ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語) 作:サクトン
ナレーター「全宇宙一武道会が開催され、第1回戦の第3宇宙対第6宇宙の試合を観に来た悟空達。第3宇宙からはガレゴムという大男、第6宇宙からは以前悟空と闘ったことがあるボタモの試合が始まり、初戦の1回戦からいきなり激闘となった。」
ガレゴム「オラオラオラオラァァァ!!!」ババババ
スカッ スカッ スカッ ボタモ「よっ、ほっ、おっとと。」
ナレーター「優勢に立っていたガレゴムだったが、ボタモのダメージを無効にする能力の前に為す術が無く一気に劣勢へと立たされ、絶体絶命かと思われたが……。」
ガレゴム「俺様は頭を使うのは苦手でな……お前の技のカラクリも良く解らん。なら俺様のとる手は1つ……自分の取り柄である力に頼るしかない。」
ボタモ「はぁ?……言ってる事が訳わかんねぇんだが。」
ガレゴム「つまりお前がどんな技を使おうと、俺は全て力でねじ伏せると言うことだ……我が手に集えっ!次元剣《じげんけん》んん!!!」バッ
アキュリ『ガレゴム選手!!空から召喚したと思われる武器を手に取り、ボタモ選手へと身構えるっ!!遂に本領発揮で、ここから逆転なるのでショーカ!?』
ビルス「ほう……まだあんな力を残していたとはな。」
悟空「な、なんだあの剣!!すっげえ色してんなあ……。」
悟飯「それだけじゃありません、何かこう……見ているだけで不安になると言うか……。」
ベジータ「なんなんだ?あの剣は。」
ウイス「あれは魔界に伝わる伝説の剣、次元剣と呼ばれる物です……私も実際に見たのは初めてですが。」
ナレーター「空から次元剣という剣を召喚し、逆転の再起を図るガレゴム……果たして、本気を出したガレゴムを相手に、ボタモに勝機はあるのか……そして、次元剣と呼ばれる物の威力は……?」
ガレゴム「さぁ……第2ラウンドと行こうかっ!!!」ガキィィン
ボタモ「!!」
♪チャチャチャン チャチャチャン♪
~第??宇宙 全宇宙一武道会 会場~
ガレゴム「ぬぅぅぅ……。」ゴゴゴ
ボタモ「何をするかと思ったら変なでかい剣を出しやがったか、そういやこの大会は武器の使用ありだったな……。」
ガレゴム「そういう事だ……ここからは俺様も本気でやらせてもらうぜぇ!」ガキィィン ガキィィン
アキュリ『ガレゴム選手!自身の腕にある4本の剣を使って剣同士打ち鳴らし、余裕の笑みを浮かべてボタモ選手を威嚇するっ!!果たしてここから巻き返す事が出来るのでショーカ!?』
シャンパ「な、なんだなんだぁっ!あのバカデケエ剣はっ!?」
ヴァドス「あれは魔界に伝わる伝説の剣、次元剣と呼ばれる物ですよ。あの剣には少し特殊な能力が備わっていると聞いたことがあります。」
シャンパ「特殊な能力ぅ?」
ワンド「ガレゴムの奴あんな物隠し持ってたのね……全然気がつかなかったわ。」
サフィア「彼がいた魔界では、ガレゴムさんは4本腕の剣闘士と恐れられていたようですからね……ここから本領発揮といったところでしょうか。」
バーダック「フン……やっとその気になったかあの野郎。」
ギネ「凄い剣だね……それに何か見てると嫌な気分になるよ。」
ブロリー「良いなぁ良いなぁ……ブロリーも欲しいです……。親父ぃ……あれ買ってYO☆」
パラガス「ブロリィ……買ってなどと、その気になっていたお前の姿はお笑いサイヤ人そのものだったZE☆何故なら魔界にしか無いのだからなぁ……ふわぁーHAHAHAHA☆」
ブロリー「嫌ぁ!嫌ぁ!( ><)買ってくれなきゃ親父ぃを破壊し尽くすだけです……。」
パラガス「なっ……あっ……やめろっ……!!」
ブロリー「イレイザー・キャノン!!」ポーピィ
ドォォン パラガス「あーう☆(^q^)」
ガキィィン ガキィィン ガレゴム「さて……さっきやられた分、キッチリ落とし前つけさせてもらうからなぁ?覚悟しやがれぇ!」
