ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪チャンチャチャーン チャーチャーチャチャーチャーチャチャーチャチャーン♪

ナレーター「悟空達が修行する中ついに、全王主催の全宇宙一を決める全宇宙一武道会が遂に開催され、試合の観戦する者を集める為ビルスとウイス、そして悟空達がキューブで地球に来訪した。」


スタスタ ウイス「おはようございます皆さん、どうやらお揃いのようですね。」

ブルマ「ウイスさん、それに孫くん達も!」

ネコマジンZ「おれもいるぞ。」

悟空「オッス皆!皆も全宇宙一武道会見に行くんかあ?」


ナレーター「会場に着いた悟空、ベジータ、トランクス、悟飯、ネコマジン、そしてビルス達は少し時間を潰すために一度別れることになったが、突如ビルス達の前に第9宇宙の破壊神エレンドと、その付き人ペリドが現れるのであった。」


ウイス「お久しぶりですね、エレンド様。それにペリドさんも。」

エレンド「オウッ!ミスターウイッス!君が言っちゃうのカーイ!これはアンビリーバボーだねぇっ!ビルスくんは相変わらず無口ィっ?」

ビルス「ええいやかましい!!お前は喋るなっ!声を聞くだけで寒気がする!それにお前、昔はそんな喋り方じゃ無かっただろ……!」

ナレーター「一方、AブロックとBブロックに別れたトーナメントは、まずAブロック初戦の第3宇宙と第6宇宙の試合となってとり、お互いの選手が高ぶる闘志を燃やしながら選手控え室に集まるのだった。」


シャンパ「良いかお前ら!初戦の相手はじゃじゃ馬娘の第3宇宙だっ!お前らが今の力をフルに使うことが出来りゃ、あんな雑魚宇宙なんぞ敵じゃねえ!とにかく油断は禁物だ!良いなっ!!」

皆「押忍!!!」

ワンド「この勝負、絶対勝ちなさいっ!!良いわね!?」

皆「おうっ!」


ナレーター「そして悟空達はなんやかんやあったりしたが、会場にある一際大きなドーム状の建物に入り、全宇宙一武道会観戦席へと着くのであった……!」


スッ トランクス(未来)「こ、これは……!」

悟飯「す、すごいですね……。」

スッ ピッコロ「これが……全宇宙を決める武道大会の場か……!」

スッ ベジータ「フンッ……!」

悟空「うひゃぁぁっ!!すげえ数だなぁ!!!」

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♪チャチャチャン チャチャチャン♪



32話 遂に激突!?第3宇宙vs第6宇宙!!

   ~全宇宙一武道会 試合会場 観戦席~

 

 

観戦客「おい聞いたか!?今日は全宇宙一武道会開催初日だから、全ての宇宙の頂点である全王様からの演説があるらしいぜ!?」

 

観戦客「マジかよっ!俺ちなみに話には聞いてたんだけど、全王様の姿って一度も見たことねぇんだよなぁ……。」

 

観戦客「まぁ俺も見たことねえけど、きっと物凄い威圧感がある人なんだろうな!」

 

観戦客「だよな!でも俺はそんなことより試合の方が楽しみだ!良く解らねぇが第3宇宙と第6宇宙ってとこが戦うんだろ?きっとものすげえ事になるぜっ!」

 

 

 

他の観戦する者達が席に着いて試合を待ちわびる中、悟空達は会場の入口からそのまま右へと歩いていき、観客席の周りを歩きながらウイスが空席を見つけるのを待った。

 

 

 

スタスタ トランクス(未来)「本当に色んな人が観戦に来ているんですね……こんなに人が集まっている所を見たのは初めてです……。」

 

スタスタ 悟飯「僕も地球の方達ならいっぱい見てますけど、全ての宇宙から来た人達ですからね……。それにしても、舞闘台が天下一武道会より随分大きいなぁ……。」

 

スタスタ ピッコロ「全王様主催の武道大会だからな……そして全宇宙一を賭けてもいる。これぐらいしなくては、観戦に来た奴等もしらけるんだろう。」

 

スタスタ 悟空「やっぱ天下一武道会とは全然ちげえなぁ!!オラ達の時でもここまで集まった事ねえぞ!」

 

ベジータ「そんな事はどうでもいい、さっさと試合を始めて欲しいところだ。俺は本来やっていた修行を、わざわざ中断までして来てやっているんだからな。」

 

スタスタ 悟空「まぁそう言うなよベジータ。試合を見るのも結構おもしれえもんだぞ?しかもこんけえは前の第6宇宙のしええとは違って、全宇宙のしええだかんな!」

 

スタスタ ベジータ「フン……俺はヒットの野郎しか興味ないがな。」

 

スタスタ 悟空「だろうな。でもオラは第3宇宙ってとこも気になっけどな!いってえどんな奴が出てくっか楽しみだぞお!」

 

スタスタ ビルス「はぁ……僕は破壊神なのに、なんで他の観戦する奴に混じって見なきゃいけないんだ……。」

 

スタスタ 悟空「ビルス様、そんなに嫌なんだったら全ちゃんに言ってみたら良いじゃねえか。ひょっとしたら、どっか特等席で見させてくれっかもしんねえぞ?」

 

スタスタ ビルス「いや……その特等席とやらの前に、あの世で見る羽目になるかもしれんからいい……。」

 

