にも臭いが充満し、何十名かが意識不明の重体で救護隊に運ばれたのは言うまでもない。そして観戦席で体調不良を訴える者が続出し、実況者であり会場での現場責任者でもあるアキュリは全王に連絡をとり、一度10分間ほど試合を中断する事態にまで発展してしまった。

選手達のリング会場の方は観戦席のバリアにより臭いが行くことは無く無事だった様子……ちなみに空気の循環設定は完璧だったにも関わらず、どうやらネコマジンの臭いの方が勝ってしまったらしい……。

 

 

エレンド「へ、ヘッドがクラクラするぅ……。」パタッ

 

ペリド「お……汚物の臭い。」パタッ

 

ジャコ「ぐぁ……これはいったい……。」グラッ

 

マキア「え?どうしたのジャコさん。」

 

ジャコ「へ、平気なんですかマキアさん……この臭い。」

 

マキア「臭い?私鼻詰まってるから何も臭わないけど?」

 

ジャコ「え、えー……。」パタッ

 

 

        ~10分後~

 

 

アキュリ『あーあーマイクのテスト中……レフェリーさん聞こえてます?』

 

レフェリー「OKですっ……!」

 

アキュリ『はい!……えー先程観戦席で原因不明のトラブルが発生しましたが、少し落ち着いたようなので試合の方を再開させて頂こうと思いマース!!救護班に運ばれた方の為にも安心して見られるよう、最初にも言いましたがこの武道会は全宇宙に特別生中継されており、各部屋にこの試合の様子を見ることが出来るモニターを設置しておりますからご心配はいりまセーン!!!』

 

アキュリ『では引き続き全宇宙一武道会第4試合フロスト選手対ブロリー選手!試合の方を始めてくだサーイ!!』

 

   \ワー/ \ワー/ \ワー/ \ワー/

 

ワーワー 観戦客「俺達はもう大丈夫だぜー!」

 

ワーワー 観戦客「アキュリちゃんの声だけで体調良好ブヒー!」

 

ワーワー 観戦客「緊急時にも瞬時に対応できるアキュリちゃん、マジもんの天使!!」

 

ワーワー 観戦客「おっしゃ、試合再開だー!!」

 

 

第3界王神「よっしゃ!今度こそぶちかましたれぇ!!」

 

第6界王神「試合が中断されようとも、我が宇宙の方が有利なのは変わりありませんなーはっはっは。」

 

第6付き人「そうですね。」

 

 

ビルス「はぁ……一時はどうなる事かと思ったぞ、全王様にバレたら確実に第7宇宙は消されるな。」

 

ウイス「後で謝りに行った方が宜しいんじゃありませんか?ビルス様。」

 

ビルス「あぁ……そうするよ、はぁ。」

 

悟飯「それにしても……お父さん達遅いなぁ。」

 

トランクス(未来)「もう10分程経っていますが、戻ってくる気配がありませんね……。」

 

ベジータ「ほっとけ、アイツ等がいない方がせいせいする……!」

 

ピッコロ「確かに……今回はベジータの言う通りだな。」

 

 

 

突然のアクシデントから試合が再開されたにも関わらず、ブロリーは超サイヤ人でフロストは最終形態のまま睨み合うばかりで、お互いどう出るかを探っているようだ。棒立ちでリングが静まり返っているこの状況に痺れを切らしたのは、第3宇宙の破壊神であるワンドであった。

 

 

 

ワンド「ブロリー!!もう※あれ※使って良いわよ!」

 

 

ブロリー「ん……良いのかぁ?」

 

 

ワンド「えぇ!その代わりそこのフリーザを血祭りにあげなさいよねっ!!」

 

 

ブロリー「イエイ♪」

 

 

サフィア「宜しいのですか?ワンド様。」

 

ワンド「構わないわ、このままダラダラ試合を続ける方が退屈だもの。」

 

サフィア「それもそうですね。」

 

バーダック「ケッ、勿体つけやがって。」

 

パラガス「遂に来た……あのフリーザもあと数時間の命だ。フリーザ、お前の死の恐怖もその時終わる……有り難く思え★」

 

キベス「ブロリーさんの第2の変身か……。」

 

 

シャンパ「どうやらあのブロリーって奴も奥の手を隠してるみてえだな……。」

 

ヴァドス「ではこちらもフロストさんに、あの※例の変身※をしてもらいましょうか?」

 

シャンパ「あぁ……おいフロストォ!お前も真の力を見せてやれぇ!!今ここで俺様に破壊されたくなかったらなぁ!」

 

 

フロスト「……解りました。」スッ

 

 

キャベ「フロストさんも、遂に例の変身を……。」

 

マゲッタ「シュポポー。」

 

チラッ ヒット「……」

 

 

フリーザ「と言うことですブロリーさん、やはり貴方も私と同じで真の力を隠していたのですね。」

 

ブロリー「そのようだなぁ……。」

 

フリーザ「じゃあここからは真の闘い……悔いの無いよう全力を尽くして闘いましょう?」ニヤッ

 

ブロリー「フン……いい気になるなよ、小僧。」

 

 

 

ナレーター「遂にブロリーとフロストは破壊神の許可を得て、互いに次なる変身を露にしようとする。まだまだ終わらない全宇宙一武道会第4試合、ブロリー対フロストの闘いは更なる高みへと駒を進めるのだった。果たしてシャンパ達の言うフロストの例の変身とは……そしてワンド達の言うブロリーのあれとは!?そして悟空とネコマジンは何処へ……?」

 

 

 

エレンド「オーマイオールキング……まさか病床にスリープするなんてねぇ。」

 

ペリド「……最悪です。」

 

ジャコ「マキアちゃん……デートが台無しになって本当にすみません。」

 

マキア「別に良いよ、ここでも試合見られるし。」

 

ジャコ(こ、これは……もしかしてマキアちゃん私と一緒に居たいが為に!?)

 

マキア(ジャコさんには悪いけど、後で会場に1人で見に行こうかな……。)




これで43話は終わりになります。
うわー時間かかりすぎだぁーやだぁー!っていうか挿絵も1個だけだとぉ!?最悪だ……待たせてしまった皆さんに申し訳が……。
次回はフロスト対ブロリーの極限対決?です!!フロストが今の最終形態から更に変身っ!?そしてブロリーが遂に伝説っ!?いやー自分でもワクワクしてきたぞぉ!あ、自重しますはい……ひょっとしたら誤字とかあるかも知れないです。というかアニメの武道会の展開早すぎて笑えない……(汗)

ここまで見ていただき、ありがとうございました!!

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