ボタモ「へっ、グダグダ言ってねぇで早くかかってきたらどうだ?日が暮れちまうぜ?」
ガレゴム「そうさせてもらおう……どぉらぁ!!」ブォォン
ガレゴムが4本ある内の腕の1本を剣と共に振り下ろし、リングへと叩きつけられたその刀身から一筋の紫色の斬撃が勢い良く発射された。その斬撃はリングを抉りながら真っ直ぐにボタモへと襲いかかる。
ジャコ「ん……あの斬撃はヤバイぞ!」
マキア「え?どうして?」
ジャコ「あの剣は見た目も禍々しいが……それに加えて何か特殊な力を感じる。あの攻撃はそれを具現化した物に違いない……いくらボタモが攻撃を無効に出来るからと言っても、下手をすれば死ぬぞ。」
マキア「そ……そうなの?」
ボタモ「ケッ……その類いの技も、この俺には通用しねえぜ。」スッ
ガレゴム「そいつはどうかな……?」ニヤッ
ボタモ「……?」
バッ キャベ「ボタモさん避けてくださいっ!それに触ったらいけないっ!!」
キャベが物凄い形相で選手待機所からボタモへと叫んだ。皆がキャベに注目する中、ボタモはキャベの声に反応する。
ボタモ「なにっ?……っ!!」バッ
ボタモはガレゴムが放った斬撃を受ける気でいたが、何か危険な予感がしてキャベの言う通りにする事にした。目の前まで迫っていた斬撃に体を横へ反らしてギリギリの所で回避し、斬撃はリングから勢いを落とすこと無くそのまま飛び出した。そして観戦席に張っているバリアへと直撃し、バチィンと火花が飛び散ったような音がして斬撃は弾けてしまう。
アキュリ『が、ガレゴム選手……!!まさかの情け無用の攻撃ですっ!!観戦席に張っているバリアが無ければ、皆さんに被害が及ぶところでした……!!』
ザワザワ 観戦客「あっ……危なかったぁ……!!」
ザワザワ 観戦客「バリアが無ければ、ワシ達今ので死んでおったかもしれんぞ……。」
ザワザワ 観戦客「こらぁー!!!こっちに攻撃飛ばすんじゃねぇーよ!!」
ザワザワ 観戦客「冷や冷やするわね……もうー!」
悟空「ひゃー!アイツあっぶねぇ事すんなあー!全ちゃんの付き人さんのバリア無かったら、向かいで観戦してた奴おっちんでたぞお。」
悟飯「あ、あんな攻撃をしてくるなんて……ホントにバリアが張ってて良かったですね……。」
ベジータ「フン……くだらん技だ。」
トランクス(未来)「ガレゴムという奴……まさか相手を殺す気で……!」
ビルス「ほう……お前も気づいたか。」
ネコマジンZ「なにがだ?」
ウイス「あのガレゴムさんは、今の攻撃でボタモさんを殺すつもりだった……ということですよ。」
ピッコロ「なんだと……!?」
悟飯「でも、この武道会は殺しは無しの筈じゃ……!」
ビルス「それはあくまでルールでの話だ。今のアイツの頭の中に、恐らくルールなんて入ってないだろうね……。」
悟空「じゃあアイツ、さっきので反則負けっちゅう事になんじゃねえんかあ?」
ウイス「いえ……殺意を持っているというだけで、まだ実際に殺してはいませんから反則になりませんよ。」
ベジータ「もっとも、これからなるかもしれんがな……。」
エレンド「M.sワンド……これはまたクレイジーな奴をカムったもんだねえ……。」
ペリド「……やれやれです。」
ガレゴム「ほぅ……良く避けたなぁ、流石にすばしっこいだけはある。」
ボタモ「あんなもん避けなくても、元々俺には全然効かねえんだけどよ……俺のチームの奴が言ってたから敢えて避けたまでだ。」
ガレゴム「クククク……そうか、そういえば貴様には攻撃が通じん能力があるんだったな……。しかし、今の貴様の腕はそう言っていないようだぞ?」
ボタモ「なんだと……?」チラッ
ガレゴムの不適な笑いに苛立ちを覚えながら、ボタモは自分の左腕を見る。すると、さっきまで無傷だった筈の腕に切り傷のような跡があった。
ボタモ「これは……。」ズキッ
ガレゴム「ククク……!」
アキュリ『一体どういう事でショーカ!!ボタモ選手には攻撃が全く通じないにも関わらず、腕には何か斬られたような傷が出来ていマース!!!』