ウイス「皆さーん!こちらの方に席が空いておりましたよ?」

 

ビルス「どれどれ……中々良い席じゃないか、まさか一番手前とはな。」スタスタ

 

ネコマジンZ「おし、じゃあこの中で誰が一番早く座れるか競争だっ!」タッタッタ

 

ビルス「あっ!おい!」

 

 

 

ネコマジンは皆を余所に、ウイスが見つけた席の一番左側の所へ瞬時に座った。ネコマジンの所を座ろうと思っていたビルスは今にもキレてしまいそうになっていたが、上手くベジータがビルスをなだめ、悟空達もネコマジンに続いて席へと着いた。左から順にネコマジン、悟空、悟飯、ベジータ、トランクス、ビルス、そしてウイスとなった。

 

 

 

スッ ビルス「ふう……で、ウイス。試合の方はいつ始まるの?」

 

スッ ウイス「会場の受付の方が言っていたのは、全王様の演説があると仰っていましたので……その後だと思います。」

 

悟空「ということは、全ちゃんも武道会見に来るんか!?」

 

ウイス「どうでしょう……全王様も何かとお忙しい方ですから。その演説の後に帰られてしまうかも知れませんね。」

 

悟空「そっかあ……全ちゃんも見ていけば良いのになあ。」

 

ビクッ ビルス「ぼ、僕的にはお帰りになられた方が良いんだけどな……試合を見に来たのに、全王様に監視されてる感じになっちゃうからさ……。(震え声)」

 

ウイス「まあ仮に全王様が帰られても、この試合は神チューブで生中継されるようですし……どちらも同じだと思いますよ?」

 

ビルス「あぁ……それがあったか……。」

 

悟飯「なんなんです?その神チューブって……?」

 

ウイス「私達神達が利用する、色んな動画が見られるサイトの事ですよ。この全宇宙一武道会の試合はそこのサイトで生中継されるようなので、他の神様の方は現地へ来なくても試合が見られるということです。」

 

悟飯「な、なるほど……!」

 

トランクス(未来)「そ、そんなサイトがあるんですね……。」

 

ピッコロ「知らなかった……。」

 

悟空「でもやっぱオラはこっちの方が良いけどな!その動画っちゅう奴だと、相手の気とかも全然解んねえだろうしよ。」

 

ベジータ「ちなみにその神チューブというのは、俺達の地球でも見る事は出来るのか?」

 

ビルス「無理だね。そのサイトだけ見るには君達の持っている機械でも行けると思うけど、動画自体は神のIDとパスワードが必要だからさ。僕達も一応IDとか持ってるけど、神チューブ自体あまり使った事ないな。」

 

ネコマジンZ「zzz……。」

 

悟飯「ビルス様。もし良かったら……そのIDとパスワードを、僕達に教えていただけませんか?明日やその後の武道会も観戦したいのは山々なんですがここまで来るのも大変ですし、ビルス様やウイスさんにもあまり迷惑はかけたくありませんから……。」

 

ベジータ「もし地球やビルス様の星で見られるのなら、修行を中断することも無いか……俺もそれに賛成だ。」

 

ウイス「どうしますビルス様、私は教えてあげても良いと思いますが。」

 

ビルス「勝手にしろ。僕はお前等と違って、他宇宙がやり合う所なんて全然興味がないからね。」

 

ウイス「かしこまりました。では悟飯さん、今教えてしまうと忘れてしまう可能性がありますので、この試合が終わった後で構いませんか?」

 

悟飯「はい!ありがとうございます……!」

 

 

 

悟飯がウイスに教えてもらう約束をしている矢先、悟空達が座っている席の少し離れたちょうど斜め向かいの席から、彼等に視線を送る一人の男がいた……。

 

 

 

ジー ジャコ「……。」

 

ジャコ(……あれはブルマの友達のサイヤ人達とビルス様……!な、何でよりによってアイツ等もここに来てるんだ……!)(汗)

 

マキア「どうしたのジャコくん。そんなに汗かいて……大丈夫?」

 

ジャコ「い、いや……大丈夫だよマキアちゃん!ちょっとここの会場暑いかなーって思って……!」✋パタパタ

 

マキア「そう?……でも嬉しい!この前私がジャコさんとデートした時に武道会を見るのが好きって言ったら、ジャコさんこんなに凄い武道会のチケットを持ってきてくれたんだもん……!」

 

ジャコ「ぎ、銀河パトロールの後輩がたまたま行けなくなって、仕方なく私が譲り受けただけですよ……!だからそんなに気にしないでください……///」

 

マキア「ううん、やっぱりこういうのはちゃんとお礼を言わないと。ありがとうジャコさん♥」(^ー^)ニコッ

 

ズキュゥゥン ジャコ「はぅぅん……!///」

 

ジャコ(可愛い……可愛すぎる!本当にこんな可愛い子が私の彼女で良いのだろうか……!あぁ……私は何て罪な男なんだ……!チケット代で財布の中は空っぽになってしまったが、こんな可愛いマキアちゃんの笑顔が見れるなら全然痛くないぞ……!)