シャンパ「おいおい!一体どういうことだよ!!ボタモに攻撃は効かねえはずだろ!?」
ヴァドス「どうやらあのガレゴムさんが持っている次元剣が、ボタモさんに傷を負わせたようですね。」
シャンパ「な、何だとぉ!?さっき言ってたあの剣の特殊な能力と、何か関係あんのかぁ!?」
ヴァドス「その可能性は十分にあると思います。」
シャンパ「こ、こんなの反則だぁー!!レフェリー!あの武器を取り上げろぉぉ!!!」
ヴァドス「シャンパ様、この武道会は武器の使用は許可されています。それにあのガレゴムさんの武器は、ボタモさんを強制的に失格にさせるような物でもありませんし、このまま試合は続行されますよ。」
シャンパ「ぐぬぬぬ……おいボタモ!!絶対あんな奴に負けんじゃねーぞぉ!!」
フロスト「何故、攻撃を無効化にするボタモさんが傷を負ってしまったんでしょうねぇ……。」
キャベ「恐らくあの剣の能力でしょう……何か嫌な感じがしたので、迷わずボタモさんに叫んじゃいましたけど……。」
フロスト「あの剣……只の剣では無いと言うことですか……。」
キャベ「はい……多分。」
ヒット「……。」
第3界王神「よしゃあ!いてまえいてまえガレゴム!そのまま突き進むんじゃいー!!!」
第6界王神「むむむ……ボタモー、負けるんじゃないですぞぉー。」
第6付き人「が、頑張れー。」
ボタモ(なぜ俺様の腕に傷が……?奴のダメージは全て異次元に転送していたはず……あの剣で何かやったのか……?)
ガレゴム「ククク……どうやら頭の中がパニクってるようだな。良いだろう、特別に教えてやる。」ガキィィン ガキィィン
ガレゴム「俺様が持っているこの次元剣……この剣から発せられる邪気に触れた奴は、その触れた一瞬のみそいつの能力を全て取り除き、攻撃を当てることが出来るんだよ……。」
ボタモ「取り除くだと……?」
ガレゴム「あぁ……さっき貴様がこの次元剣から発した衝撃波を、紙一重のところで避けただろう?あの衝撃波も、この次元剣の邪気から作り出されたものだ……。つまり、どういう事か解るか……?」
ボタモ(……あの時か……。)
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ボタモ「ケッ……その類いの技も、俺には通用しねえぜ?」スッ
ガレゴム「そいつはどうかな……?」ニヤッ
ボタモ「……?」
キャベ「ボタモさん避けてくださいっ!それに触ったらいけないっ!!」
ボタモ「なにっ?……っ!!」バッ
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ガレゴム「フフフ……つまりこの剣の前では、貴様の攻撃を無効化にする能力とやらも!全て無に還ると言うことだぁぁ!!!」ブォォォンッ
ガレゴムはその巨体で残りの3本の腕も使い、合計4本の次元剣を用いて無我夢中でボタモへと振り回す。そして剣から発射される衝撃波も縦横無尽に飛び交い、リングに当たった音や観戦席のバリアに弾かれる音が鳴り響き、さらには実況をしているアキュリの側にまで飛んできたりと、まさに戦場そのものであった。
ヒュン アキュリ『キャッ!!ガ、ガレゴム選手っ!ボタモ選手に対して問答無用のキャァァッ!!こ、これじゃあ私の命が危ないので、実況は一先ず中断しまsキャァァァッ!!!』ヒュン
バチィィン 観戦客「どわぁっ!!何が起こってんだっ!?」
バチィィン 観戦客「ア、アイツ!!バリアがあるからってやりすぎだぞっ!!」
バチィィン 観戦客「のわぁぁ!!イカン……とっさに腕を前に持ってきてしまったワイ……。」
バチィィン 観戦客「なによこれー!!全然見えないじゃないのよー!!!」
悟空「あのガレゴムっちゅう奴……完全に頭に血が上ってっぞ……。」
悟飯「ボタモさんは大丈夫でしょうか……。」
ピッコロ「あれだけ激しい闘いの中だが、まだ奴の気は感じる。恐らく大丈夫だろう……。」
トランクス(未来)「でも辺りは煙に包まれてしまっていて、何が何だか……。」
ネコマジンZ「めちゃくちゃだなおい、試合中断した方がいいんじゃないか?」
ビルス「問題ないさ、だってボタモの奴が勝つから。」
ベジータ「……なぜそう思う?」
ウイス「あのガレゴムさんは相手の姿を目で追っているのに対して、ボタモさんは相手の気を感じ取って動いているからですよ。」
悟飯「気を……?」
ビルス「それにあれだけリングが煙に覆われてたら……あのガレゴムって奴も、只でさえ小さいボタモを捉えられんに決まってる。だからボタモが勝つ……それだけ。」
悟空「なっほどなぁ……。」
エレンド「ワオ、スモークだらけで全くアイズが働かないヨー。ペリドちゃん、どうすればいいかな?」
ペリド「……目をくり貫いたら見えると思います。」
エレンド「リアリー?レッツトライ!!…………ってNO!!ミーがデスしちゃうネェ!!!」
ペリド「……チッ。」
ゴゴゴゴ ガレゴム「はぁ……はぁ……クソッ!!何処へ行きやがったぁぁ!!」キョロキョロ
ピクッ ガレゴム「……そこかぁぁぁ!!!」バッ
爆煙に包まれる中、ガレゴムは4本のうち1本の腕で気配のしたところへ次元剣を突き刺すが、そこは地面のリングでボタモの姿はない。
ゴゴゴゴ ガレゴム「くっ……おのれぇぇ!!」
ボタモ「こっちだぜ……?」
バッ ガレゴム「!!」グォォォォッ
バ チ ィ ィ ィ ィ ィ ン
背後からボタモの声がした瞬間に次元剣を振ったガレゴムだったが、衝撃波が観戦席のバリアに弾かれた音しかこだまさず、またもやボタモの姿は見えない。ガレゴムは自分の起こした爆煙の中で、完全にボタモを見失っていてしまった。
ガレゴム「くっ……煙のせいで奴が見えん!!少し気に食わんが、こうなったら煙ごと奴を吹き飛ばすかぁ……!!!」バッ
ガレゴムは前屈みになって4本の腕を自分の前に構え、両足を踏ん張って一気に力を溜める。そしてその力を解放しようとした瞬間、背中からとてつもない衝撃が彼を襲った。ガレゴムの声や気を頼りに、ボタモが背後から勢い良くボディプレスをかましたのだ。
ガレゴム「ごふぉぉぁぁぁっ……!!!?」グラッ
スタッ ボタモ「へっ……隙だらけなんだよ。」
チラッ ガレゴム「ぐぅぅぅっ!……おのれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」バッ
ボタモ「これで終わりにしてやるぜ……バッ!!」カ ッ
ガレゴム「!?」
ボタモを見つけて興奮したガレゴムは、次元剣を握りしめて走り出したが、ボタモは待っていたかのように口からとてつもないエネルギー波をガレゴムに目掛けて放った。ガレゴムは4本の次元剣で防ごうとするが一瞬だけ間に合わず、彼の上半身に見事に直撃して、そのまま反対側の観戦席のバリアにまで押し出されてしまった。
ビタァァァァァン ガレゴム「ぐあっ!!」
観戦客「うわぁぁぁぁ!?」
観戦客「なんだなんだぁっ!?」
ジャコ「あれは……ガレゴム!!」
マキア「ど……どうなってるの……?」
そしてガレゴムはボタモのエネルギーが途切れた瞬間にバリアからゆっくりと落ちていき、うつ伏せの状態でリング外の地面へと叩きつけられてしまった。
ズズゥゥゥゥゥゥーン…… ガレゴム「……。」
ボタモ「ふぅ……手間取らせやがって。」
ワンド「けほけほっ……やっと煙が晴れてきたみたいね……。」
サフィア「そのようです……。しかし結果はあれですが……。」
チラッ シャンパ「ん……あのガレゴムって奴がリングの外に落ちてるぞ……?」
ヴァドス「フフフ、そのようですね。」
悟空「んー……こっからじゃ良く見えねぇぞ……。いってえどうなってんだあ?」
ピッコロ「さっき何かがリングの外へ落ちる音がしたが……まさか、決着が着いたのか?」
悟飯「ど、どうなんでしょう……。」