 

マキア「それにしても、試合まだかなぁ……。」

 

ジャコ「えっ……?あ……そ、そうですね!あははは……!」

 

 

 

皆が試合の開催を今か今かと待ち望んでいるその時、武道会会場の真上から縦に伸びた眩い光がリングにまで注がれ、その中から2人の付き人らしき者とチョコンとした小さな者がリングへと降臨した。その者達はまさしく全王と付き人の2人であった……皆が全王の姿を目撃し、さっきまで騒がしかった観戦席はピタリと収まり、全員が全王様へと注目する。

 

 

 

観戦客「全王様だ……!」

 

観戦客「全ての宇宙の頂点の全王様が……!」

 

観戦客「あれが全王様ですか……初めて見ましたよ。」

 

観戦客「どれが全王様だよ……あのでかい2人組か?」

 

観戦客「いや……あの小さい人が全王様じゃないのか?他の2人は明らか付き人みたいな感じだろ……?」

 

観戦客「皆!騒ぐんじゃない……全王様が見ているんだぞ……!」

 

 

ビルス「ぜ、全王様……!!」

 

ネコマジンZ「ん……試合始まったか?」

 

悟飯「あ、あれが……全王様ですか……!」

 

ピッコロ「あぁ。付き人の真ん中にいるお方が、この全ての宇宙の頂点に立たれるお方だ。」

 

トランクス(未来)「俺が未来で見た全王様とは、やはりそんなに違いはないみたいですね……。」

 

悟空「全ちゃんー!!」ノシ

 

ビルス「バカ野郎!!呼ぶんじゃない!余計な事をするなっ!!」バキッ

 

悟空「いってー!なんだよビルス様ぁ、別に声かけるぐらい良いだろお?」

 

ウイス「悟空さん、全王様はこれから皆さんへ向けて開会の挨拶をされるんですよ?大事な行事なので邪魔はしないように。」

 

悟空「わかったよお……ところで行事ってなんだ?」

 

ピキッ ビルス「とりあえず黙ってろ……!!!」

 

 

エレンド「アハーン?やっと全王様のカムだねぇペリドちゃん。」

 

ペリド「……エレンド様、黙っていないと消されちゃいます。」

 

エレンド「オーケーオーケー、相変わらずペリドちゃんはバッドムードだねぇ……。」

 

 

 

皆が全王を見守る中、付き人の1人がマイクのような物を腰から取り出して全王の口元へと添う。そして全王は会場全体を見回した後、マイクに向かって口を開いた。

 

 

 

全王『うーんうーん、マイクのテスト中なのね。皆聞こえてるかな?』

 

付き人1「大丈夫です、会場全体にちゃんと聞こえております。」

 

全王『なら良いのね。皆、各宇宙からわざわざ僕の所まで来てくれてありがと!皆も知ってると思うけど、この大会は殺しとかは無しだよ?殺しちゃったらその人は反則負けで僕が消す事になってるから、その辺注意なのね。』

 

全王『それでね?この全宇宙一武道会を勝ち抜いた宇宙はね、賞品を贈呈するのね。それはね……神の神器達をプレゼントなの!』

 

 

 

全王はチョコチョコとリングの中を動き回りながら話しを続ける。付き人の1人はマイクを全王の口元からずらさずに一緒に全王へと付いて回る。もう1人の付き人の方は、相変わらずそのまま棒立ちしたままだった。

 

 

 

悟空「なぁウイスさん、神の神器達ってなんだあ?」

 

ウイス「神の神器達とは、この世に5つ存在する神が使う道具の事ですよ。その1つに、先程からこの会場の上に浮いてある超ドラゴンボールも入っています。」

 

トランクス(未来)「これが……超ドラゴンボール……!」

 

悟空「だからさっきからこの上にあったんかあ……!オラずっと気になってたんだよ。」

 

ネコマジンZ「ふーん、あの馬鹿デカイ玉の事か。」

 

トランクス(未来)(あれを使って、ブラック達は悟空さんの体を乗っ取ったり不死身の体となったのか……!)グググッ

 

ベジータ「して、他の4つの神の神器とは……一体なんだ?」

 

ビルス「全部言っちゃったら面白くないだろ?全王様も詳細を仰らないという事はそういうことだ。ちなみに僕とウイスは知ってるけどねー。」

 

悟空「なんだよビルス様、知ってんなら教えてくれたって良いじゃねえか。」

 

ビルス「優勝したら解ることなんだから別に良いだろ?それにこの事は本来は極秘事項なんだよ。」

 

悟飯「極秘事項……?」

 

トランクス(未来)「そ、そんなに危険な物なんですか?超ドラゴンボール以外の神の神器達とは……。」

 

ビルス「別に。だがもしお前達が使う事があったとしたら……かなり危険な物かも知れんな……?」ギロッ

 

ピッコロ「そ、それほどまで……。」

 

ウイス「皆さん、まだ全王様が開会の挨拶をしている真っ最中なんですよ?全王様に消されたくなければお静かに。」

 

 

全王『んー。じゃあそろそろ皆も待ちきれないと思うから、試合を開始しちゃおうかな?僕も喋ること無くなったし。これでいい?』

 

付き人1.2「はい。」コクリッ

 

全王『それじゃあ皆。今から全宇宙一武道会始めるよ!僕は少し用事があるから一杯楽しんでね!じゃーねー。』スッ

 

付き人1.2「バイチャ。」スッ

 

 

 

開会の挨拶を終わると、全王は付き人達の手を取り一瞬にしてリングの上から飛び去って行ってしまった。会場全体はシーンとしたままだったが少しの間をおいた後、観戦席からすぐに喝采と声援が会場を包んだ。