観戦客「さっき向こうの観戦席に、第3宇宙の奴が飛んできたみたいだぞ……。」
観戦客「い、一体どうなったんじゃ?」
観戦客「アキュリちゅわーん!!解説プリーズ!!!」
観戦客「もう落ち着いてはいるみたいだけど……」
悟空達や他の観客達がソワソワする中、遥か上空へ避難していた実況者のアキュリが、ズノー様の乗り物でソロリソロリとリングの上へと戻ってきた。
アキュリ『えっと……もう大丈夫ですよね?で、では実況を再開したいと思いマス!!…………こ、これはっ!?一体何が起こったのでショーカっ!?ガレゴム選手がリング外へと落ちており、ボタモ選手がボコボコになったリング上で腕を組んで、余裕の笑みをこちらへと向けておりますっ!!!』
ボタモ「っへへ、ピースピース。」
エレンド「ガレゴムくんがリングアウト?イコール……。」
ペリド「……勝敗が決定ということです。」
エレンド「なるほどなるほど。」
アキュリ『レフェリーさーん!!もう判定する必要は無いと思いますが、念のために判定をお願いしマース!!』
場外の足場から瞬時にレフェリーが現れてリング上へと到着すると、リングから場外へと落ちているガレゴムを見てすぐにボタモへと視線を移す。そしてボタモの片腕を持って掲げたレフェリーの判定は……。
バッ レフェリー「ガレゴム選手場外!!!よって1回戦第1試合の勝者はっ!!!」
レフェリー「ボタモ選手でーすっ!!!!」
レフェリーが判定をして少しの間が空いて辺りは静まり返っていたが、次の瞬間には大きな拍手と喝采が巻き起こった。悟空達は良く解らないまま首をかしげながらも、とりあえず第6宇宙が勝ったと納得した。
\ワー!/ \ワー!/ \ワー!/
観戦客「良く解らねえ試合だったが迫力あったぞぉー!!」(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
観戦客「うん、まあ……良い勝負だったかな?」(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
観戦客「よっ!第6宇宙の勝利だぁぁー!!」(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
観戦客「大きい方応援してたけど……まぁ試合だから仕方ないわよね。」(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
悟空「んー……何かスッキリしねぇ終わり方だなあ。」
悟飯「そうですね……展開も良く解らない感じでしたし……。」
ウイス「贅沢を言うものではありませんよ。これはあくまで全宇宙最強を賭けた武道大会……本来何が起こるか解らないんですから。」
悟空「そりゃそうだけどさあ……なんかもうちょっと無かったんかなあー。」
ビルス「うるさいなっ!お前は黙って結果だけ聞いてりゃ良いんだ!解ったか!?」
悟空「わ、わかったよぉ……そんな怒んなってビルス様ぁ……。」
ベジータ(カカロットの言う事も一理あるが、俺はこんな雑魚共の試合などに興味はない。俺はヒットの野郎がどこまで腕を上げたかが気になるだけだ……。)
ピッコロ「しかし少し勿体なかったな……あのガレゴムがもっと冷静に対処していれば、奴が勝てん試合では無かった筈だ。」
トランクス(未来)「そうですね……あの武器も使い方が良ければ、かなり良い勝負になったと思うんですけど……。」
ウイス「強すぎる武器を持った余り、そこから生まれた油断がガレゴムさんの敗因のようですねえ。」
ネコマジンZ「だなー。」
ボタモ「へへっ……ざまあみやがれ、デカブツが。」
ワンド「あーあ……ガレゴムの奴負けちゃった……。」
サフィア「かなり良い所まで行ってたんですが、少し焦りすぎたようですね。」
ワンド「まぁ仕方ないわね、アイツもアイツなりに頑張ったんだから良しとするわ。」
バーダック「ケッ、情けねえ野郎だ。攻め込まずにじっくりやりゃあ勝てたのによ。」