 

 

 

(*’ω’ノノ゙☆パチパチ \ワァァァァ!!!/ (*’ω’ノノ゙☆パチパチ

 

観戦客「さっすが全王様だぁ!!!」

 

観戦客「うぉぉぉぉぉぉ!!全王様バンザーイ!!」

 

観戦客「こんな最高の大会を開いてくれてありがとぉぉぉ!!!」

 

観戦客「大胆なご決断!尊敬しますぅぅぅぅ!!!」

 

 

ウイス「さすが全王様ですね、とても素晴らしい開会でした。」

 

ビルス「よっ!全王様ぁ!」パチパチ

 

ベジータ「わ……訳が解らんぞ……。」

 

悟空「なぁ……何で皆拍手とかしてんだあ?全ちゃんただ喋ってただけだろお。」

 

悟飯「僕も、そんな風に見えました……。」

 

ビルス「はぁ……お前達は何にも解っとらんな。全王様がこんな大勢の前で喋る事自体、本来ならあり得ないことなんだぞ。武道大会を開くなんてもってのほかだ、しかも全王様が直々に開会の挨拶までするなんて……!」

 

トランクス(未来)「そ、そういうものなんですか……。」

 

ウイス「全王様は皆さんもご存じの通り全宇宙の頂点に立たれるお方……全王様のお姿を見られただけでも、とっても名誉なことですからねえ。」

 

ネコマジンZ「ふーん、俺も全王様ってのになりたいな!どうやったらなれるんだ?」

 

ビルス「なれる訳ないだろっ……!」

 

 

エレンド「全王様の開会式とてもファンタスティックだったねぇ!ミーは感動したよ!ユーもそう思うだろ?ペリドちゃん?」

 

ペリド「……ハンカチどうぞ。」スッ

 

エレンド「oh!イッツグレイト!ペリドちゃんセンキュー!」フキフキ

 

 

 

会場が未だに盛り上がりを見せていた最中、リングの真上から小さな丸形の乗り物が突如飛び出してきた。皆がそれに注目し、その乗り物に入っていた者は小型のマイクを左耳に着けて会場へと繋げた。

 

 

 

アキュリ『全王様の開会式、とても盛り上がりましたねっ!!ここからはこの私、全宇宙一武道会の実況をさせて頂きます、宇宙の皆のアイドルっ!アキュリ・スロッグでーす!上空から皆様にとても解りやすい実況を目指しますので、応援よろしくお願いしマース!!!』

 

【挿絵表示】

 

 

(*’ω’ノノ゙パチパチ \ワー!/\ワー!/ (*’ω’ノノ゙☆パチパチ

 

 

アキュリと言う者が現れた瞬間、会場の雰囲気がガラリと変わって観戦客達は更なる盛り上がりを見せた。一方悟空達はアキュリと言う者が現れても皆のテンションについていけず、ポカーンと呆気にとられていた。

 

 

 

観戦客「よぉっ!!!待ってましたぁアキュリちゃぁぁぁん!!!」

 

観戦客「アキュリちゃんは俺の嫁!!誰にも渡さんっ!!」

 

観戦客「いや俺の嫁だから。」

 

観戦客「CD毎日聞いてるぜぇ!!」

 

観戦客「ヒューヒュー!!!」

 

 

悟空「な、なんだなんだぁ……?」

 

悟飯「ビルス様、あの人は一体……?」

 

ビルス「あ?お前ら知らないのかっ!?アキュリ・スロッグと言えば、今まさに全宇宙を騒がせている超人気アイドルだぞっ!?」

 

トランクス(未来)「ア、アイドル……?」

 

ウイス「以前ビルス様は予知夢で、あのアキュリさんがビルス様の星の隣に引っ越してくる夢を見たんです。まぁ見事に外れちゃいましたけど。」

 

ビルス「うるさいな、もうあの事は良いだろ!」

 

ピッコロ「そ、そうなのか……。」

 

ビルス「まさか全宇宙一武道会の実況者で来る事は、僕の予知夢でも見えなかったけどね。良い機会だ、お前等も目にしっかりとアキュリちゃんの姿を焼き付けておけっ!」

 

悟飯「は、はい……!」

 

ネコマジンZ「なぁ、俺アイドルにも全王にもなりたいぞ。どうすればいいんだ?」

 

ビルス「知らん。」

 

 

エレンド「ヒューヒュー!イッツアビューティフル!まさか全王様がアキュリちゃんをカムってくるとはねー!ペリドちゃんもそう思うだろう?」

 

ペリド「……興味ないです。」

 

エレンド「アウチッ!これまたハードなお言葉っ!」

 

 

アキュリ『皆さん応援ありがとうっ!皆も知ってる通り、コスプレアイドルである私の今日の服は!第6宇宙の方を真似てみましたっ!誰のコスプレかは見てからのお楽しみっ!ちなみに今私の乗っている乗り物は……なんと!宇宙の事なら何でも知っているズノー様から提供してもらいましたっ!この場にはいらっしゃいませんがズノー様、ありがとうございましたっ!』

 

アキュリ『さてそれではっ!皆さんお待ちかねの第3宇宙と第6宇宙の選手、そしてその宇宙を代表する破壊神様達の入場ですっ!!皆さん拍手でお迎えくだサーイ!!』スッ

 

(*’ω’ノノ゙☆パチパチ(*’ω’ノノ゙☆パチパチ(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

 

 

マキア「あっ!始まるみたい!」

 

ジャコ「そ、そうみたいですね……!」

 

ジャコ(夢中になってるマキアちゃん……可愛いなぁ。良し決めた……!この全宇宙一武道会の間に、マキアちゃんに必ずプロポーズするぞ……!)

 

 

 

会場全体が拍手に包まれアキュリがリングの方へ向くと、場外の部分から選手を乗せた台座が競り上がり、今から闘う選手達と宇宙代表の破壊神達が姿を見せた。それを見た観戦客達からは、選手に声援を送ったり野次を飛ばしたりなど様々で、悟空達は静かに選手達を見守っていた。

 

 

 

アキュリ『皆さんもご存じの通り、全宇宙一武道会は武器の使用はありの勝ち抜き格闘試合となっておりマース!!負けになる条件は、試合が始まってから中央にそびえ立つリング外への場外やダウンからの10カウント、そして相手に対しての降参宣言が基本となりマス!また相手を殺してしまったり、相手を強制的に失格にしてしまうような能力や武器を使用するのは反則行為と見なし、全王様が直々にその方を消しちゃいますので規則正しくルールを守って試合をしましょうー!ちなみにこの全宇宙一武道会は全宇宙に特別生中継されておりますので、選手の方は全宇宙に恥じないような闘いにしてくだサイね!』

 

アキュリ『また観戦にいらしている皆様の所に選手達の攻撃が飛んできて危険な場合がありますので、観戦席の一番前に全王様の付き人による、透明の特殊な防御壁を張らせていただいておりマス!予めご了承くだサーイ!』

 

 

観戦客「ぉぉぉおおお!!!」

 

観戦客「ルールを熟知しているとは!さっすがアキュリちゃんだぁ!!」

 

観戦客「解りやすい解説だぜ!!やっぱり俺の嫁だなっ!」

 

観戦客「は?笑わせんな!!アキュリちゃんは俺の嫁だしっ!!」

 

 

アキュリ『ではまずは!!破壊神シャンパ様が率いる、第6宇宙チームの入場でーす!!!』バッ

 

     \ワー!/ \ワー!/ \ワー!/

 

 

観戦客「あれが破壊神シャンパ様って奴か……!」

 

観戦客「あっちの選手の奴、何か変なのばっかだなぁ。ホントに強いのかあ?」

 

観戦客「ん?なんじゃあの破壊神様の体型は。トーナメント発表の際に見た写真と全然違うんじゃないかの?」

 

観戦客「男はすっこんでろー!」

 

 

スタスタ シャンパ「アイツ等ぁ……言いたい放題言いやがって……!」

 

スタスタ ヴァドス「落ち着いてくださいシャンパ様。この試合は神チューブで生放送されているんですよ?全王様もきっと見ているはずですから、普段より穏やかにして頂かないと困ります。」

 

スタスタ シャンパ「わ、わぁってるよ…!ケッ……!」

 

スタスタ ボタモ「フフン……俺様の強さ、第3宇宙の奴等に見せつけてやるぜ……!」

 

スタスタ フロスト「……。」

 

観戦客「フロスト様ぁー!!!宇宙平和軍代表の私達が応援しますっ!!!」

 

スタスタ フロスト「おやおや……あの人達も見に来ていたんですか……。」

 

ガキョン ガキョン マゲッタ「シュポ!シュポ!」

 

観戦メタルマン「ジュポジュポォォォ!!」(頑張れマゲッタァー!)

 

ガキョン ガキョン マゲッタ「シュポッ!」(おう!)

 

スタスタ ヒット「……。」

 

悟空「おーいヒットぉ!!頑張れよー!!」

 

チラッ ヒット(……孫悟空……やはり来ていたか。)スタスタ

 

 

悟飯「お父さん、あの人と知り合いなんですか?」

 

悟空「あぁ!めえに第6宇宙と闘った時に試合する約束してたんだけど、結局この全宇宙一武道会で闘うことなっちまうかな。」

 

ピッコロ「それにしても第6宇宙の奴等、前に闘った時よりかなり力を上げているようだな……以前とは別人のようだ。」

 

ベジータ「フン……。」

 

ビルス「おいシャンパァ!!無様に負けろぉ!!」

 

 

ピキッ シャンパ「あ……あの野郎……!見に来てやがったのか……!」グググッ

 

ヴァドス「シャンパ様。」

 

シャンパ「ま……まぁあんな奴、今は相手にしてる暇ねえからなぁー!……必ずビルスの所はぶっ潰してやる……!」ギリギリ

 

ヴァドス「はぁ……。」

 

 

ビルス「チッ、乗ってきやがらなかったか。破壊行為をさせてあいつの宇宙を失格にしてやろうと思ったのに。」

 

ウイス「ビルス様、全王様主催の武道会でそういうはしたない事はお止めください。それにこちらへ攻撃が飛んできても、観戦席側は全王様の付き人さんが張ってある特別製のバリアがあるので無駄だと思います。」

 

ビルス「からかってやっただけだよ……それにしてもシャンパの奴の対戦宇宙は、ワンドんとこの第3宇宙か。」

 

ウイス「はい。どうやらあちらの選手には、サイヤ人が4人もいるみたいですね。」

 

ビルス「ほう……僕と同じサイヤ人に目をつけるとは、ワンドの奴も中々やるじゃないか。」

 