ギネ「まあそう言うなよ、今回は仕方ないさ。」
パラガス「やれやれ……ガレゴムはバカっ!バカっ!でございます……。」\エーー/
ブロリー「所詮、クズはクズなのだ……。」
シャンパ「よっしゃぁぁぁ!!!まず1勝!!これならボタモ1人で余裕そうだなぁー!!」
ヴァドス「油断してはいけませんよシャンパ様。あのガレゴムという選手は、単にボタモさんと相性が悪かっただけに過ぎません。もしボタモさん以外の選手を出していたら、恐らくこちらの敗けでした。」
シャンパ「そうかぁ?まぁ何はともあれ第6宇宙の1勝だぁー!!」
キャベ「す、凄い……さすがボタモさん!あそこから一気に切り返すなんて……!!」
マゲッタ「シュポシュポー!!!」
フロスト「本当に凄く面白い試合でしたね、ヒットさん。」
ヒット「…………どうでもいい。」
第6界王神「どうやらボタモの勝ちのようですなぁ……ホッホッホッホ!」
第3界王神「そ、そんな馬鹿な……ワイの宇宙の選手が負けるやなんて……。」ガックシ
アキュリ『では、勝利したボタモ選手は1度選手待機所に戻り、救護班の皆さんは負傷したガレゴム選手を救急室へお連れ願いマース!!』
アキュリが左耳に着けたマイクでそう告げると、場外にある観戦席側の入り口から救護班が100名程現れ、ガレゴムを担ぎ上げようと移動する。そしてボタモも、シャンパ達のいるリング上空の選手待機所へ戻ろうとした次の瞬間。
ガバァ ガレゴム「ぐおおおおおおおぁぁぁぁぁぁぁ!!!!まだ終わっておらん!!終わっとらんぞぉぉぉぉぉ!!!」ゴゴゴゴゴ
救護班達「うわぁぁぁぁぁ!!!」バッ
ボタモ「ん……?」チラッ
悟空「な、なんだっ!?」
ジャコ「……まずいな。」
マキア「え……?」
突然意識を取り戻したガレゴムが、とてつもない気を解放して立ち上がったのだった。救護班達はガレゴムの気によって勢い良く吹き飛ばされ、会場は異様な雰囲気に包まれる。そしてガレゴムは真下の場外部分から一気にジャンプしてリングの上へと大きく着地し、血走った目でボタモを睨み付けた。
ガレゴム「俺様は負けとらん……負ける筈がないんだぁぁ!!!」ギリギリ
ボタモ「おいおい、まだやる気か?」
アキュリ『あ、あのーガレゴム選手?お気持ちは解りますが一応武道会ですので……場外に落ちた場合は負けとなっちゃうんですg』
グワッ ガレゴム「やがましいぃ!!!貴様は黙っていろっ!!!」
ビクッ アキュリ『は、はいぃぃぃ!!!』
ガレゴムのとてつもない威圧感に、実況者のアキュリはズノー様の乗り物に瞬時に隠れ、手と顔を少しだけ出して涙目になりながらガレゴムを見つめる。ガレゴムは息を荒くしながら上空にある第3宇宙の待機所、その血走った目で椅子に座っていたワンドを見た。
ガレゴム「ワンド様ぁっ!!俺様にもう1度チャンスをくれぇっ!!!」
ワンド「チャンス……?……一体何の事?」
ガレゴム「もう1度!この熊野郎と闘わせてくれと言っているんだぁ!!!」
ボタモ「なんだと……?」
シャンパ「おい!ふざけた事言ってんじゃねえぞ!!てめえは思いっきり場外に落ちただろうがぁっ!!!」
キャベ「そうです!負け惜しみは良くありません!!」
ガレゴム「黙れぇ!!!貴様等には言っとらん!!!」
ピキッ シャンパ「何だとこの野郎……破壊神に向かって良い度胸してるじゃねえか……!!覚悟は出来てんだろうなぁ!?あぁ!?」ゴゴゴゴ
ヴァドス「シャンパ様、ここはワンド様にお任せしましょう。」
シャンパ「あん?どういう意味だよ?」
ヴァドス「……見ていれば解りますよ。」チラッ
ガレゴム「ワンド様ぁ良いだろぉ!?レフェリーの野郎も了承してるからよぉ!!!」
レフェリー「い、いえ自分はd」
ガレゴム「文句あるのか!?」ギロリッ
レフェリー「な、ななななないです!はい!!!」
ガレゴム「だ、そうだ。」ニヤッ
ブーブー 観戦客「おいふざけんなぁ!!お前はもう負けただろがっ!!」
ブーブー 観戦客「みっともなく場外に落ちた奴が、今さらのこのこ出てくんじゃねえ!!」
ブーブー 観戦客「そうよ!潔く負けを認めなさい!!」
ブーブー 観戦客「それでも戦士かっ!!」
案の定観戦席からはブーイングの嵐が巻き起こる。しかしガレゴムは特にうるさかった観戦席に殺気を込めた睨みをすると、その圧倒的な威圧感に対してその観戦席、そして他の観戦席からうんともすんとも言わなくなった。相変わらずボタモは興奮しきっているガレゴムに対し、冷たい視線を送っている。
ガレゴム「頼むぜワンド様ぁ!!もう1回やらせてくれっ!!今度は絶対に勝つからよっ!!!」
ワンド「……。」
サフィア「どうします?ワンド様。」
ピキッ ベジータ「あの野郎……好き勝手言いやがって……!!」
悟飯「一体どうなるんでしょう……。」
トランクス(未来)「解りません……ですがアイツ、今にも暴れだしそうな雰囲気です……。」
悟空「なぁビルス様、アイツ止めなくて良いんか……?」
ビルス「何で僕が止めなきゃならないんだ?アイツはワンドの奴が連れてきた選手……奴の宇宙なら奴で処理するのが常識ってもんだ。」
ピッコロ「処理……?」
ネコマジンZ「大丈夫かあいつ、それにしても目怖いな。」
ウイス(ガレゴムさん、どうやらここまでのようですね……。)
ガレゴム「おい!!聞いてんのかワンド様ぁ!?返事ぐらいしろやぁ!!!」
ワンド「……ガレゴム。泣き言は許さないって……この武道会が始まる前にあれ程言った筈よ?」
ガレゴム「そこを何とか頼むぜぇ!!次は絶対負けねぇからよぉ!!!」
ワンド「…………はぁ……好きにしたら?」
ガレゴム「おぉっマジかっ!!恩に着るぜっ!!」
パラガス「ゑゑゑゑゑっ!?」
ブロリー「へぁっ!?」
ギネ「ワ、ワンド様っ!?」
キベス「ガ、ガレゴムの奴……。」
バーダック「おいおい……正気かよ?全王様ってのが許すはずねーだろが。」
サフィア「皆さん、どうやらワンド様には考えがあるようです……。」
バーダック「考えだと……?まさか……。」
ガレゴム「と、言うわけだ。つまりこのまま試合続行だぁ!!!」バッ
ガレゴムは再び次元剣を手から瞬時に召喚し、冷たい目で見ていたボタモに向かって構えをとった。
ボタモ「おいおい勘弁してくれよ、お前もう負けてんだぜ?」
ガレゴム「黙れぃ!!今度こそ本気の本気だぁ!!本気の俺様はさっきとは一味も二味も違うから覚悟しやがれぇ!!!」ジャキィィィン
アキュリ『で……では引き続き……試合をかi」
ワンド「ちょっと待って。その前にガレゴム、お守り代わりとしてこれをプレゼントするわ……有り難く受け取りなさい。」スッ
ガレゴム「あん?」
ワンドは片手で人差し指を立てて小さな光の球を作り、選手待機所からリングにいるガレゴムの体目掛けて人差し指を突き出し、先程作った光の球をガレゴムの上半身に付着させた。
ボタモ「ん?」
ガレゴム「おいワンド様、こいつぁ何だ?何故俺様の体に付けるんだぁ……?」
エレンド「……デスするつもりだね、M.sワンド……。」
ペリド「……御愁傷様です。」
悟空「ま、まさかっ……!!」
第9破壊神のエレンド達や悟空がそう言った時、ワンドがガレゴムに突き出した右手を少し捻って手をパーに開いた瞬間、ワンドは自身に言い聞かせるようにそっと呟いた。
ワンド「……破壊。」スッ
ドクン ガレゴム「!?」
ガレゴムはワンドが飛ばした光の球の辺りから突如違和感を感じて自分の体を見ると、いつの間にか下半身が光の粒子と共に消えており、光の粒子は瞬く間に上半身をも飲み込んでいく。何が起こっているのか全く解らないガレゴムは、ただただもがき足掻くしかなかった。
スゥゥゥゥ ガレゴム「な、なんだこりゃぁぁ!?俺様の体が……体がぁぁぁぁぁ!!!」
悟空「あぁっ……!!」
ワンド「……。」
ザワザワ 観戦客「あ、あいつどうなってんだよ……!?」