 

アキュリ『そして対するはっ!!破壊神ワンド様が率いる、第3宇宙チームの入場でーす!!!』バッ

 

     \ワー!/ \ワー!/ \ワー!/

 

 

観戦客「おっ!あっちの破壊神様は女みたいだぜっ!」

 

観戦客「ヒューヒュー!!可愛いねぇ!!」

 

観戦客「でもさすがにアキュリちゃんには劣るかな?」

 

観戦客「でもあのツンとした感じが、何かたまりませんじゃないですか?」

 

観戦客「そうかしら?何だか見てて嫌な感じ……。」

 

観戦客「髪の毛もなんか後ろでくくってるけど、バナナみたいじゃない?」

 

 

スタスタ ワンド「シャンパの奴、やっぱりヒットの奴を連れてきてるみたいね。」

 

スタスタ サフィア「そのようですね、他の選手の方達も強豪揃いのようですよ。」

 

スタスタ ワンド「まぁどんな奴が来ても、私のこの最強軍団が負ける筈ないわっ!それに初戦でなんか負ける訳にはいかないのよ!」

 

ズン ズン ガレゴム「……。」

 

 

悟空「ひゃー!あいつでっけえなぁ!しかも腕が四本もあっぞ!!他の選手の奴が豆粒みてえだな!」

 

悟飯「どこかの宇宙人みたいですね……初めて見るタイプです。」

 

トランクス(未来)「しかもあの気、奴もかなりの強さですよ。」

 

ベジータ「どうだかな、俺にはただのデカイ的にしか見えん。」

 

ネコマジンZ「俺もあれぐらい大きくなりたいぞ。どうやったらなれる?」

 

ピッコロ「お前……欲が多すぎるんじゃないのか……?」

 

ネコマジンZ「そうか?でも顔色悪い奴に言われたくないぞ。」

 

ピキッ ピッコロ「これは元々だっ……!」

 

ビルス「ん……あのサイヤ人、何か悟空にそっくりだな。第3宇宙の悟空か?」

 

ウイス「いえ。恐らく悟空さんのお父様……と言った所でしょうか。」

 

ビルス「アイツの父親か……こいつは楽しみだ。わざわざこの会場へ来た甲斐もあったかもな……。」

 

 

スタスタ バーダック「……。」

 

 

悟飯「お父さん。第3宇宙に、何だかお父さんにそっくりな人がいますけど。」

 

悟空「ん?」チラッ

 

ネコマジンZ「似てるな、それも瓜二つだ。」

 

悟空「そうかぁ?そんなに似てるとは思わねえけどな。」

 

ピッコロ「恐らく第3宇宙のお前なんだろう。この気の感じは、以前闘ったブラックとは少し違うようだからな。」

 

悟空「へえー第3宇宙のオラか……どんぐれえつええんかな!!」

 

ベジータ(第3宇宙のカカロット……?いや違う……しかし、この気の感じはどこかで……。)

 

 

スタスタ バーダック「……。」

 

スタスタ ギネ「なぁバーダック、あっちの宇宙の奴かなり強いよ……本当に勝てるのか解んなくなってきたな……。」

 

スタスタ バーダック「勝てるのかとか関係ねぇ。勝つ……それだけだ。」

 

スタスタ ギネ「……そっか、そうだよな……!良し……!」グッ

 

 

観戦客「おい、何だあいつ?」

 

観戦客「上半身裸じゃねーかw笑えるなぁw!!」

 

観戦客「あんなのが選手かよ!w クソワロタw」

 

観戦客「ぜってーよええなアイツ!」

 

 

ギュピ ギュピ ブロリー「クズ共がぁ……後で血祭りにあげてやる……。」

 

スタスタ パラガス「やめろブロリー!落ち着けぇ!」

 

ブロリー「はい……落ちつきましたYO★」

 

パラガス「やれやれ……全く見れば見るほど可愛いバケモンだぜお前は。」

 

ブロリー「俺が化け物……?違う、俺はめちゃんこ\カワイイ!/ブロリーです……。」

 

パラガス「あ、あぁそうかぁ……。」

 

 

ベジータ「なっ!あいつは……ブロリーとパラガスかっ!?」

 

トランクス(未来)「そ、そんなっ……!!」

 

ビルス「なんだお前ら、知ってるのか?」

 

ネコマジンZ「俺は知らないぞ。」

 

ビルス「お前に聞いとらん。」

 

悟飯「何でブロリー達が、この全宇宙一武道会にっ……!!」

 

悟空「わかんねぇ……パラガスもいるとなると、何かわりい事しようとしてんのかもな……。」

 

ピッコロ「そうかも知れん。パラガスの奴は大したことは無いだろうが、あの化け物の場合はいつ暴れだすか解らんぞ……。」

 

ウイス「ふうむ……悟空さん達は過去にあの者達と闘ったことがあるようですねえ。ですが私が彼等を見る限り、そこまで悪い人ではないとお見受けしますが。」

 

悟飯「そ、そんな事無いですよっ!あのブロリーは凄く恐ろしい奴なんですっ!今すぐ武道会を中止したほうが良いんじゃないですか!?」

 

ビルス「慌てるな、いくら強いと言っても所詮あの程度だ。僕やシャンパは当然だが……今のお前達でも充分勝てるレベルだろ。」

 

悟飯「で、ですが……。」

 

ウイス「まぁまぁ、今は様子を見ることにしましょう。もし何かあったとしても、全王様があっという間に消されるでしょうから。」

 

悟空「そうだな、ヒットの奴もいるしでえじょうぶだろ!」

 

ベジータ「それにさっきもビルス様が言った通り、奴がいくら強くなっていようが今の俺達の敵じゃない。もし武道会で闘うことがあれば……ただ蹴散らすだけだ。」

 

トランクス(未来)「心配しないでください悟飯さん。今の俺達はあの時とは比べ物にならない程強くなったんです。ブロリーぐらい俺達なら勝てますよ!」

 

悟飯「……そうですね。」

 

ネコマジンZ「ふあーあ、それにしてもこのやり取り長いなぁ。時間かけすぎじゃないのか?作者。」

 

 

アキュリ『では第3宇宙と第6宇宙の皆さん!開始前の挨拶を兼ねて、リングの中央にお集まりくだサーイ!!』

 

 

 

シャンパ達とワンド達は自身の選手を横に並べリングの中央へと集まり、互いの選手が互いの顔を見定める。シャンパとワンド、ヴァドスとサフィア、バーダックとヒット、ギネとフロスト、ブロリーとマゲッタ、パラガスとキャベ、そしてガレゴムとボタモが正面に立った。

 

 

 

シャンパ「おいワンド……悪いがここで落ちてもらうからな?」

 

ピキッ ワンド「その台詞……そっくりそのまま返すわシャンパ。」

 

 

ヴァドス「お互いに良い試合をしましょう、サフィアさん。」

 

サフィア「勿論です、ですが彼等は手加減をする程優しくはありませんので。」

 

ヴァドス「あらあら、怖いことを言いますね。」

 

 

バーダック「よう……どうやらアンタがそっちの宇宙で一番つええみてえだな。」

 

ヒット「……なぜそう思う?」

 

バーダック「勘だよ、アンタと戦えるの……楽しみにしてるぜ?」ニヤッ

 

ヒット「フッ……面白い奴だ。」

 

 

フロスト「どうも、フロストと申します。こうしてお互い敵同士となってしまいましたが、最後は健闘を讃え合えることが出来るよう……精一杯頑張りましょう。」

 

ギネ「あ……あぁ。」

 

ギネ(なんだこいつ……フリーザに少し似てるけど、性格とかまるっきり違うみたいだな……。)

 

フロスト「フフフ……。」(またサイヤ人……ですか。)

 

 

マゲッタ「シュポッ!!シュポッシュポッ!!」

 

ブロリー「…………わからぬぅ!!」

 

マゲッタ「シュポー……。」

 

 

キャベ「えっと……キャベです、宜しくお願いします。」ペコッ

 

パラガス「私はパラガスでございます……。んん?どうやらお前もサイヤ人のようだなぁ。」

 

キャベ「はい!……もしかして貴方も?」

 

パラガス「腐☆腐、お前の言う通りだぁ。それにしても……ショタ良いぞぉ!宇宙の中で一番環境が整った美しい私の息子でも如何かな?」

 

キャベ「え、えっと……どういう意味でしょう?」

 

パラガス「あーう★(^q^)」(泣)

 

 

ガレゴム「……宜しくな、ちっちゃな熊ちゃんよぉ。」

 

ボタモ「あぁこちらこそ、デカブツ野郎。」

 

 

アキュリ『それでは両宇宙の皆さん!!第1試合に出る方はそのままリングへ残り、他の選手や破壊神様達はリングの真上にある、2つある内の選手待機所へ移動してくだサーイ!ちなみに私のコスプレ衣装は、第6宇宙のボタモ選手でしたっ!!』

 

 

 

アキュリがマイクでそう告げると、ワンド達は選手を1人だけ残し、上空に浮いてある椅子やテーブルが置かれている選手待機所へ移動を開始する。シャンパ達もそれに続き、残りの選手達と破壊神達はお互いの待機所へと到着した。

 

 

 

観戦客「おい、あのデカブツと熊みたいな奴が残ったぞ。」

 

観戦客「第1試合はあいつらか……こりゃもう決まったな。」

 

観戦客「どう見てもあの熊さんに勝ち目無いじゃない……こんな見るに耐えない試合面白くないー。」

 

観戦客「だがワシは熊さんが勝つと思うぞ!!」

 

 

【挿絵表示】

 

ガレゴム「……ほう、最初は貴様か。チビ熊野郎。」

 

ボタモ「てめえがでかすぎるだけなんだよ、デカブツが。」

 

ガレゴム「口の減らん熊だ、やかましいからすぐに捻り潰してやろう。」

 

ボタモ「てめえこそ、うっかり場外に落っこちるんじゃねえぞ?」

 

 

 

悟空「おっ!最初はアイツ等か!!」

 

ピッコロ「確か第6宇宙の奴はボタモだったか。」

 

トランクス(未来)「気で見る限り、あのボタモさんもかなり強いみたいですが……あの体格差で勝つには難しいのでは……。」

 

ベジータ「逆だ。」

 

トランクス(未来)「え……?」

 

悟飯「どういう事です?ベジータさん。」

 

ビルス「まぁ見てろ、すぐに片はつくだろうからな。」

 

ウイス「ふむぅ……。」

 

ネコマジンZ「何かまた眠くなってきたぞ。」

 

 