ザワザワ 観戦客「か、体が消えてってるの……アイツ。」
ザワザワ 観戦客「いったいなんだ……!?」
ザワザワ 観戦客「あいつ死ぬんじゃね……?」
ボタモ「な……何が起きてんだ……?」
スゥゥゥゥ ガレゴム「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!」
アキュリ『ひぃぃっ!!こ、これは……れ、レフェリーさん……!!解りますかぁ……!?』
レフェリー「あわわわわわわ……!」
遂に体が光に全て覆われ、ガレゴムは一欠片も残さず粒子と共に消え去ってしまった。観戦客やアキュリ達が呆気にとられ、会場内は静まり返ってしまった。
ワンド「これは全宇宙一武道会……甘えなんて一切通用しないのよ。それに私に恥をかかせて……破壊されて当然ね。」
ギネ「ワ、ワンド様っ!!なにもそこまでしなくても……!!」
サフィア「ギネさん。ガレゴムさんはどのみち、あのまま放っていても全王様に消されていただけ……ワンド様が破壊しただけマシですよ。」
ワンド「そういう事。全王様の手を煩わせなかっただけ、逆にアイツには感謝してもらいたいぐらいだわ。」
ギネ「だ、だからって……!!」
バーダック「やめとけ。」
ギネ「バ、バーダック……。」
バーダック「奴はルールを破ってタブーを犯した……当然の報いだろうが。」
ギネ「……そうだな……。」スッ
キベス「ガレゴム……、余計なことをしなければ死なずに済んだというのに……。」
ブロリー「ん……?ガレゴムどこだぁ……?」
パラガス「あの世でございます……。」\エーー/
悟飯「ガレゴムさんが消えた……!?一体どこへいってしまったんでしょう……。」
トランクス(未来)「解りません……それに、ガレゴムの気が完全に消えています……。」
ピッコロ「さっきあの第3宇宙の破壊神様が、小さくだが破壊と言った……恐らく。」
ベジータ「ワンドの奴に破壊されたんだろう……そう考えれば、さっきから気を感じないというのに辻褄が合う。」
ネコマジンZ「そっか、あの剣欲しかったなー。」
ビルス「まっ、あれだけ暴れりゃああなるよね。ワンドの奴は僕と違って、色々と即決するタイプだからさ。」
ウイス「しかしもう少し、人選は何とかならなかったものですかねえ……。」
サッ 悟空「……くっ!」ビ ッ
ビルス「おいっ!戻れ悟空っ!!」
ウイス「お待ちなさいっ!!悟空さんっ!」
会場が静まりかえっている中、悟空は瞬間移動で第3宇宙の待機所で立ち尽くしているワンドの目の前へと姿を現した。しかしワンドとサフィアは悟空が目の前に現れても全く動じることなく、冷静に悟空を見つめている。
悟空「……。」
サフィア「おや、お久しぶりです……と言ったところでしょうか?」
ワンド「……何か用?孫悟空くん。」ジロッ
シャンパ「チッ、せっかく俺様が破壊してやろうと思ってたのによぉ!!」
ヴァドス「そんな事をしたら、最悪の場合私達の宇宙が失格になってしまいますよ?それよりシャンパ様、あちらをご覧ください。」スッ
シャンパ「あぁ?……アイツ、確かビルスのとこの……。何であんなとこにいんだよ?」
チラッ ヒット「……あいつ……。」
ナレーター「ボタモ対ガレゴムの壮絶バトルは終わり、ボタモの勝利となった。だがワンドがガレゴムを破壊してしまい、悟空が突如破壊神ワンドの前に姿を現す……。第1回戦から、何やら波乱の予感がするぞ……!?」
これで34話は終わりになります。
長かった……というか展開が思い付かない……!最近ネタ切れ感パネェっす!!!
ひょっとしたら誤字脱字があるかも知れませんので、見つけられた方はすみませんが報告お願いします!!!
さて……ガレゴムが消されちゃいましたが、一体どうなるのか……。悟空はワンドの目の前に現れましたが果たして!!
ザマスとゴワスは時間がなかった為スルーしました……ごめんちゃい!!!
ここまで見ていただき、ありがとうございました!!