観戦客R「よし……この勝負は頂きだ。」

 

観戦客B「ん?お前……何だそのノートは。」

 

観戦客R「あれ?部長知らないんスカ?この全宇宙一武道会は実は賭けも出来るんすよ、今私はそれの合計額を計算しているんです。」

 

観戦客B「呆れた奴だ。珍しく神様にここへ連れていって欲しいと必死に懇願して連れてきてもらい、少しは心を入れ替えたのかと思った矢先これだ。」

 

観戦客N「先輩、こういう時ぐらいはちゃんと試合を見た方が良いんじゃないですか?最後はいっつも借金作ってますし。」

 

観戦客R「バカ野郎!ワシもそこまで馬鹿じゃないんだ!それぐらいは学習するぞ!」

 

観戦客A「それで、第3宇宙と第6宇宙のどっちに賭けたの?」

 

観戦客R「勿論第6宇宙だ。聞けば前に第7宇宙ってとこと闘った時に、さっき黒い服を着ていたヒットって奴がわざと負けたって話を耳にしてな。今回は全宇宙を決める大会だから手を抜く理由が無いって事だ。」

 

観戦客B「そうなのか?しかしそのヒットと言う者は後の事だろう。今からの試合を見るからに、あのガレゴムという奴の方が強いと思うんだが?」

 

観戦客R「チッチッチ、解っていませんね部長は。これだからアニメが終わるまで万年部長をやる羽目になったんですよ。」

 

観戦客B「な、なんだと!?話に出てくる度に、町をいつも破壊するお前に言われたくないわっ!!」バッ

 

観戦客R「お、落ち着いてください部長!私はそういう意味で言ったんじゃありません!!」

 

観戦客B「じゃあどういう意味で言ったんだ!」

 

観戦客R「良いですか?こういうのは基本的に見た目に騙されちゃいけないんです。漫画やアニメでもあるでしょう?めちゃくちゃ強そうで大きい奴が、小さくて弱そうな奴に負けるって言う法則が。」

 

観戦客B「それはそうだが……これは次元が違うだろう。」

 

観戦客R「いえ、これも立派な漫画です。私は命を賭けれます!」

 

観戦客N「部長。先輩のその自信、中々侮れませんよ?」

 

観戦客B「た、確かに……。こいつの勘は恐ろしいほど良く当たるからな……。」

 

観戦客A「でも結局最後は空回りしちゃって、破産するのよねー。」

 

観戦客R「やかましい!まぁとりあえず見てて下さいよ、すぐに解りますから。」スッ

 

観戦客B「あ、あぁ……。」スッ

 

 

エレンド「ムフフフ……イッツショータイム!だねぇー!」

 

ペリド「……第3と第6対決、見物です。」

 

 

アキュリ『それでは!!全宇宙一武道会第1試合!!第3宇宙からはガレゴム選手!!対する第6宇宙からはボタモ選手!!試合……始めてくだサーイ!!』バッ

 

ガレゴム「うぉぉぉぁぁ!!一瞬で場外へ叩き落としてやるわぁぁ!!」ダンダンダンダン

 

 

 

試合が始まった瞬間、ガレゴムはその大きな巨体で一気にボタモへと走り出していった。

 

 

 

ボタモ「へっ……せっかちな奴だぜ。」

 

 

 

     ~全王の宮殿 全王の間~

 

 

全王「第3宇宙と第6宇宙の試合、おもしろそー。」

 

付き人1.2「そうですね……初戦で盛り上がれば、後で試合予定の宇宙も闘志に火がつくことでしょう。」

 

全王「そうだね。」

 

スタスタ 大神官「失礼します全王様。」

 

全王「ん?なに?」

 

大神官「今、私と同じ大神官のサクリファイス様がお見えになっているのですが。」

 

全王「そうなの?良いよ、通して。」

 

大神官「かしこまりました。どうぞ、サクリファイス様。」

 

スタスタ サクリファイス「全王様。全宇宙一武道会開催初日に訪問してしまい、誠に申し訳ありません……。」

 

全王「良いの良いの、それでサクちゃん。用件は何かな?」

 

サクリファイス「少し、全王様に相談したいことがありまして……。」

 

付き人1.2「?」

 

全王「相談……?」

 

 

ナレーター「遂に全宇宙一武道会Aブロック第1試合、ガレゴム対ボタモの戦いが始まった。皆が試合へ注目する中、全王の元へ突如大神官サクリファイスが現れ、相談に乗って欲しいと伝える。果たして、サクリファイスが相談したい内容とは……?そして、ガレゴム対ボタモの勝負の行方は……!?」

 

 

第6界王神「おや……私達の出番はないのかな……?」

 

第6付き人「ないみたいですね……。」

 

第3界王神「どうやら私達は次回で出てくるようです。気長に待ちましょう……。ちなみに私のキャラ設定はまだ作成中のようで……。」

 

第6界王神「は、はぁ……。」

 




これで32話は終わりになります。

バトルシーンにいくまでかなりかかっちゃいました……皆さん期待してたのになぁ……本当に申し訳ないです。第3や第6の挿絵も入れたかったんですが時間が足りなかったです……。皆頼む……!オラに時間を分けてくれぇっ……!!

次回からはちょこちょことサイドを入れていきながら完全にバトル重視になりますので、どうぞご期待ください!!

ここまで見ていただき、ありがとうございました!!

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